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CLIQ110 (クリック110)【2017年~】

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CLIQ110 (クリック110)【2017年~】毎週更新の買取査定相場

アジア向け JF76型

CLIQ110 (クリック110)【2017年~】 買取査定に役立つ車両解説

【車両解説】CLIQ110 (クリック110)【2017年~】
CLIQ110 (クリック110)【2017年~】

2017年6月、Hondaがインド市場に投入した「CLIQ(クリック)」は、わずか2年10ヶ月で生産終了となったユーティリティ・スクーターです。発売価格42,499ルピー(約7.3万円)という圧倒的な低価格と、農村部をターゲットにした実用性重視の設計が話題となりましたが、最終的には市場から拒絶されました。この車両は、技術的堅実性と市場戦略の乖離が招いた失敗の教訓を、今なお鮮明に示しています。

2010年代後半のインド農村部では、100-110cc帯のギア付きバイク(Hero Splendor等)が圧倒的なシェアを持ち、「スクーターは高価で壊れやすく、悪路に弱い」という認識が普及の壁となっていました。Hondaはこの状況を打破するため、「Utility Scooter(多目的スクーター)」というコンセプトでCLIQを開発しました。キャッチコピーは「Bade Kaam Ki Cheez(とても役に立つもの)」で、都市部女性向けが主流だったスクーター市場に対し、農村部の男性実用層と家族をターゲットとした男女兼用デザインを採用しています。開発手法は徹底した費用削減で、エンジンはベストセラー車「Activa 4G」の109.19cc空冷4ストローク単気筒SOHC(HET: Honda Eco Technology)を流用し、信頼性を確保しました。フレームは「Navi」の骨格構造をベースに改良し、装備重量102kgという軽量化を達成しています。しかし最も大きな費用削減は車体カバーで、Activaの象徴だった金属パネルを廃止し、成形色プラスチックパネルに変更しました。これにより製造費用は抑えられましたが、質感の低下が後の評価に影響を及ぼしています。

CLIQは2017年6月の発売から2020年4月の生産終了まで、基本設計に大きな変更はありませんでした。最高出力8bhp(5.91kW)@7,000rpm、最大トルク8.94Nm@5,500rpmという出力特性は、低中速域のトルクを重視した設定で、荷物積載時や未舗装路での発進加速性能に配慮されています。このトルク特性は電動アシスト自転車のように、重いギアから漕ぎ始めてもペダルを踏み込んだ瞬間からモーターが力強くアシストしてくれる感覚に近く、坂道発進や荷物満載時の実用性を高めているのです。足回りでは、フロントサスペンションに旧来の「ボトムリンク式」を採用しました。テレスコピック式と比較して製造費用は低いものの、路面からの衝撃吸収性や操縦安定性、接地感で劣り、利用者からの不評を招いています。タイヤは農道の泥や砂利に対応するため、専用の「ブロックパターンタイヤ(Ceat Gripp)」を前後90/100-10サイズ(チューブレス)で標準装備しました。ブレーキは前後130mmドラムブレーキに前後連動ブレーキシステムであるCBS(コンビ・ブレーキ・システム)を組み合わせ、安全性を確保しています。なお、モデルライフ後半の2019年頃には、物価上昇や規制対応の影響で販売価格が46,000ルピー台(約7.9万円)まで上昇していました。2020年4月1日に施行されたBS6排出ガス規制への対応には、燃料噴射装置化など大幅な費用増が避けられず、販売不振と相まってHondaはCLIQの規制適合化を断念しました。Naviと共に生産・販売を終了し、ネパールなど一部地域への輸出は継続されたものの、主戦場であるインド国内では姿を消したのです。これにより、Hondaのラインナップから農村特化型スクーターは消滅し、直接的な後継機は設定されませんでした。

グレード展開は「Standard」42,499ルピー(約7.3万円)と、グラフィック追加の「Deluxe」42,999ルピー(約7.4万円)の2種のみで、装備に本質的な差はありません。両グレードともに足元空間を広げたフラットフロアボードと、大型リアキャリア(グラブレール一体型)を装備し、実用性を重視した仕様となっています。モバイル充電ソケットはDeluxeグレードで訴求される場合がありましたが、標準装備ではなくオプション設定でした。

2017年発売時のデリー価格で比較すると、CLIQはスクーターとしては最安値級でした。しかし、真の競合であるHero HF Deluxe 約42,000ルピー(約7.2万円)に対しては価格優位性がなく、スクーターとして比較されるHero Pleasure 46,405ルピー(約7.9万円)やTVS Scooty Zest 46,538ルピー(約8万円)に対しては装備と質感で劣りました。最大の問題は燃料タンク容量です。CLIQはわずか3.5リットルで、競合が5リットル以上を確保する中で著しく少ない設定でした。ARAI認証燃費は60km/Lですが、実燃費は35-50km/L程度で、航続距離は120km〜150km程度にとどまります。給油所が少ない農村部では致命的な欠点となりました。Pleasureは5リットルタンクで200km超の航続距離を実現し、Scooty Zestはテレスコピックサスペンションによる上質な乗り心地を提供していたのです。技術的にはHonda基準を満たしていたCLIQですが、企画意図が利用者心理と乖離していました。プラスチックボディの質感の低さや奇抜なデザインは、保守的な農村層に「安物」という印象を与え、「Activaを買えない人が乗るバイク」という認識が定着しました。所有欲やステータス性を満たせなかったのです。

CLIQの主な弱点は、前述の航続距離不足に加えて、ボトムリンク式サスペンションによる乗り心地の悪さです。未舗装路では底突き感が発生しやすく、長距離走行では疲労が蓄積します。プラスチックパネルの建付け不良も経年で顕在化しやすく、異音の原因となります。また、燃料計が常に満タンを示す不具合は初期ロットで顕著に報告されており、購入時には作動確認が必須です。整備面では、ブロックパターンタイヤの摩耗確認と適切な空気圧管理が重要です。舗装路での高速走行が続くと偏摩耗しやすいため、定期的な点検が求められます。さらに、販売推移を見ると、発売直後は月間数千台を出荷したものの需要は一巡後に激減し、2018年11月には月販96台まで落ち込み、2019年通年の販売台数はわずか1,828台という壊滅的な結果となりました。

CLIQは新車時の低価格設定と販売不振により、中古市場での流通量は極めて限定的です。インド国内での中古相場は、走行距離や状態にもよりますが、状態により20,000〜35,000ルピー(約3万円〜6万円)程度で推移しています。生産終了後は希少性が高まる一方、部品供給の不安から敬遠される傾向もあり、投資対象としての魅力は低いと言えるでしょう。なお、これらの価格や買取相場は2025年執筆時点のデータに基づいた参考値です。最新相場は上段の自動査定や下段のグラフでご確認いただけます。

Honda CLIQは、技術的には堅実な設計でしたが、市場が求めるものを読み違えた製品でした。航続距離という基本性能の不足、質感の低さによるブランド価値の毀損、そして農村部利用者の保守的な嗜好への配慮不足が、この実験を失敗に終わらせました。低価格だけでは消費者の心は動かず、製品全体のバランスこそが市場での成否を分けることを、CLIQは教えてくれたのです。もしインド市場の特殊なモデルにご興味があれば、バイクパッションでは幅広い車両の査定に対応していますので、お気軽にご相談ください。

解説記事更新日:2025年12月05日

【スペック・仕様】
車名/型式/年式 Honda CLIQ 110 / - / 2017年式
発売年月 2017年6月(海外)
車両サイズ(mm)・重量(kg) 全長1,745mm 全幅695mm 全高1,039mm・102kg(装備)
シート高・最低地上高(mm) 743mm・154mm
エンジン機構・最高出力・燃費 空冷4ストローク単気筒SOHC (HET) ・5.91kW (8bhp) @ 7,000rpm・60km/L (ARAI認証値) / 実燃費 35-50km/L程度
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 セルフ・キック併用・キャブレター・3.5L
新車販売価格 Standard:42,499ルピー(約73,000円, デリー渡り価格)/ Deluxe:42,999ルピー(約74,000円, デリー渡り価格)/ 国内正規販売なし
ジャンル スクーター
【ライバル・兄弟車】最新買取相場

実働車【型式・年式別】平均買取相場 CLIQ110 (クリック110)【2017年~】

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【万円】

業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)

2026年1月時点から 2 間遡った数字

【年式別】平均買取額の目安

平均
3.3万円
平均
5.4万円
CLIQ110 (クリック110)【2017年~】において。直近24カ月間で、最も高く売れる年式は2017年式となっています。

※データ更新:2026年01月16日

実働車|過去10間の買取相場の推移】 CLIQ110 (クリック110)【2017年~】

最高額
平均落札額
最低額
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業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移

2026年1月時点から 10 間遡った数字

【平均買取相場の変動】

対前年比
-
%

【2025年間 vs 2026年】

対3年前比
-
%

【2023年間 vs 2026年】

対10年前比
-
%

【2016年間 vs 2026年】

年間平均
取引台数
5

過去10年間の取引台数÷10

※データ更新:2026年01月16日

実働車【型式・年式別|買取相場の推移】 CLIQ110 (クリック110)【2017年~】


  • 2018年式

  • 2017年式
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業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)の推移

2026年1月時点から 10 間遡った数字

【平均買取相場の変動】

対前年比 対10年前比 10年間の取引台数
2018年式 -100 - 17台
2017年式 -100 - 28台

※データ更新:2026年01月16日

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【状態別の買取相場】 CLIQ110 (クリック110)【2017年~】

最高額
平均落札額
最低額
【評価点】
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【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年1月時点から 2 間遡った数字

【状態別買取額の目安】

8
新車
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
7
超極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
6
極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
5
良好
最高
平均
最低
取引
6.0万円
6.0万円
6.0万円
1台
4
軽い難
最高
平均
最低
取引
7.2万円
4.9万円
3.0万円
10台
3
難有
最高
平均
最低
取引
3.8万円
3.8万円
3.8万円
1台
2
劣悪
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
1
事故
不動
最高
平均
最低
取引
5.0万円
3.2万円
0.7万円
15台
CLIQ110 (クリック110)【2017年~】において。直近24カ月間で、最も平均買取相場が高いのは5点(良好)のコンディションとなっています。 これはルーティンの軽整備で再販できるコンディションの良い車両が高額査定に繋がりやすいことを示唆しています。

※データ更新:2026年01月16日

【走行距離別の買取相場】 CLIQ110 (クリック110)【2017年~】

最高額
平均落札額
最低額
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【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年1月時点から 2 間遡った数字

【走行距離別買取額の目安】

0〜4999km 最高 6.4万円 5台
平均 4.6万円
最低 3.2万円
0.5〜1万km 最高 7.2万円 4台
平均 5.7万円
最低 4.4万円
1〜2万km 最高 6.4万円 1台
平均 6.4万円
最低 6.4万円
2〜3万km 最高 3.6万円 1台
平均 3.6万円
最低 3.6万円
不明
メーター改
最高 3.0万円 1台
平均 3.0万円
最低 3.0万円
CLIQ110 (クリック110)【2017年~】において。直近24カ月間で最も平均買取相場が高いのは1〜2万kmの走行距離区分となっています。

※データ更新:2026年01月16日

【カラー別の買取相場】 CLIQ110 (クリック110)【2017年~】

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【万円】

業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)

2026年1月時点から 2 間遡った数字

【カラー別 平均買取額の目安】

3.6 万円 3台
/ 5.8 万円 2台
5.1 万円 2台
/ 4.8 万円 2台
4.6 万円 2台
7.2 万円 1台
CLIQ110 (クリック110)【2017年~】において。直近24カ月間で、中古市場で最も多く取引されているカラーは黒系です。最も平均買取相場が高いのは赤系、次いで白/赤系となっています。

※データ更新:2026年01月16日

実働車の取引価格帯】 CLIQ110 (クリック110)【2017年~】

単位【万円】
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業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)

2026年1月時点から 2 間遡った数字

【取引価格帯と構成比】

最高
7 ~ 8
万円
%
8
構成比
最多
3 ~ 4
万円
%
42
構成比
最低
3 ~ 4
万円
%
42
構成比
CLIQ110 (クリック110)【2017年~】において。業者間取引額(買取業者の転売額)のボリュームゾーンは3 ~ 4万円で42%の構成比となっています。最高価格帯は7 ~ 8万円でその構成比は8%です。

※データ更新:2026年01月16日

自動査定の金額】は査定現場での実際の買取額です。
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。

【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。

CLIQ110 (クリック110)【2017年~】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年01月16日)

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落札額 評価点 車台番号 走行距離 カラー
1 CLIQ110 (クリック110)【2017年~】 7.4万円 3.7点 JF762HH7 7,212km
2 CLIQ110 (クリック110)【2017年~】 6.6万円 4.3点 JF761GH7 19,501km
3 CLIQ110 (クリック110)【2017年~】 6.6万円 4.3点 JF761FH7 3,397km
4 CLIQ110 (クリック110)【2017年~】 6.2万円 4.0点 JF761GH7 5,904km
5 CLIQ110 (クリック110)【2017年~】 6.2万円 5.2点 JF762HH7 2,886km
6 CLIQ110 (クリック110)【2017年~】 5.3万円 3.7点 JF762HH7 6,953km
7 CLIQ110 (クリック110)【2017年~】 4.5万円 4.3点 JF761FH7 7,868km
8 CLIQ110 (クリック110)【2017年~】 3.9万円 3.3点 JF762JH7 796km
9 CLIQ110 (クリック110)【2017年~】 3.7万円 3.8点 JF762DJ7 19,976km
10 CLIQ110 (クリック110)【2017年~】 3.3万円 3.7点 JF761GH7 363km
11 CLIQ110 (クリック110)【2017年~】 2.9万円 3.5点 JF762EJ7 13,857km
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CLIQ110 (クリック110)【2017年~】において。業者間取引(買取業者の転売額)で、直近24カ月間に最高値を付けたのは7.4万円で赤系・走行距離7,212km・評価3.7点の車両です。

【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)

【走行距離】単位はkm

上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています

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