MOOVE110【2015~19年】毎週更新の買取査定相場
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- 上位20台の取引額
MOOVE110【2015~19年】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは赤/黒となっています。
因みに事故車や不動車の買取査定相場は修理工数に応じて4.7~13.2万円です。
MOOVE110【2015~19年】 買取査定に役立つ車両解説
Honda MOOVE 110 (ムーブ) は、2015年から2019年まで生産されたタイ市場専用の110cc ATスクーターです。「Smart Bike」をコンセプトに掲げ、若年層をターゲットとした都市型デザインが特徴的で、従来のScoopy i(レトロ系)やClick(スポーツ系)とは一線を画す近未来的なスタイリングを採用しました。12インチホイールによる優れた安定性、自動停止再始動システム、そして立体的な3Dデザインにより、タイの都市交通に最適化された一台として高い評価を受けた貴重なモデルです。
MOOVE 110の開発は、2014年11月のタイAP Honda(当時)による発表から始まります。当時のタイ市場では、従来型のスクーターデザインが主流でしたが、若年層の嗜好の変化に対応するため、Hondaは全く新しい設計思想を採用しました。「Follow My Moove」をキャッチコピーに、スマートフォンと親和性の高い都市型バイクとして企画され、2015年モデルとして市場投入されました。開発にあたっては、既存のレトロ路線やスポーツ路線とは異なる第3の選択肢として、デジタルネイティブ世代に訴求する先進性を重視した設計が貫かれています。
MOOVE 110は2015年から2019年まで5年間生産されましたが、基本設計に大幅な変更は加えられませんでした。エンジンは108.2cc空冷4ストロークSOHC単気筒で、燃費向上技術パッケージであるeSP(エンハンスト・スマート・パワー)を搭載し、オフセットシリンダーやローラーロッカーアームなどの低摩擦技術により、燃費性能を向上させています。ECE R40モードで62.3km/Lという優秀な燃費を実現しており、都市部での経済性に優れた特性を発揮します。マンチェスター・ユナイテッドとリバプールFCとのコラボレーションモデルも限定発売されました。2019年頃の生産終了は、後に登場した兄弟車「Scoopy i Club 12」がMOOVEと同じ12インチホイールを採用したことで、実質的にラインナップが統合される形となったためです。これにより、MOOVEが先駆的に導入した12インチホイールと先進的デザインのコンセプトは、より広範なScoopyシリーズに継承されることとなりました。
最大の技術的特徴は、信号待ちなどで自動的にエンジンを停止し、スロットルを回すだけで再始動する自動停止再始動機能の標準装備で、これは当時の110ccクラスでは先進的な機能でした。また、搭載されるeSPは、エンジン内部の摩擦損失を徹底的に削減する複数の技術を組み合わせた燃費向上技術パッケージで、オフセットシリンダーやローラーロッカーアームなどの低摩擦技術により、従来エンジンと比較して約10%の燃費向上を実現しています。さらに、セルモーターのギア音がない静音スターター「ACGスターター」により、静かでスムーズなエンジン始動を実現しています。ACGスターターは、従来のセルモーター方式と異なり、発電機を兼用したシステムでエンジンを始動するため、機械的な騒音を大幅に抑制できます。
MOOVE 110は基本的に単一グレード展開で、カラーリングやグラフィックによるバリエーションのみでした。特徴的な装備として、ヘッドライト上部に配置された「Jet Liner LED(ポジションランプ)」と、立体的なテールランプが採用されています。ブレーキシステムには、左レバー操作でフロントにも制動力を配分するコンビブレーキシステムを搭載し、安全性を向上させています。
12インチキャストホイールは前後とも採用され、タイヤサイズは前100/90-12、後110/90-12となっています。従来の14インチホイールと比較して、12インチホイールは重心を下げ、タイヤの接地面積を増やすことで安定性とコーナリング性能を向上させる効果があります。これにより、都市部の狭い道路や駐車場での取り回し性能が大幅に改善されています。シート下収納はジェット型ヘルメット1個が収納可能な設計で、実用性も考慮されています。
MOOVE 110はタイ市場専用モデルとして開発され、日本国内での正規販売は行われませんでした。そのため国内仕様と海外仕様の比較は該当しませんが、タイ現地の交通事情や法規制に合わせた専用設計となっています。排気量108.2ccという設定は、タイの税制や道路事情を考慮したもので、日本の原付二種(125cc)とは異なる市場環境に最適化されています。また、タイの高温多湿な気候条件に対応するため、エンジン冷却性能や耐久性についても現地仕様として調整が施されています。
MOOVE 110の最大のライバルは、同じHonda内のScoopy iでした。Scoopy iが14インチホイール(後に12インチ化)でレトロデザインを採用していたのに対し、MOOVE 110は「先進性・スマート」で差別化を図りました。価格は49,700バーツ(約18万円)で設定され、限定コラボレーションモデルは51,400バーツ(約19万円)でした。同クラスのYamaha Grand Filano(125cc、より上級装備)やYamaha Fino(レトロ路線)と競合する中で、MOOVE 110は燃費性能とデザインの独自性により一定の市場シェアを獲得しました。特にGrand Filanoが約55,000バーツ(約20万円)の価格帯だったのに対し、MOOVE 110はより手頃な価格設定でありながら、先進的な自動停止再始動機能を標準装備していた点が競争優位性となりました。
MOOVE 110の主な弱点は、燃料タンク容量が3.7リットルと同クラスのスクーターと比較して少なめに設定されている点です。これにより、長距離走行時には頻繁な給油が必要となります。また、タイ専用モデルのため、日本国内での部品入手には並行輸入業者を通す必要があり、外装パーツ(カウル、レンズ類)の入手に時間を要する場合があります。エンジン消耗品についてはDio110等の国内モデルと一部共通性がありますが、専用部品の入手性は限定的です。
デザインの斬新さと燃費性能は高く評価され、タイ現地では2015-2017年式で約18,000-27,000バーツ(約6.5万円-9.7万円)程度で取引されています。興味深い事実として、2020年にはインドのHero Electric社の電動スクーターがMOOVEのデザイン(特にライト周り)を模倣したとして、Hondaが意匠権侵害で提訴した事例があり、そのデザインの独創性が法的にも認められています。
なお、これらの価格や買取相場は2025年執筆時点のデータに基づいた参考値です。日本円換算は当時のレートです。最新相場は上段の自動査定や下段のグラフでご確認いただけます。
Honda MOOVE 110は、タイ市場における若年層のニーズに応えるため開発された、先進性と実用性を両立した都市型スクーターでした。自動停止再始動システムや3Dデザイン、12インチホイールによる優れた安定性など、当時としては先進的な技術とデザインを採用し、タイの都市交通に最適化された貴重なモデルとして位置付けられます。現在は生産終了していますが、その独創的なデザインは法的にも保護されるほど評価されており、アジア市場におけるHondaの技術力とデザイン力を示す重要な一台として記憶されています。スクーター買取をお考えの際は、ぜひバイクパッションの無料査定をご利用ください。
| 車名/型式/年式 | Honda MOOVE 110 / NFC110CBTF / 2015-2019年 |
|---|---|
| 発売年月 | 2014年11月(タイ) |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 全長1,851mm 全幅683mm 全高1,102mm・100kg(Net Weight / 公式表記) |
| シート高・最低地上高(mm) | 740mm・139mm |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストロークSOHC単気筒 eSP・最高出力不明・62.3 km/L(ECE R40モード測定値) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セルフ式(ACGスターター)併用キック式・PGM-FI(電子制御燃料噴射装置)・3.7L |
| 新車販売価格 | 2015年モデル:49,700バーツ(当時のレートで約18万円, タイ仕様)※日本国内仕様なし |
| ジャンル | スクーター |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 MOOVE110【2015~19年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年2月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年02月06日
【状態別の買取相場】 MOOVE110【2015~19年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年2月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
9.4万円
8.0万円
3台
平均
最低
取引
8.6万円
5.4万円
3台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
2.4万円
2.4万円
1台
不動
平均
最低
取引
8.9万円
6.7万円
3台
※データ更新:2026年02月06日
【走行距離別の買取相場】 MOOVE110【2015~19年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年2月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 0〜4999km | 最高 | 12.0万円 | 1台 |
| 平均 | 12.0万円 | ||
| 最低 | 12.0万円 | ||
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| 0.5〜1万km | 最高 | 11.8万円 | 4台 |
| 平均 | 9.2万円 | ||
| 最低 | 8.0万円 | ||
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| 2〜3万km | 最高 | 2.4万円 | 1台 |
| 平均 | 2.4万円 | ||
| 最低 | 2.4万円 | ||
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| 5万km〜 | 最高 | 5.4万円 | 1台 |
| 平均 | 5.4万円 | ||
| 最低 | 5.4万円 | ||
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※データ更新:2026年02月06日
【カラー別の買取相場】 MOOVE110【2015~19年】
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業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年2月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ / ■ | 9.6 万円 | 3台 | ![]() |
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| ■ / ■ | 5.3 万円 | 3台 | ![]() |
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| ■ | 11.8 万円 | 1台 | ![]() |
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※データ更新:2026年02月06日
【実働車の取引価格帯】 MOOVE110【2015~19年】
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年2月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年02月06日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
MOOVE110【2015~19年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年02月06日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | MOOVE110【2015~19年】 | 12.2万円 | 5.0点 | JF6113G5 | 3,332km | ■ / ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | MOOVE110【2015~19年】 | 12.0万円 | 3.7点 | JF6117G5 | 9,224km | ■ |
| 3 | MOOVE110【2015~19年】 | 8.8万円 | 4.5点 | JF6113G5 | 6,230km | ■ / ■ |
| 4 | MOOVE110【2015~19年】 | 8.4万円 | 5.3点 | JF6117J5 | 6,627km | ■ / ■ |
| 5 | MOOVE110【2015~19年】 | 8.2万円 | 4.7点 | JF6114G5 | 4,974km | ■ / ■ |
| 6 | MOOVE110【2015~19年】 | 5.5万円 | 4.2点 | JF6112G5 | 60,609km | ■ / ■ |
| 7 | MOOVE110【2015~19年】 | 2.5万円 | 3.0点 | JF6113F5 | 24,211km | ■ / ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています





02月12日〜02月18日