「フォルツァ」や再デビューを果たした「フュージョン」が若者ライダーやストリートシーンから注目を集めていた2000年代初頭、ミドル世代をターゲットに展開されていた250ccスクーター「フォーサイト」は、ラインアップの編成を実行。
従来までスタンダードグレードと「SE」グレードの2タイプ構成だったところ、2003年3月に本モデル「フォーサイトEX」へ集約された。
車両スペックは、従来モデルの上級グレード「SE」タイプと同等しながらも、価格は7万円の値下げを実施することでリーズナブルなプライス設定とした。
車体の基本コンポーネントは従来モデルを踏襲しており、バックボーン型フレームにOHC水冷4ストローク単気筒エンジンMF04E型を搭載。最高出力は、7,000回転で21馬力というスペック。乾燥重量は154kgとなる。
足回りは、フロント・リア共に油圧式ディスク仕様で、前後連動型のコンビブレーキを採用。
シート下には900mmまでの長尺物を収容できるラゲッジスペースを確保している。
カラーバリエーションは、「ピュアブラック」、「パールシーシェルホワイト」、「フューチャーグレーメタリック」の3パターンを用意。価格は42.9万円(税抜)に設定された。
ちなみにファッショナブルなスタイリングで主に30代の男性ライダー層から支持を得ていた「フォルツァ」は、22馬力と僅かにハイパワーな仕様。価格はベーシックグレードが54.9万円(税抜)だった。
また、ロー&ロングのスタイリングで個性的なデザインを採用した「フュージョン」は、本モデルと同じ年にフルモデルチェンジという形で再デビュー。19馬力のローパワー仕様で、価格は49.9万円(税抜)という設定だった。
カスタムを前提としたベースモデルを探すのか、ノーマルで実用性を追求するのか、果たしては好みのスタイルは何なのか、マシンチョイスの条件はそれぞれだが、個性の異なる3モデルは多くのライダーの要望に応えられるラインアップであろう。
なおデビュー以降の「フォーサイトEX」は、翌年末に5段階調整機能付きのグリップヒーターを標準装備とするマイナーチェンジを実施。この2005年モデルが最終仕様となって生産終了に至った。

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解説記事更新日：2022年07月23日

フロント・リア連動式の「コンビブレーキ」や40Lの大容量ラゲッジスペースを搭載した250ccスクーター「フォーサイト」は、2003年にラインアップのシンプル化が実施された。
従来まではスタンダードモデルと前後ディスクブレーキを装備した豪華仕様「SE」の2グレード展開だったが、2003年モデルで「SE」をベースにした「フォーサイト EX」に一本化された。
カラーラインアップは、「ピュアブラック」、「パールシーシェルホワイト」、「フューチャーグレーメタリック」の3バリエーションを採用。価格は42.9万円(税抜)に設定された。
ちなみに従来モデルの「フォーサイトSE」は49.9万円(税抜)だったので、7万円の値下げが実施されたことになる。
比較モデルとしては、ヤマハ「マジェスティ」が台頭するだろう。前後ディスクブレーキで22馬力を発揮するSOHC2バルブエンジンを搭載。重量は168kgだった。対する「フォーサイトEX」は、167kgの車体に21馬力エンジンを積んでいた。体感できるほどのパワー差は無いだろう。
2000年代初頭のビッグスクーターシーンはカスタムベースになるモデルが人気を集めており、ホンダもロー&ロングスタイルの「フュージョン」とスポーティテイストの「フォルツア」を展開していたため、「フォーサイト」はイマイチ存在感の薄いポジションに追いやられていた感は否めない。

買替や売る際の買取査定は、2003年式 フォーサイトEX の中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年01月31日

1997年にホンダの250㏄スクーターとしては初となる前後連動ブレーキを採用して登場した「フォーサイト」シリーズは、2004年に最後の仕様変更を実施した。
カラーバリエーションは、「ピュアブラック」、「フューチャーグレーメタリック」、「パールシーシェルホワイト」の3パターンで従来モデルから継続設定となった。
今回のマイナーチェンジでは快適装備の充実が図られている。バイクライダーがマシン購入後に取り付けるアフターパーツとしてメジャーな「グリップヒーター」が標準装備となった。「フォーサイト EX」は、通勤通学からロングツーリングまで異なるシチュエーションでシーズン問わず活躍するマシンなので嬉しい装備だろう。搭載されたグリップヒーターは、5段階の温度調整が可能で肌寒さを感じ始めるシーズンから寒さが深まる季節まで快適なライディング実現。
さらに、セキュリティ機構の強化としてオプションのイモビアラームキットを取り付けるためのプレワイヤリングを装備した。価格は44万円(税抜)で、1.1万円の値上げとなった。
「フォーサイト」は、デビュー時からメカニカル機構に大きな変更は加えられず、バックボーン型フレームに21馬力の水冷4ストローク単気筒エンジンを搭載。足回りは前後12インチホイールを装着し、ブレーキは前後ディスク仕様。
滑らかな曲線デザインでオーソドックスなスタイリングが特徴的なスクーターだったが、当時のカスタムスクーターブームの中では存在感が薄く、2004年モデルが最終型となり生産終了に至った。

買替や売る際の買取査定は、2004年式 フォーサイトEX の中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年01月31日