1972年に新発売されたChaly(シャリィ) 50。20年以上にわたり販売が行われたホンダのロングセラーモデルだ。
ビシネスバイクとして既に発売され人気を博していたスーパーカブシリーズのエンジンおよび走行性をベースに自転車のように気軽に乗れるよう製作された2速ロータリー式のファミリーバイクで、スカートを着用した女性でも乗りやすいように設計された低床アンダーボーンフレームが特徴的だった。
ホンダの狙い通り女性のユーザーが多く、精力的にマイナーモデルチェンジも行われており、’76年の仕様変更ではフロントバスケットを搭載したモデルをタイプ追加。’81年にはエコノパワーエンジンを搭載することで燃費100km/1Lを達成し、’83年にはさらに115km/Lまでに向上させた。その後はミラーやスタンドの形状変更、カラーリングの変更などを行いながら’97年のカラーチェンジを最終の仕様変更として生産を終了。’99年の国内排ガス規制には対応せず、という形になった。
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解説記事更新日：2021年03月22日

1972年7月にホンダから新発売されたChaly(シャリィ) 50。
ビシネスバイクのスーパーカブシリーズをベースに、フットブレーキ廃止してハンドブレーキを採用、ギアはローとトップのみの2速ロータリー式の設定で、もはや自転車のごとくポップで扱いやすく製作されたファミリーバイクだ。車名のChalyを見ると自然と命名由来が自転車(チャリ)から来ていることを連想させる。
エンジンはスーパーカブ系の横型空冷 4ストローク単気筒を搭載し、低床バックボーンフレームは女性のスカート着用時の乗降時に一役買っていた。
新車販売価格は7.3万円だった。
上位モデルとしてギアが3速に設定されたCF50－II型(7.5万円)及び大排気量モデルとして70ccのCF70(7.8万円)が同時に発売されている。
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解説記事更新日：2021年03月19日

1976年4月にマイナーモデルチェンジを行い発売された’76年モデルのシャリィ50。
新たに視認性の高い透過光式メーターを装備し、さらに鍵を挿す際の表面、裏面の区別をなくした両面キーが採用されたのもこの年だった。さらにフロントに大型のカゴを付けたⅢ型をタイプ追加。初期モデルで発売された2速式のⅠ型のマイナーモデルチェンジは行われていない。
ファミリーバイクとして女性でも扱いやすくというアイデアから低床バックボーンフレームや住宅街など細い道でも小回りが効く前後10インチのホイールを採用して生み出されたシャリィ、前年の’75年度ではシャリィの購入者の60%以上が女性となっており、それはまさにホンダの期待通りの結果だったと言える。
新車販売価格はスタンダードモデルとなったⅡ型が10.2万円、カゴ付きのⅢ型が10.5万円だった。
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解説記事更新日：2021年03月19日

1979年2月にマイナーモデルチェンジを行い発売された’79年モデルのシャリィ50。
主な仕様変更は、新たなピストンリングの採用によるエンジンオイルの消費率の低下、さらぶ新型エンジンの搭載による昭和54年の騒音規制への対応だった。
また、フロントライトの光量アップ、及び大型化したリアコンビネーションランプの採用があり、ガソリン残量チェックができるメーター付タンクキャップの採用、電装系ではスイッチ類をハンドル左側に集中させるといったユーザーの使い勝手に配慮した変更が行われた。
新車販売価格はスタンダードタイプのⅡ型が11.2万円、前カゴを搭載したⅢ型が11.5万円だった。
現在ではその変わり種バイクとも言える風貌からカスタムベースとして使われることも少なくない。燃料タンクは2.8hLと小さめなので、ツーリングの際はガソリンの携行缶が必須アイテムだ。
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解説記事更新日：2021年03月19日

1981年1月にマイナーモデルチェンジを行い発売された’81年モデルのシャリィ 50。
新たにスーパーカブシリーズの劇的な低燃費を生み出したことでお馴染みのエコノパワーエンジンを搭載し、30Km／h定地走行テスト値で100Km／Lという驚異的な燃費を記録するとともに最高出力を向上3.2ps→3.5psさせた。
さらに、ホンダとしては初となった3速オートマチックタイプのシャリィ50 ATをタイプ追加している。
新車販売価格はスタンダードモデルのⅡ型が12.3万円、ATタイプが12.9万円だった。尚、前カゴを搭載したⅢ型は仕様変更が行われていない。
燃費の良さ、足つき性の良さに加えカスタムパーツも多く流通しているシャリィ 50。バイクのカスタムベースとしても一定の需要がある。売却をお考えなら買取査定は81年モデル chaly50の価値に精通しているバイクパッションへ！

解説記事更新日：2021年03月19日

1983年モデルとしては2回のマイナーモデルチェンジを行ったシャリィ50。
初めに4月にはエンジンの変更があり、先代で100km/Lを達成した燃費をさらに向上し115km/Lに。加えて最高出力も3.5ps→4psに向上している。また、停車時にのみロータリー式となる新ロータリーチェンジ機構の採用、視認性の良いフューエルメーター付き大型スピードメーターや、フロントバスケット、大型リアキャリア、シートも大型化を行った。タイヤにはチューブレスタイヤを新たに搭載した。新車販売価格は13.3万円だった。
2回目のマイナーモデルチェンジは11月で、30km/hの速度規制を知らせる速度警告灯を装備した。新車販売価格は13.5万円だった。
生産終了から約20年たった今でもカスタムベースとして需要があり、数多くのカスタムパーツが流通しているが3本スポークのパーツが少ないという声もチラホラ。
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解説記事更新日：2021年03月19日

1988年11月にマイナーモデルチェンジを行い、従来よりさらにファミリーバイクとしての雰囲気を増した’88年モデルのシャリィ50。
この仕様変更での1番の目玉といえばフロントバスケットを標準搭載したことだろう。さらに、フロントランプをクリプトンヘッドライトに変更、バックミラーについても新たに角形を採用して、バッテリーには12Vのメンテナンスフリーバッテリーを採用している。
カラーバリエーションはブルーメタリックを新たに設定。
新車販売価格は13.5万円だった。
カスタムベースとしての人気にも定評があり、当時のゴリラ、ダックス、カブシリーズなどからはエンジンの流用も可能ということもあり様々なスタイルのカスタムが楽しめる一台だ。
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解説記事更新日：2021年03月19日

1992年1月にカラーチェンジを行い発売された’92年モデルのシャリィ。
発売されたから約20年が経過し、仕様変更を重ねて熟成されたシャリィ、カラーリングのみの変更は本’92年モデルが初めてで、今回ボディのロゴを筆記体からドットで終わる斬新ながらポップなデザインに変更。ストライプもロゴと合わせたドット柄の水玉模様となっており、全体的に爽やかで清潔なイメージを増した。また、これまで70ccと呼び分けるためについていた車名の50は本モデルから取り去られて新たに「シャリィ」として登場した点も小さいながら見逃せないポイントだ。
新車販売価格は15.9万円だった。
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解説記事更新日：2021年03月19日

1993年5月にマイナーモデルチェンジを行い発売された’93年モデルのシャリィ16.9。
この仕様変更では新たにスタンドの形状を変更するのみに留まっており、新車販売価格は16.9万円だった。
カスタムベース車としても人気が高いシャリィだが、その中でも特に人気があるのは通称カブトフェンダーと呼ばれるカブトのような形状のフェンダー、さらにフォークブーツ付きフロントフォーク、そして4本スポークホイールを装着した車両となっている。その理由はカスタム後の存在感に差が出るからだという。
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解説記事更新日：2021年03月19日

1995年3月にカラーチェンジを行い発売された’95年モデルのシャリー。
カラーバリエーションをのパールミルキーホワイトとキャンディメープルレッドの2色を設定、さらに車体各部(クランクケース、マフラープロテクター、ホイールなどを)マット感のあるゴールドでカラーリングされた。
新車販売価格は17.9万円だった。
低床バックボーンフレームを搭載し、女性でも撮りまわせるバイクとして登場したシャリー。この1995年から、ひっそりと車名が従来のシャリィからシャリーに変更されていた。
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解説記事更新日：2021年03月19日

1997年3月にカラーチェンジを行い発売された’97年モデル、最終型のシャリー。
カラーバリエーションに新色としてブラックを追加、ピンクを基調にしたネオンのようなロゴと走り抜けていくテールランプの残滓のようなストライプが特徴的なカラーリングに設定。
新車販売価格は17.9万円だった。
本97年モデルのを最終型として、99年の国内排ガス規制には対応せずに生産終了となった。
シャリー以降は50ccスクーターのDioシリーズや、Tactシリーズ、Creaシリーズなどが我先とファミリーバイクとして国内の家庭に浸透していくことになる。
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解説記事更新日：2021年03月19日