「クロスカブ50」は、2018年2月に原付2種レジャーモデルとして販売されていた「クロスカブ110」のモデルチェンジ合わせて登場したマシンだ。
スタイリングは兄貴分モデルの110㏄タイプと同様にアウトドアテイスト満載のデザインが採用されているが、通勤通学といった日常や街中ユースにも違和感なく馴染めるように仕上がっている。
車体はバックボーンフレームにフューエルインジェクション仕様の空冷4ストロークOHC2バルブ単気筒エンジンを搭載。最高出力は、7,500回転で3.7馬力を発揮。排気系統には2段式キャタライザーを装備することで平成28年の排ガス規制に適合している。トランスミッションは4速リターン式だ。
フレームとエンジンに関しては基本的に「スーパーカブ50」と共用している。それでスタイリングだけ変更したマシンで走行フィーリングは同じかと思いきや乗り比べてみると全く別物だと気付くだろう。それは、足回りの仕様が異なっているからだ。
ベースの「スーパーカブ50」と兄貴分モデルの「クロスカブ110」が17インチホイールを履いているのに対して、本モデルは3インチダウンの14インチ仕様。装着タイヤ幅は、フロント70mmにリアが80mmで「スーパーカブ50」の前後60mmよりも太い。ブレーキはフロント・リア共にドラム仕様という点は共通である。小径ホイールに幅広タイヤで、高い安定性で小回りが利きやすく50ccエンジンとの相性も良くキビキビ走り操る楽しさが増している。
デビュー翌年には、カラーチェンジを実施し熊本県のご当地キャラクターをあしらった「くまモン バージョン」を発売。通常タイプもカラーチェンジを行い販売が続けられている。

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解説記事更新日：2021年11月29日

2018年にホンダから発売されたクロスカブ50の初期モデル。
先駆けて登場していたクロスカブ110の小排気量モデルとして登場した本車。ベースは前年に発売されていたスーパーカブ50(AA09型)で、同系の空冷4ストロークOHC単気筒を採用し、最高出力は3.7PS/7,500rpmを発揮した。兄弟車であるクロスカブ110との違いはクロスカブ50は、小径14インチタイヤの採用及びシートの形状が変更され110ccモデルよりも足つき性を向上している。
カラーバリエーションにはマグナレッド、クラシカルホワイトの2色を設定。
新車販売価格は27万円(税抜)だった。
1960年のハンターカブ以来となる50ccのアウトドアカブとして、鮮やかなカラーリングにストリートな雰囲気のファッション性に惹かれた若年層だけでなく、一世代前のハンターカブユーザーからも大きな反響を呼んだ。
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解説記事更新日：2022年01月31日

カラーチェンジを受けて発売された2019年モデルもクロスカブ50。
カラーバリエーションにはカムフラージュグリーン、クラシカルホワイトの2色を設定。
新車販売価格は27万円(税込)だった。
また、同時にスペシャルカラーモデルとしてホンダの生産拠点がある熊本県のゆるキャラであるくまモンのカラーリングを施したクロスカブ50 くまモンVer. も発売されており、シートにはレッドのパイピング、ロゴマークやエンブレムやスペシャルキーなどにくまモンのデザインが施されている。
こちらの新車販売価格はスタンダードカラーより1万円高の28万円(税込)だった。
ホンダ×くまモンのコラボレーションとしてはモンキー、ジョルノに続いて3台目となり兄弟車のクロスカブ110も同様のくまモンVer.が登場している。ちなみにホンダのスズキさんで知られているホンダの執行役員、鈴木哲夫氏は「女子高生、女子大生などにも受けるデザインを、と開発を指示した。ギアチェンジが簡単なので、より大きな車体に乗り換える入門にしてもらえれば」とコメントしている。
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解説記事更新日：2022年01月31日

ビジネスバイクAA06型の「スーパーカブ50」をベースに無骨なスタイルに仕上げた「クロスカブ」。2022年モデルでは3年ぶりとなるカラーチェンジを実施。ベースモデルとなっている「スーパーカブ50/プロ」も同じタイミングでカラーバリエーションの変更を受けた。
本モデルは従来と同じく2パターンのカラーラインアップで展開。「マットアーマードグリーンメタリック」と「パールディープマッドグレー」で、いずれも新色となる。価格は2020年モデルから1万円の値上がりで28万円(税抜)となった。
さらに専用デザインのエンブレムやキーを採用する「くまモン バージョン」も設定された。こちらは「グラファイトブラック」の1カラー展開で、価格は29万円(税抜)。同じく従来モデルから1万円の値上げが実施された。
主要諸元に変更は無く、3.7馬力仕様の空冷4ストローク単気筒エンジンに4段リターン式ミッションの組み合わせ。「スーパーカブ50」との主な違いは、レッグシールドが装着されていないことやヘッドライトガードを採用していること、マフラーガードにスリットが入っておりカスタムテイストが取り入れられている点など。ちなみに今回の2022年モデルではエキゾーストパイプやマフラーガードが従来のメッキタイプからブラック仕様に変更されている。無骨なスタイルがさらに強調されてクールなボディカラーとのマッチングが高められ統一感のある仕上がりとなった。
なお兄貴分モデルにあたる「クロスカブ110」は、2022年モデルでマイナーチェンジを実施してキャストホイールとフロントディスクブレーキの採用、ABSを装備して平成32年度の排ガス規制に対応するなど大幅なアップデート受けた。

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解説記事更新日：2023年02月16日