スウェーデン語で「白い矢」の意味を持つ名を与えられ、373ccエンジン搭載のヴィットピレン401と同じ2018年にデビューとなったのが、690ccエンジン搭載のヴィットピレン701。
KTM傘下となったことにより、パワーユニットは同社のミドルクラスの顔とも言える690デュークの心臓をベース化。切り詰められたかのようなショートベースの車体と組み合わせ、さらに前後をWP製サスペンションとバイブレ製ブレーキを奢り、外車らしい切れ味の鋭さが光る一台です。コンセプト的には近代カフェレーサーですが、一発一発の爆発に力強さがあり、立ち位置的には国内のシングルレースで無類の強さを誇ったSRX600に近く、基本性能の高さは目を瞠るものがあります。スウェーデン語で「黒い矢」を意味するネーミングのスヴァルトピレン701は姉妹車にあたりますが、あちらが前18インチホイールであるのに対し、本機は前後ともに17インチ。小径タイヤと車体の軽さを活かした俊敏性と中速域での鋭い加速力がウリで、最高出力は75PS相当と控えめながら、100km/hまでなら大型SSと互角に渡り合えるほど。独創的なルックスは好みが分かれるところですが、オフロードの名門ならではのこだわりが詰め込まれたマシンと言えるでしょう。
現在の中古バイク市場においては、2020年モデルを以ってカタログ落ちしたことにより、2020年モデルはコレクターズアイテムに近い存在となり、市場に流通しているのは2018年モデルとキャリーオーバーの2019年モデルがメイン。諸元上の変更点がないため、年式による差はごくごく僅かで、純粋に車両状態のよさが車両価格に直結する傾向にあります。弟分のビットピレン401と同様、ノーマルに近い個体の方が好まれますが、こちらは絶版化したためかJMCA対応マフラーなど、それなりのブランド品であれば純正パーツ欠品でもそれなりの需要があることが確認されており、よほどのことがなければ極端な安値となるケースはわずか。直近12ヶ月内における業者間オークションの平均取引価格は80万1142円となっていることからもそれは明らかで、年式・走行距離が車両評価に大きなウェイトを占める外車としてはリセールバリュー高めの車種だと言えます。高額買取を狙うのであれば、外車に関する専門知識と買取実績が確かな業者へ任せることが重要で、KTM車に関する造詣が深ければさらに良し。
高額買取を狙うなら、ハスクバーナ車に関する取引実績が確かなバイクパッションへぜひお任せを！

解説記事更新日：2022年04月01日

373ccエンジン搭載にの"弟分"に遅れること約3ヶ月、690デュークのエンジンベースで送り出されたヴィットピレン701。
短く切り詰められたかのようなショートベースの車体に、エッジを効かせた外装を採用。弟分とは異なる暗色系のシルバーをカラーリングに用いたことと￥により、落ち着いた大人の雰囲気漂うマシンに仕上げられました。最高出力こそ75PSと物足りないような数値ですが、ベースエンジンが690デューク系だけにパワー感は十分。あちらが高回転型であるのに対し、本機は中低速を重視した全域で瞬時に欲しいパワーが取り出せる仕様となっており、強めの前傾姿勢の恩恵もあってクイックな操縦性が楽しめるでしょう。シート高830mmという数値が示す通り、足つき性は決していいとは言えませんが、250ccクラス並に軽い車体が乗り手をカバー。WP製前後サスペンションも強めのコシと確かな路面追従性でなおかつ軽く、シングルスポーツならではの軽快な運動性が魅力だと言えるでしょう。玄人好みのジャンルではありますが、実は大型初心者でも楽に乗りこなせるほどトータルバランスが良く、下りのワインディングならば大型SSを向こうに回しても互角以上の走りがこなせるほど。
現在の中古バイク市場においては、業者間オークションに流通し始めた2019年と比べると下落したものの、2020年モデルを以って生産終了のアナウンスが公表されたのを機に上昇へ転じております。2020年モデルがマイナーチェンジを実施した最終型であることにより、2019年当時の高値はややハードル高めですが、対前年比では+22%という上昇率を記録しており、最高取引価格100万円弱、平均取引価格80万円弱はかなり良い数値だと言えるでしょう。仕様変更での復活がないとは言い切れないだけに、今後の動向については非常に読みづらい車種ですが、値下がりからリバウンド気味の上昇に転じている現在はオーナー様にとっては売り時だと考えて頂いて差し支えございません。流通台数がそれほど多くないため、カスタム車でも車検に通らないような純正パーツの欠品がなければそれなりの車両評価が期待できる半面、走行距離に関してはかなりシビアに判定される傾向にあります。タフでパワフルな690デューク系エンジンだけに、エンジン不調などの訳あり車両はかなり酷使していたと捉えられてしまうため、外車に関する専門知識と買取実績が確かな業者へ任せるのが高額買取につながる重要事項だと言えるでしょう。
高額買取を狙うなら、ハスクバーナ車に関する取引実績が確かなバイクパッションへぜひお任せを！

解説記事更新日：2022年04月06日

2019年も継続販売が決定したヴィットピレン701でしたが、諸元・カラーリング共に変更点はなく、事実上キャリーオーバーでの販売となりました。
ケイヒン製EMS採用のライドバイワイヤ、トップブリッジに直接マウントするタイプのセパハン等も変更はないものの、販売開始より一年が経過したことでカスタムパーツが増加。それにより、前2018年モデル以上にカスタムの幅が広がったことが販売を後押しすることにつながりました。積載面に関しては、特殊なシート造形により純正オプションの各種バッグ類に頼るしかないのが実情ですが、ギルズツーリングやリゾマといった各メーカーからハンドル関連のパーツが豊富にリリースされたことにより、ある程度ライディングポジションの調整がしやすくなったのは大きなターニングポイントだと言えるでしょう。社外マフラーに関しても、レオビンチを筆頭にフリック、SCプロジェクト、レムズなどからリリースされており、中にはデュアルサイレンサータイプも。強烈な個性の持ち主だけに、純正そのままで乗っても楽しめるマシンではありますが、さらに自分好みの味付けができるのはカスタム派にとって良いニュースとなりました。
現在の中古バイク市場においては、2018年モデルよりも高年式であること、社外パーツの選択肢が増えたことによるオーナー満足度の向上により、2018年モデルと比べ流通台数は少数に。1年間で約20万台ものオートバイが取引され、国内最大の中古バイクのマーケットである業者間オークションにおいても、直近12ヶ月内での取引台数はわずかに1台のみ。新車販売価格135万5000円でなおかつ外車である、ということを考慮すると、玉数としては少ないものの、見方によってはオーナー満足度の高さの表れだと言えるでしょう。事実、この1台もディーラーの試乗車上がりが新古車販売を経て市場に流通した車両で、年を跨いだがために2年落ちとなったことが影響したもの。82万4000円という取引価格はまずまずの高値であることから、生産終了となった現在は程度状態によっては90万円以上も十分狙えると言えます。さすがに取引台数1台のみのデータを以って市場の傾向を語るのははばかられますが、2018年モデルと同じ仕様のキャリーオーバーであること等を考慮すると、安定した高値の期待できる2020年モデルの流通がない今こそ売り時のチャンスと考えてよいでしょう。原型がなくなるほどのカスタムであれば話は別ですが、この状況ならば純正パーツ欠品が少なければ十分な値段が期待できます。
高額買取を狙うなら、ハスクバーナ車に関する取引実績が確かなバイクパッションへぜひお任せを！

解説記事更新日：2022年04月06日

3年目を迎えたヴィットピレン701は、2020年モデルで初のマイナーチェンジを実施。
前後ホイールを従来のキャストホイールからスポークホイールへと変更し、路面追従性と衝撃吸収性に磨きをかけることに。また、カラーリングもこれまでのホワイト&グレー系ではなく、ブルーメタリックのツートーンタイプを採用。イメージを一新しつつも、本来の魅力であるスタイリングには手を加えず、従来モデルからのファンを裏切らない配慮を見せました。その他としては、ステップがビレットタイプのスパルタンなものへと変わっており、メカニカル感が強調されているのも見所のひとつ。それでいてエンジンには手を加えず、走りを追求したシングルレーサーらしい仕様へと昇華されております。残念ながらこの2020年モデルを以って生産終了となりましたが、その強烈なスタイリングは熱烈なファンを獲得しており、SNSなどを通じて海外ビルダーとの交渉を経てパーツを入手するなど、精力的なオーナーの姿も。今後、新たな形での再登場に期待が寄せられております。
現在の中古バイク市場においては、販売台数の少なさとマイナーチェンジによる完成度の高さが愛好家から高く評価されたことにより、国内最大の取引台数を誇る業者間オークションでも取引記録は皆無となっております。すでに各販売店でも在庫がはけてしまっていること等を踏まえると、今後もしばらくの間は出品がない期間が続くものと予想されますが、品薄状況だけにできるだけ高く売りたいと考えているオーナー様は今が最高値を狙うチャンスだと言えるでしょう。ハスクバーナ車が日本市場で高騰した事例がないこと、ハーレーを除く外車全般が日本市場ではマイノリティであることを踏まえると、新車販売価格を超える取引価格となる可能性はそこまで高くはありませんが、それでも2018年モデルが流通し始めた当初に近い価格帯か、あるいは10万円前後の増減幅で値段がつくものと予想されます。もちろん、車両状態によっては上積みも見込めるだけに、事情あって売却せざるを得なくなった方は一考の価値ありだと言えるでしょう。高額買取を狙うのであれば、外車に関する専門知識と買取実績が確かな業者へ任せることが重要。
高額買取を狙うなら、ハスクバーナ車に関する取引実績が確かなバイクパッションへぜひお任せを！

解説記事更新日：2022年04月06日