ZX130 (KAZE ZX130)毎週更新の買取査定相場

実用性の高さとコスパの良さが光り、一部業者による輸入車の扱いではあるものの、オーナー満足度の高さでマニアックな人気のあるホンダ・WAVE125。日本ではWAVE125ほど馴染みはありませんが、同一コンセプトで作られカワサキ式スーパーカブとも言えるのがタイカワサキ製のZX130(KAZE ZX130)。
バイクが一家全員の移動手段、とまで言われるほどのタイのお国事情を鑑み、タンデム性重視のワイドシートと前後17インチタイヤで居住性を確保。ギアボックスはオートマ4速式、キックスタート式による始動性の選択など、劣悪な状況でも走れるタフさと実用性を追求した作りは、まさしくホンダ・スーパーカブのコンセプトそのもの。これだけならば単なるスーパーカブの類似品、で片付けられてしまいがちですが、外装はNinja250系の面を強調したカバー類を配し、「ZX」という車名とグリーン系カラーリングで独自色を加えることに。走りに関しては素直なハンドリングと乾燥重量104kgという軽さで実に乗りやすく、前後90mmのストローク幅を持つサスの動きもあって悪路でもなんのその。ツインショックによる衝撃吸収性、フィット感のあるシート形状で短時間ならタンデム性も十分あり。シート下には5リットル程度の収納スペースも設けられているなど、トータルでの使い勝手のよさは折り紙つき。搭載されているエンジンはスペック的にはKSR110に近く、Z125PROのような気難しいものではなくマイルドな出力特性。それでも社外パーツを用いてカスタムした場合、鋭いダッシュ力で100km/h巡航も軽々こなすことができます。ただし、スパークプラグなどの消耗品が大きな泣き所となっており、適合プラグのNGK製C6HSAはタイカワサキへの発注が必要。補修部品もそれに準じた形で供給されるため、維持面ではかなりの余裕が求められるのが難点。
現在の中古バイク市場においては、日本でのセールスが殆ど展開されなかったため、国内最大の取引量を誇る業者間オークションでも直近12ヶ月内での取引記録は皆無。それだけに正確な車両価値について述べるには難しく、「外車の値段はあってないようなもの」というケースが殆どとなっているのが実情です。海外へも販路を持つ弊社データによれば、マレーシアやスリランカといった東南アジア圏における実動中古車の販売価格は5万円前後(日本円換算)で、購入後の維持管理の難しさも加わり買取拒否という業者も少なくありません。
ただし、自社直営店舗による販売を始め、独自の販路を持つ弊社バイクパッションであれば、値段をつけることが難しいとされているZX130であっても出張買取査定にて対応可能。車両状態にもよりますが、お値段をつけさせて頂けることもご期待頂けるものと自負しております。マイナーモデルであるだけに、理想はフルノーマルですがカスタム車両も大歓迎。他車パーツ流用での補修車など、しっかりケアされている車両であれば十分ご期待頂けます。庭の肥やしかヤフオクで捨て値売りか…とお悩み中のオーナー様、まずは弊社までお問い合わせください！

解説記事更新日：2021年12月28日