ロードスポーツマシンさながらなのスペックを持ったオートマチック50ccバイク「ストリートマジック50」をヘビーデューティーにカスタマイズしたモデルが「ストリートマジック50Ⅱ」だ。
デビューモデルは1997年6月の登場で、スタンダードモデルの発売から4か月遅れのデビューだった。ベースになっているのは、同年2月から販売されていた「ストリートマジック50S」である。スタンダードモデルと違い、エンケイ製のアルミキャストホイールやワイドタイヤ、サスペンションも強化タイプを装着している上級モデルだ。それで、本モデルは「ストリートマジック50」シリーズに含まれるものの、直接的には「ストリートマジック50S」の兄弟モデルといった方が正確だろう。型式もCA1LBで「50S」と同じだ。
メカニカルな部分はベースモデルと変わりはなく、スチール製のバックボーンフレームに当時の自主規制MAXとなる7.2馬力の空冷2ストローク単気筒エンジンを搭載。
フロントサスペンションは倒立フォークを採用している。
本モデルの専用装備としては、装着するタイヤはブロックパターンでオフロードを意識したスタイリングに仕上げられている。さらにフロントフェンダーはアップマウントとし、ブレーキディスクガードも装着。ヘッドライトは角型から大型の丸形タイプへ変更されている。そして、その大型ヘッドライト周りにはメッキパイプのガードが装着された。
兄弟シリーズがマイナーチェンジを行うことなく販売終了となったにもかかわらず、本モデルは2000年に当時の排ガス規制に対応するための仕様変更を実施した。
その後もカラーチェンジを行い2003年モデルまで設定され2006年まで販売された。

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解説記事更新日：2021年11月19日

ブロックタイヤに大型ヘッドライトを装着したアウトドアルックの「ストリートマジック50Ⅱ」は、1997年6月に発売された。価格は209,000円(税別)でベースになっている「ストリートマジック50S」より、10,000円高かった。
カラーラインアップは、「ブラック」と「マーブルサイエンスイエローNo.3」の2カラー展開だった。
1998年6月には、本モデルをベースに「アドレス110」のエンジンを搭載した兄貴分モデルの「ストリートマジック110Ⅱ」も発売された。排気量アップに対応するためにエンジンハンガーをロング化してホイールベースの延長を行うことで、走行安定性を図っていた。
「ストリートマジック50Ⅱ」のエンジンは、空冷2ストローク単気筒の49ccを採用。オートバイメーカー自主規制いっぱいの7.2馬力を発揮する。ただ、装備内容の変更により乾燥重量は78kgとベースモデルより5kg重かった。それでもヤマハの2ストレプリカ「TZR50R」より6kgも軽いというスポーツマシン顔負けのスペックを誇っていた。
しかもフロントは倒立フォーク仕様という、スクーターエンジンとミッションを搭載したバイクとな思えない豪華で異色な存在だった。
デビュー翌年の1998年には、カラーチェンジを実施して「ウォームシルバーメタリック」が追加され3カラーバリエーションに変更。その後は、2000年に排ガス規制に対応するためのマイナーチェンジを実施するまで販売された。

買替や売る際の買取査定は、1997~2000年式 ストリートマジック50Ⅱの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2021年11月19日

スポーツバイクにも真っ向から挑めるスペックを持ったオートマチックゼロハンマシン「ストリートマジック50Ⅱ」は、2000年7月に最初で最後のマイナーチェンジを実施した。
主な目的は当時の排ガス規制に対応するためで、マフラーに触媒を装着しキャブレターのセッティングに変更が加えられた。兄弟モデルとなる「ストリートマック50/S」や上位排気量の「ストリートマジック110/Ⅱ」が販売終了となる中で、本モデルのみ仕様変更を実施することで販売が継続された。
環境性能の向上を図りながらも最高出力は7.2馬力を維持。ピークパワーを発生する回転数は従来の6,750rpmから7,000rpmへ引き上げられている。また補機類としてオイルポンプが変更された。
外観上の仕様変更としては、クラッチのアウターカバーデザインやシート形状が変わっている。シートはクッションの厚みが増しているので快適性が向上し、シート高は従来モデルの710mmから25mmアップの735mmになった。
カラーラインアップは、デビューモデルから引き続き採用されている「マーブルサイエンスイエローNo.3」と「フラッシュシルバーメタリック」の2パターンが設定された。
2005年にはカラーチェンジを実施し、2006年に排ガス規制強化の壁に阻まれ生産終了となった。

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解説記事更新日：2021年11月19日