タイガーカブT20【1954~68年】毎週更新の買取査定相場
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- 上位20台の取引額
タイガーカブT20【1954~68年】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングはオレンジとなっています。
因みに事故車や不動車の買取査定相場は22.4万円が平均です。
タイガーカブT20【1954~68年】 買取査定に役立つ車両解説
トライアンフのタイガーカブ(T20)は、1954年から1968年にかけて英国メリデン工場で生産された、伝説的な軽量単気筒モデルです。このモデルの起源は1952年に発表された150ccの「T15 テリア」にあり、当時のトライアンフの総帥エドワード・ターナーが、若年層や入門ライダーをブランドに惹きつけるための戦略的エントリーモデルとして開発しました。上位モデルであるスピードツインやサンダーバードのデザインを巧みに模したその姿は、後に「ベビー・ボニー」の愛称で親しまれ、単なる実用車を超えたプレミアムなスポーツアイデンティティを確立しました。当時主流だったヴィリアーズ製2ストロークエンジン搭載車に対抗し、本格的な4ストロークOHVエンジンを搭載したタイガーカブは、英国のモーターサイクル史における軽量車の基準を塗り替えた存在と言えます。
心臓部には199ccの水冷ならぬ空冷4ストロークOHV単気筒エンジンを搭載し、初期モデルで約10馬力を発生させ、軽快で弾けるような排気音とパルス感を提供しました。エンジンはテリアのボア・ストロークを拡大したユニット構造で、当初はクランクケース後部に4速ギアボックスを一体化させた先進的な設計を採用していました。シャシー面では、初期型(1954-56年)はテリア譲りのプランジャー式リアサスペンションを備えたスチール製フレームでしたが、1957年からはより近代的なスイングアーム式へとアップデートされ、ハンドリングの安定性が飛躍的に向上しました。フロントにはテレスコピックフォークを装備し、乾燥重量が約93kgから113kgと非常に軽量であったため、タイトなコーナーでも意のままに操れる卓越したハンドリング特性を実現していました。
ライバルであるBSA・バンタム(D3)が最高出力約5馬力の2ストロークエンジンで実用性を重視していたのに対し、本機はその2倍近い8〜10馬力を誇る4ストロークエンジンを搭載しており、動力性能において圧倒的な優位に立っていました。バンタムが簡素な造りで低価格を武器にしていたのに対し、本機は「リトル・トライアンフ」としての気品あるスタイリングと、高回転まで伸びやかに吹け上がるOHV特有のフィーリングにより、スポーツ走行を好む若者たちから熱狂的な支持を集めました。また、後に登場するホンダなどの日本車勢と比較すると重量面では不利な場面もありましたが、低速から湧き出す豊かなトルクと、英国車伝統のしなやかな足回りがもたらすヒルクライムやトライアルでの走破性は、数値以上の力強さを感じさせました。
進化の過程において最も大きな分岐点は、1957年のスイングアーム式フレームの採用と、競技向けモデル「T20C」の登場です。その後、1960年代に入ると英国の免許制度変更に伴い250cc以下の需要が爆発し、1962年には点火ポイントの配置を変更した新型ボトムエンドを持つエンジンへと進化しました。特に注目すべきイヤーモデルは、14.5馬力まで出力を高めた「スポーツ・カブ(T20SH)」や、オフロード性能を極めた1964年の「マウンテン・カブ(T20M)」であり、これらは現在でも高い人気を誇ります。最終期にはBSAの工場へ生産が移管され、BSA・バンタムのフレームにカブのエンジンを載せた「バンタム・カブ」などの変則的なモデルも生まれましたが、1968年に後継のTR25Wに道を譲る形でその幕を閉じました。
流通の現状として、タイガーカブは世界中で11万台以上が生産されたベストセラー車であるため、現在でもヴィンテージ市場での流通量は比較的安定しています。評価の分かれ目は、エンジンのクランク周りの整備状態や、オリジナルのパーツがどの程度残っているかにあります。高値がつく個体の条件としては、特に人気の高いマウンテン・カブや、1962年以降の改良型エンジンを搭載したモデル、そして当時の美しい2トーンカラーが保たれたフルノーマル車両が挙げられます。2026年現在の市場では、レストア済みの極上車であれば高額で取引されることも珍しくなく、その愛らしいルックスと手軽に英国車の真髄を味わえる点から、セカンドバイクとしても高い資産価値を維持しています。
タイガーカブ T20は、単なる過去の遺物ではなく、トライアンフというブランドが持つスポーツマインドを最小限のパッケージで表現した傑作です。125ccクラスのような手軽さと、大型バイクに通ずるメカニカルな美しさが同居するそのキャラクターは、時を経ても色褪せることがありません。整備性に課題がある初期型であっても、現代の対策パーツを用いれば実用的なクラシックバイクとして楽しむことができ、その軽やかな走りは現代の交通状況下でも独特の充足感を与えてくれます。英国車の黄金時代を支え、多くのライダーに「走る喜び」を教えたこの小さな虎は、これからもヴィンテージバイク界の宝石として愛され続けることでしょう。
タイガーカブ(T20)のご売却や買替をお考えでしたら買取査定は、ビンテージ・トライアンフの中古価値に精通し、より高額で購入する海外勢へ売却に長けた弊社バイクパッションで1段高い買取額を実現して下さい。
| 車名/型式/年式 | Triumph Tiger Cub / B7109型、2415型、564型 / 1954~1968年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 1954~1968年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | (長さ)- (幅)- (高さ)- (重さ)102kg(乾燥) |
| シート高・最低地上高(mm) | (シート高)- (最低地上高)- |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストロークOHV単気筒・10馬力(6,000回転)・42.5km/1L |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | キック・キャブレター・11.4リットル |
| ジャンル | Triumphタイガー |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 タイガーカブT20
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年5月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年05月15日
【状態別の買取相場】 タイガーカブT20
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年5月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
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平均
最低
取引
0.0万円
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平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
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平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
43.1万円
43.1万円
1台
平均
最低
取引
54.9万円
38.2万円
2台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
22.4万円
22.4万円
1台
※データ更新:2026年05月15日
【走行距離別の買取相場】 タイガーカブT20
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年5月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 0.5〜1万km | 最高 | 38.2万円 | 1台 |
| 平均 | 38.2万円 | ||
| 最低 | 38.2万円 | ||
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| 2〜3万km | 最高 | 71.5万円 | 1台 |
| 平均 | 71.5万円 | ||
| 最低 | 71.5万円 | ||
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| 3〜5万km | 最高 | 43.1万円 | 1台 |
| 平均 | 43.1万円 | ||
| 最低 | 43.1万円 | ||
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※データ更新:2026年05月15日
【カラー別の買取相場】 タイガーカブT20
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業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年5月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ | 57.3 万円 | 2台 | ![]() |
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| ■ | 38.2 万円 | 1台 | ![]() |
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※データ更新:2026年05月15日
【実働車の取引価格帯】 タイガーカブT20
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年5月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年05月15日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
タイガーカブT20【1954~68年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年05月15日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | タイガーカブT20【1954~68年】 | 71.7万円 | 3.3点 | B7109 | 27,498km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | タイガーカブT20【1954~68年】 | 43.3万円 | 3.5点 | 2415 | 36,491km | ■ |
| 3 | タイガーカブT20【1954~68年】 | 38.4万円 | 3.2点 | 564 | 7,256km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています








05月16日〜05月22日