Triumph タイガーT110 【1954~61年】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
- 買取相場の推移
- 状態別
- 走行距離別
- カラー別
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
Triumph タイガーT110 【1954~61年】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは白/黒となっています。
Triumph タイガーT110 【1954~61年】 買取査定に役立つ車両解説
トライアンフ タイガーT110は、1950年代の英国車黄金時代において、同社が「世界最速の市販車」という称号を奪還するために放った渾身のスポーツモデルです。開発のベースとなったのは、映画『乱暴者(The Wild One)』でマーロン・ブランドが駆ったことで知られる650ccの「6T サンダーバード」ですが、T110はその実用的なツアラーとしての性格を脱ぎ捨て、より高出力で攻撃的な「スポーツ性能」を追求して誕生しました。モデル名の「110」は、当時としては驚異的だった最高時速110マイル(約177km/h)を保証するというメーカーの自信の表れであり、500ccクラスのT100(タイガー100)の上位モデルとして、主に北米市場での覇権を狙って投入されました。1956年にはジョニー・アレンがこのT110のエンジンを積んだストリームライナーで世界最高速記録を樹立しており、この成功が後の伝説「ボンネビル」誕生の直接的な引き金となったことは、モーターサイクル史における重要な事実です。
T110の核となるのは、649ccの水冷ならぬ空冷4ストロークOHV並列2気筒エンジンで、初期モデルでは鉄製のシリンダーヘッドを採用していましたが、1956年以降は冷却効率と高回転域の伸びを改善したアルミ合金製の「デルタ」ヘッドへと進化しました。圧縮比を8.5:1まで高め、ハイカムシャフトと大型のアマル製モノブロックキャブレターを組み合わせることで、最高出力42馬力を発生。このパワーユニットは、低回転から湧き上がるようなトルクと、並列2気筒特有のパルス感を伴いながら力強く加速するエモーショナルな特性を持っていました。車体面では、トライアンフの市販車として初めてリアにスイングアーム式サスペンションを採用した「ドロップ・フォー・テレスコピック」フレームを導入。それまでのリジッドフレームやスプリングハブでは成し得なかった路面追従性を手に入れ、高速域での安定した巡航と軽快なハンドリングを両立させました。フロントには8インチの大型ドラムブレーキを装備し、増大したパワーに見合う制動力も確保されるなど、当時の最先端技術が惜しみなく投入されています。
当時のライバルといえば、同じ英国ブランドであるBSAのA10ゴールデンフラッシュや、ノートンのドミネーター・シリーズが挙げられます。数値上では、BSA A10が実直な造りで高い信頼性を誇っていたのに対し、T110は「スピードとスタイル」において一歩抜きん出た存在でした。例えば、ノートンが「フェザーベッド・フレーム」による圧倒的な旋回性能を武器にしていたのに対し、トライアンフのT110は軽量な車体と吹け上がりの鋭いエンジン特性を活かし、ゼロ発進からの加速やストレートでの伸びでライバルを圧倒するキャラクターを持っていました。兄弟車であるサンダーバードが実用的な「低速トルク重視の馬」であるならば、T110は「高回転まで使い切って走るサラブレッド」であり、そのピーキーながらも官能的な乗り味は、当時のカフェレーサーたちを熱狂させるに十分なものでした。
T110の生産期間である1954年から1961年の間には、いくつかの重要な転換点がありました。1954年の登場時は鉄ヘッドのエンジンでしたが、1956年のマイナーチェンジで待望の「デルタ」アルミ合金ヘッドが採用され、出力性能と信頼性が大幅に向上しました。1958年には、クラッチ操作なしでの変速を可能にする「スリックシフト」機構が導入されたほか、クランクシャフトが一体成型品へと変更され、より高回転に耐えうる耐久性を獲得しました。そして1960年、スタイリングにおける最大の変化として、リア周りを板金パーツで覆った「バスタブ(Bathtub)」スタイルのフェアリングが登場します。これは清潔感を求める一般層向けの試みでしたが、スポーツ性を重視する北米のライダーからは賛否が分かれ、多くが取り外されて運用されたという逸話も残っています。
現在、世界中のコレクター市場において、タイガーT110は「プレユニット(別体式)」エンジンを搭載したトライアンフの中でも、特に高い人気を誇る1台です。特に、ボンネビル誕生前夜の1950年代中盤のモデルや、生産最終年である1961年式の「キングフィッシャーブルー」を纏った個体は希少価値が非常に高く、オークションでも高値で取引される傾向にあります。評価の分かれ目となるのはエンジンのマッチング(車体番号との一致)はもちろんですが、後年に取り外されがちだった「バスタブ」フェンダーなどの純正外装パーツが揃っているかどうかが、マニアの間では重要な指標となります。メンテナンス性の高い構造ゆえに実動個体も少なくありませんが、当時のオリジナル仕様を維持したフルノーマル車は世界的に枯渇しており、今後もその価値は上昇し続けると考えられます。
トライアンフ T110 タイガーは、まさに「スピード」という魔力に魅入られた50年代の空気を象徴するマシンです。サンダーバードのタフさにスポーツの魂を吹き込み、後に世界を震撼させるボンネビルへとバトンを繋いだその立ち位置は、まさにトライアンフ中興の祖と呼ぶにふさわしいものです。現代のバイクのような洗練されたスムーズさはありませんが、右手を捻るたびに炸裂する排気音と、全身に伝わる鼓動は、機械を操る原初的な喜びを今に伝えてくれます。ブリティッシュ・バーチカルツインの真髄を知りたいのであれば、このT110こそがその答えとなるはずです。
| 車名/型式/年式 | Triumph Tiger T110 / 47型 / 1954-1961年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 1954-1961年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | (長さ)2170 (幅)720 (高さ)- (重さ)177kg |
| シート高・最低地上高(mm) | (シート高)775 (最低地上高)- |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストOHV並列2気筒・42馬力(6,500回転) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | キック・アマル製キャブレター(Type 289/376)・18.2リットル |
| ジャンル | 歴代の世界最速バイク | Triumphタイガー |
【事故不動|過去10年間の買取相場の推移】 Triumph タイガーT110 【1954~61年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年4月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年04月17日
【状態別の買取相場】 Triumph タイガーT110 【1954~61年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年4月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
60.4万円
60.4万円
1台
※データ更新:2026年04月17日
【走行距離別の買取相場】 Triumph タイガーT110 【1954~61年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年4月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 3〜5万km | 最高 | 60.4万円 | 1台 |
| 平均 | 60.4万円 | ||
| 最低 | 60.4万円 | ||
![]() |
|||
※データ更新:2026年04月17日
【カラー別の買取相場】 Triumph タイガーT110 【1954~61年】
- ■ ■
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年4月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ / ■ | 60.4 万円 | 1台 | ![]() |
||
※データ更新:2026年04月17日
【事故不動の取引価格帯】 Triumph タイガーT110 【1954~61年】
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年4月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年04月17日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
Triumph タイガーT110 【1954~61年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年04月17日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | Triumph タイガーT110 【1954~61年】 | 60.6万円 | 0点 | 47 | 29,652km | ■ / ■ |
|---|
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています








04月22日〜04月28日