トライアンフは2018年に最新のデュアルパーパスモデルとして、本機「スクランブラー 1200XC」を発売した。日本向けには2019年モデルとして、同年3月に発売された。

フレームは鋼管製スチールクレードル型で、エンジンはOHC4バルブ水冷並列2気筒ユニットとなる。ボア・ストロークが97.6mm×80mmの1,197㏄ボンネビルツインは、専用チューニングが施されている。最高出力は7,400回転90馬力、最大トルクは3、950回転で110Nmを発生するトルクフルな仕様。スロットル制御は電子化されていて、「ロード」・「レイン」・「オフロード」・「スポーツ」・「ライダー」という5タイプの走行モード選択機能が用意されている。
駆動系統には、ライダーサポート機能として「トルクアシストクラッチ」が採用されて扱いやすい操作感が特徴だ。

スクランブラーらしく足回りは、フロントにショーワ製の大径50mm倒立フォークを装備して21インチのワイヤースポークホイールをセットする。ブレーキは320mmツインディスクにブレンボのM50ラジアルマウント4ピストンキャリパーを組合せる。
リヤはスイングアームにオーリンズ製のリザーブタンク付きピギーバックツインショックをマシンの両サイドに装備する。フルアジャスタブル仕様の豪華タイプだ。ホイールサイズは17インチで255mmシングルディスク&ブレンボの2ピストンキャリパーというブレーキ構成。安全面の電子制御システムには、コーナリングABSが採用されていた。

実用装備面では、キーレスシステム、USB電源ソケット、GoPro制御システム、ナビゲーションシステム、スマホとの連携といった最新機能がBluetoothモジュールを介して可能となっていた。

ライバルモデルとしては、BMWモトラッドが2017年から展開している「R nineT スクランブラー」が比較対象となる。本機より6kg軽い222kgの車体に搭載する心臓部は、空油冷のDOHC4バルブ水平対向ユニット。排気量1,169ccエンジンは、7,550回転で110馬力を発生する。最大トルクは、6,000回転116Nmというスペック。ピークパワーは「R nineT スクランブラー」が格上だが、「スクランブラー 1200XC」は、僅か3,950回転でピークトルクの110Nmに到達するので日常域でのトルク感は本機が優れていると感じるかもしれない。

なおデビュー以降の「スクランブラー 1200XC」は、2021年にユーロ5へ適合するためのマイナーチェンジを実施。その後もカラーチェンジを実施しながら展開されている。
ちなみに上位グレードとして、よりオフロード性能を重視する「スクランブラー 1200 XE」も並行ラインアップされる。さらに2024年には、新たなエントリークラスとして「スクランブラー 1200X」も展開された。

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解説記事更新日：2024年06月22日

アドベンチャーオフロードをイメージさせるスタイルと、トライアンフらしいノスタルジックな英国の雰囲気を感じさせる全く新しいデュアルパーパスとして登場した「スクランブラー 1200XC」。日本向け仕様は、2019年3月に導入となった。展開されたカラーリングと価格は以下の通り。

・「カーキグリーン×ブルックランズグリーン」　203万1,900円(税込)
・「ジェットブラック×マットブラック」　203万1,900円(税込)

車体は専用設計の新型フレームで、サスペンションには前後200mm以上のストロークを確保することで、オン・オフ共に優れた走行性能と乗り心地を実現している。
パワーユニットは、「ボンネビル T120」用ユニットがベースとなる270度クランクの水冷OHC4バルブ1,197cc水冷パラレルツインを搭載。最高出力は、7,400回転で89馬力を発生する。最大トルクは3,950回転110Nmというスペックで登場。ちなみに900ccエンジンを搭載する既存モデル「ストリート スクランブラー」は64馬力だった。

走行モード選択機能は、「AD」・「Off Road」・「Rain」・「Sport」・「Rider」の5タイプから任意に設定可能。各モードは、ABSやトラクションコントロール、スロットルレスポンスいったマシン特性が変化する。

快適装備面では、イモビライザー、クルーズコントロール、USB電源ソケットが標準装備。ちなみに上級グレードでオフロードでの走行性を重視した「スクランブラー 1200XE」も217万4,100円(税込)で展開されていた。

買替や売る際の買取査定は、2019年 スクランブラー 1200XCの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年06月25日

1,200㏄エンジンを搭載する新型「スクランブラー」のエントリークラスとして前年デビューした本機「スクランブラー 1200 XC」だが、2020年モデルでは目立った仕様変更を受けることなくラインアップ継続となる。設定されたカラーリングと価格は以下の通り。

・継続「カーキグリーン×ブルックランズグリーン」　14,000USドル
・継続「ジェットブラック×マットブラック」　14,000USドル

往年の「スクランブラー」マシンをイメージさせるアップタイプのマフラーやクラシカルな印象の外装デザインだが、足回りはフロントにショーワ製の倒立フォークを装備して、リヤはフルアジャスタブル仕様のオーリンズ製ピギーバッグツインショックをセットすることで優れた走行性能を確保する。さらにLEDヘッドライトや液晶メーターといった最新モデルに相応しい装備も採用。
またアクションカメラ「Go Pro」の内蔵型制御システムを搭載するという目新しい機能も実装された。

エンジンは、「ボンネビルT120」のユニットをベースにした、OHC4バルブ水冷並列2気筒を搭載。最高出力は、7,400回転で90馬力を発生する。最大トルクは、僅か3,950回転で110Nmという強烈なピークに到達する。

なお2020年の「スクランブラー 1200」シリーズには、上位モデルの「XE」の他、世界限定250台生産の「ボンド エディション」展開された。映画「007」のオフィシャルマシンで、日本向けは259万円(税込)で20台が導入された。

買替や売る際の買取査定は、2020年 スクランブラー 1200XCの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年06月25日

専用チューンを施した「ボンネビル T120」系のエンジンを搭載する「スクランブラー」シリーズは、デビュー3年目となる2021年式で最初マイナーチェンジが行われた。適用されたアップデート内容は以下の通り。

・ユーロ5適合
・カラーチェンジ
・限定モデル設定

このタイミングで仕様変更が行われたのは、欧州の排ガス規制ユーロ5に適合することで、モデルライフを延長することだった。
エンジンは、SOHC4バルブの1,197cc水冷並列2気筒ユニットで、7,250回転90馬力というスペック。最大トルクは、4，500回転で110Nmを発生する。いずれもピーク値は従来モデルから変わっていないが、ピークトルクに到達するエンジン回転数は、3,950回転から4,500回転へ上昇していた。
環境規制を高めるためにエキゾーストシステムも変更されているが、最新の排ガス規制に対応しつつもスペックダウンは避けられた格好だ。

また、2021年式はカラーバリエーションが増強されて、従来の2タイプから3タイプへ変更されている。日本向けに展開されたカラーリングと価格は以下の通り。

・新色「サファイアブラック」　192万1,900円(税込)
・新色「コバルトブルー×ジェットブラック」　196万1,500(税込)
・新色「マットカーキグリーン×マットジェットブラック」　196万1,500(税込)

なお2021年の「スクランブラー 1200」シリーズは、上位グレードの「XE」の他に世界1,000台限定の「スティーブ・マックイーン・エディション」も設定された。シリアルナンバーや専用ペイントなどが採用されて、日本向けは、219万6,400円(税込)で販売された。

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解説記事更新日：2024年06月25日

前年のアップデートで、エンジンがユーロ5に適合した「スクランブラー 1200」シリーズだが、ベースグレードに当たる本機「スクランブラー 1200 XC」は、キャリーオーバーで継続ラインアップ。カラーリングも以下の3バリエーションで変更は無い。

・継続「マットカーキグリーン×マットジェットブラック」
・継続「コバルトブルー×ジェットブラック」
・継続「サファイアブラック」

3タイプの違いは、タンクのカラーリングとエンブレムデザインとなる。価格は北米向けのベースカラー「サファイアブラック」が、14,000ドルで販売された。
また2022年式には、「ボンネビル」シリーズの特別仕様として、「ゴールドラインエディション」が設定されていたが、本機「スクランブラー 1200XC ゴールドライン エディション」も用意された。
燃料タンクには、アルミニウムシルバーのラインが配され「Gold Line」のロゴが入ったニーパッドも追加されている。ベースとなっているカラーリングは、「カーニバルレッド×ストームグレー」で、価格は202万8,500(税込)だった。ちなみに上位グレードの「XE」も本国では「ゴールドライン」がラインアップされていたが、日本仕様の導入は無かった。

本機のエンジンは1,200㏄のOHC4バルブ水冷パラレルツインで、7,250回転90馬力というスペック。最大トルクは4,500回転で110Nmに到達する。駆動系統には、トルクアシストクラッチを採用することで快適な操作感を実現。
トルクフルなエンジン出力をコントロールする制動系統は、フロントが320mmのダブルディスクにブレンボのM50キャリパーを組み合わせて、リヤは255mmディスクとブレンボ2ピストンキャリパーという構造となる。

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解説記事更新日：2024年06月25日

270度クランクのバーチカルルインを搭載する「スクランブラー 1200」シリーズは、2023年式でカラーチェンジが行われた。バリエーション数は、引き続き3タイプとなるが、その内1カラーが新色となった。展開されたカラーリングは以下の通り。

・継続「サファイアブラック」
・継続「マットカーキグリーン×マットジェットブラック」
・新色「カーニバルレッド×ジェットブラック」

前年に展開された、「コバルトブルー」に変わって、新たに「カーニバルレッド」が登場。価格は、US向けが前年比で445ドルアップの14,445ドルで販売された。

メカニカルな部分にアップデートは無く、主要諸元も従来通り。

1,200㏄の水冷パラレルツインユニットは、7,750回転で90馬力の最高出力に到達する。最大トルクは、4,500回転で110Nmを発生る。
エキゾーストパイプは、マシン右サイド上部にセットされるレイアウトで往年のスクランブラースタイルを創り上げる。
足回りは、フロントにショーワ製の大径45mm倒立フォークを装備して、リヤはフルアジャスタブルのリザーブタンク付きオーリンズツインショックをセット。足元は、フロント21インチ・リヤ17インチのワイヤースポークホイールを履く。

灯火類はフルLEDで、メーターパネルはTFT液晶マルチファンクションタイプ。英国メーカーらしいクラシカルなイメージの中にも最新テクノロジーを採用する快適装備が各部に採用されている。

買替や売る際の買取査定は、2023年 スクランブラー 1200XCの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年06月25日