ファッシーノ110【2015~19年】毎週更新の買取査定相場
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ファッシーノ110【2015~19年】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは青となっています。
ファッシーノ110【2015~19年】 買取査定に役立つ車両解説
India Yamaha Motor Fascino 110(ファッシーノ)は、IYM(ヤマハ発動機)が2015年から2019年まで製造した113cc空冷スクーターです。全長1,815mm×全幅675mm×全高1,120mm、装備重量103kg、シート高775mmのコンパクトな車体に、空冷4ストロークSOHC単気筒113ccのBlue Coreエンジンを搭載しています。「Rich & Classyなモダンレトロ」をコンセプトに、実用一辺倒だったインドスクーター市場にファッション性と所有する喜びを持ち込んだ革新的な一台として評価されているスクーターです。
Fascinoの開発は、2015年当時のインド二輪市場の状況に深く関係しています。スクーター需要が急速に拡大していた中で、Honda Activaが圧倒的なシェアを保持していましたが、既存車種は実用性のみを重視しており、デザインや所有する喜びが軽視されていました。ヤマハは若年女性層およびファッション感度の高い若者をターゲットとした「ファッションスクーター」という新セグメントの開拓を目指し、高価なVespa(ベスパ)に対抗できるデザイン性を、インド製による実用的な価格帯で提供することを戦略の核心としました。実用性だけでなく、「所有する喜び」「スタイル」を最優先事項とした設計思想は、当時のインド市場では画期的といえました。
2015年5月の初期型ローンチでは、5色のカラーバリエーションで発売が開始されました。エンジンは空冷4ストロークSOHC 2バルブ単気筒の「Blue Core」エンジンで、総排気量113cc、最高出力7.1PS(7,500rpm)、最大トルク8.1N・m(5,000rpm)を発生しました。初期型はチューブタイヤを採用し、最低地上高は128mmに設定されていました。2017年から2018年にかけて、BS4(インド政府の排ガス規制)への対応が行われ、常時点灯ヘッドライトの標準装備化と型式コードのXC115Cへの変更、最高出力の7.2PSへの微増が実施されました。2018年モデルでは従来のチューブタイヤからチューブレスタイヤへの変更が行われました。同時にデュアルトーンシートの採用、グラブレール(握り手)の大型化・高位置化、フロントグリルのデザイン変更も実施されています。2019年モデルでは法規制対応により連動ブレーキシステムであるUBS(Unified Brake System)が標準装備化され、同時に特別仕様車「Darknight Edition」が追加されました。マットブラック塗装とダーククロームパーツを採用した特別仕様により、ブレーキング性能の向上とともにデザインの差別化を図りました。2020年のBS6規制導入に伴い、125ccエンジンを搭載した後継機へフルモデルチェンジが行われ、本113ccモデルは生産終了となりました。
技術面では、Blue Coreエンジンが最大の特徴でした。この次世代小型空冷エンジンは「高効率燃焼」「冷却性の向上」「ロス低減」を主眼に設計され、ローラーロッカーアームの採用やシュラウド形状の最適化により、空冷ながら安定した性能と公称66km/Lの低燃費を実現しています。軽量ボディの実現には樹脂製ボディパネルが多用され、装備重量103kgというクラス最軽量級を達成し、当時のライバル車より約5kg軽量で、女性ライダーでも扱いやすい取り回し性と軽快な加速感を提供しました。足回りでは、競合のActiva 3Gがボトムリンク式サスペンションを採用していたのに対し、Fascinoはテレスコピックフォークを採用し、ブレーキング時の安定性とハンドリング性能で優位性を持たせました。
外装面では、専用の流線型ボディパネル、葉の形を模したウインカー、レトロスタイルのアナログメーターパネル、クロームメッキミラーなどが採用されました。グレード展開は基本的にモノグレードでしたが、2019年には特別仕様車「Darknight Edition」が専用カラーで差別化されていました。燃料供給装置はキャブレターを採用し、燃料タンク容量5.2L、始動方式はセルフスターターおよびキック併用、変速機はCVT(Vベルト式無段変速機)を搭載しています。
主要なライバルとの比較では、Fascinoが排気量113cc、最高出力7.1PS、重量103kg、₹52,500(約9.9万円)に対し、Honda Activa 3G(2015年)は排気量109.2cc、最高出力8.0PS、重量108kg、₹48,852(約9.2万円)と約7千円安価でした。TVS Jupiter(2015年)は排気量109.7cc、最高出力7.88PS、₹47,000(約8.8万円)と約1万円安価で、前後12インチタイヤ(Fascinoは10インチ)による走行安定性と外部給油口の装備が優位点でした。Activaの優位点は金属ボディの耐久性とチューブレスタイヤの標準装備でしたが、フロントサスペンションがボトムリンク式である点で劣位に立っていました。
初期型(2015-2017年)の最大の問題点は、チューブタイヤの採用でした。パンク時のリスクが高く、ユーザーから最大の不満点として挙げられていましたが、2018年モデルでチューブレス化により解消されました。装備面では、ディスクブレーキの設定がなく(ドラムのみ)、外部給油口もないため給油時にシートを開ける必要がありました。最低地上高130mmと比較的低く、インドの大きなスピードブレーカーで底打ちするリスクがあり、プラスチック外装のチリ合わせやスタンド操作時の異音など、細部のビルドクオリティに関する指摘が存在しました。
当時の市場評価は、デザインに対する評価が極めて高く、「Head turner(注目を集める)」スクーターとして認知されました。性能面でも軽量ボディによる出足の良さが評価されています。日本国内では正規導入車ではないため流通量が極めて少なく、稀に流通する場合も希少な並行輸入車として扱われます。当時の並行輸入新車価格は約22万円でしたが、部品供給の懸念から中古車相場の形成は不安定です。インド国内中古相場は ₹18,000〜₹35,000(約3万円〜6万円)程度で、Honda車に比べるとリセールバリューは低い傾向にあります。
なお、これらの価格や買取相場は2026年執筆時点のデータに基づいた参考値です。日本円換算は当時のレートです。最新相場は上段の自動査定や下段のグラフでご確認いただけます。
YAMAHA Fascino 110は、実用性重視のインドスクーター市場にファッション性という新たな価値観を持ち込んだ記念すべきモデルでした。軽量ボディとBlue Coreエンジンによる実用性能と、レトロモダンなデザインによる所有する喜びを両立させた点で、現代においても学ぶべき要素の多い一台といえます。希少性の高い海外専用モデルをお持ちの方は、バイクパッションまでお気軽にお問い合わせください。
| 車名/型式/年式 | YAMAHA Fascino 110 / 2SP(2015年初期型)・B9C2(2018年後期型)/ 2015年-2019年 |
|---|---|
| 発売年月 | 2015年5月(インド) |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 全長1,815mm 全幅675mm 全高1,120mm・103kg(装備)(全年式共通) |
| シート高・最低地上高(mm) | 775mm(共通)・2015年式:128mm / 2018年式:130mm |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストローク単気筒 SOHC 2バルブ・6.0kW (8.2PS) @ 6,500rpm・不明(全年式共通) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | 空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒(全年式共通)・2015年式:約5.2kW (7.1PS) @ 7,500rpm / 2018年式 (BS-IV):約5.3kW (7.2PS) @ 7,500rpm・66km/L(インド基準, 全年式共通) |
| 新車販売価格 | 2015年式 (初期型):₹52,500(約99,200円, インド仕様)/ 218,000円(税込, 日本国内並行輸入実勢)/ 2018年式 (BS4):₹54,593(約89,300円, インド仕様)/ 2019年式:スタンダード ₹55,293(約88,500円デリー渡し, インド仕様)Darknight Edition ₹56,793(約90,900円デリー渡し, インド仕様)※日本国内正規仕様なし |
| ジャンル | スクーター |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 ファッシーノ110【2015~19年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年3月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年02月27日
【状態別の買取相場】 ファッシーノ110【2015~19年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年3月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
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0.0万円
0.0万円
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平均
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取引
0.0万円
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平均
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取引
0.0万円
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平均
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取引
0.0万円
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平均
最低
取引
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5.0万円
1台
平均
最低
取引
0.0万円
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平均
最低
取引
0.0万円
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不動
平均
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取引
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※データ更新:2026年02月27日
【走行距離別の買取相場】 ファッシーノ110【2015~19年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年3月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 1〜2万km | 最高 | 5.0万円 | 1台 |
| 平均 | 5.0万円 | ||
| 最低 | 5.0万円 | ||
![]() |
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※データ更新:2026年02月27日
【カラー別の買取相場】 ファッシーノ110【2015~19年】
- ■
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年3月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ | 5.0 万円 | 1台 | ![]() |
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※データ更新:2026年02月27日
【実働車の取引価格帯】 ファッシーノ110【2015~19年】
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年3月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年02月27日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
ファッシーノ110【2015~19年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年02月27日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | ファッシーノ110【2015~19年】 | 5.2万円 | 4.2点 | SED122H0 | 12,483km | ■ |
|---|
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています






03月02日〜03月08日