TD-3【1971~72年】毎週更新の買取査定相場
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- 取引価格帯
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- 上位20台の取引額
TD-3【1971~72年】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは青となっています。
TD-3【1971~72年】 買取査定に役立つ車両解説
市販ロードレーサー、TDシリーズの最終形として1971年に登場したのがYAMAHA「TD-3」です。1950年代末から始まったレース挑戦の歴史において、数多くのプライベーターに勝利をもたらし、「世界最強の市販レーサー」と称えられた名機です。販売期間は1971年から1972年頃までで、当時の市販スポーツモデルである「DX250」のエンジンをベースに開発されました。その系譜は1959年の「YDS1R」に始まり、1962年の初代「TD1」、「TD1B」、「TD1C」、1969年の「TD2」、そして1970年の「TD2B」へと続きます。TD-3は、これらTDシリーズから続く「誰でも購入でき、勝てるマシン」というコンセプトを継承しつつ、より過酷さを増す世界グランプリの戦いに対応するために進化を遂げました。1971年から世界GPに投入されると、そのポテンシャルはいかんなく発揮され、1972年にはヤーノ・サーリネン氏、1973年にはディーター・ブラウン氏がGP250クラスのチャンピオンを獲得するなど、輝かしい戦績を残しています。ベース車両の進化に合わせて熟成されたTD-3は、空冷2ストロークレーサーの最後を飾る集大成として、翌1973年に登場する水冷の「TZシリーズ」へとバトンをつなぐ重要な役割を果たしました。現在でもクラシックレース界で非常に高い人気と希少性を誇る一台です。
TD-3の最大の特徴は、市販車ベースでありながら世界最高峰の舞台で通用する戦闘力を秘めていた点にあります。心臓部には、空冷2ストローク並列2気筒248ccエンジンを搭載しています。吸気方式にはピストンバルブを採用し、最高出力は44PSを10,000回転で発揮しました。エンジンのボア×ストロークは、先代TD2の56mm×50mmから、TD-3では54mm×54mmのスクエアストロークへと変更されており、これが後のTZシリーズの基本仕様となりました。トランスミッションは、コースレイアウトに合わせて最適なギアを選択できるよう、先代の5速から6速へと多段化されています(レギュレーションに合わせて5速への変更も可能でした)。車体構成においては、市販スポーツモデルDX250のエンジンをベースとしつつも、レース専用のチューニングが施されています。点火系には容量放電式点火装置であるCDIが採用され、高回転域での確実な点火とエンジンの信頼性向上に寄与しました。乾燥重量はわずか105kg程度と非常に軽量で、44PSのパワーと相まって強烈な加速性能を実現していました。外観は、空気抵抗を低減するスリッパリーなフェアリングと、レーシングマシンらしい機能美あふれるデザインが特徴です。特にフロントブレーキには、ダブルサイド・ツインリーディングシューの大型ドラムブレーキが採用されており、その強力な制動力からヴィンテージレース愛好家の間で現在でも高い需要があります。水平に分割されたクランクケースや、メンテナンス性を考慮した設計など、プライベーターがレース現場で扱うことを念頭に置いた随所に見られる配慮です。マイナーチェンジというよりも、TDシリーズの最終完成形として、空冷エンジンの限界に挑んだ技術の結晶と言えるでしょう。
TD-3の兄弟車として外せないのが、同時期に販売された350ccクラスの市販レーサー「TR-3」です。TD-3と同様の車体構成を持ちながら、排気量を拡大したエンジンを搭載し、よりパワフルな走りを実現していました。TR-3は、1972年のデイトナ200マイルレースにおいて、ドン・エムデ氏のライディングにより優勝を果たしています。これはYAMAHAにとって初のデイトナ優勝であり、かつ2ストローク車による初優勝、さらに史上最小排気量車による勝利という歴史的快挙でした。当時の発売価格は、TD-3が47万円であったのに対し、TR-3は50万円と設定されていました。わずか3万円の差でより上のクラスへ挑戦できるラインナップは、多くのライダーにとって魅力的だったことでしょう。また、TD-3のベースとなった市販車「DX250」は、1970年に発売され、価格は19.6万円でした。レーサーであるTD-3はベース車の倍以上の価格でしたが、それに見合うだけの専用パーツとチューニングが施されていたことがわかります。ライバルとしては、当時世界GPで激しく競い合っていた欧米の競合メーカーや国内メーカーなどが挙げられますが、TD-3の「市販状態で世界チャンピオンになれる」というパッケージングは、プライベーターにとって唯一無二の存在でした。スペックの優劣を超えた、信頼性と入手しやすさ、そして実際に勝てる性能をバランスさせた点が、TD-3の最大の強みでした。
TD-3は、歴史的価値と、現存数の少なさから、コレクターズアイテムとして極めて高い評価を受けています。海外のオークションでは、状態の良い車両が高額で取引されるケースも珍しくありません。2012年の海外オークションでは、1972年式TD-3が£8,438(約108.0万円)で落札された記録があります。また、クラシックバイクの市場評価データでは、コンクールコンディションの車両評価額として$8,700(約130.5万円)という数値が示されています。当時のレースシーンを支えた実車は、過酷な使用環境ゆえにオリジナル状態で残っている個体が少なく、パーツ単位でも高値で取引される傾向にあります。特に、レースの歴史を物語る「本物」の個体は、世界中の愛好家垂涎の的となっています。
なお、これらの価格や買取相場は2026年執筆時点のデータに基づいた参考値です。価格の換算は当時の相場、税率です。最新相場は上段の自動査定や下段のグラフでご確認いただけます。
YAMAHA TD-3は、レースヒストリーを語る上で欠かせない記念碑的なモデルです。空冷2ストロークレーサーの最終形としての完成度は芸術的であり、その希少価値は年々高まっています。もし、ガレージに眠っているTD-3をお持ちであれば、それはただの古いバイクではなく、世界のレース史に名を刻んだ「資産」です。長年大切にされてきた愛車の価値を正しく評価し、次の世代へと引き継ぐために、ぜひバイクパッションへご相談ください。専門の知識を持ったスタッフが、オーナー様の想いとともに、誠心誠意査定させていただきます。
| 車名/型式/年式 | YAMAHA TD-3 / - / 1971-1972年 |
|---|---|
| 発売年月 | 1971年(日本国内) |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 1971-1972年式:全長 全幅 全高不明・105kg(乾燥) |
| シート高・最低地上高(mm) | 不明 |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 1971-1972年式:空冷2ストローク並列2気筒・32.4kW (44PS) @ 10,000rpm・燃費不明 |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | 1971-1972年式:始動方式 不明・ピストンバルブ・タンク容量 不明 |
| 新車販売価格 | 1971年式:47万円(日本国内仕様) |
| ジャンル | オンロードレーサー競技用 |
【事故不動|過去10年間の買取相場の推移】 TD-3【1971~72年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年3月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年02月27日
【状態別の買取相場】 TD-3【1971~72年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年3月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
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取引
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平均
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取引
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取引
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平均
最低
取引
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平均
最低
取引
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平均
最低
取引
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0.0万円
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不動
平均
最低
取引
41.1万円
41.1万円
1台
※データ更新:2026年02月27日
【走行距離別の買取相場】 TD-3【1971~72年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年3月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
|
不明 メーター改 |
最高 | 41.1万円 | 1台 |
| 平均 | 41.1万円 | ||
| 最低 | 41.1万円 | ||
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※データ更新:2026年02月27日
【カラー別の買取相場】 TD-3【1971~72年】
- ■
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年3月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ | 41.1 万円 | 1台 | ![]() |
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※データ更新:2026年02月27日
【事故不動の取引価格帯】 TD-3【1971~72年】
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年3月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年02月27日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
TD-3【1971~72年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年02月27日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | TD-3【1971~72年】 | 41.3万円 | 0点 | DS7-990 | 0km | ■ |
|---|
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています





03月02日〜03月08日