TT-R50E【2006～現行】毎週更新の買取査定相場

自動遠心式クラッチと3速ミッションという扱いやすい仕様ながら、本格的な走りが楽しめるキッズ用オフロード入門モデルとしてリリースされているのが、ヤマハ製TT-R50E。公道走行不可のキッズモデルである都合上、最高出力などはNA(非公表)ながら、低速域から十分なトルク感があり走りに関してはなかなかにパワフル。同じキッズモデルのライバルであるホンダ・CRF50Fよりも加速力は高く、すぐさまジュニアクラスへ参戦できるほどのパワーが大きな魅力となっております。レースモデルであり、レギュレーション的には大きな差はないと思われるものの、ギア比などに関して非常によく練られており、2006年から今日現在まで諸元上の変更なく販売され続けていることを考慮すると、同クラスのコンペモデルとしては非常に高い完成度だと言えるでしょう。足回りに関してはノーマル時では良くも悪くも子供の体格に合わせた柔らかさですが、ハンドルとハードタイプサスへの換装でガラリと豹変。モタード並みの剛性とコントロール感へと早変わりし、腕次第では別カテゴリのレースでも戦える素性のよさを備えております。パワフルな加速と急なエンスト時にも心強いセルスターター、バランスのよい車体とキッズ用入門モデルとしては高水準のレベルであることは疑いようがありません。カスタムパーツの種類の多さでは、ホンダ・CRF50Fに一歩譲らざるを得ないものの、スタック状態で十分戦えるハイスペックさを考えると、満足度の高さも高水準。2009年モデル以降、YZシリーズをイメージしたカラー&グラフィックパターンに変更となり、2022年現在まで販売を継続しているだけのことはあり、買って後悔する恐れがないオフロード入門モデルだと言えます。
現在の中古バイク市場においては、直近12ヶ月内での取引記録は7台。数字だけ見ると少ない印象を受けますが、ナンバープレートを装着して公道を走れるモデルではなく、体重40kg未満のキッズ向けレース車であることを踏まえるとまずまず多め。上は12万8000円から下は6万4000円と、ほぼ2倍の車両価格差が生じておりますが、カラーリングとグラフィック変更のみで販売され続けている車種らしく、車両状態がよければ低年式車でも高額買取が狙えるということに繋がります。
弊社バイクパッションにおきましては、カワサキ・KDXシリーズやヤマハ・セローシリーズを乗り継いできた筋金入りのオフロード車好きスタッフが査定を担当。オフ車特有の前後サストラブルや、転倒などに起因するエンジントラブルなども的確に判断し、修理による再生見込みや最新の市場動向を基に高評価をつけることを可能としております。なかなか価格比較の難しいキッズモデルであってもお任せくださいませ！

解説記事更新日：2022年01月17日