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スズキが放つ油冷ネイキッドバイク「イナズマ」

イナズマは1990年代後半にスズキから発売されたネイキッドバイクです。
400cc、750cc、1200ccがラインナップされていました。
これまでもスズキは1989年に、4ストローク 油冷DOHC直列4気筒エンジンのバンディッドを、1994年に水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒エンジンのインパルスを発売していました。
しかしライバルであるカワサキ・ゼファー、ホンダ・CBスーパーフォア、ヤマハ・XJRに大きく水をあけられることに。

そこでスズキは、再びお家芸である油冷エンジンを搭載し、クラシカルなスタイルを身に纏ったイナズマを投入。
巻き返しを図りましたが、「油冷」と言うウリ文句は、コアなスズキファンの心にしか響かず。
販売台数は伸びず、2000年以降に再登場したバンディッドシリーズに飲み込まれる形で姿を消してしまいました。

イナズマ買取価格実例一覧(INAZUMA)

  • イナズマ400

    イナズマ400

    88,000円

    98年式 走行 23,348km
    転倒傷、エンジン異音大

  • イナズマ1200(Inazuma1200)

    イナズマ1200

    150,000円

    98年式 走行 22,731km
    所々劣化あり

  • イナズマ1200(Inazuma)

    イナズマ1200

    295,000円

    98年式 走行 8,953km
    状態良好

  • イナズマ400(INAZUMA400)

    イナズマ400

    267,000円

    03年式 走行 7,800km
    年式を考慮すると良好

  • イナズマ400(INAZUMA

    INAZUMA400

    ¥295,000

    04年式 走行 3,850km
    状態は極めて良好

イナズマ事故車・不動車(INAZUMA)

  • イナズマ400

    イナズマ400不動車

    73,000円

    99年式 走行 13,212km
    3年放置・錆び目立つ

イナズマ400

GSX400FS「イナズマ」として1997年に発売。
フロントにブレンボ製対向4POTキャリパー、カヤバ工業製サスペンションを標準装備しています。
パワーユニットは初期のGSX-Rシリーズや、バンディッドシリーズで評判のよかった750ccの油冷エンジンをベースにボア&ストロークを400ccに縮小して搭載。
750ccと共通の車体することにより、普通二輪免許でビッグバイクのような迫力を手に入れています。

オーナーの話によると、「ネイキッドながら187kgもある車重のおかげでアンダーパワーは否めず、走りはのんびりとしています。かっ飛ばすバイクではないし、エンジンのフィーリングやサウンドは油冷独特の良さがあるので気に入っていて、何よりも人と同じでないところがお気に入り」だそうです。
その一方で「偶然イナズマに乗ったライダーに出会うと、シンパシ―を強く感じる」そうです。

イナズマ400スペック
車体型式GK7BA
エンジンK717型 399cm3 4ストローク
油冷DOHC直列4気筒エンジン
内径×行程 / 圧縮比52mm x 47mm / 11.2:1
最高出力38kW 53PS/11,000rpm
最大トルク36N.m 3.7kg.m/9,500rpm
車両重量187kg
フレームダブルクレードル
全長×全幅×全高2,140mm ×745mm × 1,090mm
ホイールベース1,460mm
最低地上高125mm
シート高760mm
燃料供給装置キャブレター (KEIHIN CVK30)
始動方式セルフ式
潤滑方式ウェットサンプ
駆動方式チェーン式
変速機常噛6段リターン
サスペンション前 テレスコピック式
後 スイングアーム式
ブレーキ前 油圧式ダブルディスク
後 油圧式ディスク
タイヤサイズ前 120/70R17
後 170/60R17
乗車定員2人
燃料タンク容量18L
燃費(60km/h)36.5km/L

イナズマ750

かつて750ccは「ナナハン」と呼ばれ、ステータス的な大型バイクでしたが、逆輸入車に押されて1980年代には不人気に陥っていました。
先代モデルであったGSF750が販売不振だったため、イナズマ750は「GSX750」の名で海外でのみ発売。
国内に適合しそうな750ccは輸出、逆輸入になりそうな1200ccは国内販売となった珍しい一台です。

イナズマ1200

GSX1200FS「イナズマ1200」は1998年に発売されました。
エンジンはGSX-R1100の油冷エンジンを改良して搭載、GSX750のフレームをベースにパイプを強化。
サスペンションにSHOWA製、ブレーキキャリパーはブレンボなど走りのテイストを向上させています。

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イナズマ1200スペック
車体型式GV76A
エンジンV719型 1156cm3 4ストローク
油冷DOHC4バルブ並列4気筒
内径×行程 / 圧縮比79mm × 59mm / 9.5:1
最高出力100PS/8500rpm
最大トルク98N.m 10.0kg.m/4500rp
車両重量208kg
フレームダブルクレードル
全長×全幅×全高2,140mm ×780mm ×1,100mm
ホイールベース1,465mm
最低地上高125mm
シート高780mm
燃料供給装置キャブレター (KEIHIN CVK32)
駆動方式チェーン式
変速機常噛5段リターン
サスペンション前 テレスコピック式
後 スイングアーム式
キャスター / トレール 
ブレーキ前 油圧式ダブルディスク
後 油圧式ディスク
タイヤサイズ前 120/70R17
後 170/60R17
乗車定員2人
燃料タンク容量18L
燃費(60km/h)28.0km/L

イナズマシリーズ考察

イナズマ400のオーナーの声を聞くと「ボリュームのあるデザイン」「太いタイヤが迫力」「400ccとは思えない堂々とした車体」など、車格の大きさが人気なようです。
確かにイナズマ1200と比較してみると、その大きさがよくわかります。

車名全長×全幅×全高
イナズマ4002,140mm ×745mm × 1,090mm
イナズマ12002,140mm ×780mm ×1,100mm

排気量が3倍も違うのにサイズはほとんど一緒。
大柄をウリにしているイナズマ400に対しイナズマ400は、750並みのコンパクトなボディにハイパワーなエンジンと、真逆なコンセプトになるのです。
ライトウェイトスポーツであるイナズマ1200ですが、残念ながらその姿を街中で見かけることはほとんどありません。
中古車販売サイトで確認すると、現在売り出されているイナズマ1200は、わずか19台(そのうち2台はカタナ1100風にカスタム)でした。

二輪免許一枚で、どんな排気量でも乗れる国とは異なり、日本は原付も含めて二輪だけで4種類もの免許が存在しています。
その中で排気量は、もっともわかりやすいステータス・シンボル。
いくら性能が良くても乗りやすくても、750ccに見える1200ccは注目されにくいのです。
それを裏付けるようにイナズマ1200は、2年間で姿を消しました。

■イナズマ1200のパワーユニットを受け継ぐバイク

短命で終わったイナズマ1200でしたが、その存在を知らしめるようにパワーユニットをGS1200SSに譲ります。
GS1200SSは1980年代の耐久レーサーをイメージしたバイクで、二眼ライトと大きなカウルが特徴です。
残念ながらヒットにはつながらず、こちらはイナズマ1200より1年だけ長い3年で販売終了しています。

中古車市場ではイナズマ400はチラホラと見かけます。
大きな車格は普通免許のライダーに人気で、少し高めで取引されています。
販売台数が少ないので、興味がある方は、今のうちに入手するのがベストの時期なのではないでしょうか。

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