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GSX-R750RKの買取査定事例|カスタム&レストア車

当時のスズキが持てる技術全てを注ぎ込み、500台のみが生産された伝説的なホモロゲモデルのGSX-R750RK。専門ショップの手で見事なカスタムを施され再生されたものの、敢えて挙げればカスタムによって純正品が欠品となっていたのがマイナスに。プレミア絶版市場では純度の高いオリジナル車両が圧倒的に優位である中、海外への販路を持つ弊社ならではの強みを最大限に活かし、買取査定額175万円という相場を大きく上回る価格にて買い取らせて頂いた一例です。

GSX-R750RK買取価格実例

事故不動
新車
  • 3

総合評点:3点

エンジン 4 車体フレーム 3 外装 3 電装保安部品 3 フロント周り 3 リア周り 3

【評価点の目安】
8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車
5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪
1点:事故不動
  • バイク名
  • GSX-R750RK
  • 買取価格
  • 1,750,000円
  • 年式
  • 1989年モデル
  • 走行距離
  • 16,458km
  • 車台番号
  • GR79C-100
  • カラー
  • 白/青
  • エンジンの状態
  • 入念な整備で機関・外観ともに良好
  • 外観の状態
  • 若干オリジナルとは異なる色味ながら綺麗にオールペン済み
  • 損傷や事故転倒歴
  • 目立つ損傷等ないものの小傷は各所に見られます
  • カスタムや改造
  • FCRキャブ・ヨシムラ製フルエキ・キャブレターカバー・前後ホイール&ブレーキディスク等
    オールペン済み
  • 買取年月
  • 2024年5月15日
  • ジャンル
  • プレミアム旧車 絶版車レーサーレプリカ改造 カスタムバイク

GSX-R750R(R750RKまたはR750R SP)の買取査定内容

「(発売された)当時で確か160万円くらいだったっけ。あの時はガキでとても手が出なかったけどさ、資金力のあるアラフィフになってようやく乗れて満足だったよ」としみじみ語られたのは、今回出張買取査定の依頼を頂きましたスガヤ様(仮名)。
油冷GSX-R750Rは辻本聡が全日本TTF-1チャンピオンに輝いたこと、同年のル・マン24時間耐久レース等での活躍を記念した1986年のG型、および今回ご依頼頂きました1989年のK型がそれぞれ500台限定で生産されたホモロゲーションモデルとなっており、ホンダ・RC30やヤマハ・OW-01と並ぶ国産スポーツモデルの金字塔的存在です。89年当時はまだ10代であったスガヤ様も、30年以上の年月とキャリアを重ねて体力的な面でライダー人生の終活を始めたいと考える気持ちが強くなり、その一環として愛車を出張買取査定を弊社にお声がけいただくこととなりました。

伝説的な名車であり、フルノーマル車が300万円を超える乗り出し価格で販売されるケースも珍しくないプレミア車両のひとつではありますが、当時モノのパーツを用いて定番カスタムが施された綺麗な車両である一方、「少しワケ有りだからか、他所では120万円がいっぱいいっぱいだった」と語られた89年モデル GSX-R750RKの評価額は果たしてどれくらいになるのか?
先ずはその前提となる買取相場からご紹介させて頂き、次いでプレミア絶版車に対する評価額が気になる現オーナー様必見の査定内容をご紹介させて頂きます。

GSX-R750RKの買取相場

まずご覧いただきたいのは右欄下段一番上のグラフ。直近10年間(2015~2024年)にGSX-R750RKの相場がどう動いてきたかを示しています。
尚、グラフが示している相場とは買取業者が査定額を算出する際の指標となっている業者間オークションの取引額です。
業者間オークションとは、買取業者の最大の転売先であり、販売業者の最大の仕入れ先として年間に約20万台のバイクが取引される会員業者間の市場

直近10年間で落札されたGSX-R750RKは実働車が11台 / 故障不動車が1台で合計12台。500台の限定機とあって年間に均すと1台という希少性です (因みに現行きっての売れ筋機 PCX125は年間に5,000台を超える落札が記録されています)

コロナバブル崩壊後も相場が比較的堅調なのは海外勢の買い姿勢

2015年には75万円平均で取引されていたRKですが、2017年には107万円平均(75万円と129万円の落札が2台)、そして中古バイク全体の相場が上がったコロナバブル期のピークである 2021年には200万円平均と大きく上昇します。

コロナバブルとは新車供給が停滞しことを受けて2020年~2021年をピークに中古相場が異常高騰した現象ですが、新車供給の回復やバイク通勤特需が終了したことで2022年からは反落に転じています。
新車の1.5倍の値段で販売されていた最新モデルの中古車は、新車価格未満に落ち着きを取り戻し、2019年比で2~3倍となる機種が続出したZ系やCB系などの旧車も反落に転じました。

しかしながら、コロナバブル崩壊後も史上最高額を更新し続けている機種群があります。
それが、80~90年代に製造販売された台数限定のホモロゲーション機(レースに参戦の条件をクリアするために販売される市販機)であり、GSX-R750RKもその範疇です。
更に具体的に言えば、SBKのレギュレーションが4気筒は750ccまでであった2002年までのナナハン・ホモロゲ機です。
なぜ、ナナハン・ホモロゲ機はバブル崩壊後も相場が好調なのでしょうか?
その答えは、海外の買い手の需要が旺盛な点に尽きます。

前述の空冷4発 ZやCBのプレミアムもワールドワイドではありますが、最終的な消費地は日本です。
実際、バブル期には世界に散らばっていた輸出仕様が日本に掻き集められて国内の市場で取引されていました。 国内仕様のプレミアム機にお化粧(排気量や外装変更)された海外仕様が溢れかえり、希少性が希薄化されたこともZやCB系の旧車バブルが弾けた要因の1つではありますが、国内市場で 値段が上がり過ぎた旧車に消費者が手を出さなくなったことが決め手となり相場は2022年以降に急反落ししました。

対して、80~90年代に製造販売された台数限定のホモロゲーション機の最終消費値はワールドワイドです。
2022年以降に進んだ円安も手伝って、海外の買い手が積極的に集札していることが、2023年以降も相場が好調な理由となっています。
事実、直近2年で業者間オークションで高額取引された機種は下記表のように、80~90年代に製造販売された台数限定のナナハン・ホモロゲーション機で占められています。

超高額取引続出【80-90s ホモロゲ機】業者間のの落札額
最高落札額 落札年 生産台数 新車価格
NR750
1992年
1592万円 2023年 300台 520万円
VFR750R
RC30
1987年
万円 2023年 1000台 148万円
YZF-R7
OW-02
1999年
619万円 2024年 400台 400万円
RVF750
RC45
1994年
600万円 2024年 500台 200万円
FZR50R
OW-01
1989年
431万円 2022年 500台
(+輸出仕様)
200万円
(Ducati 750SS)
1974年
1500万円 2023年 401台 3,200US$
業者間オークションの取引履歴を2024年3月時点で24ヵ月間遡った数字
上記で上げたのは機種は、ここ2年で機種史上の最高落札額を更新した80-90年代の台数限定ホモロゲ機です。
それでは更に、なぜ上記マシン群は海外勢にも人気が高いのでしょうか?
その答えは1988年に市販車ベースとして最高峰のレースSBK(世界スーパーバイク選手権)が創設されたことがあります。
当時は国内を含めレース活況を呈しており、メーカーがSBKで勝つためのマシンに威信をかけて取り組んでいた時代です。
VFR750R/RC30がSBKで創設から3連覇するなど国内勢がレースシーンで勝利の記録と記憶を残したことが欧米でのブランドとなっています。
さらに日本ではバブル期を挟んでいたこともあり、贅を尽くしたアグレッシブな限定モデルが、SBK初期のホモロゲとしてプレミアム化している背景にあります。

余談ですが上記表で()で括られた750SSもDUCATI初のホモロゲ機としてワールドワイドで超の付くお宝機となっており、2023年には不動車が国内の業者間オークションで1500万円で落札されています。
個人的には37台限定の1982年Z1000S1が市場に出てきた際には幾らの落札額になるのか興味深いところです(2017年に400万円で落札されていますが上記表の流れで考えると安い。。)

本筋であるGSX-R750RKの買取相場に話題を戻しますと。
限定のホモロゲ機は1986年のGSX-R750Rと、1989年のGSX-R750RK が共に500台限定で生産されています。
89年モデルの末尾にKが付くのは愛称で、国際規格のフレームナンバー10桁目に振られる記号が89年モデルはKであることがその由来です。

ホモロゲの性格を要約すると ・86年GSX-R750R(GR71G型)は、ル・マン24時間耐久レースや全日本ロードレース選手権などで優勝したマシンのレプリカ兼ホモロゲで画期的な軽量化を遂げ国内で初めて100万円オーバーとなった市販車。
・89年GSX-R750RK(GR79C型)は、Rの後継機として改良されたSBK参戦用のホモロゲ機。国内価格は165万円。

同じく500台限定のホモロゲーションですが、86年GSX-R750Rと89年RKの買取相場に違いはあるのでしょうか?

右欄下段上から2番目のグラフは、86年GSX-R750Rの相場の推移です。
89年 RKと比べると約3割低い金額で概ね推移しており、コロナバブルが弾けた2022年以降は相場が反落している点に目が行きます。
当時のレースシーンを席巻し、欧米でより鮮烈な記録と記憶を残しているのは86年GSX-R750Rです。
86年型GSX-R750Rが2023年以降に相場が反落していることを踏まえると、2024年の落札データが無い89年RKも2023年に引き続いて反落トレンドに入っている可能性が高いのかもしれません。
SBKで3連覇したRC30と後継機RC45そして超バブリーマシンNRだけが未だ世界的な高値圏にあるのかもしれません。。

【GSX-R750R vs RK】業者間での落札額
平均落札額 最高額 最低額 台数
GSX-R750RK 154万円 259万円 85万円 11台
GSX-R750R 96万円 198万円 44万円 34台
業者間オークションの取引履歴を2024年3月時点で10年間遡った数字
直近10年間の業者間オークションで取引された実働車は、86年GSX-R750Rが34台、89年GSX-R750RKが11台。同じ500台限定ながらより旧く国内割り当ても少なかった86年型の取引数が多いのは意外です。
しかしながら、取引数の少ない89年RKは取引数が少ない稀少性も影響してか相場が高いことが示されています。

右欄下段一番下の表は、直近5年間で取引が記録された89年GSX-R750RK 8台の実働車の落札額の一覧です。
最安値は2019年に記録された105万円の個体(評価点3.2/走行1,900km)、最高値は2022年に記録された259万円の個体(評価点4/走行500km)となっています。
右欄下段一番上のグラフが示す通り、時系列で相場が大きく動いているGSX-R750RK。
前期モデルの86年GSX-R750Rが2022年以降、相場が約3割下落していること。本機GSX-R750RKも2022年のピークから2023年は約3割下落していることを踏まえると2024年は180万円を挟んだ金額が業者間の平均取引額となりそうです。 以上の買取相場を踏まえて、GSX-R750RKの査定内容についてご紹介させて頂きます。 (尚、上記の業者間市場における落札額は、買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額に相当するため、実際の買取額は95~97%相当となります)

【89年 GSX-R750RK】相場の推移

【89年 GSX-R750RK】相場の推移

【86年 GSX-R750R】相場の推移

【86年 GSX-R750R】相場の推移

【VFR750R/RC30】相場の推移

【VFR750R/RC30】相場の推移

【NR750】相場の推移

【NR750】相場の推移

【GSX-R750RK】業者間の取引価格帯

【GSX-R750RK】業者間の取引価格帯

【GSX-R750RK】業者間の取引額一覧

【GSX-R750RK】業者間の取引額一覧
買取業者の最大の転売先であり、販売業者の最大の仕入れ先として年間に約20万台のバイクが取引される業者間オークションの取引データ
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GSX-R750R/RKとは

1952年から二輪メーカーとして多くのモーターサイクルを輩出してきたスズキですが、数ある名車の中でも伝説的な名車と呼ばれ、一際高いステータスを誇っているのが今回出張買取査定に伺わせて頂いた1989年モデルのGSX-R750R(GSX-R750RK)。

GSX-R750シリーズとしては2年目にあたる1986年、ヨシムラカラーのGSX-R750Rもそれと知られた存在ですが、その3年後にホモロゲーションモデルとして販売された点では先代と同じですが、TT-F1レギュレーション準拠のアルミ製フレームによってしなやかな剛性と軽さを追求。搭載されるエンジンも前88年モデルの73mm×44.7mmというボア×ストロークを廃止し、クロームモリブデン鋼製クランク、専用設計のクランク、シリンダー、バルブ等で最高出力112PS/10,000rpm(※欧州仕様車)と、リッター換算で150PSに迫るハイスペックを実現。ベースモデル比で4mmの大径化したBST40mm径キャブレターに補強トラスが付いたアルミ製スイングアーム、FRP製フルカウルに配されたエアインテークによる冷却システム、6速クロスミッションなど数々の専用装備を採用し、ベースモデルの約2倍にあたる165万円で販売されました。

日本国内向けには当時の自主規制値に合わせ、最高出力を77PSに抑えたモデルが500台のみ販売され、往年のレース小僧を始めとするマニア垂涎の一台として今なお高値で取引されております。2019年以前は個体差による評価額の違いは大きかったものの、業者間オークションにおける平均取引価格は110万円前後で落ち着いておりましたが、世界的流行となった新型コロナウイルスによる新車供給体制の悪化で中古バイク全体の高騰が生じた2020年を境に相場が大きく変動。元々が小台数しか製造されなかったプレミア絶版車としての価値、スタック状態で最高速度275km/hを発揮するという排ガス規制等が強化された今では考えられないほど”本気のレーシングマシン”であることなどが再評価され、日本国内のみならず世界的に高騰したモデルとなりました。

ごくごく限られた台数のみが製造されたホモロゲーションモデルという性質上、世界的に見ても現存数が少ない上に生産から35年以上もの歳月が流れたことにより、程度状態によって車両評価額は大きく異なってきますが、2022年の業者間オークションでは理想的なフルノーマル車が259万円台で落札され、業者間オークションにおける最高値を記録するなど、80年代レーサーの中でも非常に注目度の高いモデルだと言えるでしょう。
GSX-R750RKのカタログ画像
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査定のハイライト

オールペンによって本来のオリジナルとはやや異なる色味に仕上げられていた今回のGSX-R750RKでしたが、現車の外観は目立つサビキズもなく綺麗であり、80年代レーサーらしさが匂い立つ見事なカスタムが施された美車でした。
マフラーやスイッチボックスなど、純正パーツの欠品はあるものの、当該パーツ類はヨシムラなど一流ブランドパーツで統一性を持って仕上げられており、バイクの知識がない方が見たとしても惹かれるだけの魅力にあふれた一台だと言えるでしょう。以下、見所満載の各チェックポイントをご覧ください。

オリジナルの雰囲気をしっかりと保った車両状態の良さ

まず最初に見て頂きたいのは、純正のFRP製カウルにアルミタンク等を始めとする綺麗な外観状態。
パッと見た感じ、純正品とは異なる前後ホイールやフロントフォークの色などが目につくものの、「RR」の象徴である専用シングルシートカバーを含む専用装備が一目で確認できます。アルミ本来の美しい光沢が出ているスイングアームなど、拝見させて頂いた査定スタッフが思わず唸るほど綺麗な車両状態でした。
オリジナルの雰囲気をしっかりと保った車両状態の良さ

押し引きチェックは申し分なし、手入れの行き届いたフロント部

まずは中古バイク査定における重要チェックポイントのひとつである押し引きから参りましょう。
レーサーらしく、タレ角のついたセパレートハンドルをしっかりと握り締め、フロントフォークの動きなどを入念にチェックさせていただくことに。ハンドルグリップは非純正品ですが、アルミ削り出しのハンドルバーウエイトやブレーキ&クラッチレバー、アッパーブラケットといった特徴的な専用パーツはオリジナルそのもので、フロントの沈み具合やコシなども手入れが行き届いていることが容易に伺える見事な状態を保っておりました。
フォークボトムが防錆仕上げのオールペンとなっているものの、インナーチューブなどは適切なメンテナンスが実施されており、89年式ということを踏まえるとかなりの高得点を付けられる状態だと言えるでしょう。
押し引きチェックは申し分なし、手入れの行き届いたフロント部

前後ホイールとブレーキディスクは社外品へと換装

続けてチェックさせて頂きましたのは、中古バイクの安全性を大きく左右するブレーキ周り。
89年製のGSX-R750RKにはディスクに孔のない「スリットディスク」が採用されていましたが、現車には多数の孔が設けられた「ドリルドディスク」へと換装されておりました。
GSX-R750Rを始めとするスポーツモデル全般において、純正仕様のスリットディスクは機械抵抗の高さに定評があり、サーキット周回など制動性能と耐久性の高さが求められる「厳しいシーン」に適したものだと言えます。それに対し、現車に装着されているドリルドディスクは空冷性能の高さで熱による制動性能の低下が起きにくいというメリットがあり、乗り手によって評価や好みが分かれるパーツだと言えます。

前後ホイールも非純正品ですが、現車には高品質なことで知られるマルケジーニ製ホイールがおごられており、タイヤにはミシュラン製のPOWER 5をチョイスするという通好みな組み合わせ。RKというモデルの性質を考えるとフルオリジナルが理想形ですが、純正であるニッシン製ブレーキキャリパーを始めとするブレーキシステム全体の純度の高さ、換装パーツのブランド性とキズ等の少ない状態の良さを評価させていただくこととなりました。
前後ホイールとブレーキディスクは社外品へと換装

レーシーなカスタムが施されたコクピット周り

続きましてはエンジン状態とコクピット周りのチェックです。
イグニッションをONにし、エンジンに火を入れさせて頂いたところ、セル一発で凄みのあるエキゾースト音と共に即座に目覚めてくれました。
灯火器類やホーン等の作動も問題はなかった一方、ヨシムラ製デジタルメーター装着、ハイスロットル化と合わせスイッチボックスが非純正品となっていることを確認できました。こうした社外品へ交換されている絶版車の場合、電装系の不安があるものですが、査定スタッフが入念に確認させていただいた結果、新品を用いての純構成を維持したものであることが判明。過分に手を加えず、オリジナルを尊重した形で仕上げられていることがわかりました。

ノーマル状態とは異なる場合、評価点の上では下がってしまうものの、某有名ショップで面倒を見てもらっていた、というオーナー様のお言葉が裏付けられた状態を高く評価させていただくことに。
レーシーなカスタムが施されたコクピット周り

理想的な状態のアルミ製ガソリンタンク

続きましては視線を少し後ろよりに下げたガソリンタンクです。
ご覧頂ける通り、アルミ製ガソリンタンクは本来の純正色に忠実な美しいホワイトに仕上げられており、給油口周りにありがちに擦過傷もないという綺麗なものでした。

絶版車の場合、外観状態が良くても内部にサビが生じているというケースも多々あるものの、現車の場合はハイオクガソリンの透き通ったオレンジ色がどこまでも続く綺麗な内部状態。フューエルコックやホース類の状態も申し分なく、理想的な状態だと言えるでしょう。
理想的な状態のアルミ製ガソリンタンク

使用感あるも綺麗なシート周り

続きましてはリアサスの状態確認を含むリア周りとシート類のチェックです。
ホモロゲーションモデルであるGSX-R750Rの場合、標準モデルとの差別化のひとつとして専用シングルシートカウルが採用されており、今となっては単体でも貴重なパーツとなっております。
現車のシートは純正品そのものであることに加え、外観上に使用感が出てはいたもののシート表皮や内部のクッション材を含む全体としての状態はかなり綺麗な部類。絶版車のFRP製カウルにありがちな半田ゴテ等による継ぎ目といった補修の痕跡もなく、好感度の高い状態だと言えます。
使用感あるも綺麗なシート周り

メンテナンスの行き届いたリア周り

続けてはシートへの加重を行ってのリアサスペンション等の状態確認を含むリア部足回りのチェックです。
レーサーらしく芯の強さを感じられるリアサスペンションはガスの再充填など、適切なメンテナンスが行われていることがわかるもので、チェーンやスプロケット等に関しても手入れが行き届いたものでした。
純正リアフェンダーにはやや大きめのキズがついてはいるものの、変色や割れ欠けといった大幅なマイナス要素はなく、そのまま再販売可能な状態だという評価内容に落ち着きました。
メンテナンスの行き届いたリア周り

絶大な人気と支持率を誇るヨシムラ製エキゾースト

現車をパッと見た際に視認はすでにしていたものの、装着されていたのはやはり純正マフラーではなく、ヨシムラ製フルエキゾーストでした。
GSX-Rシリーズにおいて、社外マフラーの定番となっているのはサイクロン系ですが、現車に装着されていたのはその中でも随一の人気を誇る『デュプレックスサイクロン』。しかも「YOSHIMURA」の前に片仮名の入らない当時モノであり、今となってはパーツ単体としてもかなりの高値がつくマニア垂涎のマストアイテムだと言える逸品です。
今回拝見させていただいた現車は、純正マフラーは保有されていないとのことで、その分の差し引きを余儀なくされてしまったのが非常に残念なポイントです。
絶大な人気と支持率を誇るヨシムラ製エキゾースト

綺麗であるものの非純正部分と荒さが見えるオールペン

ツボを押さえたカスタム内容と状態の良さが確認できた現車でしたが、決してマイナスがなかったわけではございません。
代表的な箇所としましては、こちらの画像にてお分かりいただける通り、「明らかに非純正色とわかる箇所」の存在です。ご覧の通り、現車はオリジナルに近い色合いのオールペンが施されている一方、やや細かいタイプのラメが入った仕上がり具合となっており、フロントウインカー上部にもオリジナルには存在しないロゴペイントあり。
また、アッパーカウル前方に設けられたインテークからブリージングホース部は蛇腹が目立つ粟肌状になっており、見えにくい箇所ではあるものの車両全体のオリジナル度と美観における「画竜点睛」といったところ。

80年代末の特徴を備えた当時モノのミシュランマンステッカー、ヨシムラステッカーは固着が進んでおらず、容易に剥離できるためマイナス評価はなかったものの、純正カウルが綺麗な状態であるだけに仕上がりの荒さと非純正色であることが惜しまれる形となってしまいました。
綺麗であるものの非純正部分と荒さが見えるオールペン

総合評価と買取額

ポジティブな査定項目
  • オリジナルに忠実な外観状態
  • 純正パーツ欠品のマイナスを補う社外パーツの数々とまとまりあるカスタム内容
  • 専門ショップで定期的なメンテナンスが実施された車両状態
  • 走行距離そのものが浅く良好なエンジンコンディション
ネガティブな査定項目
  • 純正品の欠品(マフラー・ミラー・キャブレター・ホイール・ホース類など)
  • 綺麗ではあるものの非純正色部分が存在するカウル等
以上、総合的には綺麗な外観とツボを押さえたカスタムが光る1989年式のGSX-R750RKですが、各部の状態や純正パーツの欠品など諸々を踏まえての総合評価は3.2点となりました。

オールペンが施された現車の外装類に関してですが、前年のGSX-R750 1988年モデルにて大幅な変更を受けたカウルデザイン等はそのままに、 オリジナル度の高い外観状態を維持していた一方、フォークボトムやカウル等に明らかな非純正色とロゴマークペイントがあり、外観に関してプラス材料とマイナス材料が混在してしまったのが残念なポイントです。 とは言っても青/白のスズキ純正色から大きくかけ離れたものではなく、オリジナルに近しい内容でのリペイント的なものであったことは評価に値するものです。

トータルで見た際の車両状態の良さ。
FRP製フルカウルに専用アルミ製パーツの数々といったGSX-R750RKというバイクの特徴であるパーツの数々はほぼ純正品であり、 割れ欠けや修復痕跡のない純正カウリングがそっくりそのまま装着されているという点は大いに評価すべきことです。そのカウル類の隙間から確認できたエンジンフィンを始めとするエンジン全体の外観、 始動性や吹け上がりといったエンジンコンディションは往年のスズキマニアを唸らせるに十分なもので、有名ショップによって定期的にメンテナンスを受けてきたことによる車両状態の良さ、 しっかり山の残ったミシュラン製タイヤといったプラス材料が多かったことがマイナス要素を打ち消すことに大きく貢献したと言えるでしょう。

また、現車の買取査定時点における円安の影響も特筆に値するポイントで、現車が世界的にも希少な1989年モデルのGSX-R750RKであること、 欧州市場でもマニア人気の高いモデルであることが有利に働いたと言えるでしょう。2023年から顕著になった円安の影響はすさまじく、 日本国内経済に深刻な影響を及ぼしている一方、海外からのインバウンド需要を喚起する大きなきっかけとなっていることは皆様もよく存じておられる通りですが、 これは中古バイク市場においても同様であり、世界的に評価の高い希少車・名車が海を渡るケースが増えております。

本機GSX-R750RKの場合、89年当時は日本国内における自主規制値上限である77PSに最高出力が抑え込まれた一方、欧州市場では本来の設計通りの112PSという最高出力を発揮するスペックで販売され、 ヤマハ・OW-01(FZR750R)やホンダ・RC30(VFR750R)といったレジェンドマシンと肩を並べるホモロゲマシンとして極めて高い評価を獲得しました。 その栄光の歴史に思いを馳せるファンは多く、円安によって憧れのレジェンドマシンを手に入れる好機到来ということで海外からのオファーも生じております。

弊社バイクパッションでは、今回拝見させていただきました現車の状態を入念に見極めた上、取引のある貿易業者へ売却したほうが高値で売れると判断。
国内の業者間オークションに出した場合は、初期R750Rの相場が下落トレンドに入っていることも踏まえると、海外勢の入札を期待しても170万円台と踏みました。
入札側の貿易業者と市場を介さない取引で中間コストを浮かすことで180万円のオファー獲得に成功。そこから諸経費や最低限の儲けを差し引き175万円の査定額をご提示し買取させて頂きました。
175万円の査定額で買取したGSX-R750RK。AMAスーパーバイク参戦マシンならではのオリジナルの良さをそっくり残した綺麗な外観。
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スズキの”本気”が詰まったナナハンスポーツバイクきっての珠玉の一台・GSX-R750RK

GPマシンの性能と軽さを市販ライダーへ届けよう。

そんな開発コンセプトを掲げ、スズキ製オンロードスポーツの旗艦モデルとして登場したのが、1985年のF型から始まったGSX-R750です。
デビューイヤーとなった1985年はヨシムラ&辻本聡のタッグでTTF-1チャンピオンに輝き、返す刀で欧州の名門レースであるル・マン24時間耐久まで制覇する快挙を成し遂げ、翌86年にはそれを記念したスペシャルモデルとしてGSX-R750R(G型)が限定500台という形で販売されました。
電気作動式アンチノーズダイブ機構を組み込んだNEASフロントフォーク、ヨシムラカラーで彩られたFRP製フルカウルにシングルシートカウル、乾式クラッチと310mm径ブレーキディスクという非常に充実した装備を誇り、86年登場のヤマハ・OW-01(FZR750R)、87年登場のホンダ・RC30(VFR750R)と並ぶナナハンホモロゲーションマシンとして多くのライダーの憧れの一台として知られるように。

それから3年の歳月が流れた1989年、「一次元上の本物のレーサー」として送り出されたのが、今回拝見させて頂く事となったGSX-R750R(通称RKまたはSP)です。
TT-F1レギュレーションのアルミ製フレームをそっくりそのまま採用し、バランス性に優れた前後17インチホイール化で車体コントロール性を大幅に強化とすると同時に軽量化。前88年モデルで73mm×44.7mmのボア×ストロークであったエンジンを初代GSX-R750Rと同じ70mm×48.7mmへとショートストローク化したエンジンに、バフ仕上げのクロモリ鋼クランクや専用バルブ・シリンダー等を組み込み、40mm径BSTキャブ(スリングショットキャブ)と4in1タイプの集合マフラー装着とし、最高出力を112ps/11000rpmにまで増強(※欧州仕様車)。スタビライザー付きのリアアームや6速クロスミッションといったレーサーそのものの装備を追加し、標準モデルの約2倍の価格にあたる165万円にて発売されました。

標準モデル比で8kgの減量に加え、当時の日本国内向けモデルではメーカー自主規制値であった77PSの壁をぶち破った112PSというハイパワーにより、スタック状態ですら最高速度は275km/hを叩き出したことは広く知られており、日本国内におけるスズキマニアはおろか、世界中でマニアから支持される逸品と化しております。近年では絶版車ブームの影響、ヨシムラが2024年に発表した『油冷GSX-R復刻プロジェクト』にて話題となり、「ニッポンのナナハン」の中でもホットなマシンとしてワールドワイドな注目を集めているモデルのひとつだと言えるでしょう。

GSX-R750R(GSX-R750RKまたはGSX-R750R SP)の買取相場

GSX-R750R(GSX-R750RKまたはGSX-R750R SP)

【実働車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ

  • 取引台数: 1台
  • 平均価格: 2,040,000円
  • 最高価格: 2,040,000円
  • 最低価格: 2,040,000円

【事故車・不動車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ

  • 取引台数: 1台
  • 平均価格: 1,494,000円
  • 最高価格: 1,494,000円
  • 最低価格: 1,494,000円

相場情報:2024年6月13日時点

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上記金額は、買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札データであり、買取業者の転売金額です。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引される市場です。
買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
その事実が、業者間オークション市場の落札金額が買取業者の査定額の基準値である所以です。
査定現場での買取価格は下記の転売(落札)金額から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります。
査定現場での正味の買取額は、転売金額である落札額から5~10%を割り引いた金額が適正で競争力のある価格となります。
金額にすると単価の安い原付バイクで1万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正な割引額です。

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