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XMAX250買取査定事例|軽い使用感有の2021年モデル

買取させて頂きましたのは2021年モデルSG70J型のXMAXです。
パッと見て外装の色艶は良好でしたが、線傷や錆などが各所に散見されたため総合評価は極上には至らない5.2点判定となりました。
2023年時点の相場に照らすと45万円がギリギリの査定額となるところ、日本一バイクを売っている弊社販売店の仕入れ額として48.5万円で買取致しました事例です。

XMAX250買取価格実例

事故不動
新車
  • 5

総合評点:5点

エンジン 5 車体フレーム 5 外装 5 電装保安部品 6 フロント周り 5 リア周り 5

【評価点の目安】
8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車
5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪
1点:事故不動
  • バイク名
  • XMAX250
  • 買取価格
  • 485,000円
  • 年式
  • 2022
  • 走行距離
  • 2,226km
  • 車台番号
  • SG70J-001
  • カラー
  • パステルダークグレー
  • エンジンの状態
  • 機能良好ですが、腰下に錆びが出ています
  • 外観の状態
  • 色艶は良好ですが、細部に錆びや使用感が認められます
  • 損傷や事故転倒歴
  • 所々にに細かい傷が入っています
  • カスタムや改造
  • フルノーマル
  • 買取年月
  • 2023年2月5日
  • ジャンル
  • ビッグスクーター

【評価点5.2】SG70J型 XMAX250の買取査定内容

「気になっているバイクがパッションさんの横浜店にあるんだけど、今のバイクが幾らくらいになるか先に見て欲しい」とのご依頼を受けて拝見させて頂くことになったのはXMAX250。
「乗出しで30万くらいのPCXかNMAXに買い替えて、現金で15万円くらい残れば」と希望額を教えて下さったオーナー様。
車体色と軽自動車届出済証に記載の車台番号から新型のSG70J型であることが判明していただけに、ご希望の45万円の買取額は堅いと瞬時に見積もった査定員。
どうしてそう簡単に見積りできたのか?先ずは前提となる買取相場からご紹介させてください。

SG70J型XMAXの買取相場

ジャンルとしてはビッグスクーターに当て嵌まるXMAX250。
ビッグスクーターといえば1986年のFUSIONが元祖になりますが、2000年代はじめに発生したブームによって隆盛を極め、KAWASAKIまでがOEM供給でスクーターを投入するなど多種多様な機種が発売されました。
ブーム当時売れに売れた機種群は2010年頃のブームの終焉に伴い、買い手不在の中古市場に溢れたことで買取相場が著しく下落したのに対し、ブームとは一線を画した独自路線の機種群の相場は堅調であったのは記憶に新しいところ。
ブーム終焉から十数年の歳月が流れた2023年現在では、メーカーは機種を絞り込んでおり現行機種の買取相場は安定しています。

XMAXは2006年から海外市場で先行展開されたグローバル戦略機で多数の排気量モデルが設定されています。 特に欧州圏では日常コミューターとして、アジア圏では上位グレード スクーターとして好調なセールスを記録し、満を持して2018年モデルで国内向けXMAX250が登場しました。
お膝元の日本市場でも250ccスクーターとしては好調なセールスを記録している本機。買取相場は堅調です。
右記表下記表の一番上は、直近5年間の業者間オークションの取引額=買取相場の推移です。

業者間オークションとは、販売業者の最大の仕入れ先であり買取業者の最大の転売先として年間に約20万台のバイクが取引される市場です

ここ5年間の平均落札額は30万円台後半で推移し ています。2020年春~2022年秋に掛けての期間はコロナ禍で新車供給が細った事を受けて多く機種の中古相場が高騰した時期ですが、新車供給が比較的順調であったXMAX250の中古相場は安定していたと言えます。 コロナ禍の期間に相場が高騰していた機種は2022年秋以降は反落に転じているケースが多いのですが、XMAX250は引き続き安定しています。2023年には若干上昇気配を魅せていいて、売ろうと考えているオーナー様にとっては嬉しい気配となっています。
2022年後半から相場が上昇している背景には、2021年モデルで型式変更を受けたSG70J型が業者間市場に流入してい来たことも若干影響しています。

XMAX250は登場以来、カラー変更で毎年イヤーモデルを更新していることにメーカーの力の入れ具合が伺えますが、 2021年モデルは排ガス規制をクリアしたことに伴いフレーム型式がSG42JからSG70J型へ変更を受けています(SGはマジェスティ、マグザムに採用されていた型式で現行ではX FORCE、NMAX、TRICITYに採用されるビッグスクーターの系統です)。
旧来はフルモデルチェンジを期にした型式変更が通例であったことから型式変更=買取相場変動といった図式が一般的でしたが、近年では排ガス規制対応を機に型式変更を受ける機種も多くなっていて一概に型式変更で中古相場が大きく動くとは言えなくなっています。 XMAX250の買取相場は型式変更を気に動いているのでしょうか?

【型式別】XMAX250 の業者間取引額
平均落札額 最高額 最低額 台数
SG40J型
~2020年
36万円 58万円 18万円 117台
SG70J型
2021年~
50万円 53万円 48万円 5台
海外仕様
2006年~
18万円 34万円 7万円 3台
業者間オークションの取引履歴を2023年2月時点で12か月間遡った数字
※国内仕様と海外仕様を合わせた数字
海外仕様は、国内仕様が投入される前の旧い年式の個体で占められていることから相場が低いのは順当として、国内向けSG40J型とSG70J型で平均落札額が大きく異なっています。
排ガス規制対応に伴い燃費性能が若干向上した他は仕様的な変更点はないのですが、新型と言うネームバリューに加えて高年式モデルだけに状態が良く走行距離が浅い個体比率が高いことが落札額の差に繋がったと見て良いでしょう。
今回買取させて頂きましたのはSG70J型ですので同型に焦点を当ててブレークダウンしてみましょう。

【SG70J型】XMAX250の業者間取引額一覧
落札額 評価点 走行距離 カスタム/補足
53.6万円 6.8点 0.07万km ノーマル
51.6万円 4.8点 0.17万km ライトカスタム
50万円 6.8点 0.16万km ノーマル
50万円 6.6点 0.34万km ノーマル
48万円 4.8点 0.27万km
上記は、業者間オークションで直近1年間に落札されたSG70J型の実働車5台を落札額順に並べた表です。横軸では同型式において査定額に与える影響が大きい3大要因「状態・距離・カスタム」を比較しています。
発売から1年半と歳月が短いことに加えて、人気機種でもモデルイヤーを重ねるごとにセールスが鈍ってくる傾向を受けて落札台数は少ないのですが、5台の落札額は48~53.6万円となっています。
21年モデルの税抜メーカー希望小売価格が59.5万円(税込65.45万円)でしたから、非常に高いリセールバリューを誇っていると言えます。因みに50万円で販売業者が落札した中古車の最終的な店頭車両価格は60万円強となります。消費税に、落札手数長や運送費の経費、そして儲けが加算されるためです。

落札された5台は何れも700~数千キロと非常に距離が浅い個体となっていますが、評価点とカスタム内容に差が有ります。
評価点について補足いたしますと、7点は走行距離以外は新車と識別するのが難しい状態、6点は近寄って認められる極軽微な使用感、5点は軽い使用感のある良好車で、5点以上はルーティンの点検整備で再販に回せる状態です。そのため5点以上の判定はそれだけ新車に近いかの差になります。

最上位53.6万円で落札された個体は走行距離700kmで減点となったのはセンターカウルの極々目立たない傷のみ。 次点51.6万円で落札されたのは各所に傷や錆びの出始めが見られた使用感がある個体でしたが、社外品でドレスアップしたライトカスタム車で純正品付きのカスタムで落札額が伸びました。 50万円落札された個体2台は最上位の個体に準じる極上車です。最下位48万円となった個体は各所に小傷や小錆が認められた個体です。
上記の取引データから走行距離が浅い(数百~数千km)極上車であれば50万円強の落札額が、若干の使用感が認めらると50万円を下回りますが、カスタム内容によっては伸びしろが期待できることが読み取れます。

以上の買取相場を踏まえて、2021年モデルXMAX250の査定内容と買取額についてご紹介させて頂きます。 (尚、上記の業者間市場における落札額は、買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額に相当するため、実際の買取額は9掛け相当となります)

【XMAX250】相場の推移

【XMAX250】相場の推移

【型式別】相場の推移

【型式別】相場の推移

【型式別】業者間の平均取引額

【型式別】業者間の平均取引額

【SG70J型】業者間の取引価格帯

【SG70J型】業者間の取引価格帯

【SG70J型】評価点別の取引価格帯

【SG70J型】評価点別の取引価格帯
買取業者の最大の転売先であり、販売業者の最大の仕入れ先として年間に約20万台のバイクが取引される業者間オークションの取引データ
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外装の色艶良好も線傷がマイナス査定に

4つのカラーが設定された2021年モデルのXマックス。オーナー様の愛車はパステルダークグレーです。
一般的にはブラックやホワイト系のタマ数が多いスクーター機ですがカラーリングで買取価値に差が付くのかと言えば。再販する際に守備範囲が広い売れ筋のカラーリングは若干ですがプラス査定に寄与いたします。 もちろん機種によって性格は異なりますので、塗装工数の多い上位カラーが高いケースや、限定のスペシャルカラーなどに付加価値が付くケースも珍しくありません。
オーナー様のカラーリングに関しては売れ行き的にはマイナーで売る際にはやや不利ではありますが、新型SG70J型は未だ中古市場に殆ど流入していない時期とあってカラーリングによるハンデはありません。

まずは車体の第一印象を左右する外装から査定していきます。 兄貴TMAXのシルエットを受け継いだ外装ですが、魅せるパーツとしてパステルダークグレーの塗装が施されたカウル類には色艶が有りパッと見て綺麗です。
塗装が施されていないインナーパネルや、汚れや傷が付きやすいフロアボード部分はスクーター機において特に使用感が出やすい部分ですが、オーナー様の愛車にも若干の使用感が認められます。

残念ながら査定で細かく減点となったのはフロントカウルの小傷などです。ヤマハ エンブレムの近くに数センチの線傷が散見された他、マフラーカバーに凹み、フロントフェンダーの線傷、左側のスイッチボックスにも小傷が散見され軽微ながら買取価値を落としていました。
高年式モデルであることから中古市場に出てくる個体は極上車が多く、細かな減点の有無で相対評価が異なってくるのも事実。査定の評価は5点判定となりました。
フロントカウルに認められた線傷が細かなマイナス査定に
マフラーカバーに凹みや傷が有ります
傷が多く使用感が強めの左側スイッチボックス
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腰下に若干の使用感が認められたエンジン回り

ライバル機よりも軽量ながら250ccスクーターとしては比較的 高出力の最大23馬力を発揮するXMAX250。搭載しているブルーコアエンジン は2021年モデルで排ガス規制対応を果たし対前年モデル比で1%の燃費性能の向上を果たしています。

心臓部であるエンジン状態について査定を進めます。
まずは視認できる部分からチェックしていきます。エンジンはカウルで覆われているため手が入りにくく劣化が出やすい箇所でもあります。
オーナー様の愛車にもクランクケースに白錆びが浮き始めている他、エキパイは全体的に色艶を失い錆が浮いていている等、エンジン下部を中心に使用感が認められます。
ですが大きく買取価値を下げるオイル漏れなどはなく、軽い減点に留まりました。

続いてスマートキー連動のメインスイッチをONにしてエンジン状態を確認していきます。始動は一発、アイドルも安定しており吹け上りも滑らかです。機能的には申し分のない状態でけに細部の劣化が惜しまれます。
クランクケースに白錆びの出始めが散見され、マフラーの取付ボルトに錆が認められます
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機能良好なバックボーンフレーム

XMAX最大の特徴であり買取価値の最大要素でもあるフレーム。
YAMAHAのスポーツスタクーター「マックス」シリーズ最上位であるTマックスにはダイヤモンドフレームが、XマックスとNマックスにはバックボーンフレームが採用されています。 スクーター機は幅広いフットスペースを確保するためアンダーボーンフレーム採用が通例となっている中で、剛性が高くスポーツ走行に適したフレームを搭載している点がスポーツスクーターたる所以です。

フレームの査定では先ず、衝撃痕や修正痕など重大な瑕疵が無いかをチェックしていきます。
ハンドル左右の切れ角、ハンドルストッパーの損傷、フレーム接合具の皺寄せや塗装はげ、前輪後輪のラインなどをチェック致しましたが不自然な箇所はなく高い品質を保持していることが確認できました。
ただしフレームにマウントしている周辺部分に若干の使用感が認められます。例えばタンデムステップセンタースタンド回りにサビが出ており、細かな部分で評価を落とす結果に。
フレームにマウントしている周辺部品に若干の使用感が認めらます
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細部の劣化が細かく買取価値刻んだ足回り

バックボーンフレームに留まらず、ステム部分にもスポーツスクーターとしての特徴を有しているXMAX。 アンダーブラケットのみでメインフレームとフロントフォークを連結させているビッグスクーターが多い中で、TMAX同様にトップブリッジと上下でフレームに連結し剛性と操舵性を確保しています。

足回りの査定では最も高額なパーツとなるフロントフォークから見ていきます。正立フォークですが、オイルシールに劣化も無く要オーバーホール判定となるオイル漏れはなく機能的には良好です。 ただしブラック塗装のアウターチューブには小傷が散見され、インナーチューブには磨き傷、アクスルシャフトを留めるボルトには細かい錆びが認められます。
テール寄りにレイアウトされたツインのリアサスペンションも機能的には申し分ありませんが、細かい錆びが所々に浮いています。

タイヤ回りは路面との距離が近く飛び石などによる小傷が入り易く、キャリパーなど細かく手の入りにくいパーツに使用感が出やすい部位です。
10本スポークのキャストホイールは比較的綺麗ですが、ブレーキキャリパーや前後のシングルディスク周辺にやや強めの使用感が出ています。細部ではありますが細かく減点対象となる劣化が散見されたため極上には至らす5点判定に。
キャリパーやブレーキディスクに2021年型としてはやや強めの使用感が認められます
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総合評価と買取額

オーナー様の2021年モデルXMAX250の査定評価は5.2点。走行距離は2,226kmのノーマル車両です。
発売から1年半が経過したビッグスクーターとしては、相対的にやや平均を下回る評価点。平均並みの走行距離です。

上段で触れた業者間オークションに出品した場合、想定される落札額は49万円前後です。
49万円は買取業者にとっては転売額(販売業者にとっては仕入れ額)に相当しますので、出品手数料や運送費などの経費に加えて儲けを差し引くと46万円が競争力のあるギリギリの査定額となります。
弊社が提示いたしました金額は48.5万円。相場的には赤字確定の査定額を提示できた理由は下記になります。
・日本一バイクを売っている店舗「バイクパッション横浜店」で売れ筋の機種であり、税込58万円の車両価格であれば直ぐに売れると判断できた点
・自社工場で市価よりも安価に極上に近い状態に研磨できる点

オーナー様より「思ってた以上に高い査定額なので125ccの乗換えで20万円近く現金が残りますね」とのご返答を頂き買取のご成約となりました。
近日中に、乗換え候補の125ccスクーターを見比べるためにご来店して下さるとのこと。購入ご成約の暁には、今回のXMAX買取を下取り扱いとしてサービスさせて頂きますこともお約束させて頂きました。 今回はXMAXのご売却を誠にありがとうございました。
48.5万円の査定額で買取したXMAX250の2021年モデル
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XMAX250の買取相場

SG70J型

【実働車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ

  • 取引台数: 5台
  • 平均価格: 506,400円
  • 最高価格: 536,000円
  • 最低価格: 480,000円

【事故車・不動車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ

  • 取引台数: 1台
  • 平均価格: 82,000円
  • 最高価格: 82,000円
  • 最低価格: 82,000円

相場情報:2023月2月5日時点

最新の相場情報は、10秒で買取相場が出る自動査定でチェックして頂けます。


上記金額は、買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札データであり、買取業者の転売金額です。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引される市場です。
買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
その事実が、業者間オークション市場の落札金額が買取業者の査定額の基準値である所以です。
査定現場での買取価格は下記の転売(落札)金額から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります。
査定現場での正味の買取額は、転売金額である落札額から5~10%を割り引いた金額が適正で競争力のある価格となります。
金額にすると単価の安い原付バイクで1万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正な割引額です。

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XMAX250は売ろうと考え時が一番高く売れます

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