以前、弊社パッションでベース車両をご成約頂きフルカスタムした”ローソンレプリカ”ことカワサキ・Z1100Rの査定ご依頼を頂きました。
弊社での購入後、鍛造ピストンで1,300ccにまでエンジンがボアアップされ、その他フルカスタムで公認車検を取られたという好き者にはたまらないカスタム車両となっております。
さすがに1996年登録の車両であるため、ガソリンタンク・エンジンフィンといった箇所にサビはありますが、サビで塗装がボロボロ剥離するほど酷い状態ではなく、入念なサビ落しとメンテナンスでケアできる範囲となっております。
オーナー様はかなり旧車に造詣が深く、フロントフォークのO/H・駆動系のケアもしっかり行われており、古くなったチェーン・タイアや交換さえ除けば消耗品の交換箇所はほぼありません。
ただし、ガソリンタンクのケアのため、再塗装が必要な点が総合評価を下げる結果となってしまいました。
通常、中古バイクというものは無難なフルノーマル状態が高額買取される傾向にありますが、今回のZ1100Rのようなマニア人気の高い旧車は少々事情が異なってきます。
メーカー謹製のファクトリーカスタムという性格が色濃い上、カスタム内容も定番のアールズ製品を使用してのものであったため、純正パーツが欠品していたとしても評価できます。
エンジンにまで手を入れたフルカスタム車両ですが、運輸支局(陸運局)に構造変更届を提出し、堂々と行動を走れる「公認車検車」となっていることもポイントが高く、そのまま売りに出せる状態は高評価・高額買取につながります。
査定の結果、オーナー様のご希望金額をお尋ねしたところ「できれば130万円以上」とのことでしたが、車検の残り期間が1年半以上あったこと、店頭へお持ち込み頂いた労力、足代わりに購入されるという50ccスクーターの下取り扱いという点を加味し、希望金額を大きく上回る153万円にて現金即決払いでご成約させて頂きました。
今回のケースのように、100万円を超えるような高額取引であっても、買い叩きなしで即決できるのが弊社パッションの強みのひとつとなっております。
Z1100Rと関連する旧車の買取事例
エンジンボアアップしているZ1Bの Z1買取事例(2013年10月)
パーツ取り用でエンジンなど欠品多数の Z1000MK2買取事例(2010年5月)