R1200Rセレブレーション 【2016年式】毎週更新の買取査定相場

ストリートファイタールックなネイキッドスタイルにボクサーエンジンを搭載して2007年に登場した「R1200R」は、エンジンのDOHC化やバリエーショングレードの展開などを通してマシンの熟成が図られてきた。2015年モデルでは、エンジンの冷却系統を従来の空油冷から一部水冷式にアップデートしてマシンの電子制御システムの充実化を実施。さらにフロントサスペンションがBMWオリジナルのテレレバー式から倒立フォークに変更されるという大幅な仕様変更も受けている。
そして2016年には、BMWグループの創立から100周年を迎える節目の年となるということで特別限定モデルを展開。「R」シリーズでは4車種に設定されているが、もちろん本モデルも対象。2016年8月に「R1200R Celebration Edition」として186.8万円(税込)で発売された。
通常モデルと異なっているのは、カラーリングのみとなる。ホワイトをベースとしたボディにブルーとレッドのラインを配してスポーティ&スタイリッシュなイメージに仕上げられている。
ちなみに通常モデルは、「ライトホワイト」、「サンダーグレードメタリック」、「コルドバブルー」の3カラーバリエーションが用意されており、価格は169.9万円(税込)だった。
メカニカル機構に変わりは無く、スチールパイプ製のトラス形状フレームには1,169ccのDOHC4バルブ空水冷ボクサーツインエンジンを搭載。最高出力は7,750回転で125馬力を発揮。最大トルクは6,500回転125Nmというスペックだ。トランスミッションは6速仕様で、シャフトドライブを採用。クラッチ操作不要でシフトアップ&ダウンが可能なギアシフト・アシスタント・プロが標準装備となる。
足回りは、「ロード」と「ダイナミック」の2モードから選択して減衰力が自動調整されるダイナミックESA(電子制御サスペンション)を装備する。フロントは45mmの倒立フォークで17インチホイールと320mmのダブルディスクに4ピストンキャリパーを組合せる。リアはアルミキャスト製のシングルスイングアームにEVOパラレバーサスペンションという伝統的な構造。ホイールサイズはフロントと同径の17インチで「S1000RR」譲りの10本スポークデザインとなる。
電子制御システムとしては、ライディングモードプロ、ASC、DTCなどを標準装備することで優れた走行安全性を実現した。
ライバルモデルとしては、カワサキのリッターストリートファイター「Z1000」が比較対象になるだろう。エンジンは9,800回転で137馬力を発揮する水冷並列4気筒エンジンを搭載。最大トルクは7,300回転で109Nmとなる。重量は221kgで本モデルより10kg軽い。
とにかくパワーを求めるなら「Z1000」、トルクと扱いやすさ重視なら「R1200R」といったところだろう。
なお2016年式の特別仕様「R1200R Celebration Edition」は、200台限定の予約販売だった。

売る際の買取査定は、2016年式 R1200R Celebration Editionの価値に精通しているパッションに！

解説記事更新日：2023年03月25日