Ducati 998R【2002~03年式】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
- 高く売れる型式・年式
- 買取相場の推移
- 型式・年式別|買取相場の推移
- 状態別
- 走行距離別
- カラー別
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
Ducati 998R【2002~03年式】 の買取査定相場
平均買取額は、対10年前比で118%上昇。対3年前比で4%下落し、対前年比では9%下落しています。
最も高く売れるカラーリングは赤、最も高く売れる年式は2003年式となっています。
Ducati 998R【2002~03年式】 買取査定に役立つ車両解説
998Rは916系スーパーバイクの最終章を飾る“純レーサー直系”のロードモデルであり、市販車とは名ばかりの本格ホモロゲーションマシンだ。
量産998(ビポスト、モノポスト、S)とは構造も素材も思想も異なり、その存在意義は「レースを走るために仕方なくナンバーを付けた998」に近い。
テスタストレッタの原型となった特殊エンジン、カーボン外装、専用ヘッド、サスペンション、フレーム剛性。
どれをとっても“998Rだけが持つ純度”があり、国内外の市場でプレミア化が進む典型的なレーサー系DUCATIである。
998Rは、WSBK(スーパーバイク世界選手権)で勝ち続けるために作られた。
1990年代後半、DUCATIスーパーバイクは3代目916/4代目996シリーズで黄金期を築いたが、日本勢は1000cc化に向け着実に高出力化を推し進めていた。
そこでドゥカティが投入した回答が、新世代バルブ機構・新燃焼室・大口径吸気系を備えた“真のテスタストレッタの源流”とも言えるR専用エンジンである。
998Rはこの専用エンジンをWSBKの規定に適合させるためのホモロゲーションモデルであり、単なる998シリーズの上位版ではない。
素材の選択からエンジン回転特性、フレームの剛性配分まで、市販車ではあり得ない“レース前提の哲学”によって設計されている。
998Rのマシン構成上の差別化
998Rは“998シリーズの最上級”というよりも、998という外装を纏った別種のレーシングマシンだ。
量産998(ビポスト/モノポスト/S)が市販前提で性能を整理しているのに対し、998RはWSBKホモロゲーションのための最小限の公道化に留まる。
まず、エンジン内部構造が完全に専用である点が最大の差別化だ。
バルブ角は量産型よりさらに狭く、高回転での混合気の流速を最大化するための“R専用燃焼室”が与えられている。
カムプロフィールも高回転寄りで、量産998のように中回転域を扱いやすくする要素はほとんど残されていない。
高圧縮ピストン、大径バルブ、専用ヘッド、専用エアボックスという組み合わせは、当時のドゥカティがレースで勝つための最強仕様そのものだ。
さらに、エアボックス容量そのものが大きい。
これは996Rで採用した思想を998Rで成熟させたもので、吸入効率と回転上昇の鋭さが量産版とは別次元となる。
足回りも“市販車の枠”では語れない。
オーリンズ製前後サスペンションは、ストローク初期の沈み込みを極端に抑え、荷重が掛かった途端に強烈な剛性を立ち上げるプロファイル。
一般公道では固すぎるフィーリングだが、サーキットではその恩恵が絶大で、旋回中の姿勢保持能力が量産998の比ではない。
シャシー自体も素材精度と溶接精度が高く、特にフロント周りのねじり剛性は明確に“Rのそれ”。
進入でフロントに荷重を乗せた時の“ため”の大きさと、ステアリング切り込み時の溶け込むような反応がR専用の味だ。
998Rのスペック上の差別化
スペック面でも、998Rは数字の表面以上に“中身が異なる”。
量産998のテスタストレッタが約123〜124馬力前後であるのに対し、998Rは136馬力級のピークパワーを誇る。
しかもこれは公道用ECUでの値であり、レースキットを組み合わせれば140馬力超が常態。
当時のLツインとしては破格で、ほぼWSBK用エンジンのデチューン版と言って差し支えない。
トルク曲線も量産998とは大きく異なり、
・中速域は厚く、鈍さは無い
・高回転域に上昇するにつれ一気に“レーサーの表情”が立ち上がる
この独特の二段階的性格は、R専用の燃焼室設計と大径吸気系が生むもの。
また、乾燥重量も量産998が約198kgなのに対し、Rは180kg台に収まる軽量さを達成している。
カーボン外装、専用軽量フレーム、OHLINS構成、軽量カム・専用ピストン、各種軽量ボルトの採用など、あらゆる手段を用いて“量産車枠の限界”を超えてきている。
ブレーキもブレンボの上位スペックを採用し、パッドの熱安定性・初期制動力は量産998よりさらに高く、レースペースの強烈な減速Gに耐える仕様となっている。
こうして見ると、スペック表に並ぶ数字は僅差であっても、その下に隠された“本質的なスペック差”は圧倒的である。
998の顔をしていても、998Rの心臓と骨格は別物だということが明確になる。
兄弟車との違い
998シリーズにはBiposto、Monoposto、S、FEが存在するが、998Rはそれらとまったく別物と考えてよい。
・998S:テスタストレッタを搭載した上位仕様だが、あくまで市販車ベース
・998モノポスト:軽量でレーシーだがエンジンは量産版
・998R:エンジン内部構成からフレーム剛性、素材まで専用。完全なホモロゲーションモデル
998R最大の特徴は“量産998とは異なる心臓部”にある。
バルブ径、燃焼室、バルブ角、カムプロフィールのすべてがR専用設計で、市販車というよりもWSBKマシンのデチューン版と呼ぶ方が正しい。
同じ998の顔をしていても、その中身は916系スーパーバイクが辿り着いた完全別格の世界である。
2002年式は初年度で、R専用エンジンの気難しさや鋭さがそのまま残っている。
発熱・振動ともに強く、本来のホモロゲ色が濃厚。荒々しさを求めるユーザーに評価が高い。
2003年式は電装周りの小変更と組立精度の向上により、扱いやすさがわずかに改善されている。
ただし、乗り味は依然として“レーサー前提”であり、一般道では体力を削るレベルの緊張感をもたらす。
違いを一言で言えば、
2002年=より純粋、より荒々しい
2003年=わずかに扱いやすく成熟したR
と表現できる。
998Rが競合したのは日本4気筒スーパースポーツの絶頂期である。
・YAMAHA YZF-R1:152馬力/177kg
・Honda CBR954RR:150馬力/168kg
・GSX-R1000:160馬力超/170kg台
・DUCATI 998R:136馬力前後/乾燥約180kg台(※公表値変動あり)
数値だけ見れば日本勢が圧倒的に上。
しかし998Rの本質は“WSBK規定下で勝つ”ためのトルク曲線・回転の伸び・フレームフィードバックにあり、単純な馬力比較では意味をなさない。
特にコーナー進入〜旋回〜立ち上がりの一連の動作での“ラインの狙いやすさ”は、量産SSとは完全に別の世界だ。
中古市場の実勢
998Rは近年プレミア上昇が顕著で、国内だけではなく欧州からの買い付けも多い。
台数が極端に少なく、外装カーボンの欠品や破損は即大減額につながる。
またR専用エンジンの整備は一般の998より難易度が高く、整備歴が明確な個体ほど評価が跳ね上がる。
特に
・初年度2002の荒々しい個体は一部マニアに高人気
・2003は後期型として市場安定度が高い
という傾向がある。
買取査定額アップのポイント
998Rは“純正状態をどれだけ保てるか”が価値の全てと言ってよい。
R専用カーボン外装の割れ・欠品の有無、純正ECU・吸気ボックス・オーリンズ前後の状態、整備記録、R専用ピストン/ヘッド周りの整備履歴が最大の評価ポイントになる。
当時物テルミニョーニのフルエキは価値が上昇しやすい。
減点ポイント
R専用エンジンは熱量が大きく、オイル滲み・ヘッド周りの劣化は査定に直結する。
カーボンフェアリングの軽度の割れでも大幅減額の対象。
また、電子制御系の接触不良も年式特有のポイントで、Rは特にハーネスの状態を重視される。
社外ECU化で純正復帰が困難な場合は査定が落ちやすい。
Ducati 998Rは916系の最後にして真正の“HOMOLOGATION R”。
スーパーバイク世界選手権で勝つために作られた、市販車の枠を超えた存在である。
同じ998の顔をしていても、その中身はまったく別次元。
今後も希少性と歴史的価値は高まり続け、コレクションの中心になり得るモデルだ。
| 車名/型式/年式 | Ducati 998R/H200A型/2002~2003年 |
|---|---|
| 発売年月 | 2002~2003年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 長さ:2100mm 幅:720mm 高さ:1090mm 乾燥重量:約186kg |
| シート高・最低地上高(mm) | シート高:790mm 最低地上高:不明 |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 水冷4ストロークL型2気筒デスモドロミック4バルブ 排気量:999cc 最高出力:約136ps(10000rpm) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | 始動方式:セル 燃料供給:インジェクション タンク容量:17L |
| 新車販売価格 | 国内価格 330万円(税込) 北米価格 $29,000(3,625,000円:実勢レート) |
| ジャンル | DUCATI スーパーバイク | ホモロゲーション バイク | スーパースポーツ |
【2002年式】Ducati 998R毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
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- 状態別
- 走行距離別
- カラー別
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
【2002年式】Ducati 998R の買取査定相場
平均買取額は、対10年前比で118%上昇。対3年前比で4%下落し、対前年比では9%下落しています。
最も高く売れるカラーリングは赤となっています。
【2002年式】Ducati 998R 買取査定に役立つ車両解説
2002年式998Rは、916系スーパーバイク史の中で”もっともレース色が濃く、もっとも鋭い年式”と言ってよい。
初年度のみが持つ“制御しきれない獰猛さ”は、翌2003年式の熟成とは異なる魅力がある。
専用ヘッド・専用ピストン・専用カム・専用吸気系を組み込んだ本物のホモロゲレーションエンジンは、まさにWSBK直系。
外観こそ998だが、中身は完全に“レーシングエンジンを積んだ限定車”であり、今なお市場で特別扱いされる存在だ。
2002年式998Rの役割は明確だった。
それは WSBK(スーパーバイク世界選手権)に998型Lツインを参戦させるためのホモロゲモデルを作ること。
1990年代後半、ドゥカティは916/996系で王者として君臨していたが、日本メーカーは1000ccレギュレーションに向け、6000〜9000rpmで一気に伸びる強力な4気筒エンジンを開発していた。これに勝ち続けるためには、“量産998では届かない領域の高回転性能”が必要だった。
そこで投入されたのが 998R専用テスタストレッタである。
量産998のテスタストレッタとは設計思想が異なり、「Rのために設計を起こし、量産版に落とし込んだ」という説も語られるほど、Rは別格の存在だった。
2002年式998Rの最大の特徴は、初年度ならではの “未熟と獰猛さが同居したレーサーの匂い” にある。
専用ヘッドに設定された狭角バルブ、量産998を超える大口径インジェクター、大容量エアボックスによる爆発的な吸気効率は、8000rpm以降の伸びが完全に別次元。
燃焼室の空気流速が極めて高く、回転上昇の“跳ね上がり方”は量産テスタストレッタと比較する意味が無いレベルだ。
さらに、2002年式はECU制御が荒く、
・スロットルオフでのエンジンブレーキの効きが強い
・熱量が大きく電装負荷が高い
・レスポンスが鋭すぎて低中速はピーキー
といった“初年度らしさ”が残る。
公道では扱いづらいが、サーキットでの高回転走行ではむしろこの荒々しさが魅力に変わる。
また2002年式998Rは、他の998シリーズとは根本思想から違う。
・ビポスト=公道実用性重視
・モノポスト=レーシーな一般ユーザー向け
・998S=高性能スポーツ
・998FE=最終記念仕様
・998R=レース用エンジンの合法販売モデル
998Rだけが “998の皮を被ったレーシングマシン” であり、エンジン内部の共有部品はほぼ無い。
バルブ角・カム・ピストン・吸気系・エンジンケースの一部に至るまで専用設計で、量産998とは別の開発ラインで設計されたとされる。
公道を普通に走ることすら想定していない設計思想は、2002年式に特に強く表れている。
先代996Rからの主な進化点
・新世代テスタストレッタのR専用ヘッド搭載
・燃焼室形状と吸気効率を劇的に改善
・カーボンフェアリング全面採用による軽量化
・大容量エアボックスと大径インジェクター
・専用ハイリフトカム+高圧縮ピストン
・オーリンズ前後サスペンションによる高荷重対応
・フレーム剛性の最終仕上げ(進入荷重の“立ち上がり”が速い)
マシン構成
2002年式998Rのエンジンは、とにかく“高回転で化ける”。
量産998が扱いやすく線形的なパワーカーブを描くのに対し、998Rは 8000rpmを境に別のエンジンへ変貌 するようなフィーリングを持つ。
燃焼室の流速が高く、混合気の吸入タイミングも明確に短い。
その結果、8500rpm付近から一気に吸排気が共振し、回転の伸びが爆発的に鋭くなる。
シャシーは軽量カーボン外装と専用剛性のフレームによって、量産998よりも“入力に対する反応が速い”。
ブレーキング時にフロントへ荷重を移した瞬間、フレームが一気に立ち上がり、進入姿勢が“吸い付くように安定”する。
これは量産フレームでは絶対に得られない、Rだけの特徴だ。
前後サスペンションはオーリンズ製。
初期ストロークこそしなやかだが、中盤〜終盤は極端に硬く、レーシングスピードでのコーナリングを前提とした設計。
荷重が乗れば乗るほど安定する“プロ向けの足”で、公道ではオーバースペックと言って差し支えない。
2002年式は、2003年式で改善された“扱いやすさ”がまだ存在しない。
そのため、以下のような初年度特有のキャラクターが味わえる。
・レスポンスが鋭い反面、スロットル操作がシビア
・熱量が大きく、停車時間が長いと電装に負荷がかかる
・中低速は扱いにくいが、高回転は圧倒的な伸び
この“鋭さ”は2002年式だけの特権であり、マニアからはむしろ高く評価されている。
「乗りこなす達成感を味わうなら2002年式」という声が多いのも頷ける。
2002年、998Rのライバルは日本4気筒の絶頂期だった。
・YZF-R1:152馬力/177kg
・CBR954RR:150馬力/168kg
・GSX-R1000:160馬力超/170kg台
・998R:136馬力前後/乾燥180kg台
馬力・重量では日本勢に劣る数値だが、998Rは コーナリング速度の高さと高荷重域での安定性 によって勝負する。
数字では測れない“ラインの自由度”こそがR最大の武器だ。
中古市場の実勢
2002年式は初年度で、最もマニア人気が高い年式のひとつ。
荒々しいエンジン特性、初期ロットゆえの希少性、R専用エンジンの“本来の姿”が味わえることから、良質個体は国内外で即売となる。
カーボン外装の割れ・欠品は査定に重大な影響を与えるほか、
R専用ヘッド・カム・ピストンの整備履歴の有無も大きな評価差となる。
買取査定額アップのポイント
・カーボンフェアリングの完品状態
・R専用エアボックス・ECU・吸気系の純正維持
・専用カム・専用ピストン周りの整備記録
・テルミニョーニ当時物フルエキ(純正に戻せること)
・オーリンズ前後のメンテ履歴
減点ポイント
・カーボン外装のクラック
・ヘッド周りのオイル滲み
・電装の接触不良(特に初年度は敏感)
・社外ECU化で純正戻し不可
・サブフレームの疲労
2002年式Ducati 998Rは、916系の歴史の中でも もっとも純粋で、もっとも獰猛で、もっともレーシング魂の濃い一年だけの姿 だ。
2003年式が熟成された“完成美”だとすれば、2002年式は“レースへの野心が剥き出しの生々しさ”。
ホモロゲレーションの真髄を味わえる、唯一無二のドゥカティである。
| 車名/型式/年式 | Ducati 998R/H200A型/2002年 |
|---|---|
| 発売年月 | 2002年 |
| 1つ前の年式モデルからの主な変更点 | テスタストレッタ系を発展させたR専用ヘッドを採用。 高圧縮ピストンと専用カムシャフト採用。外装は多くをカーボン化して乾燥重量の軽量化。 前後サスペンションはオーリンズを標準化。 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 長さ:2100mm 幅:720mm 高さ:1090mm 乾燥重量:約186kg |
| シート高・最低地上高(mm) | シート高:790mm 最低地上高:不明 |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 水冷4ストロークL型2気筒デスモドロミック4バルブ 排気量:999cc 最高出力:約136ps(10000rpm) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | 始動方式:セル 燃料供給:インジェクション タンク容量:17L |
| 新車販売価格 | 国内価格 330万円(税込) 北米価格 $29,000 (3,625,000円:実勢レート) |
【2003年式】Ducati 998R毎週更新の買取査定相場
年間に約20万台のオートバイが取引される業者間オークション市場の取引履歴(買取相場の前提データ)を
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【2003年式】Ducati 998R の買取査定相場
【2003年式】Ducati 998R 買取査定に役立つ車両解説
2003年式998Rは、916系スーパーバイクのホモロゲレーションモデルとして、もっとも「成熟した998R」である。
初年度2002年式が荒々しさと獰猛さを前面に出したのに対し、2003年式は制御・電装・フィッティングが改善され、レース由来のポテンシャルを保ちながらも扱いやすさがわずかに向上した。
純粋なレース思想を持つまま仕上げられた“完成形の998R”であり、コレクション価値と実走性能の双方で高く評価される年式である。
998Rは、WSBK(スーパーバイク世界選手権)で勝つためのホモロゲレーションモデルとして誕生した。
916/996で築いた黄金期を引き継ぎながら、ライバル4気筒勢の出力向上に対抗するため、ドゥカティは量産テスタストレッタとは別物の「R専用テスタストレッタ」を投入した。
2002年に初登場した998Rは、市販車とは名ばかりのレーシングユニットを搭載したマシンだったが、2003年式では細部の熟成が進み、同じ998Rでありながら“洗練”という言葉が似合う仕上がりへと変化する。916系デザインで登場する最後のRであり、この年式はシリーズの美学と性能がピークで交わる希少な存在だった。
先代からの進化点
2003年式は初年度からの大きな設計変更こそないが、以下の熟成が行われた。
・電装取り回しの改善による信頼性向上
・ECU制御の調整でスロットル応答が滑らかに
・外装フィッティングの精度改善
・細部振動の低減、実走時の扱いやすさ改善
初年度の“過激さ”が抑えられ、総合バランスが最も高まったのが2003年式である。
2003年式998Rの最大の魅力は、初年度より落ち着きのある制御と高精度なフィッティングにある。
エンジンはR専用の燃焼室・バルブ角・カムプロフィールを持つ“本物のテスタストレッタ”だが、2002年式で見られた電子制御の荒さが緩和されている。
スロットルオフからのエンジンブレーキの挙動が滑らかになり、発熱による電装負荷もやや低減。低回転域の扱いが改善され、レースペースと公道ペースの両方で“まとめやすい”性格に変化している。
とはいえ998Rの根底はレーサーそのもので、8000rpmを超えた瞬間、燃焼効率と吸気量が一気に上昇し、鋭く吹け上がる特性は初年度と同じ。
成熟と獰猛さが共存する“Rならではの二面性”こそ、2003年式の最大の価値だ。
998シリーズはビポスト、モノポスト、998S、998FEなどで構成されるが、998Rは完全に別設計の上位機。
量産998のテスタストレッタとは開発思想が異なり、998Rのみが専用ヘッド・専用ピストン・専用カム・専用エアボックス・専用フレーム剛性を持つ。
兄弟車が“公道を走るスポーツバイク”であるのに対し、998Rは“レーサーを公道仕様に整えたマシン”である。
特に2003年式は初年度の荒々しさに調律が加わり、レース前提の性能に“洗練という上質さ”が加わった独自の立ち位置にある。
マシン構成
998Rの心臓部である専用テスタストレッタは、量産998より圧倒的に高回転寄りの設計で、8000rpmを境に吸気・排気の流速が急激に上昇する。
その鋭い吹け上がりと伸びは、量産998とは別世界のものだ。
2003年式では、このピーキーさの手前領域が整えられ、低中速域の過度なスナッチが減り、スロットルワークに対する反応が読みやすくなっている。
フレームは鋼管トレリスだが、R専用素材と溶接精度により、進入時の荷重に対する“立ち上がり剛性”が非常に高い。
前後サスペンションはオーリンズ製で、サーキットペースでは硬質な安定感を発揮し、荷重が乗るとさらにしなやかさが生まれる。
2003年式ではリンク周りのフィッティング精度が向上し、車体全体の一体感が増した。
998Rには“荒々しい初年度の2002”と“洗練された2003”という明確なキャラクター差がある。
2003年式は、初年度モデルで指摘されていた制御の荒さや電装負荷の高さが改善され、街乗り・低速での扱いやすさが向上している。
ただし本質はレーサーであり、真価を発揮するのは高回転域とハイペースのコーナリング。
「R本来の性能を引き出しやすい年式」という意味で、走りの質を重視するユーザーから高く支持されている。
2003年当時、998Rのライバルは日本4気筒スポーツの絶頂期であった。
・YZF-R1:152馬力/177kg
・CBR954RR:150馬力/168kg
・GSX-R1000:160馬力超/170kg台
998Rは136馬力前後・180kg台前半と、スペックだけを見れば不利に映る。
しかし、コーナーで速度を落とさず、荷重をフレームへ確実に伝え、旋回中の姿勢を崩さない“R特有のライン保持性”によって、数字では測れない速さを持つ。
2003年式はそのライン保持の安定感が高く、実走ペースでの戦闘力は初年度より高い。
中古市場の評価
998Rはシリーズ内でもトップクラスの希少性を持つが、2003年式は“扱いやすい後期型”として市場評価が安定している。
カーボンフェアリングの完品状態、R専用エンジンの整備記録、純正ECU・純正エアボックスの維持が重要で、欠品や社外化があると大幅な減額につながる。
状態の良い個体は海外需要も高く、年式以上の価格で取引される事例が多い。
買取査定額アップのポイント
・R専用エンジンの整備履歴が残る
・カーボン外装が欠損なく維持されている
・オーリンズ前後のメンテ実施
・専用ECU・エアボックスが純正のまま
・当時物テルミニョーニフルエキが付属(純正に戻せること)
減点ポイント
・カーボンの割れ・欠け
・ヘッド周りのオイル滲み
・電装の劣化(後期型でも注意)
・純正復帰が困難なECU変更
・フレーム/サブフレーム疲労
2003年式Ducati 998Rは、916系スーパーバイクの最終進化形にして、もっとも“整えられたR”である。
レーサー直系の獰猛さはそのままに、実走域の扱いやすさを手に入れたことで、R本来の性能をもっとも引き出しやすい。
希少性・走行性能・完成度の三拍子が揃った、916系最後の王者と言える一台である。
| 車名/型式/年式 | Ducati 998R/H200A型/2003年 |
|---|---|
| 発売年月 | 2003年 |
| 1つ前の年式モデルからの主な変更点 | 2002年式からの大きな構造変更はないが、仕上げの精度や外装品質が見直され、細部の完成度が向上 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 長さ:2100mm 幅:720mm 高さ:1090mm 乾燥重量:約186kg |
| シート高・最低地上高(mm) | シート高:790mm 最低地上高:不明 |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 水冷4ストロークL型2気筒デスモドロミック4バルブ 排気量:999cc 最高出力:約136ps(10000rpm) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | 始動方式:セル 燃料供給:インジェクション タンク容量:17L |
| 新車販売価格 | 北米価格 $30,000 (約3,540,000円:実勢レート価格) |
実働車【型式・年式別】平均買取相場 【2003年式】Ducati 998R
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年1月時点から 5 年 間遡った数字
【年式別】平均買取額の目安
※データ更新:2026年01月23日
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 【2003年式】Ducati 998R
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年1月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年01月23日
実働車【型式・年式別|買取相場の推移】 【2003年式】Ducati 998R
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)の推移
2026年1月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
| 対前年比 | 対10年前比 | 10年間の取引台数 |
※データ更新:2026年01月23日
【状態別の買取相場】 【2003年式】Ducati 998R
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年1月時点から 5 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
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平均
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平均
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平均
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平均
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0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
※データ更新:2026年01月23日
【走行距離別の買取相場】 【2003年式】Ducati 998R
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年1月時点から 5 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
※データ更新:2026年01月23日
【カラー別の買取相場】 【2003年式】Ducati 998R
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年1月時点から 5 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
※データ更新:2026年01月23日
【実働車の取引価格帯】 【2003年式】Ducati 998R
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年1月時点から 5 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年01月23日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
Ducati 998R【2002~03年式】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年01月23日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | Ducati 998R【2002~03年式】 | 381.2万円 | 3.7点 | H200AA2B | 11,748km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | Ducati 998R【2002~03年式】 | 344.2万円 | 4.7点 | H200AA2B | 19,106km | ■ |
| 3 | Ducati 998R【2002~03年式】 | 300.2万円 | 3.7点 | H200AA2B | 4,691km | ■ / ■ |
| 4 | Ducati 998R【2002~03年式】 | 292.2万円 | 4.0点 | H200AA2B | 12,373km | ■ |
| 5 | Ducati 998R【2002~03年式】 | 290.8万円 | 4.8点 | H200AA2B | 5,397km | ■ |
| 6 | Ducati 998R【2002~03年式】 | 234.3万円 | 3.7点 | H200AA2B | 23,726km | ■ |
| 7 | Ducati 998R【2002~03年式】 | 225.3万円 | 4.0点 | H200AA2B | 69,637km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています
【2002年式】Ducati 998R 上位20台の取引額 (データ更新:2026年01月23日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | 【2002年式】Ducati 998R | 381.2万円 | 3.7点 | H200AA2B | 11,748km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 【2002年式】Ducati 998R | 344.2万円 | 4.7点 | H200AA2B | 19,106km | ■ |
| 3 | 【2002年式】Ducati 998R | 300.2万円 | 3.7点 | H200AA2B | 4,691km | ■ / ■ |
| 4 | 【2002年式】Ducati 998R | 292.2万円 | 4.0点 | H200AA2B | 12,373km | ■ |
| 5 | 【2002年式】Ducati 998R | 290.8万円 | 4.8点 | H200AA2B | 5,397km | ■ |
| 6 | 【2002年式】Ducati 998R | 234.3万円 | 3.7点 | H200AA2B | 23,726km | ■ |
| 7 | 【2002年式】Ducati 998R | 225.3万円 | 4.0点 | H200AA2B | 69,637km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています
【2003年式】Ducati 998R 上位20台の取引額 (データ更新:2026年01月23日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています
Ducati 998R【2002~03年式】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年01月23日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | Ducati 998R【2002~03年式】 | 381.2万円 | 3.7点 | H200AA2B | 11,748km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | Ducati 998R【2002~03年式】 | 344.2万円 | 4.7点 | H200AA2B | 19,106km | ■ |
| 3 | Ducati 998R【2002~03年式】 | 300.2万円 | 3.7点 | H200AA2B | 4,691km | ■ / ■ |
| 4 | Ducati 998R【2002~03年式】 | 292.2万円 | 4.0点 | H200AA2B | 12,373km | ■ |
| 5 | Ducati 998R【2002~03年式】 | 290.8万円 | 4.8点 | H200AA2B | 5,397km | ■ |
| 6 | Ducati 998R【2002~03年式】 | 234.3万円 | 3.7点 | H200AA2B | 23,726km | ■ |
| 7 | Ducati 998R【2002~03年式】 | 225.3万円 | 4.0点 | H200AA2B | 69,637km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています





01月24日〜01月30日