「PROJECT RUSHMORE」のもと、世界中の若者アーバンライダー向けに新たなダークカスタムマシンが2モデル登場。それが2014年の本国ラインアップでデビューしたストリートファミリーの「XG750」と「XG500」だ。日本国内向けは「XG750」のみ2015年モデルで登場。
マシンの大部分をブラックアウトしたダークな仕上がりの中でも特徴的なディテールは、パワートレインだ。
ボア・ストロークが85mm×66mmのショートストローク仕様の水冷エンジンを採用している。SOHC4バルブ60度Vツインユニットの排気量は749ccで、デビューモデルとなった2015年式は3,750回転58Nmというスペック。
ちなみに国内未導入となったが、弟分モデルにあたる「XG500」はボア・ストロークが69mm×66mmの491㏄エンジンを搭載。最大トルクは、3,500回転40Nmというスペックだった。トランスミッションは両モデル共に6速ミッションを採用。
足回りには、フロントにインナーチューブ径49mmのテレスコピック式正立フォークをセットしてブラックの7スポーク17インチキャストアルミホイールを装着。ブレーキはシングルディスクにデュアルピストンキャリパーを組合せる。
リアはスイングアームにツインショックをセットして15インチホイールとシングルディスクブレーキを採用。デビュー時はABSが非搭載だった。
デザイン面ではフロントフォークにダストブーツを装着しスポーティなスピードスクリーンもフロントに採用。
フロントフォークアウターチューブやエキゾーストパイプ、ハンドル、ウィンカーケースやラジエター周りに至るまで各部をブラックアウトすることで都会的なイメージを演出している。
2015年式はベーシックカラーの「ビビッドブラック」が85万円(税込)で登場。国産モデルでは、空冷Vツイン941ccエンジンを搭載するヤマハの「BOLT」が89万9,640円(税込)で販売されていた。国産よりリーズナブルな価格でハーレーに乗れるという魅力的な価格帯に設定されていたというわけだ。
デビュー以降の「XG750 ストリート」は、カラーチェンジを実施しながら2017年モデルで以下のアップデートを実施。

・デラックスカラー追加
・ABS標準装備化

安全装備が強化されることでマシンの信頼性がアップしたことに加えモデルイヤー後半には上級グレードとなる「XG750A ストリートロッド」がデビュー。足回りが強化されており、フロントに倒立フォークを装備してブレーキもダブルディスク化されていた。価格は本モデルより9.5万円高の107万円(税込)で登場。エンジンも高出力仕様にチューンされており42mmボアのMIKUMIインジェクションを採用して4,000回転65Nmというスペックだった。
以降の、「XG750 ストリート」はカラーチェンジを繰り返しながら2020年モデルまで設定されラインアップから姿を消した。最終仕様は88万3,300円(税込)で、2015年のデビュー時から3万3,300円の値上がりとなっていた。

買替や売る際の買取査定は、XG750 ストリートの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年10月01日

2002年の登場した「V-ROD」ファミリー以来となる、完全新設計ニューモデルとして展開されたのが「XG750 ストリート」だ。
デビューモデルとなる2015年式には、「ビビッドブラック」、「ブラックデニム」、「ファイヤーレッド」の3カラーバリエーションを設定。価格は、「ビビッドブラック」が85万円(税込)で、他2色は87.2万円(税込)となった。ちなみにスポーツスターファミリーで最も廉価なモデル「XL883R」、「XL883L スーパーロー」の103万円(税込)より約20万円も安い。そして、国産クルーザーの「ドラッグスター400クラシック」が、82.3万円(税込)であったように同価格帯のライバルとして台頭していた。
パワートレインにはSOHC4バルブの水冷4ストローク60度V型2気筒の「レボリューションX」を搭載。最大トルクは3,750回転で58Nmを発揮する。
モデル名に「スポーツ」が付されているが、スポーツスターファミリーがライバルになるかというとそうでもない。スタイリングはスピードスクリーンとダークトーンのカラーリングでカフェレーサーをイメージさせる。そして、足回りは、フロント17インチにリア15インチホイールを履いており、ハンドリングはクルーザーというよりはネイキッドに近い。
重量も230kgで、スポーツスターファミリー最軽量の「XL883L スーパーロー」より26kgも軽く仕上がっている。
ライバルモデルとしては、同年デビューで車体が229kgとほぼ同じの国産アーバンランナー「バルカンS」と比較できるだろう。水冷パラレルツイン650㏄エンジンで構造や排気量こそ違いはあるものの、最大トルクは7,500回転で63Nmとパワフルな走りを楽しめるマシンだ。
なお、「XG750 ストリート」は、35歳以下の若いライダーをターゲットとしているが、軽量な車体と709cmのシート高で女性やビギナーライダーにも初めてのハーレーとしておすすめできるマシンである。

買替や売る際の買取査定は、2015年式 XG750 ストリートの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年01月31日

世界中の新世代ライダーをターゲットにしたニューマシンとして2015年2月に登場した「XG750 ストリート」は、2016年モデルで新カラーを追加した。
従来モデルの「ビビッドブラック」、「ブラックデニム」、「ファイヤーレッド」は引き続きラインアップされ、新たに「スーペリアブルー」が設定された。
価格は、「ビビッドブラック」が85万円(税込)で、他カラーは87.2万円(税込)で据え置きとなった。
新型の水冷60度Vツイン「レボリューションX」を搭載した「XG750」は、フロントが17インチでリアは15インチという小径ホイールを装着していることが特徴的だ。それに伴いシート高も低めの設計となり709cmに収まっている。ちなみにスポーツスターファミリーの「XL883L スーパーロー」は705mmと僅かだがさらに低い。ただ、最低地上高が96mmとかなり低いので街中の旋回時にも気を遣うレベルだ。一方、「XG750 ストリート」は145mmの高さが確保されているので、気軽さという点では本モデルが扱いやすいだろう。
ホイールやエンジン回りマフラーやスピードスクリーンといった主要部分はオールブラックに統一されており、まさに都会のストリートが似合うアーバンモビリティである。

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解説記事更新日：2022年01月29日

ブラックに染められた水冷Vツインに2in1のエキゾースト、そしてスピードスクリーンを装着することでカフェスタイルを演出する「XG750 ストリート」は、2017年モデルでカラーリングと装備の充実が図られた。
前年モデルで設定されていた、「ビビッドブラック」、「ブラックデニム」、「ファイヤーレッド」、「スーペリアブルー」は全て継続。加えて、タンクのグラフィックがツートン仕様の「ファイヤーレッドデラックス」と「ビビッドブラックデラックス」が追加された。
価格は、「ビビッドブラック」が97.5万円(税込)で、従来カラーの他2パターンが100.3万円(税込)と値上げが実施された。ニューカラーのデラックス仕様は102.8万円(税込)に設定されている。
タンクデザインは前年までの「バー&シールド」ロゴから、シンプルなメーカーロゴに変更されている。
装備面では、ABSが標準装備化され安心感が増した。それに伴って車両重量は従来モデルから3kg増の233kgとなった。パワートレインは水冷Vツインの「レボリューションX」を搭載するが、最大トルクが前年モデルの3,750回転58Nmから4,000回転59Nmに向上している。
また、2017年3月には本モデルをベースに倒立フロントフォークやダブルディスクブレーキを装備しアーバンスタイルにカスタマイズされた「XG750A ストリートロッド」もデビュー。水冷750㏄ファミリーが2モデル展開となった。

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解説記事更新日：2022年01月29日

前年モデルでメーカーカスタマイズモデルの兄弟分「XG750A ストリートロッド」が加わりストリートファミリーは2018年モデルも2モデル構成で展開。
そのベーシックマシンとなる「XG750 ストリート」は、カラーラインアップを充実させた。
前年モデルでは、フューエルタンクにツートンカラーを採用したデラックスカラーを2パターン展開したが、さらに新色を追加して3パターンとなった。スタンダードカラーと合わせて全7カラーバリエーションという豊富なラインアップだ。
「ビビッドブラック」は引き続き継続で、価格も97.5万円(税込)で据え置かれている。
「ブラックデニム」も継続され、レッド系は「ウィキッドレッド」を採用。さらに新色で「ボンネビルソルトパール」を追加。価格は100.3万円(税込)だ。
デラックスカラーは、「ウィキッドレッドデラックス」、「ビビッドレッドデラックス」、「ボンネビルソルトデラックス」の3バリエーションで価格は102.8万円に設定された。
パワートレインには、4,000回転で59Nmの最大トルクを発揮する水冷「レボリューションX」を搭載。ちなみに「XG750A ストリートロッド」は専用セッティングを施された高出力「レボリューションX」を採用し、4,000回転で65Nmというトルク特性になっている。両モデルの価格は「ビビッドブラック」で9.5万円の差があるが、フロントは倒立フォークでリアは別体式リザーバタンク付きショックを装備し、ブレーキもフロントはダブルディスクとなる。ホイールサイズは前後同径の17インチだ。
購入後のカスタムで手が入れにくい部分でもあるので、内容を考えると「ストリートロッド」はそれほど高いわけではないかもしれない。言い方を変えれば、「XG750 ストリート」はリーズナブルで気負いせず楽しめる新世代ハーレーとも言えるだろう。

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解説記事更新日：2022年01月29日

ストリートシーンを軽快にそして都会の景色にもしっかり馴染むダークトーンのルックスで登場した「XG750 ストリート」は、2019年モデルで5年目を迎える。
これまで、カラーチェンジやトルク特性の仕様変更、ABSの標準装備化などを経て着実に成熟を重ねてきた。
前年モデルでは、カラーバリエーションを増加させて7色ラインアップとしたが、今回はさらに新色を追加して8カラー展開の大所帯となった。
「ビビッドブラック」は、2018年モデルから11.1万円も値下げされ86.4万円(税込)で展開。
他7カラー「ブラックデニム」、「ウィキッドレッドデニム」、「ボンネビルソルトパール」、「ローハイド」、「ビビッドブラックデラックス」、「ウィキッドレッドデラックス」、「ボンネビルソルトパールデラックス」は、89.2万円(税込)に統一された。
前年では100万円(税込)の大台を超えていたデラックスカラーも含めリーズナブルな価格に変更されたことで、既存のハーレーライダーだけでなくビギナーやハーレー入門モデルとしてもより身近なマシンになったと言えるだろう。
さらにスポーツスター「XL883」シリーズよりも軽い233kgの車体と720mmの低めのシート高、そして豊富なカラーラインアップは女性や小柄なライダーにも扱いやすい。そして、ブラックを基調とした車体はユーザー好みのカスタムを施しオリジナルのアーバンモビリティをクリエイトするという楽しみを与えてくれるだろう。

買替や売る際の買取査定は、2019年式 XG750 ストリートの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年01月29日

世界中の若者ライダーの意見を取り入れて開発された「XG750 ストリート」は、2020年モデルでカラーチェンジを実施。
前年モデルでは、8カラーという豊富なバリエーションが用意されていたが、今年度は5タイプまで縮小された。
ベーシックカラーの「ビビッドブラック」は、1万9,300円の値上げで88万3,300円(税込)に設定。「パフォーマンスオレンジ」、「ブラックデニム」、「バラクーダシルバーデラックス」、「ビビッドブラックデラックス」は、91万1,900円(税込)。
デラックスカラーは「ビビッドブラックデラックス」のみで93万8,300円(税込)で用意された。こちらは前年から4万6,300円の値上がりとなった。
パワートレインには、38mmボアのシングルポートMIKUNIインジェクションを採用した水冷Revolution Xを搭載。749㏄のコンパクトな水冷Vツインは4,000回転で59Nmを発揮。従来モデルからスペックの変更はない。
ハーレーの中でもコンパクトなサイジングは交通量が多く渋滞しがちな一般道でも扱いやすく、正に都会のストリート事情にマッチしたマシンだ。
国産マシンとなるが、同価格帯のマシンとしてヤマハの「BOLT」が比較対象になるだろう。2020年モデルは89万円(税込)。252kgで本モデルより19kg重いが、941ccの空冷Vツインは3,000回転で80Nmとトルクを発揮する。全長は、2,290mmで「XG750 ストリート」より75mmロングな車体となる。
なお、2015年モデルで導入された「ストリート」カテゴリの本モデル「XG750」だが、今回の2020年モデルが最終仕様となりラインアップから姿を消すことになった。
翌2021年モデルでは、1,250ccの水冷エンジンRevolution Maxを搭載した「RA1250 パン アメリカ」や「RS1250S スポーツスター」が登場し、新たな水冷エンジン世代がデビューした。

買替や売る際の買取査定は、2020年式 XG750 ストリートの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年10月01日