FXE1200スーパーグライド【ショベル 1974~78年】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ豆知識
- 過去5年間の買取相場の推移
- 状態別の取引額
- 走行距離別の取引額
- カラー別の取引額
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
- 買取実例
FXE1200スーパーグライド【ショベル 1974~78年】 に関するこのページの内容
FXE1200スーパーグライド【ショベル 1974~78年】 買取査定に役立つ豆知識
1969年に産声を上げた新設計ショベルヘッドエンジン(コーンショベル)から約5年。キックスターターのみ採用であったFX1200に、セルスターター採用の姉妹車としてラインナップに加えられることとなったのが、FXE1200 Super Glide(スーパーグライド)。
1971年のデビュー当時、独創的なあまりセールス面で伸び悩んだボートテイルを始めとするデザインを変更し、AMF傘下期マシンの特徴であるレインボーラインの3.5ガロンタンクを装着。それに肉厚なバナナシートとウェスタンドループバーハンドルを装着することにより、カジュアルスポーツといったイメージでセールス開始となりました。当時、AMF H-Dは最高出力65PS/5,500rpmというスペックを謳い文句としていたものの、デビュー後に行われた実測テストではそれを大きく上回る数値であったとされており、「ハーレーの暗黒時代」と呼ばれたAMF期を象徴するマシンとして知られることに。その他、ハンドリングの軽快さ、肉厚シートによる座り心地のよさは高く評価されましたが、フレーム剛性の頼りなさ、リアサスペンションの硬さ、駆動系の動作のぎこちなさといった脆弱性を上げる声も多く、本国アメリカを始めとするセールス面に多大な影響を及ぼしました。インターネットを始めとする情報網が整備された現代と比べ、情報量が十分ではない紙製パンフレットのみで限られたスペックしか公開されなかった時代のことだけに、良くも悪くも多くの逸話を生んだマシンだと言えるでしょう。
日本国内ではそのガソリンタンク形状から”ゴキブリタンク”という不名誉な呼ばれ方をするなど、ある意味では本国以上に低い評価を受けることとなった本機でしたが、軽快なハンドリングと直感的な体重移動だけでカーブをクリアできるスポーツ性はしっかりと評価され、一定の面目を保つことには成功しました。とは言え、深めにバンクさせるとフットレストやサイドスタンドを擦ってしまう設計上の弱点も指摘され、当時日本の大型バイク市場を席巻していたカワサキ・750RS(Z2)らの後塵を拝するに甘んじることになったのは、近代オートバイの歴史の面白さを物語るエピソードのひとつと言えるのかも知れません。そうしたいささか不名誉な評判を受けた本機でしたが、御大ウィリー・Gが手がけたマシンらしく、潜在的なポテンシャルは十分なものがあり、当時の主流であったアメリカン・チューニングのベースマシンとしては優秀。特に軽量クランクを用いたハイコンプ化は定番チューンのひとつで、近年になってアメリカから入ってきた個体の中には短時間でトップスピードに到達することを追及したスプリントマシンが見られることもしばしば。1977年モデル(1978年はキャリーオーバーの形で販売継続)に一度ロールアウトする形でラインナップから姿を消し、3年後の1980年モデルにて復活。この時はAMF傘下から抜け出すことに成功した「ペイバック」により、古き良き時代のハーレー復活を目指す見事な完成度の高さにより、好調なセールスを記録。以後、1984年までFX系マシンのスタンダードとして確固たる地位を築き上げ、今日のFX系統の人気の礎となりました。
現在の中古バイク市場においては、AMF傘下時代の象徴であるレインボーライン、ショベルヘッドエンジン中期のモデルに見られる強烈な鼓動感と荒々しいエンジンフィールといった要素が評価され、ヴィンテージハーレーに相応しく100万円以上で取引されるケースも珍しくありません。ただし、これは年式相応の外観状態の実動車の場合で、AMFレインボーの著しい劣化が目立つ車両や、パーツ欠品が目立つ車両については厳しいことも。また、軽量クランクに小さいリアスプロケットといったバランスの悪いチューニングを施された車両はノッキングなどのエンジントラブルを頻発しやすいなど、本機ならではの問題によって車両価値は大きく変動します。特にハーレーに関する造詣が浅い買取業者の場合、査定時にそういったトラブルを見抜けず、対処のためのノウハウが不足していることにより、業者間オークションに出品しても赤字を出してしまうリスクがあるため、そうした赤字を防ぐべく車両本来の評価額を下回る買取価格を提示する要因にもなっております。
ある意味では買取業者泣かせのヴィンテージハーレーのひとつですが、ハーレーに関する造詣の深さと業界最高峰の顧客満足度を誇る弊社であればそのような心配はご無用。激動の時代に登場した本機のルーツや年式ごとの微細な違い、最新の市場動向、希少性などをしっかりと踏まえた緻密な査定チェックを経た上で、現オーナー様が心から満足いただける高額買取を実現させていただきます。ベースモデルとなったFX1200 スーパーグライド同様、エンジンコンディションやオリジナル度の高さはもちろんのこと、レストア途中の仮組車両といった状態でも丁寧に拝見させていただき、業界最高峰の買取価格と誠実な対応にてオーナー様のご希望に全力でお応えさせて頂くことをお約束いたします。
後年のFXSローライダーやFXBスタージスらの基幹となったショベルヘッド時代中期の顔役、ハーレーFXE1200 スーパーグライドの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定はハーレー全モデルの価値に精通しているバイクパッションに!
車名/型式/年式 | FXE1200 Super Glide(スーパーグライド)/1974年モデル |
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発売年月 | 1974年~1978年 |
車両サイズ(mm)・重量(kg) | 全長2,337×全幅857×全高1,162mm・装備重量274.87kg(※公称値543ポンド) |
シート高・最低地上高(mm) | シート高736.6mm(29インチ)・最低地上高130mm(5.12インチ) |
エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストロークOHV V型2気筒1,207cc(コーンショベル)・65PS/5,500rpm(1974年当時AMF H-Dの公称値)・--km/l(NA) |
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・キャブレター・13.62リットル(3.6ガロン表記) |
ジャンル | ビンテージ ハーレー | ハーレー ショベル |
【実働車|過去5年間の買取相場の推移】 FXE1200スーパーグライド【ショベル 1974~78年】
【平均買取相場の変動】
取引台数
【状態別の取引額】 FXE1200スーパーグライド【ショベル 1974~78年】
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
122.8万円
122.8万円
1台
平均
最低
取引
136.2万円
82.6万円
6台
平均
最低
取引
77.8万円
77.8万円
1台
不動
平均
最低
取引
40.3万円
40.3万円
1台
【走行距離別の取引額】 FXE1200スーパーグライド【ショベル 1974~78年】
【走行距離別買取額の目安】
3〜5万km | 最高 | 122.8万円 | 1台 |
平均 | 122.8万円 | ||
最低 | 122.8万円 | ||
不明 メーター改 |
最高 | 183.0万円 | 6台 |
平均 | 117.6万円 | ||
最低 | 77.8万円 | ||
【カラー別の取引額】 FXE1200スーパーグライド【ショベル 1974~78年】
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- ■
- ■ ■
- ■
- その他
【カラー別 平均買取額の目安】
■ | 133.7 万円 | 2台 | |||
■ | 102.4 万円 | 1台 | |||
■ | 121.0 万円 | 1台 | |||
■ / ■ | 82.6 万円 | 1台 | |||
■ | 138.8 万円 | 1台 | |||
その他 | 152.9 万円 | 2台 |
【実働車の取引価格帯】 FXE1200スーパーグライド【ショベル 1974~78年】
【取引価格帯と構成比】
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
FXE1200スーパーグライド【ショベル 1974~78年】 上位20台の取引額 (データ更新:2025年01月10日)
落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
1 | FXE1200スーパーグライド【ショベル 1974~78年】 | 189.7万円 | 3.3点 | 1178601 | 0km | ■ |
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2 | FXE1200スーパーグライド【ショベル 1974~78年】 | 183.2万円 | 3.2点 | 1167327 | 8,933km | ■ |
3 | FXE1200スーパーグライド【ショベル 1974~78年】 | 139.0万円 | 2.8点 | 1822H6 | 8,314km | ■ |
4 | FXE1200スーパーグライド【ショベル 1974~78年】 | 123.0万円 | 3.5点 | 6621H9 | 47,173km | ■ |
5 | FXE1200スーパーグライド【ショベル 1974~78年】 | 121.2万円 | 2.8点 | 2559H6 | 7,643km | ■ |
6 | FXE1200スーパーグライド【ショベル 1974~78年】 | 102.5万円 | 2.8点 | 7070H7 | 8,005km | ■ |
7 | FXE1200スーパーグライド【ショベル 1974~78年】 | 82.7万円 | 2.8点 | 6216J0 | 17,649km | ■ / ■ |
8 | FXE1200スーパーグライド【ショベル 1974~78年】 | 77.9万円 | 2.8点 | 3618J0 | 25,936km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています