ハーレーダビッドソンにとって創業から115周年という記念すべきモデルイヤー2018年ラインアップでは、「スポーツスター」ファミリーの人気モデル「XL1200X フォーティエイト」にアニバーサリーモデルが設定された。そして、ニューカマーが2車種登場。その一台が本モデル「XL1200NS アイアン」だ。
ダークテイストに仕上げられた車体にAMF時代のスポーツスターを彷彿とさせるタンクグラフィックやカフェソロシート、ミニエイプハンドルバーを装着したスタイリッシュなマシンだ。
パワートレインには、ボア・ストロークが88.9mm×96.8mmの1,202㏄空冷Evolutionを搭載。デビューモデルとなった2018年式の最大トルクは3,500回転96Nmというスペックだった。エンジン本体はブラックアウトされておりエキゾーストもブラック
足回りは、フロントにブラック仕上げのボトムケースを採用したテレスコピックフォークにダストブーツを装着し、9本スポークの19インチブラックホイールをセット。ブレーキはシングルディスクに2ピストンキャリパーを組みあわせる。
リアはチョップドフェンダーにプリロード調整式のツインショックをセットして16インチホイールを装着。ABSは標準装備となる。
テールランプはブレーキとウィンカー一体型でスッキリとしたデザイン。キルティングデザインが配されたカフェスタイルのソロシートはサポート性も良好で快適な座り心地だ。シート高は、735mmで883㏄モデルの「XL883N アイアン」より25mm低い。
ちなみに同年デビューの「XL1200XS フォーティエイトスペシャル」が705mmのシート高で1,200㏄モデルでは、最も低い。
本モデルのフロントセクションは、スピードスクリーンを装着してレーシーな雰囲気を演出しながらもステンブラックで8.75インチ高のミニエイプハンドルバーをセットしてレトロなオーラも放っている。計器類は、デジタルスピード&タコメーターをハンドルマウンし、インジケータはLED仕様となる。
デビューモデルとなった2018年モデルは、モノトーンカラーのみの設定で価格は136万6,200円(税込)で展開された。1,200㏄ラインアップ中、唯一150万円以下で購入できたマシンである。
以降は、カラーチェンジを繰り返しながら2021年式でセキュリティシステムが標準装備となった。この2021年モデルが空冷スポーツスターのラストイヤーとなったが、「XL1200NS アイアン」の価格はベーシックカラーの「ビビッドブラック」が142万7,800円(税込)で、登場時から6万1,600円の値上がりとなっていた。
なお、リーズナブルな価格が魅力のひとつだった本モデルだが、今となっては新車で買えない空冷スポーツスターということもあり、中古市場では新車価格を大きく上回る価格でトレードされている。

買替や売る際の買取査定は、2018~21年式 XL1200NS アイアンの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年07月31日

2018年中期、スポーツスターファミリーに突如ニューカマーが登場。それが「XL1200NS アイアン」だ。「アイアン」と言えば、2009年モデルから883シリーズで既にラインアップされている。エンジン回りからエキゾースト、ホイールに至るまでブラックに統一したダークカスタムという点では似通っているとも言えるが、そのスタイリングは大きく異なっている。「XL1200NS アイアン」の特徴は何と言っても、フロントに装着されたビキニカウルだ。そして後端に厚みを持たせたカフェレーサースタイルのソロシートは専用設計で、ダイヤ形状パターンが配されている。そして、ハンドルはサテンブラック仕上げのミニエイプバーとなっており70年代のチョッパースタイルを思わせるメーカーカスタムマシンに仕上がっている。
また、燃料タンクはショベルヘッド時代を思い起こさせるマルチカラーストライプがペイントされレトロながらも都会的なディテールを採用している。
カラーラインアップは、「ビビッドブラック」、「ツイステッドチェリー」、「ビリアードホワイト」の3バリエーションが用意され、価格は136.6万円(税込)に設定された。

買替や売る際の買取査定は、2018年式 XL1200NS アイアンの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年01月17日

スポーツスターファミリーの「XL833」に2009年から設定されている「アイアン」の名称を付された「XL1200NS アイアン」は、2018年中期に登場した。
2019年モデルはデビューから間もないタイミングということもあり、引き続き同じカラーラインアップを展開した。ただ、車両価格が変更されている。
カラーバリエーションは、「ビビッドブラック」、「トゥイステッドチェリー」、「ビリヤードホワイト」を継続するが、価格はブラックが136.6万円(税込)で据え置き。他2カラーは139.5万円(税込)と2.9万円の値上げが実施された。
スピードスクリーン(ビキニカウル)にミニエイプハンドルバーとカフェレーサールックなソロシートでチョッパースタイルを演出する「アイアン 1200」のタンクには、ショベルヘッド期をイメージさせるレインボーストライプがペイントされている。外観スタイルこそ「アイアン 883」と大きく異なるが、ホイールベース、レイク角とトレール量は同サイズとなる。ただ、シート高は本モデルが735mmで25mm低く、ハンドルもアップライトなのでロングツーリングなどは快適なライディングポジションとなる。

買替や売る際の買取査定は、2019年式 XL1200NS アイアンの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年01月29日

スピードスクリーンを装着し、ガンファイターシートとアップライトなハンドルポジションでチョッパースタイルに仕上げられた「XL1200NS アイアン」。2020年モデルではカラーチェンジを実施。
前年モデルでも設定された「ビビッドブラック」は引き続き継続。価格は136.6万円(税込)で据え置かれた。他2パターンはニューカラーで、「バラクーダシルバー」と「ビリヤードブルー」を展開。価格は両カラー共に139.5万円(税込)でこちらも据え置かれている。
なお、同スポーツスターファミリーの「XL883」シリーズにも「アイアン」が展開されているが、シンプルな装備とディテールでスタンダードなスタイリング。
一方、本モデルは同じ「アイアン」の名称を与えれれているが、AMF時代を連想させるマルチカラーのストライプペイントを配したタンクにスキニーチョッパースタイルで全く違った存在感を放っている。どこか懐かしさを感じさせる佇まいだが、都会的なセンスが各部に見られるスポーティーマシンである。
なお、2020年モデルのスポーツスターファミリーは全7車種(うち2車種はXL883)が展開された。

買替や売る際の買取査定は、2020年式 XL1200NS アイアンの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年01月17日

スポーツスターファミリーの中でもカスタムライクなディテールで根強い人気を誇る「XL1200NS アイアン」は、2021年モデルも継続してラインアップされた。
カラーバリエーションは前年モデルの3パターンから1カラー追加の4パターンが設定された。
「ビビッドブラック」は継続。他3カラーは「ストーンウォッシュホワイトパール」、「ブラックデニム」、「ビリヤードレッド」で新色となる。
なお、価格は「ビビッドブラック」が129.8万円(税抜)で前年から5.6万円の値上げを実施。
その他は132.5万円(税抜)に設定された。
スポーツスターファミリーの2021年モデルはセキュリティシステムが全車に標準装備となった。なお、前年はシリーズで7モデル(内2モデルはXL883)を展開していたが、今年はラインアップが大きく絞り込まれて、1200㏄クラスは本モデルとフォーティーエイトのみ。883はアイアンのみの3機種のみとなった。そして、「XL1200X フォーティエイト」に至っては、ファイナルエディションを発表。さらに本モデルも生産終了がアナウンスされた。
1957年から続くXLスポーツスターファミリーに2018年から加わった「XL1200NS アイアン」も2021年モデルが最終仕様ということになる。
なお2022年モデルからは、水冷エンジンを搭載した新生「スポーツスターS」となって新たなヒストリーが始まる。

買替や売る際の買取査定は、2021年式 XL1200NS アイアンの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年01月29日