2011年にスポーツスターファミリーから派生し、伝統のピーナッツタンクとよりローポジションで攻めのスタイルを追求したのが、XL1200Xフォーティエイトシリーズ。
エボリューションエンジン搭載モデルとしてデビューし、年々強化され続ける環境規制に適応させる形で販売を継続し続けてきた実績は高く、スポーツスターファミリーの中でも戦闘的な仕様が特徴だと言えます。エンジンは2011年モデルから一貫して空冷エボリューションの1,202ccと変わらないものの、2016年モデル以降はダイナファミリーと同じ49mm径フロントフォークを採用。ハーレー自身をして「ブルドッグ」と言わしめるほど質実剛健な走りをより高め、ローポジションならではの安定性の高さに磨きをかけました。
本家スポーツスターがミッドコントロールであるのに対し、敢えてフォワードコントロールとするなどハーレーらしいこだわりもあり、骨太さに関しては現行モデルの中でも指折りだと言えるでしょう。普遍的なデザインでありつつも、2014年には排気効率見直しのためにエキパイ部のサイズを変更し、同時に車載コンピューターもキャンバス対応タイプにアップデート。2016年モデルではABS対応化を果たし、細かい年次改良でファンの期待に応え続けた点も見所のひとつとなっております。
このように細かいアップデートを続け、スポーツスター人気を後押しし続けた本機も、2021年には年間生産2000台強にまで低下。2021年モデルを以って生産終了か、と思われたものの、2021年12月にパシフィコ横浜で開催されたホッドロッドカスタムショーにて、2022年のファイナルエディションが発表。限定1,300台ではあるものの、熱烈なファンの希望に応え有終の美を飾ることとなりました。本家スポーツスターが新水冷エンジン搭載で『スポーツスターS』として新路線を歩むだけに、空冷ファンにとっては寂寥の思いを抱くばかりですが、こうした事情を受けて中古バイク市場では新旧フォーティエイトシリーズの車両評価が急上昇中。
実際、業者間オークションにおける直近12ヶ月内での取引データでは、対3前年比においてはなんと+100%を記録。最高取引価格246万1000円から、最低取引価格となった59万円まで、幅は非常に大きいものの驚異的な取引価格が続出していることは紛れも無い事実です。「最後のフォーティエイト」と目された2021年モデルの走行距離数十kmという低走行車両が相場を押し上げている一面もあるものの、総じて全年式を対象に評価が上昇しており、走行距離5000km未満なら180万円以上の高値が期待できます。史上空前とも言える高値を記録しているだけに、売り時を検討中のオーナー様にとっては絶好の好機到来。
(因みにですがフォーティーエイトの相場高騰は日本固有の現象です。21年モデルでスポーツスターファミリーがカタログ落ちとなったことが象徴していますが1,300台限定の22年モデルの実態はUS在庫で、US本国では中古フォーティーエイトの売値は探せば5千ドルから平均で1万ドル程度となっています)
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解説記事更新日：2022年03月21日

アメリカバイク文化の中で生み出された”ロー&ロングスタイル”を追求し、スポーツスターシリーズの中でもより戦闘的な仕様となったのが2011年にリリースとなったXL1200Xフォーティエイト。
7.9リットルという小容量のピーナッツタンクは、1948年誕生のS-125をオマージュしたもので、本機の車名である「48(フォーティエイト)」のルーツでもあります。前後16インチタイヤは図太いファットタイヤへと換装、ワイドレンジでありつつも、低くマウントされたハンドルポジション、シングル仕様のそら豆型ダブルテクスチャシートなど、どれを取っても実に個性的。これだけ個性の塊のような設計でありながら、シートのクッション性はしっかりと担保されている上、シート高660mmで足つき性は抜群。しかもスポーツスターのミッドコントロールではなく、フォワードコントロールであることがさらに独創性を高めており、本2011年モデルのタンクでは下地に対し明るめに抜き出した「Sportster」のロゴの上にさらにハーレーのロゴを重ねるなど、バイクの予備知識がない方から見るとかなりのカスタム車両にしか見えないほど。完成度はそれほどに高く、ファットタイヤによる路面接地性の高さで直進安定性が頼もしく、豪快なパワーライドで「バイクを走らせる醍醐味」をこれ以上ない形で味わえるのが魅力だと言えるでしょう。さすがにフォワードコントロールでワイドハンドルという特性上、コンパクトに絞ったライディングポジションでスマートに、というコーナリングは無理があるものの、意外に寝かせていけるだけの許容力はあり、乗り手が意識することで自然に曲がれるのが摩訶不思議。ハーレーの中では空冷式エボリューションの1,202ccという排気量はそこまで大きくはありませんが、街乗り時はワイドハンドルと車重で取り回しに若干の不自由さがあることは否めず、大らかに構えて流すのが自然な付き合い方だと言えます。2011年モデルは3色のカラーリングが設定され、ビビッドブラック、ブリリアントシルバーパール、セドナオレンジのラインナップ。
現在の中古バイク市場においては、2022年モデルを以ってファイナルエディションとするハーレー公式アナウンスの影響もあり、空冷スポーツスターファミリーは軒並み高騰化。もちろん、本機XL1200Xフォーティエイトもその例に漏れず、程度良好な個体は高値がつくことが見込まれております。直近12ヶ月内における業者間オークションの取引データでは、2011年モデルとしては全15台の取引記録あり。最高取引価格150万4000円を筆頭に、エンジンに難のある車両でも最低取引価格で83万4000円となっており、対3前年比で+88%という驚異的な高騰ぶりとなっております。やはり絶版化が決定しただけに、高額取引となった車両は例外なくノーマル車であり、思い切ったカスタム車両はかなり評価が分かれる傾向に。その一方、カラーリングに関しては意外なほど顕著な差はなく、リペイント車両もそこそこ多め。その中でも2011年式のオリジナルカラーであるブリリアントシルバーパーツは出物が少なく、2011年モデル本来のオリジナル性をアピールする上では注目に値する存在だと言えるでしょう。該当される現オーナー様は、売却するならばリペイントを行う前に確かな専門知識を有する買取業者に打診されることをおすすめいたします。
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解説記事更新日：2022年03月21日

2011年モデルからのキャリーオーバーで継続販売となった2012年モデルでは、前年モデル時に”Sportster"のロゴをあしらったグラフィックパターンを"FORTY-EIGHT"として一新。名実ともにスポーツスターからの独立となりました。
諸元上の変更点自体はなく、カラーリング変更のみでのリニューアルではあるものの、本機が販売された2012年はハーレーダビッドソン創業105周年ということでほぼ全てのモデルを対象に限定カラーリングが設定され、フォーティエイトもその対象に。前年はビビッドブラック、ブリリアントシルバーパール、セドナオレンの3色設定でしたが、2012年モデルではビビッドブラックのみ継続。記念カラーリングであるHDオレンジ、クロームイエロー、ビッグブルーパールを加えた4色設定でのリリース。さらに前年比8万2000円の値下げとなる特別キャンペーンを実施し、空冷エボリューション時代の顔役として大々的なセールスが展開されたのはハーレーファンの誰もが知るところ。疾走感のある新グラフィックパターンの評判は高く、この2012年モデルでフォーティエイトのキャラクター性が確立されたとも言えます。
現在の中古バイク市場においては、意外なことに前2011年モデルと比べて直近12ヶ月内での平均取引価格は下がっており、105万円前後。2011年モデルの平均取引価格は同時期で約115万円あったことを考慮すると、高年式であるにも係らず下がってしまったことは事実です。しかしながら、2012年モデルの中でもコレクターズアイテム化した特別色のHDオレンジは出品がなく、キャンペーン価格での値下げが影響したと考えるとリセールバリューは十分高いと言えるでしょう。実際、対前年比では+60%、対3前年比に至っては+88%もの上昇率となっており、2022年モデルでファイナルとなるプレスリリースが中古車取引価格の相場を牽引中。今後はさらに見直しが進むことがほぼ確実視されているだけに、現オーナー様にとっては好機到来。特に前述の特別色であるHDオレンジはより一層のプレミアがつく公算が非常に高く、出物がない現在ならば史上最高取引価格をマークすることも現実的です。最高値での売却を狙うのであれば、ハーレーに関する確かな専門知識と買取実績を持つ業者への相談が重要で、オイル漏れといったエンジントラブルが多い空冷式エボリューションモデルだけに、メカニックに強い業者であれば鬼に金棒と言ったところ。
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解説記事更新日：2022年03月24日

XL1200Nナイトスターが絶版となった翌2013年、フォーティエイトは人気に後押しされて販売を継続。
この年は車体サイズ変更を中心としたマイナーチェンジを実施し、全長2,200×全幅850×全高1,060mmと一回りコンパクトなボディとなり、重量も7kg減の253kgにシェイプアップ。カラーリングはビビッドブラック、ビッグブルーパール、エンバーレッドサングロに新色のコロマゴールドフレークを加えた4色設定。販売価格はコロマゴールドフレークが140万円、それ以外の3色は137万円に変更となりました。本機が販売された2013年は、スポーツスターファミリーは変革期にあたる年で、直系の兄弟にあたるXL1200Nナイトスターを始め、XL1200Lローなども合わせて絶版化。空冷エボリューション1,202cc搭載モデルはXL1200C系を残すのみで存続が危ぶまれました。しかし、ハーレーファンは周知の通り、翌2014年にはXL1200Tスーパーローがリリースされ、以降年を追うごとにニューモデルが続々登場。2022年現在までしっかりとスポーツスターの系譜は生き残り続けることに成功しました。空冷エンジン搭載モデルは2022年式の本機を以ってファイナルとなりますが、復活の可能性は決してゼロではないだけに、往年のXL1200Tのような形でリバイバルとなることに期待したいところです。余談ながら、この年2013年はハードキャンディーカスタムモデルが設定された初年であり、2013年モデルは新規追加カラーとなったコロマゴールドフレークがその対象。ラメ感が強く強烈な印象を与えるため、スポーツスターファンにとってはお宝的存在だと言えます。
現在の中古バイク市場においては、平均取引価格が100万円を少し上回る程度であった取引相場が確実に上昇。業者間オークションにおける直近12ヶ月内の取引データでは、全23台の取引が記録されており、最高取引価格140万3000円を筆頭に平均取引価格105万円台で推移しており、特に2013年特別カラーのコロマゴールドフレークが軒並み100万円超えで好調な結果を残しております。一種のコレクターズアイテム感こそあるものの、該当モデルのオーナーの方にとっては売る際の好材料となるだけに、将来の売却を考えておられる方はオールペンしないという選択肢も考慮しておいた方がよいでしょう。その他カラーリングに関しては大きな差異はありませんが、走行距離は1万km以下の車両が大半だけに、オイル漏れや循環系トラブルによく見られる異音といったエンジンコンディションには十分な注意が必要。絶版化が決定したことで相場の継続的な上昇も予想されますが、2013年式という古さは否定できないため、愛車の価値を下げない維持努力が求められるイヤーモデルだと言えます。傾向としてはやはりノーマルの需要が高く、次いでサイドバッグ装着程度のライトカスタム車であれば売れ足がよいという結果につながっており、業者間オークションでの入札業者はフルカスタム車両に及び腰なところも。ファクトリーカスタムモデルという性質上、これは致し方ないと言えますが、該当する車両オーナー様はハーレーに関する確かな専門知識と取引実績を持つ業者に任せることが非常に重要となります。2013年式 XL1200Xフォーティエイトの平均取引価格は、対前年比で+29%。対3前年比においては+71%(いずれも2022年3月現在)という上昇を見せているだけに、売却先の選定はしっかりと決めることをおすすめいたします。
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解説記事更新日：2022年03月27日

2014年も販売を継続することとなったXL1200Xフォーティエイトは、前年に続きマイナーチェンジを実施。
基本的な外観こそ変更は見られないものの、本年はエンジン見直しで排気量が1,201ccに変更、それに伴い最大トルク発生回転数も87Nm/3,750rpmとなりました。若干のパワーダウンとなったものの、環境規制のためのO2センサーやマフラー連結管等の多岐に渡る見直しで軽量化を図り、車体重量を250kgにまで下げることでカバー。特にエキパイ連結管の見直しは大きなポイントで、2013年以前のスポーツスターシリーズはマフラーサイドに連結管があったのに対し、本年モデル以降はエキパイ側へと移動。ガスケット不要となって抜き差ししやすくなりましたが、従来モデルのものは装着できなくなってしまいました。また、エキパイ形状も変わったことで固定用ボルト位置等も異なり、互換性が完全に失われる形に。グリップ周りのハウジングも変更され、2012年以降のダイナファミリーのものと共通化。ブレーキ・クラッチレバーの両方とも専用設計のものとなり、2013年以前のものは適合しなくなるなど、従来からのファン泣かせな仕様変更となってしまいました。ややマニアックなポイントとしてはO2センサーの変更で、従来モデルが18mm径のものを採用していたのに対し、本年からは12mm径の小型タイプを採用。これはハーレーのその他ファミリーでは以前より確認されていたものでしたが、チューニングを行う際は特に注意を払うべきポイントのひとつです。毎年恒例のお約束となった新規カラーリングは、ビビッドブラックのみが継続採用。新規採用カラーとしてブラッケンドカイエンサングロ、モロッコゴールドパールの2色を加え、ハードキャンディーカスタムとしてハードキャンディーボルケニックオレンジフレークとハードキャンディークロームフレークの2色を合わせ計5色を設定。新車販売価格は前3色が142万円、後2色が145万5000円。
現在の中古バイク市場においては、XL1200Xフォーティエイト全年式を通じてもっとも流通台数が多く、業者間オークションにおける直近12ヶ月内での取引は実動車のみで全43台。最高取引価格150万3000円を筆頭に7割以上の車両が100万円以上で成約となり、平均取引価格も118万円台と大幅に上昇。現在入手可能なフォーティエイトとしてはもっとも玉数が多いという事実がさらに市場での動きを活発化させていると言ってもよいでしょう。これは事故車・不動車を扱う『蚤の市』でも反映されており、過去1年間で唯一の出品となった不動車は、エンジンに重度の故障を抱えた車両でありながら、64万1000円で成約。走行距離3万km超えの不良エンジン搭載車としては過去に類を見ない高額取引となりました。ちなみに実動車の最低取引価格は派手なオリジナルペイントが目を引く車両の90万8000円となっており、当該イヤーモデル以降はかなり高水準での買取価格に期待が持てます。やはり前2013年同様、特別カラーリングの2色が強く、出物は少ないものの黒/銀(ハードキャンディークロームフレーク)と黒/オレンジ(ハードキャンディーボルケニックオレンジフレーク)は全て120万円超えでの成約となっており、該当カラーのオーナー様にとってはアピールに値する好材料だと言えるでしょう。傾向的にはやはりフルノーマルに近い個体ほど入札が相次ぎ、エンジンコンディションが良好であれば、走行距離2万km超えでも十分な大台が見込めるのも注目に値するポイント。見直しが行われた空冷式エボリューションエンジンは、耐久性・信頼性が向上しておりますが、やはり空冷ビッグツインの泣き所であるオイル循環系の弱点は従来モデルと同じで、調子の悪い車両は慎重に売却先を検討したいところ。高額売却を狙うには、ハーレーに関する確かな専門知識と買取実績を持つ業者に任せることは重要であり、しっかりと事前相談を行うことが最良の結果につながります。
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解説記事更新日：2022年03月27日

スポーツスターファミリー最大の販売台数を記録したことにより、名実ともにスポーツスター系の顔役となったXL1200Xフォーティエイト。
2015年は諸元上の変更はなく、カラーリング変更のみでのお色直しとなりました。カラーリングはもはや定番色となったビビッドブラックが継続販売で、オレンジ系の色味が濃い下地に赤をあしらったアンバーウイスキー、シックな渋さが際立ったチャコールパールを用意。3年目を迎えたハードキャンディーカスタムには、タフでワイルドなイメージのハードキャンディー ビッグレッドフレークとハードキャンディー カンクンブルーフレークの2色を加え、全5色設定。新車販売価格は3パターンに分けられ、ビビッドブラックが標準モデルとして142万円、アンバーウイスキーとチャコールパールの艶やかな2色は144万2000円、ハードキャンディーカスタムの2色は146万4000円の価格設定。ちなみに本機2015年モデルはフロントフォーク径が39mmですが、翌年以降はダイナファミリーと同じ49mm径フォークが採用されており、フォークマウントタイプのスクリーン装着時は適合チェックが非常に重要。ブレーキ周りも翌年以降はABS化したため、ホイールやブレーキシステムの移植など、互換性の問題が生じるためカスタム派にとっては本機までが気軽にイジれるフォーティエイトだと言えるでしょう。
現在の中古バイク市場においては、前述の「気軽にイジれるフォーティエイト」という性質を反映してなのか、業者間オークションに流通した車両のうち、過半数以上をカスタム車両が占めたことにより、前2014年モデルの平均相場を下回る逆転現象が発生。直近12ヶ月内での実動車取引台数は全16台とまずまずの台数ではあったものの、最高取引価格は137万4000円、平均取引価格114万円台という結果に。これは需要の多いフルノーマルの程度良好な車両(総合評価5点)がわずか4台に留まったことが主な原因で、人気の高いハードキャンディーカスタム系の出品数の少なさも関わっております。最高値をつけた車両は、前2年同様にハードキャンディーカスタムの赤(ハードキャンディー ビッグレッドフレーク)で、残念ながら社外品の汎用マフラーと純正マフラー欠品が響いた形でしたが、それでも限定カラーリングの強さを示すデータだと言えるでしょう。もうひとつの限定カラーである黒/青(ハードキャンディー カンクンブルーフレーク)はフルノーマルでしたが、エンジンヘッドからのオイル漏れが競り合いを若干鈍らせてしまい、131万2000円にて終了。とは言え、両カラーともリセールバリューに関しては頭ひとつ抜けており、該当される車両オーナーにとっては好材料であることは間違いございません。逆の観点で取引データを見てみると、最低取引価格となった車両でも97万3000円という高値をつけており、平均的な数値に関しては前年以上のポテンシャルであると言えるでしょう。市場動向的にカスタム車に対するハードルが若干低くなった感はあるものの、やはりフルノーマル車に対する評価差は以前としてあり、従来モデルと同じく走行距離やエンジンコンディション、純正パーツの有無などで基本評価が大きく異なります。高額売却を狙うには確かな専門知識と外車に関する販売実績を持つ業者に任せることが肝要で、入念な事前相談を行うことが大きな意味合いを持ちます。
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解説記事更新日：2022年03月28日

2016年モデルにて誕生から満6年を迎えたXL1200Xは、大幅なアップデートを実施。
最大の変更点は足回りで、走行性能強化を図るべくダイナファミリーと同じ49mm径フロントフォークを採用。従来モデルが39mm径であったのに対し、大幅な強化を図ることに成功しました。リアサスに関しても見直しが行われ、新たにXL883Nアイアンと同一の296mm化。しなやかで素早い動きを可能とし、軽快なハンドリングとコーナリング時の切れ込みに万全の対処となりました。また、安全性を担保する上でもっとも重要なブレーキシステムもABSを採用し、「走る・曲がる・止まる」の三大ポイントをきっちり押さえた仕様だと言えるでしょう。細かいポイントとしては、前2015年モデルで上げた最大トルク発生回転数を再び8,500rpmに戻している点で、細かい変更ではあるものの、中低速域での扱いやすさとパワー感を強化しアスリート的な瞬発力に演出している点が興味深いところ。外観では立体的なハーレーエンブレムをタンクに付与し、1973年のショベルFLオマージュのラインパターンを採用。その他、『ブラックスプリット』と命名された9スポークホイール化、新形状のソロシートにラウンドタイプのエアクリーナー採用、搭載コンピュータのアップデート等、変更点は多岐に渡り、もはやモデルチェンジと言っても過言ではないほどの作り込みとなっております。カラーリングに関しては、全年式を通じての登板であるビビッドブラック、その他標準カラーとしてはビレットシルバー、ベロシティーレッドサングロ、オリーブゴールドが新規採用。ハードキャンディー カスタムとしては、ファイヤーパターンが目を惹くハードキャンディー カンクンブルーフレークとハードキャンディー ゴールドフレークの2色が設定され、全6色展開に。
現在の中古バイク市場においては、2021年モデルとほぼ同一サイズの車体や現代的な仕様、フォーティエイトシリーズでは高年式であることで人気が高く、業者間オークションでの直近12ヶ月内における取引記録も全年式を通じて2番目の台数に。最高取引価格は172万9000円にまで跳ね上がり、フロントフォークからのオイル漏れとエンジン異音を抱えた難アリ実動車の最低取引価格75万2000円まで、数年前と比べ2倍近くにまで上昇。特に空冷スポーツスターの絶版化が決定化した2021年12月以降の伸び率は非常に高く、まさに今が売り時だと言っても過言ではありません。2016年モデルは高年式という共通の見方があるため、致命的なトラブルを抱えていない車両であれば取引価格100万円を割る恐れはほぼなく、仕入れれば必ず売れるという傾向だけに売買が活発である点も現オーナー様にとっては期待値的に嬉しいところ。平均取引価格は140万円にまで達していることから、純正パーツ欠品のカスタム車であっても十分な高値が狙え、該当されるオーナーもこの機会に売却を検討するだけの価値がございます。
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解説記事更新日：2022年03月28日

2016年にも大規模なマイナーチェンジを行ったXL1200Xフォーティエイトでしたが、翌2017年モデルでもさらなる年次改良を敢行。
今回の目玉は新エンジン採用にあり、空冷式エボリューション1,201ccという基本構造自体は同じであるものの、96Nm/3,500rpmにまで最大トルクを強化。従来比で10%以上というパワーアップを果たし、空冷エボリューションの潜在力を見せ付けました。また、ホイールのUS仕様化と併せ、2014年モデルにて行われたエキパイが再び見直され、今度はスリップオンマフラーへの換装時にもガスケット交換を要する構造に。環境規制への適合化と走行性能の両立が図られ、2022年を以ってファイナルを迎える現行フォーティエイトの仕様が確立されたイヤーモデルだと言えるでしょう。2017年モデルのカラーリングとしては、継続のビビッドブラックにビレットシルバー、新規カラーとしてクラッシュドアイスデニムとコロナイエローパール、もはや恒例となったハードキャンディーカスタムにはハードキャンディー ホットロッドレッドフレークとハードキャンディー ブラックゴールドフレークの計6色設定に。新車販売価格はビビッドブラックが標準モデルとして150万8000円、ビレットシルバー、クラッシュドアイスデニム、コロナイエローパールの3色が153万7000円、ハードキャンディーの2色は156万5000円に。本年のハードキャンディーカラーは暗色強めのファイアーパターンが特徴で、パターンサイズこそ控えめながら、70年代ホットロッドに通じるビンテージ感が印象的。
現在の中古バイク市場においては、直近12ヶ月内で全36台の実動車の取引が記録されておりますが、最高評価が総合5点であるのに対し、最高取引価格184万円と圧巻の水準に。最低取引価格は総合評価3点の難アリ実動車両でしたが、こちらも90万2000円と相変わらず高水準での取引結果に。平均取引価格に関しては144万円近くにまで上昇し、その他イヤーモデルと同様、まさに今が売り時の旬と言ったところ。やはりハードキャンディーの2色は高値での取引が恒常化し、金(ハードキャンディー ブラックゴールドフレーク)が175万9000円、ワイン(ハードキャンディー ホットロッドレッドフレーク)が164万2000円で成約。ハー
ドキャンディーシリーズの出物が少ないこともあり、状態不問で高額が狙える状況だと言えるでしょう。前年モデルと同様、2017年モデルも現役バリバリで通じる高年式車であるため、絶版化が決定した現在はノーマル・カスタム問わず需要高め。高額売却を狙うのであればフルノーマルが理想ですが、カスタム車に関してもよほど致命的な欠品状況でない限りは期待できますが、何よりも重要なのはハーレーに関する専門知識と買取実績を有する業者へ任せることで、そこを怠ると足元を見られてしまう恐れが多々あるため要注意。
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解説記事更新日：2022年03月28日