BMWが先鞭をつけたアルミ製エンジンの優越性を範に取り、アルミ合金製のOHV第4世代エンジン・エボリューション導入で大きな飛躍を見せたH-D。このエボリューション期は数多のモデルが生まれ、それぞれの魅力でファンを惹きつけたことは皆様もご存知の通りですが、近年とみに再評価が進んでいる筆頭格だと言えるのが、スプリンガーフォークとファットタンクが特徴のFXSTSB Bad Boy(FXSTSB バッドボーイ)。

ベースモデルは同じくエボリューション後期エンジンを搭載したFXSTSソフテイルスプリンガーで、シート高を654ｍｍまでローダウン化し、2分割式ファットタンクでワイルドさを表現。さらにブラックアウト仕上げのスプリンガーフォークや本機専用のディッシュホイールをリアにみ採用した異色のレイアウト、そしてスキャロップラインとブラックが織り成すクラシカルなデザインでまとめあげました。スプリンガーフォークが醸し出すヘリテイジ感も秀逸ですが、クロムの輝きにブラック仕上げのエンジンフィンによる小粋なアクセント、同じくクロム仕上げのエアクリーナーカバーに踊る”BAD BOY”のロゴと、華美な装飾を排除したダークヒーローの雰囲気満点。これより後に登場したFXSTB ナイトトレイン、VRSCDXナイトロッドなどに代表されるダークカスタムの原型は、まさに本機FXSTSBバッドボーイだと言えるでしょう。

ソフテイルスプリンガーとの細部の違いもなかなか凝ったもので、細身の21インチフロントタイヤをより強調する4バーリンケージフェンダーに七宝焼きのタンクエンブレム、リアトラベル量を0.5インチ延長したことによる躍動感は、ベースモデルにはなかった良い意味での粗野な荒々しさとビンテージ感に直結しています。細身のタイヤサイズにより、加速力や高速巡航性こそ高くはないものの、足を投げ出して悠々と乗るフォワードコントロール車ということを踏まえると、ここは難点であると同時に愛すべきキャラクター性。平地や都市部を悠々とクールに駆け抜けるのがよく似合う、FXSTSBバッドボーイならではの個性を活かすための味付けだと言えるでしょう。純正のシガー形状マフラーはやや大人しい音量である一方、純正オプションのスクリーミンイーグル製スラッシュダウンマフラーとの親和性は非常に高く。重低音の利いた音量と力強いエキゾースト音で乗り手を楽しませてくれるように。「悠々と走り続けることそのものを楽しみたい」と考えるなら、これ以上のマシンは存在しないと言えるほどの味わいを持ったファクトリーカスタムの傑作モデルです。ちなみに初年度の95年モデルではメーターがアナログ式でしたが、それ以降の2年はデジタル式へと変わり、外観で年式を見極める上での基本のひとつとなっております。

90年代は走行性能を強調したハイスペックマシンがもてはやされた時期であったため、デビュー当初こそ高い評価は得られなかったものの、2000年代半ばを過ぎたころから再評価が進んだFXSTSBバッドボーイ。コロナバブルで中古バイク全体が高騰化した2020年以前でも業者間オークションにおける平均落札価格は100万円を割るケースはほぼなかったものの、近年のビンテージハーレーブームの影響でスプリンガーフォークを持つ本機の魅力が再び注目を集め、2023年末の現時点では平均落札価格140万円台にまで上昇。生産期間の短さと生産台数の少なさにより、フルノーマルに近いほど車両価格が高くなる傾向にありますが、カスタム車両に関しては千差万別。H-D純正オプションであるスクリーミンイーグル製マフラーなど、カスタム内容によってはノーマルよりも高値がつくケースも多く、カスタム車の場合は車両コンディションとカスタム内容とパーツの質が車両評価額を大きく左右します。

数あるエボリューション搭載モデルの中でも、今をときめく注目モデルのひとつとも言うべき存在となっております。約3年間のみしか製造されなかったモデルであり、現在では本国アメリカでも再評価が進んでいることから、高額買取を期するオーナー様にとってはエボリューション搭載モデルに関する確かな知識、海外マーケットを含む市場の動きをリアルタイムで反映することが可能な買取販売力が試されるモデルですが、弊社バイクパッションであれば必須条件は全てクリア。さらに、単一店舗としては日本で一番の中古ハーレー販売台数実績を誇る系列専門店を持つ強みを活かし、希少性の高いFXSTSB バッドボーイに販売仕入れ価格を適用しての相場を上回る高額買取を可能としております。車両コンディションに自信のあるオーナー様から、とことんまでこだわったカスタム車両のオーナー様、不動状態の車両をどうするかお悩み中のオーナー様まで、お気軽にご相談いただけることを心待ちにしております。

ハーレー・FXSTSB バッドボーイの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定はハーレー全モデルの価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2023年12月15日

近代化が進んだモーターサイクル史上において、カスタムバイクのジャンルでしか見られなくなっていたスプリンガーフォークを現代に蘇らせたFXSTBソフテイルスプリンガー。ファクトリーカスタムの可能性を高めたモデルを望むファンの希望に応え、1995年モデルとして新たにラインナップに加わることとなったのが、本機FXSTSB1340 Bad Boy(FXSTSB バッドボーイ)です。

ベースモデルのソフテイルスプリンガーもシート高は675mmと低めに設定されていましたが、本機はそれをさらに21mm下げて654mmにまでローダウン化。ファットボブの2分割式ファットタンクが持つマッチョさを強調すると同時に、FXSローライダーのロー&ロースタイルを取り入れたアレンジに。1995年と言えば、エボリューション搭載モデルにフューエルインジェクションが採用されることなった初年度ですが、本機FXSTSBバッドボーイはFIではなく、ミクニ製CVキャブレターを採用。クロムの輝きが美しいエンジンにフィンをブラックアウトしたエンジンディテールと実によくマッチし、いかにもハーレーのファクトリーカスタム、といった雰囲気を出している点が心憎いと言えるでしょう。フォワードコントロールにボブフェンダーと、基本構成はFXSTSに準じた仕様ながら、フロントに4バーリンケージフェンダーを採用しているのが面白いポイントで、細身の21インチをより映えさせるアレンジとなっております。従来のスプリンガーフォーク採用モデルではクロムの美しい光沢を見せるものであったのに対し、本機FXSTSBはスプリング部以外は全てブラック仕上げにするという大胆な手法を採用。このダークカスタムスタイルは後のFXSTB ナイトトレイン、VRSCDXナイトロッドといった多くのモデルに採用され、現在のハーレーになくてはならない定番スタイルのひとつとして親しまれております。ちなみに、95年モデルにはアナログ式メーターが採用されていたものの、96年・97年モデルではデジタル式メーターへと変わっており、アナログメーターの初年度モデルの方が中古バイク市場での希少性は高いとされています。

発売当時は路面ギャップによる突き上げへの弱さ、21インチホイールに由来するハーレーその他モデルと比べての加速感の低さなどにより、それほど高い支持は得られなかったものの、FLSTSBソフテイル クロスボーンズ2011年モデルを以ってスプリンガーフォーク採用モデルが絶版化。それを皮切りに、近年のハーレーブームに2020年のコロナバブル、さらにビンテージハーレーブームという大きな追い風を受け、エボリューション搭載モデルの中でもビンテージ色の強いモデルとして再評価が進みました。ファクトリーカスタムモデルとして生産された性格上、当時のオーナーの多くが自分の好みで味付けたカスタム車両が圧倒的に多く、現存する車両でフルオリジナルは非常に貴重な存在に。もし現有されておられる個体がフルオリジナルであれば、100万円以上の買取価格にも十分期待が持てるでしょう。カラーリングに関しては、95年モデルおよび一部の96年モデルにのみ用いられたブルースキャロップラインが特に強く、業者間オークションの取引データではオールペン済みのメーター減算車比で2倍近くの落札金額になったケースもあり、当該オーナー様にとっては非常に有利な材料のひとつです。このようにノーマル車やオリジナル度の高い個体が強い一方、スキャロップラインやアナログメーターといったオリジナルの特徴を消したコアなカスタム車両は厳しめで、その他エボリューション搭載モデル全般で言えることですが、純正品以外のマフラーは音質などで大きく評価が異なるため、スクリーミンイーグルやバンス&ハインズ製マフラーのような定番ブランド以外は大きく評価が下がることもしばしば。
それだけに、高額買取を狙うにはエボリューション搭載モデルに関する造詣の深さ、細かい年次改良が入ったエンジンコンディションを的確に見抜く力量を持った査定士による査定が欠かせませんが、弊社バイクパッションならば心配はご無用。数多のハーレーを取り扱ってきた実績と顧客満足度の高さはもとより、単一店舗での中古ハーレー販売台数日本一を誇る系列専門店を持つ強みを活かしての販売仕入れ価格の適用による買取価格の割り増しも期待でき、相場を大きく上回る買取価格もご期待いただけます。

ハーレー・FXSTSB バッドボーイ95年モデルの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定はハーレー全モデルの価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2023年12月16日

1996年にデビュー2年目を迎えたFXSTSB Bad Boy(FXSTSB バッドボーイ)は、前95年モデルをキャリーオーバーする形で継続販売。

1995年モデルではアナログ式メーターをファットタンク中央に配置していたのに対し、96年モデルではデジタル式メーターへと変更し、カラーリングをイエローのスキャロップラインとしたものを途中追加し、若干のマイナーチェンジといった内容での続投となりました。この1996年モデルでは、H-D公式カタログ上で純正オプションパーツのワイドシールドやカスタムシートを組み込んだ車両を掲載するという手法が取られ、ファクトリーカスタムモデルをアレンジする楽しみ方が提案されることに(※掲載画像参照)。

しかしながら販売台数は振るわず、1996年末時点での公表販売台数は約1,100台に留まることに。この1996年にはハーレー向けカスタムパーツブランドから多くのカスタムパーツがリリースされ、代表的なものを挙げると、エーデルブロックやS&S(キャブレター等)・クリアキン(クロム仕上げドレスアップパーツ)・バンス&ハインズ(マフラー)といった大御所がずらり。その影響によるものか、96年販売当時の状態を保ったフルオリジナル車両の現存数は少なく、前述のイエロースキャロップラインのノーマル車は貴重な存在となっております。

現在の中古バイク市場では、1995年9月前後に生産されたモデル(H-Dは翌年モデルを9月に生産販売開始するため)に見られるブルーのスキャロップラインが施された車両とこのイエローの出物は非常に少なく、現有オーナー様にとっては買取価格の面で大いに期待が持てる絶好の材料だと言えるでしょう。その他年式と同様、フルノーマルに近い個体ほど高値がつきやすく、カスタム車両の場合はその内容とパーツの質が車両評価額を大きく左右する決め手となります。
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ハーレー・FXSTSB バッドボーイ96年モデルの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定はハーレー全モデルの価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2023年12月16日

1995年に登場したFXSTSB Bad Boy(FXSTSB バッドボーイ)もデビュー3年目を迎えることとなりましたが、諸元上の変更点はなく前96年同様に若干のマイナーチェンジのみで継続販売することに。

96年モデルとの相違点はシートデザインの変更で、96年モデルまでの無骨でシンプルなシートとの対比に、ブラックリベットをシートサイドに打ち込んだデザインへと変更。本機が販売された90年代前半はシルバーアクセサリーが大ブームとなった時期であり、97年はちょうどそのブームの絶頂期。シートベルト固定部のみをシルバーとし、太陽をモチーフにしたシルバーアクセサリー風のアレンジが加えられることとなりました。これはカラーリングにも反映され、スキャロップラインをシルバーとしたカラーリングが追加設定されました。97年当時に発行されたH-D公式カタログでは、前年とは異なりフルノーマルの車体を見開きページで大きくクローズアップされた構図でアピールが図られたものの、販売面では振るわず97年モデルの総生産台数は約750台という数字で低迷。同年にデビューしたFLSTS ヘリテイジ スプリンガーの注目度の高さに隠れる形で生産終了を迎え、その短い現役時代に幕を下ろしました。

ビンテージハーレーへの再評価が進んだ現在の中古バイク市場においては、最終モデルとなった本機97年モデルの流通台数自体が少ないということもありますが、年間で約20万台に及ぶ中古バイクが取引される国内最大の中古バイクマーケットである業者間オークションでも出物は少なく、特に前述のシルバーのカラーリング車両はほぼなし。それでも2023年末時点での取引記録では、オールオエンでブラック仕上げのライトカスタム車が155万円を記録しており、スプリンガーフォーク採用モデルの中でも特に買取価格に期待が持てるモデルであることを証明しております。2011年にて絶版化してしまったスプリンガーフォーク採用モデルという希少性は高い一方、工業製品としての側面が強くなったエボリューション搭載モデルらしく、車両評価額の決め手となるのは車両コンディションそのもの。特に約3年間という短い生産期間であったことに加え、97年モデル単体での総生産台数が約750台と極めて少なかったことに起因し、フルノーマルに近い個体ほど車両評価金額が跳ね上がると考えて頂いて差し支えございません。カスタム車両に関してはオリジナルのカラーリングを保ったままであると同時に、カスタム内容と使用パーツの質が非常に重要で、純正オプションのスクリーミンイーグル製スラッシュダウンマフラーやバンス&ハインズ製マフラーは高評価が期待できる一方、気難しいエボリューションエンジンだけに、社外マフラーのタイプによっては却ってマイナス評価がつくケースも珍しくありません。
それだけに、高額買取を狙うにはエボリューション搭載モデルに関する造詣の深さ、カスタムに関する知識に加え、細かい年次改良が入ったエンジンコンディションを的確に見抜く力量を持った査定士による査定が欠かせませんが、弊社バイクパッションならば心配はご無用。数多のハーレーを取り扱ってきた実績と顧客満足度の高さはもとより、単一店舗での中古ハーレー販売台数日本一を誇る系列専門店を持つ強みを活かしての販売仕入れ価格の適用による買取価格の割り増しも期待でき、相場を大きく上回る買取価格もご期待いただけます。

ハーレー・FXSTSB バッドボーイ97年モデルの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定はハーレー全モデルの価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2023年12月16日