ソフテイルファミリーの2007年モデルは、従来のツインカム88Bユニットから新たに1,584㏄のツインカム96Bエンジンを採用した。そしてファミリーの中でもチョッパースタイルでカスタムベースとして根強い支持を得ている「FXST」にバリエーションモデルの「FXSTC ソフテイルカスタム」が設定された。エボリューション世代以来の再登場である。
ミッションの下部にマウントされたリアショックがリジット風のスタイリングを演出すると同時に快適な乗り心地も実現している点が、ソフテイルファミリーの特徴だ。
ベースとなる「FXST ソフテイルスタンダード」の従来モデルではキャブレター仕様のツインカム88Bエンジンを搭載していたが、今回ニューエンジンを採用するにあたって燃料供給方式はフューエルインジェクション仕様に変更された。季節や天候に左右されにくく安定した始動性を実現している。最大トルクは、先代の3,100回転109Nm から2,750回転110Nmに向上した。さらにトランスミッションは5速仕様から6速化され、より高速巡行での快適性が増している。
スタンダード仕様との違いは主に外観のスタイリングだが、エイプハンガーハンドルやフロントのクロームスポークホイール、リアはディスクデザインのアルミホイールに200mmの幅広タイヤを組み合わせる。全体的にメッキパーツが多めで煌びやかな印象だ。また、実用性面ではバックレスト一体型シートを採用することでパッセンジャーに優れた快適性を提供する。デビューモデルの車両重量は、スタンダード仕様と同じ317kgだがシート高は、本モデルが672mmで9mm高かった。それで、足つき性の良さを重視するならスタンダードモデルが良いだろう。ただ、とにかく低いシート高でFXシリーズに乗りたいのであれば、「FXSTD ソフテイル デュース」が635mmで最も低かった。
なお、デビュー以降のTwin Cam96B 仕様「FXSTC ソフテイル カスタム」は、カラーチェンジを実施しながら2010年モデルまで展開された。

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解説記事更新日：2022年04月06日

1990年代のEvolution世代でラインアップから姿を消した「FXSTC ソフテイルカスタム」が2007年モデルで再びファミリーに加わった。実に8年ぶりのことである。
今回はソフテイルファミリーに搭載するパワーユニットが、Twin Cam 88Bから1,584㏄のTwin Cam 96Bへ変更されるタイミングでの登場となった。
カラーラインアップは、「ビビッドブラック」、「ブラックパール」、「ディープコバルトパール」のモノトーン3バリエーションが227.1万円(税込)で展開された。そして、ツートーンカラーは、「ディープコバルトパール×ピューターパール」、「ブラックチェリーパール×ピューターパール」、「ファイアーレッドパール×ブラックパール」、「スウェードブルーパール×ビビッドブラック」の4パターンが設定され、価格は230.2万円(税込)だった。
新たに採用されたTwin Cam 96Bユニットにはバランサーが内蔵されているので不快な振動が車体に伝わるのを低減されており、ライディング時の快適性が向上している。最大トルクは、2,750回転で110Nmというスペックで、従来モデルの3,100回転109Nm 仕様よりも低回転域で大きなトルクを発揮する出力特性へ変化した。また、トランスミッションは新たに6速リターン式を採用。ギアや1段増えたこととバランサー内蔵エンジンの効果も相まって特に高速ロングツーリングでの実用性が向上した。
なお、スタンダードモデルとの違いはバックレスト付きシートやホイールデザインなどがあげられるが、シート高は本モデルが9mm高かった。

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解説記事更新日：2022年04月06日

1990年代のカスタムアメリカンブームにおいてハーレーの中でも特に人気の高かった「FXSTC ソフテイル カスタム」が2007年モデルで復活。そして、2008年モデルではカラーチェンジを実施。
モノトーンカラーが、「ビビッドブラック」、「ブラックパール」、「ディープコバルトパール」の3バリエーションで227.1万円(税込)と価格は据え置き。ツートーンカラーは、「ディープコバルトパール×ピューターパール」、「ブラックチェリーパール×ピューターパール」、「ファイアーレッドパール×ブラックパール」、「スウェードブルーパール×ビビッドブラック」の4パターンが設定された。こちらも価格は据え置きの230.2万円(税込)で展開。さらに2008年モデルは、他ラインアップと同様にハーレーダビッドソンの105周年記念限定カラーも用意された。「アニバーサリーカッパーパール×ビビッドブラック」で、価格は234.7万円(税込)だった。
ソフテイルファミリーの中でも「FXSTC ソフテイルカスタム」は、エイプハンガーハンドルに大径21インチスポークホイールをフロントに履き、リアは200mm幅の17インチホイールのチョッパースタイル。足元はフォワードコントロールである。スタンダードタイプよりもメッキパーツが各部に採用されており質感の高さとカスタムテイストを強調したモデルだ。シートもボリューム感のあるバックレスト一体型を採用しておりパッセンジャーの快適性にも定評がある。

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解説記事更新日：2022年04月06日

前年モデルでハーレー誕生105周年記念カラーを設定したチョッパースタイルの「FXSTC ソフテイル カスタム」は、2009年モデルでもカラーチェンジと細かな仕様変更が加えれらた。
カラーラインアップは従来モデルから引き続き、モノトーン仕様とツートーン仕様の2タイプ構成で展開。モノトーンカラーは、「ビビッドブラック」、「ダークブルーパール」、「レッドホットサングロ」の3バリエーションで、価格は据え置きの227.1万円(税込)。ツートーンカラーは、前年モデルの4パターンから「ディープターコイズ×アンティークホワイト」、「フレイムブルーパール×ピューターパール」の2パターンに絞り込まれた。価格は230.2万円(税込)で変更はない。
「FXSTC ソフテイルカスタム」は、足をフロントに投げ出す格好でまたがるフォワードコントロールを採用したチョッパースタイルで、ハーレーらしいハーレーとも言えるだろう。
パワーユニットはフューエルインジェクション仕様のツインカム 96Bを採用し、最大トルクは2,750回転で110Nmを発揮。トランスミッションは6速リターン式を採用する。
2009年モデルではフロントフェンダーのデザインが変更され、従来モデルよりもフェンダーとタイヤのクリアランスが狭くなりフロント周りが、よりスタイリッシュに変化している。また、トレール量が従来の127.0mmから147.3mmと大きくなっているので直進安定性が向上している。

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解説記事更新日：2022年04月06日

1990年代のエボリューション世代以来、ラインアップから姿を消していた「FXSTC ソフテイル カスタム」は、2007年モデルでソフテイルファミリーがTwin Cam96Bを採用するタイミングで復活を遂げた。以降は、カラーチェンジや細かな仕様変更を繰り返しながら展開されてきたが、今回の2010年モデルをもって再びラインアップから姿を消すことになる。
デルタ形状スイングアームにリジット風のスタイリングを実現するソフテイルフレームに21インチスリムタイヤをフロントに装着、エイプハンガーハンドルにメッキパーツとカスタムチョッパースタイルの本モデルは、まさしく「ハーレー・ダビッドソン」と言えるマシンだろう。
2010年モデルも従来モデル同様にモノトーンカラーとツートーンカラーの2タイプで展開されたが、前年の5バリエーションからラインアップが絞り込まれて3パターンのみとなった。モノトーンカーラーは「ビビッドブラック」、「レッドホットサングロ」、「スカーレットレッド」の3色で、価格は変わらず227.1万円(税込)に設定。ツートーンカラーは「フレイムブルーパール×ブリリアントシルバーパール」の1カラーのみとなった。価格は据え置かれて230.2万円(税込)で展開された。
「FXSTC ソフテイルカスタム」の特徴として、バックレスト一体型でボリューム感のあるキング&クイーンシートを採用しており快適なライディング性能を実現しているが、シート高は、「FXST スタンダード」より9mm高い672mmとなる。
なお本モデルは、この2010年モデルでラインアップから外れたが、スタンダードモデルFXSTは2011年モデルも展開された。

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解説記事更新日：2022年04月06日