ディープなフェンダーにワイヤースポークホイールを履きホワイトリボンのハイウォールタイヤが古き良き時代を懐古させる「FLSTC ヘリテイジ クラシック」。登場から30年という節目の2016年モデルでパワーユニットをリニューアル。
従来モデルまでのバランサーを内蔵した空冷Twin Cam 96Bに代わって、排気量アップしたTwin Cam 103Bが与えられた。ボア・ストロークは、95.3mm×111.1mmからボアアップが施された98.4mm×111.1mmの1,689ccとなる。
最大トルクは、前年モデルの2,750回転117Nmというスペックから120Nmへ向上。重量は347kgで6kg重くなっていた。
前年の2015年モデルでブレーキ周りが強化されており300mm径のローターに4ピストンキャリパーを装備。新たなハイパワーエンジンを与えれらてトルクアップしているが、アップデートされた制動系統に加えABSも標準装備しているので安心感がある。スタイリングはノスタルジックだが各部に現代の最新技術を取り入れることで信頼性の高いマシンに仕上がっている。
2016年のソフテイルファミリーの中で、唯一装備するフロント大型シールドは、デタッチャブル仕様となっているので好みや走行シチュエーションに応じて取り外しも可能。
なお、パワートレインの刷新でモアパワーを手に入れた「FLSTC ヘリテイジ クラシック」だが、このタイミングでデザイン面や車両制御系統のアップデートも実施。
エアクリーナーカバーは形状が変更されて「High Output103」のバッジをレイアウト。
シートとサドルバッグに配されるスタッズとコンチョのデザインも変更。
レザー製サドルバッグに関しては内部構造もリニューアルされている。
そして、スロットルコントロールは電子制御に変更され、アクセルワイヤーは廃止。さらに左手スイッチで操作可能なクルーズコントロールも搭載する。
なお、サドルバッグやシールド、バックレストといった装備類の必要性を特に感じないのであれば、2005年モデルからラインアップされている「FLSTN デラックス」も候補の一台になるだろう。ヴィンテージテイストを感じさせるディテールで、シート高は本モデルより20mm低い670mmとなっている。ボディカラーにはハードキャンディ仕様も用意されていた。
なお、各部のブラッシュアップによって、さらなる進化を遂げたTwin Cam103仕様の「FLSTC ヘリテイジ クラシック」は、モノトーンの「ビビッドブラック」が245万円(税込)でデビュー。
翌2017年モデルでは、バッテリーテンダーハーネスとカラーリングの変更を受け、最大トルクもアップした。価格は僅かに値上げして245.8万円(税込)で展開。
この2017年式がツインカムエンジンを搭載した「ヘリテイジ クラシック」の最終仕様となり、2018年には新設計フレームとニューエンジンMilwaukee Eightを与えられ「FLHCS ヘリテイジ クラシック」として新たなデビューを飾った。

ロングフィッシュテール・ファットクロームスポーク・ロングフェンダー・エイプハンガーで纏めるチョロ＆チカーノスタイルのカスタムが似合う最終モデルでもある。
買替や売る際の買取査定は、2016~17年式 FLSTC ヘリテイジクラシックの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年05月20日

フロントにヘッドライトとスポットライトの3連灯を装備してシールドを組合せ、前後16インチのワイヤースポークホイールという伝統的なスタイルの「FLSTC ヘリテイジ クラシック」は、2016年モデルで多岐にわたる以下のアップデートが施された。

・High Output 空冷Twin Cam 103Bエンジンの採用
・エアクリーナーカバーの形状変更、および「High Output 103」バッジ装着
・アクセルワイヤーケーブルを廃止し、電子制御スロットルを採用
・電子スロットル対応型クルーズコントロール装備
・シートとサドルバッグのスタッズ&コンチョのデザインリニューアル
・レザーサドルバッグ内部の仕様変更
・カラーチェンジ

パワートレインに関しては、従来の96キュービックインチのユニットをボアアップして103キュービックインチ(1,689cc)まで拡大。最大トルクは、前年比で2,750回転117Nmから120Nmへ向上した。スロットル制御は電子化されているので、クラシカルなスタイリングとは裏腹に安定したリニアな応答性を実現している。
足回りは、フロントに油圧式テレスコピックフォークを装備しクローム処理されたカバーを装着。リアはリジットスタイルのソフテイルフレームで、前途16インチのホワイトリボンタイヤを装着。ABSは標準装備だ。
カラーリングは、「ビビッドブラック」が245万円(税込)。その他、モノトーンカラーの「ビレットシルバー」、「オリーブゴールド」、「スーペリアブルー」は、248.5万円(税込)で展開。
ツートーンカラーは、前年よりラインアップを充実させ2バリエーション用意。「アンバーウイスキー×ビビッドブラック」と「クラッシュドアイスパール×フロステッドティールパール」で、252万円(税込)となった。いずれのカラーリングも5万円の値上げが実施されている。

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解説記事更新日：2022年05月20日

前年モデルで「FLH デュオグライド」を彷彿させるカラーリングを設定し、ニューエンジンでパワーアップした「FLSTC ヘリテイジ クラシック」は、2017年モデルで以下のディテール変更が行われている。

・バッテリーメンテナンスを容易にするテンダーハーネス
・最大トルクアップ
・カラーリング変更(バリエーション増加)

マシンの心臓部に搭載されるのは、電子制御スロットルで1,689㏄の空冷Twin Cam103Bエンジンだ。2016年モデルでは2,750回転120Nmというスペックだったが、今年度は、やや高回転側でさらに高トルクを発揮する3,000回転125Nmへ向上している。
スタイリングは「伝統」を意味する「ヘリテイジ」の文字がモデル名に採用されている通り、ディープな前後フェンダーに16インチのワイヤースポークホイールを履き、鋲付きシートにサドルバッグとノスタルジックな雰囲気を継承し続けている。
2017年モデルのカラーリングは、「ビビッドブラック」が0.8万円の値上げで245.8万円(税込)で展開。その他モノトーンカラーは、1.5万円の値上げで「スーペリアブルー」と「ブラッククオーツ」が250万円(税込)。
ツートーンカラーは、「ブラックヒルズゴールド×ブラッククオーツ」、「ミステリアスレッドサングロ×ベロシティーレッドサングロ」、そして「クラッシュドアイスパール×フロステッドティールパール」の3バリエーションへラインアップを充実させ、価格は253.8万円(税込)に設定。こちらは、1.8万円の値上げを実施。
さらに「ボンネビルブルー×ファーダムブルー」も254.1万円(税込)で用意された。
なお、2000年モデルからはキャブレター仕様のTwin Cam 88Bエンジンを与えられ、これまで排気量アップや各部の熟成を重ねながらクラシカルなスタイルを守り続けてきた本モデルだが、ツインカムエンジン世代は今回の2017年モデルが最終仕様となった。
2018年モデルでは、カーボンスチール製の新設計フレームとMilwaukee Eightエンジンを搭載しデザインも一新された「FLHC」と「FLHCS」の2グレード構成で、新たなヒストリーを刻み始めた。

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解説記事更新日：2022年05月20日