カスタム・ヴィークル・オペレーション(CVO)の限定カスタムモデルとして2010年ラインアップに展開された一台がソフテイルマシンをベースとした「FLSTSE CVO ソフテイル コンバーチブル」だ。
デビューモデルとなった2010年式は、残念ながら本国ラインアップのみで日本向けには導入されなかったが、第2世代の2011年式「FLSTSE2」からは国内仕様も展開された。
ソフテイルベースということで、リジットスタイルの美しいリア周りのフレームワークとリジットマウントの空冷ビッグツインの鼓動がヴィンテージマシンのテイストを醸し出しながらも各部に豪華な純正カスタムクロームパーツを装着することで高級感も演出。
特徴的なディテールとしては以下の内容が挙げられる。

・スクリーミンイーグル製Twin Cam 110Bエンジン
・脱着式フロントコンパクトフェアリング
・脱着式レザーサドルバッグ
・脱着式パッセンジャーシート&バックレスト
・クロームスティンガーホイール、スプロケット、ブレーキローター
・デジタルスピード&アナログ回転計コンビネーションメーター
・ツーピース構造のクローム&カラーマッチタンクコンソール
・ランブルコレクションアクセサリー
・専用カスタムグラフィック

ソフテイルファミリーは、ボア・ストロークが95.3mm×111.1mmの1,584㏄ユニットを搭載しているが、「CVO」ファミリーに属する本モデルは、スクリーミンイーグル製のボアアップを組み込んで、101.6mm×111.1mmの1,801ccユニットTwin Cam110Bを搭載する。最大トルクは3,000回転149Nmという強力なパワーを発揮。
足回りは、フロントに41.3mmのテレスコピックフォークを装備して18インチのクローム仕上げスティンガーキャストアルミホイールをセット。ブレーキは292mmのスティンガーウェーブデザインローターに4ピストンキャリパーを組合せる。
リアは、ツインショックをミッション下に水平マウントしてディーブなフェンダーに200mm幅タイヤを装着した18インチホイールを収める。ブレーキは、フロントと同サイズだが、キャリパーは2ピストンタイプとなる。
スモークシールドを装着したコンパクトフェアリングやパッセンジャーシート、バックレストとサドルバッグはデタッチャブル仕様なので、ツーリングや街乗りなど走行シチュエーションや気分に合わせたイメージチェンジが可能だ。
この辺りのディテールは、ソフテイルファミリーで充実したツーリング装備を採用していた「FLSTC ヘリテイジ クラシック」と異なるところだ。
デビューモデルとなった2010年式は日本へ導入されなかったが、以下の内容で各部アップデートを受けた2011年モデルは設定された。

・電子スロットル採用
・ABS装備
・オーディオ採用
・ミニエイプハンドルバー装着
・シートデザイン変更など

2011年式国内向けモデルはパワートレインこそスクリーミンイーグル製のTwin Cam 110Bを搭載するが、最大トルクは3,500回転129Nmというスペックだった。電子スロットルやABSといった最新装備を採用することでヴィンテージなルックスではあるが安心して乗れる信頼性の高いマシンだ。グラフィックは３パターン用意され価格は295万円(税込)で登場。
翌2012年式は、デザイン面を中心にいくつかの仕様変更を受けた。

・フロントシールドデザイン変更
・オーディオ仕様変更
・シート&サドルバックデザイン変更
・フロントウィンカー移設

スペックは維持しながら、スモークシールドの濃度や形状変更など各部の改良が施されていることで実用性や利便性が向上していた。この2012年モデルが「FLSTSE CVO ソフテイル コンバーチブル」の最終仕様となりラインアップから姿を消すことになった。
なお、2012年式は前年同様に3バリエーションのカラー展開で310万円(税込)となっていた。国内デビューの2011年式から15万円の値上げとなっていた。

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解説記事更新日：2022年07月28日

「CVO」モデルが国内に導入されてから3年目となる2010年モデルには、「FLHTCUSE5」、「FLHXSE」、「FXDFSE2」の3車種が展開されたが、本国ではニューカマーが加わっていた。それが、本モデル「FLSTSE ソフテイル コンバーチブル」である。
その佇まいは採用されている装備から「FLSTC ヘリテイジ クラシック」のスタイルに通じる部分もあるが、「CVO」ファミリーメンバーなだけに特別なディテールが多数採用された別格マシンである。

・デタッチャブル仕様のコンパクトフェアリング
・デタッチャブル仕様のレザーサドルバッグ
・2ピースカスタムレザーシート
・クローム仕上げの18インチホイール&スプロケット
・デジタルスピードとアナログ回転計のコンビメーター
・専用デザインコンソール
・ウィンカー一体型テールランプ
・カスタムカラーなど

パワートレインには、スクリーミンイーグル製のボアアップキットを組み込んだ1,803㏄の空冷Twin Cam 110Bエンジンをフレームにリジットマウント。最大トルクは、3,000回転で149Nmを発揮する。
足元は、フロントに41.3mmのテレスコピックフォークを採用して18インチのスティンガーアルミキャストホイールをセット。
リアはミッション下にツンショックを水平マウントするソフテイルフレームで18インチホイールに200mm幅タイヤを装着。
専用装備のスモークバイザー付きコンパクトフェアリングやレザーサドルシートは脱着式なので、その日の気分でマシンのイメージチェンジが可能。
専用レザーシートもパッセンジャー部分とシーシーバーはデタッチャブル仕様だ。
カラーリングは、「インフェルノオレンジ×ビビッドブラックwithシルバーブレイズグラフィック」、「アビスブルー×サファイアwithシルバーブレイズグラフィック」、「クリムゾンレッドサングロ×オータムヘイズwithシルバーブレイズグラフィック」の3バリエーションが用意されていた。

買替や売る際の買取査定は、2010年式 FLSTSE ソフテイル コンバーチブル中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年07月28日

本国の前年モデルで「CVO」ファミリーのメンバーとして登場した「FLSTSE ソフテイル コンバーチブル」が、今回の2011年モデルで国内にも初導入となった。
ファミリー内では、「FLHXSE2 ストリートグライド」、「FLTRUSE ロードグライド ウルトラ」、「FLHTCUSE6 ウルトラクラシック」のツーリングメンバーに囲まれ唯一のソフテイルフレームマシンとなる。
国内デビューモデルのためすべてが新しいマシンとも言えるが、本国で展開されていた前年仕様から多くの仕様変更を受けている。

・電子制御スロットル&クルーズコントロール
・ABS装備
・オーディオシステム採用
・ワニ革調シート&サドルバッグ
・クローム仕上げ1.25インチミニエイプバーハンドル
・キーレスイグニッション
・サイドスタンド変更
・グラフィック&カラーチェンジ

パワートレインには、スクリーミンイーグル製のTwin Cam110Bを搭載。最大トルクは3,500回転で129Nmというスペック。ちなみに本国モデルは3,000回転で149Nmというスペック。これは国内の環境規制に対応するために仕様変更が加えられているためで、マフラー形状も異なっている。
スロットル制御は電子化されていることでケーブル周りはスッキリしておりリニアなアクセルレスポンスを実現。連動型のクルーズコントロールも採用している。
安全面ではABSも標準装備となるのでハイパワービッグツインを安心して駆ることができる。
スタイリング面では、スモークスクリーンを装着したコンパクトフェアリングは脱着可能。インナーには2スピーカーオーディオも装備しているので快適なツーリングも楽しめる。
アリゲーターパターンの専用レザーシートは、パッセンジャー部分とバックレストがデタッチャブル仕様。同デザインのサドルバックも同様だ。その日の気分や走行シーンに応じて手軽な仕様変更が可能となる。
操作系統には新たにミニエイプバーハンドルが採用されたので両手を持ち上げたスタイルとなる。
国内デビューモデルとなった2011年式は、3カラーバリエーションを設定。
「ミッドナイトスカイ×キャンディコバルト」、「メープルメタリック×ロマンゴールド」、「スカーレットレッドパール×ダークスレイトパール」で、価格は295万円(税込)で展開された。

買替や売る際の買取査定は、2011年式 FLSTSE2 ソフテイル コンバーチブル中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年07月28日

国内仕様としては2年目となり、本国デビューから数えると第3世代となる「FLSESE3 ソフテイル コンバーチブル」は、2012年ラインアップでも継続展開。
メカニカルな部分は前年モデルを踏襲しながらも細部のアップデートが図られ実用性が向上している。

・デタッチャブルフェアリングデザインリニューアル
・オーディオ仕様変更
・シート&サドルバックデザイン変更
・フロントウィンカーレイアウト変更
・グラフィック&カラーチェンジ

マシンの心臓部にはスクリーミンイーグル製の1,801㏄空冷Twin Cam 110Bエンジンを搭載。最大トルクは、3,500回転で129Nmを発揮。出力特性は前年モデルから変更はない。
フロントに装着されるコンパクトサイズのデタッチャブル仕様フェアリングは、スクリーン部分が変更されている。形状の見直しと共にスモーク濃度も薄くなっており優れた風防効果と良好な視界を確保。また、インナーにレイアウトされる2スピーカー仕様のオーディオもアップデートされた。
そして、アリゲーター調の加工が施されていた専用レザーシートとサドルバッグはデザインがリニューアルされ、ニューカラーの「サテンピューター」は、この部分にブラウンレザーが採用されている。
足元のペダル周りやミラー、ハンドルグリップにはランブルコレクションで統一。フロント19インチ・リア18インチのクロームアルミスティンガーホイールや同デザインのスプロケット、フローティングブレーキローターとの相性も抜群で煌びやかなオーラを放つ。
砲弾型デザインのフロントウィンカーは前年のハンドルマウントからフォーク部分に移設された。
カスタムグラフィックペイントもデザインが変更され、3カラーバリエーションを設定。「サテンピューターwithカタコンベグラフィックス」、「アビスブルーwithカタコンベグラフィックス」、「クリムゾンレッドサングロwithスカーレットクリスタルグラフィックス」で、価格は310万円(税込)。前年比で15万円の値上げとなった。
なお、2010年モデルから展開されてきた本モデル「FLSTSE CVO ソフテイル コンバーチブル」だが、今回の2012年式が最終仕様となった。

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解説記事更新日：2022年07月28日