かつてのダイナファミリーからソフテイルファミリーへと移りMilwaukee Eight 107ユニットを与えられたのが2018年モデル。以降、伝統的なチョッパースタイルでカスタムベースとしても支持されてきた「FXBB ストリートボブ」は、2021年モデルで114キュービックインチ(1,868cc)のニューエンジンを与えられ「FXBBS ストリートボブ」として登場。
ブラックアウトされたエンジン回りとエキゾースト、ホイールリムやフォークアウターチューブといったディテールは引き継がれており、エイプハンガーハンドルとチョップドフェンダーで変わらないチョッパーカスタム仕様。外装デザインでは、13.2L容量のスモールタンクに描かれた「ナンバー1」グラフィックが印象的だ。
今回ストリートボブにも採用されたMilwaukee Eight 114のボア・ストロークは、102mm×114mmで最大トルクは3,250回転155Nmというスペック。先代モデル最終仕様となる2020年モデルの「FXBB ストリートボブ」は、3,000回転で145Nmを発揮していたので、僅かに高回転寄りでピークパワーに到達する仕様へと出力特性が変化したことになる。
2021年モデルのソフテイルファミリーでMilwaukee Eight 114を搭載した「FX」シリーズは、「FXBRS ブレイクアウト」、「FXFBS ファットボブ」と本モデル「FXBBS ストリートボブ」の3モデルがラインアップされた。そして、その中で唯一300kgアンダーの車重となるのが、このストリートボブだ。Milwaukee Eight 107の先代モデル時代から、そのじゃじゃ馬ぶりは知られていたわけだが、今回のアップデートでさらにトルクフルなユニットを与えられたにもかかわらず、車両重量は297kgから変わっていない。ライダーの体格にもよるが、エイプハンガーハンドルバーのポジションは高くて遠いと感じることもあるだろう。それで、ラフにスロットルを開けると強烈なトルクに圧倒され身体が置いて行かれないように注意が必要だ。
モアパワーを求めて進化を続けるハーレーのラインアップの中で、スタイリングと走りの質でもブラッシュアップされた「FXBBS ストリートボブ」は、2022年モデルでキャストが採用され、これまでとは違った印象に変化している。

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解説記事更新日：2022年04月19日

ソフテイルフレームでストリートチョッパースタイルを創り上げ、そのハンドリングやリア足回りのスッキリとしたデザインが好評の「FXBB ストリートボブ」は、2021年モデルでパワートレインが刷新されてさらなる進化を遂げた。
従来の107キュービックインチ(1,746cc)エンジンから114キュービックインチ(1,868cc)のMilwaukee Eightが与えられ「FXBBS ストリートボブ」として新たなデビューを飾った。
先代モデル最終仕様の2020年式は、3,000回転145Nmというスペックだったが、2021年モデルは3,250回転で155Nmという仕様に変化。僅かに高回転寄りで、これまでよりも大きなトルクを発揮する特性に変化している。なお、車両重量に関しては297kgから増減は無いのでパワーアップのフィーリングは十分に感じ取れるだろう。
新世代のデビューモデルとなった2021年式のカラーラインアップは、「ビビッドブラック」が199万6,500円(税込)で展開。ナンバー1グラフィックがタンクに配された、「デッドウッドグリーン」、「ストーンウォッシュホワイトパール」、「バハオレンジ」の3カラーは、203万9,400円(税込)に設定された。
ちなみにファットな16インチタイヤを前後に装着した「FXFBS ファットボブ」もMilwaukee Eight114エンジンを搭載するが、重量は306kgでシート高は710mmと、本モデルより30mm高い。エイプハンガーバーの好みは分かれるところだが、取り回しの良さを重視するなら「FXBBS ストリートボブ」が有利だろう。

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解説記事更新日：2022年04月27日

前年モデルでMilwaukee Eight 114ユニットを与えられた「FXBBS ストリートボブ」は、2022年モデルでホイールデザインが変更された。従来モデルでは前後スポークタイプの19インチホイールを履いていたが、今年度はキャストアルミホイールに変更されている。カラーリングはボディカラーに関わらずグロスブラックに統一されており、フロントフォークのボトムケースとブーツ、そしてヘッドライトケースのブラックとの相性も良く、シックで引き締まった印象に仕上がっている。
ボディのグラフィックデザインは引き続き、「ナンバー1」デザインがタンクにレイアウトされており、一目見て「ストリートボブ」と見分けられる。カラーリングは、「ビビッドブラック」が、219万1,200円(税込)で展開。前年から19万4,700円という大幅な値上げとなった。他は「ガーントレットグレーメタリック」、「レッドラインレッド」、「ファストバックブルー」の3パターンで、223万6,300円(税込)となった。こちらは19万6,900円の値上がりだ。
メカニカル機構に関しては変更は無く、引き続き3,250回転で155Nmを発揮する1,868ccのMilwaukee Eight 114を搭載し6速ミッションを組みわせる。なお、2022年モデルのソフテイルファミリーの中で、「FXBBS ストリートボブ」と「FXST ソフテイルスタンダード」が297kgの同じ重量で最も軽量マシンとなる。ただ、「FXST」に搭載されるエンジンは、Milwaukee Eight 107の145Nm仕様だ。
それで、運動性能を重視してソフテイルに乗るなら本モデルが有力候補になるだろう。

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解説記事更新日：2022年04月27日

シンプルなスタイリングの中にもブラックアウトされた各部やフォークブーツ、エイプハンガーハンドル、そしてビビッドなカラーで「ナンバー1」グラフィックを配したタンクがカスタムチョッパー色を強めている「FXBBS ストリートボブ」。前年モデルでは、それまでのワイヤースポークホイールからアルミキャストホイールに変更されたことで印象は随分と変わった。2023年モデルも引き続きキャストホイールタイプでカラーチェンジを実施して継続ラインアップとなる。
「ナンバー1」グラフィックとのコントラストが個性的なベーシックカラー「ビビッドブラック」は、270万3,800円(税込)で発売。前年の219万1,200円(税込)から51万2,600円と大幅な値上げが行われた。ニューカラーの「レッドラインレッド」と「シルバーヒューズ」は、275万8,800円(税込)で52万2,500円の値上がり。前年は4カラーバリエーションが用意されていたが、今年度は3パターンに縮小されている。
メカニカルな部分は従来通りでエンジンスペックに変更は無い。1,868㏄のMilwaukee Eight 114ユニットは、3,250回転で155Nmを発揮。最高出力は5,020回転94馬力という仕様。
ちなみに「ソフテイル」シリーズには、本モデルと同じく13.2Lタンクで、680mmのシート高、重量は297kgでエイプハンガーハンドルを採用する「FXST ソフテイル スタンダード」もラインアップされている。「FXBBS ストリートボブ」とは対照的にシルバーやクローム仕上げのパーツを各部に装着することでスッキリとした煌びやかなイメージの車体だ。エンジンは1,745㏄のMilwaukee Eight 107を搭載。最大トルクは145Nmで本モデルよりはマイルドな扱いやすいフィーリングだが、日本国内で走行するには十分過ぎるスペックであることは言うまでもない。価格は254万9,800円(税込)で、本モデルより約15万円リーズナブル。
それで、ハーレー初心者やダーク系以外のトーンでカスタムを考えている、といったケースでは、「FXST」も有力候補になるだろう。
なお2023年はハーレーの創業120周年ということもありアニバーサリー仕様を展開するモデルもある。「ソフテイル」シリーズに関しては、「FLFBS ファットボーイ」と「FLHCS ヘリテイジクラシック」のみで、「FX」モデルは用意されなかった。

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解説記事更新日：2023年05月31日

ソフテイルシャシーでボバースタイルを表現することでアーバンストリートでも映えるスリムなフォルムを創り上げる「FXBB ストリートボブ」。2022年モデルからは足元のホイールがアルミキャストタイプに変更されてイメージチェンが図られてきた。そして、2024年モデルはカラーチェンジを受けて継続ラインアップとなる。用意されたカラーバリエーションと国内向け価格は以下の通り。

・「ビビッドブラック」　274万6,700円(税込)
・新色「ビリヤードグレー」　270万3,800円(税込)
・新色「バハオレンジ」　276.1万円(税込)
・新色「ブルーバースト」　276万7,600円(税込)

カラーラインアップは前年の3パターンから4パターンへ増強された。タンクグラフィックは、今やトレードマークとも言える「ナンバー1」デザインから変わらないが「ビビッドブラック」のグラフィックは2023年式のサンバースト調からグレーのグラデーション仕様へ変更。シックで洗練された印象にイメージチェンジしている。価格は前年比で4万2,900円の値上がりとなった。

2024年モデルはカラーリング変更の他にアップデートは無く、国内モデルの主要諸元は前年通り。
マシンの心臓部はブラックアウトされた1,868ccの「Milwaukee Eight 114」ユニットで、5,020回転94馬力というスペック。最大トルクは、3,250回転で155Nmを発生する。
680mmの低めのシート高に足元はミッドコントロール、そして操舵系統はエイプハンガーバーで直立ライディングポジションを可能にする。
オプションパーツを組み合わせてオリジナルマシンに仕上げる楽しみもあるマシンだ。

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解説記事更新日：2024年03月15日