ベンリィJC【1955~57年】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
- 買取相場の推移
- 状態別
- 走行距離別
- カラー別
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
ベンリィJC【1955~57年】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは黒となっています。
因みに事故車や不動車の買取査定相場は修理工数に応じて2.9~30.6万円です。
ベンリィJC【1955~57年】 買取査定に役立つ車両解説
ベンリィJCは、ホンダが1955年から57年にかけて製造販売していたバイクです。
ベンリイの由来は150cc以下の車種に日本語の「便利」をもじって「ベンリィ」と名付けたのが始まりです。言葉のまま、安価で手軽に乗れる実用車という位置づけがされています。
そのBenly(ベンリイ)を冠した1号機は1953年にベンリィJ型(90cc)です。翌1954年には上位排気量140ccのJA型が併売され、翌々1955年にJB型(125cc)へと進化していった初代ベンリイJ型。因みにJA型とJB型とは機種名ではなくフレーム型式ですが、JB型で125cc化された背景には1954年の免許制度改正があります。53年までの軽免許(2ストは~150cc/sストは~250cc)の中間区分が原付2種(125ccまで)に変更されたことを受けて125cc化されました。JB型以降は「ベンリィ」の排気量は125cc以下(唯一の例外は1970年のスクランブラー機ベンリイSL175)、それ以上は「ドリーム」に変更された経緯があります。
1955年から57年にかけて発売されたベンリィJC型には、JC56型、JC57型、JC58型と3つのフレーム型式が存在します(発売年ではなくモデルイヤーがフレーム番号の先頭に打たれた格好です)。
ここではこの3型式について解説します。
エンジンは共通して空冷4ストOHV単気筒124cc、最大出力はモデルチェンジごとに向上しています(下記に記載)。ミッションはロータリー式3速を搭載。
車体の特徴は、プレスバックボーン式ダイヤモンドフレーム、サドル形状のシングルシート、リアキャリア、車体左側にマフラーとキックペダル、右側にチェーンケース、サイドカバーに「BENLY」の文字。タンクにあるホンダウィングマークは、今は見られない左右の両翼となっています。
●JC56型
最大出力6.9馬力/6,500回転。
アールズフォークを採用、これはフロントタイヤを左右の三角形で懸架するもので、ステアリングヘッド支点下に湾曲したフレームがあり、それに接続した可動アーム先端が前輪を懸架します。そして三角形を完成させる部分に伸縮式ばねとダンパーを装着します。一般的なテレスコピック式と比べてノーズダイブが抑えられるのがメリットで、サイドカーによく使われるサスペンションです。1955年当時、他社のフロントサスはテレスコピック式が主流でした。そこをあえてアールズフォーク、リンク式ピボットへ変遷させ、その後他の車種でボトムリンク式を試すなど、ホンダの「他社の真似をしない、オリジナリティを追究する」精神が存分に発揮されています。
左右レバーは、外側に支点がある「オポジット(opposite=反対の意味)」タイプで、転倒時にレバーを損傷しにくいと言われました。これも独創的。
リアサスは直前のモデル【JB型】のシーソー式からスイングアームに変更されています。これはJC57、58も同じです。
●1956年にマイナーチェンジしてJC57型。
・エンジン細部を見直し、最大出力は8馬力/6,500回転へ向上
・最高速100km/hを達成
・フロントサスペンションはリンク式ピボット型に変更
●1957年にマイナーチェンジしてJC58型。
・最大出力は9.5馬力/6,500回転へ向上
・フロントサスをアールズフォークからボトムリンク式に変更、高速安定性を向上
(浅間レースで活躍したレーサーからのフィードバック)
同じ125ccクラスでのライバルは、スズキ【コレダST1】(55年)、【コレダST3】(57年)、ヤマハ【YA-1】(55年)、【YA-2】(57年)などがあげられます。
ベンリィJCの買取相場ですが、業者間オークション(年間に約20万台のバイクが取引される買取業者最大の転売先にして販売業者最大の仕入れ先)において直近10年間に取引履歴のある最古のベンリイの機種になります。ベンリイシリーズで最も高額査定が見込めるのはCB92スーパースポーツであり上限では150万円を超えてきます。次点のクラスに上がるのが本機ベンリィJCを含むベンリイSS50(67-70年)、CL50(97-99年)などでコンディションによっては50万円の査定額を超えてきます。特にコンディション良好の初期JC56型であればさらに上値を追える可能性も有ります。また劣化の激しい不動車でも完品であれば10万円以上の買取額が見込めます。
ベンリイJCのご売却や買替をお考えのオーナー様がいらっしゃいましたら、買取査定はその中古価値に精通しているバイクパッションにお任せください。
| 車名/型式/年式 | ベンリィJC / JC58型 / 1958年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 1957年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | (長さ)1940 (幅)695 (高さ)1020 (重さ)110kg |
| シート高・最低地上高(mm) | (シート高)755 (最低地上高)165 |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストローク単気筒・9.5PS(6,500rpm)・-km/1L |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | キック・キャブレター・12リットル |
| 新車販売価格 | 11.5万円 |
| ジャンル | HONDA ベンリイ |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 ベンリィJC【1955~57年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2025年12月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2024年間 vs 2025年】
【2022年間 vs 2025年】
【2015年間 vs 2025年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2025年12月19日
【状態別の買取相場】 ベンリィJC【1955~57年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2025年12月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
48.6万円
48.6万円
1台
平均
最低
取引
37.1万円
28.0万円
3台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
18.3万円
3.9万円
5台
※データ更新:2025年12月19日
【走行距離別の買取相場】 ベンリィJC【1955~57年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2025年12月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 0〜4999km | 最高 | 48.6万円 | 1台 |
| 平均 | 48.6万円 | ||
| 最低 | 48.6万円 | ||
![]() |
|||
| 1〜2万km | 最高 | 52.0万円 | 2台 |
| 平均 | 41.6万円 | ||
| 最低 | 31.2万円 | ||
![]() |
|||
|
不明 メーター改 |
最高 | 28.0万円 | 1台 |
| 平均 | 28.0万円 | ||
| 最低 | 28.0万円 | ||
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|||
※データ更新:2025年12月19日
【カラー別の買取相場】 ベンリィJC【1955~57年】
- ■
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2025年12月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ | 40.0 万円 | 4台 | ![]() |
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※データ更新:2025年12月19日
【実働車の取引価格帯】 ベンリィJC【1955~57年】
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2025年12月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2025年12月19日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
ベンリィJC【1955~57年】 上位20台の取引額 (データ更新:2025年12月19日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | ベンリィJC【1955~57年】 | 52.2万円 | 3.3点 | JC58-851 | 18,309km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | ベンリィJC【1955~57年】 | 48.8万円 | 3.7点 | JC57-735 | 231km | ■ |
| 3 | ベンリィJC【1955~57年】 | 31.4万円 | 2.8点 | JC58-823 | 18,651km | ■ |
| 4 | ベンリィJC【1955~57年】 | 28.2万円 | 3.2点 | JC58-816 | 15,569km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています





12月25日〜12月31日