「Onを便利に、Offを楽しむ“ちょうどいい相棒 New On & Off Gear”」というコンセプトのもと2012年に登場したデュアルパーパスモデル「CRF250L」は、2017年2月に最初のマイナーチェンジを実施。このタイミングで追加設定されたグレードが、「CRF250L Type LD」である。
通常グレードと異なるのは、前後のサスペンションセッティングだ。足回りの仕様変更を実施することでシート高を45mm下げることに成功。足つき性に優れた830mmというシート高を実現している。ちなみに同じく250ccクラスのデュアルパーパルモデルでロングセラーモデルとなっていたヤマハの「セロー250」も同じく830mmのシート高である。
「CRF250L Type LD」は、足回り以外の設計はスタンダードグレードと共通となる。フレームはセミダブルクレードル型で、エンジンは水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒ユニットだ。ボア・ストロークは、76mm×55mmのショートストロークエンジンで最高出力は8,500回転で24馬力を発揮。従来モデルの23馬力から僅かにパワーアップしている。最大トルクに関しても7,000回転22Nmから6,750回転23Nmへ向上。より低回転側でピークトルクに達する仕様だ。これは、扱いやすさを重視したエンジン特性を実現するために従来モデルよりもスロットルボディを大径化しコネクティングチューブを100mm延長。さらにエキゾーストパイプのレイアウトの最適化も実施されたことによる恩恵と言えるだろう。
足回りは、フロントに倒立フォークを装備し21インチタイヤを履く。ブレーキはシングルディスクだ。リアはプロリンク式スイングアームに18インチホイールとディスクブレーキを組み合わせる。ABSモデルは展開されなかった。ちなみに同月にデビューした「CRF450 ラリー」のレプリカモデル「CRF250 ラリー LD」には、ABS搭載モデルがタイプ別で設定されていた。
各部のアップデートが図られたMD44型「CRF250L」をベースにしたローダウンモデル「CRF250L Type LD」は、デビュー以降2019年モデルでカラーチェンジを実施。2020年末に「CRF250L」がフルモデルチェンジし、本モデルと同じシート高へ変更された。このタイミングで「Type LD」は展開されずカタログ落ちということになった。

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解説記事更新日：2022年05月20日

TypeLD 2017年モデルの特徴は以下の通り。
・ベースはマイナーチェンジされた2017年式の「CRF250L」
・前後サスペンションを変更し、シート高を45mm低くした「830mm」に設定し、足つき性を向上
・カラーラインナップは「エクストリームレッド」のみの設定
・価格はスタンダードタイプと同じ、46.1万円

解説記事更新日：2021年10月03日

2017年の最初のマイナーチェンジでMD44型へと進化した250ccオフロードマシン「CRF250L」は、2019年3月にカラーチェンジを実施。
従来モデルは1カラーのみの設定だったが、今回は2パターンにラインアップを増強。
最新モデルのモトクロッサー「CRF450R」をイメージしたレーシーな「エクストリームレッド」と、精悍な印象でシーンを問わず馴染みやすい「ブラック」の2カラー構成。
いずれのカラーもホイールリムはブラックでフロントの倒立フォークアウターチューブはブロンズでコーディネート。トップブリッジ、ボトムブリッジ、ハンドルホルダーはブラックで統一、ヘッドライトカウルはボディカラーと同色にされた。
マシンの心臓部は8,500回転で24馬力を発揮するDOHC4バルブの水冷単気筒エンジンMD38E型で続投。2017年モデルで追加設定されたローダウンタイプ「CRF250L Type LD」も継続ラインアップされている。
後発となるが同年の10月にはカワサキから「KLX230」が国内向けにも導入された。SOHC2バルブの空冷単気筒232ccエンジンを搭載。スペックは7,600回転19馬力とローパワー。足回りもフロントは正立フォーク仕様。ただ、オンロード・オフロードの両方に対応したデュアルパーパスABSを標準装備しており安全装備は充実しているマシンだ。
なお、カラーラインアップの増強とグラフィック変更でイメージチェンジが図られた2019年式の「CRF250L」は、46.1万円(税別)の据え置き価格で展開となった。

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解説記事更新日：2022年08月31日