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RTL260F

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RTL260F毎週更新の買取査定相場

RTL260F 買取査定に役立つ車両解説

【車両解説】RTL260F
RTL260F

その車体は、まるで現代美術の彫刻のように、研ぎ澄まされた機能美をたたえています。ホンダが世界のトライアル競技で培ってきた技術の結晶、それがHRC(Honda Racing Corporation)から生まれた競技専用マシン、RTL260Fです。このバイクが持つ価値は、一般的な中古バイクの評価軸とは全く異なる場所に存在しています。公道を走ることはできず、ナンバープレートを取得することさえ許されないこの特別なマシンは、単なる移動手段や趣味の道具ではありません。それは、世界の頂点を目指すプロフェッショナルの要求に応えるべく、グラム単位、ミリ単位で徹底的に作り込まれた「勝利のための道具」です。そのため、一見すると一部の低価格な部品取引に引きずられ、市場の平均価格が低く見えることもあります。しかし、その真価を理解する愛好家やコレクターの間では、しっかり手入れされた完成車両は非常に高い評価を得ており、一般的な中古車の相場をはるかに超える高額で取引されています。このバイクは、まさに「知る人ぞ知る」特別な価値を持ったプレミアモデルなのです。

RTL260Fの物語を紐解くには、そのルーツにまでさかのぼる必要があります。このバイクの直接的な祖先は、2005年に市販された兄弟車RTL250Fです。このモデルは、トライアル競技の本場スペインのメーカー「Montesa(モンテッサ)」とホンダが共同で開発した4ストロークエンジンのトライアルバイク「COTA 4RT」をベースに、HRCが競技専用マシンとして仕立てたものでした。当時のトライアル界では、軽量で瞬発力に優れる2ストロークエンジンが主流でしたが、ホンダはあえて扱いやすく、粘り強い4ストロークエンジンで新たな時代を切り開こうとしました。この挑戦的な試みは、2007年にHRCの小川友幸選手が全日本トライアル選手権で6年ぶりの王座を奪還するなど、世界の舞台で着実に成果を上げていきました。

そして、2008年。RTL250Fの登場から3年目にして、満を持してRTL260Fへと生まれ変わります。このモデルの誕生には、世界選手権で活躍するトニー・ボウ選手や、日本のエースである藤波貴久選手らトップライダーの現場での声とノウハウが惜しみなく投入されました。彼らの求める繊細なコントロール性と、さらなる走破性を追求した結果、このバイクは独特の進化を遂げることになります。
年式ごとの改良点は、トライアル競技の奥深さを物語っています。2008年モデルの最大の変更点は、排気量がわずか10cc増えて260ccになったことでした。これは単なるパワーアップではなく、極低速域でのコントロール性を飛躍的に向上させるための繊細な調整でした。専用のカムシャフトとブリージングバルブ(内圧調整機構)を設けた新しいクランクケースが採用され、PGM-FI(電子制御燃料噴射式)のECU(エンジンコントロールユニット)データもエンジンの仕様に合わせて見直されています。これらの変更によって、クラッチを低い回転でつないでもエンストしにくく、難所でのスロットル操作がより安定するようになっています。また、このモデルからセッティングツールに対応したECUが標準装備となり、手元で2種類のセッティングデータを容易に切り替えることが可能になりました。ライダーは、まるで経験豊富なベテランのような粘り強さを手に入れ、より落ち着いてセクションをクリアすることができるようになったのです。

続く2009年モデルでは、ライダーの操作性とセッティングの自由度を高める改良が施されました。ハンドルバーマウントの寸法がワークスマシンと同一の狭いものとなり、フロントフォークのダンパーセッティング範囲が大幅に広がり、ライダーの好みや路面状況に合わせて、より細かくセッティングを調整できるようになりました。また、ブレーキのマスターシリンダーには、ワークスマシンにも採用されているニッシン製11φが採用され、タッチの良さが追求されました。これらの変更は、グラム単位、ミリ単位でマシンを操るトップライダーの要求に忠実にこたえる、機能的な美しさを持っています。

さらに、2010年モデルでは、徹底した軽量化への挑戦が続きます。前後ホイールに、ワークスマシンと同一の新断面形状軽量リムを新規採用し、それだけでトータル約300gの軽量化を達成しました。わずか300gの軽量化が、トライアル競技では決定的な差を生み出すことがあります。ライダーの動きにマシンが俊敏に反応し、バランス修正が容易になることで、ライダーはセクションをより軽快に駆け抜けることができるのです。この時期から、白を基調とした新しいトリコロールカラーと、2010年モデルから採用されたゴールドアルマイトの軽量リムが、マシン全体のイメージを一新しました。

RTL260Fは、その誕生から一貫して競技に特化した装備で構成されています。公道走行に必要なウインカーやミラー、ヘッドライトなどの保安部品は一切装備されておらず、車両登録もできません。車体の根幹を支えるのは、軽量でありながら高い剛性を持つアルミツインチューブフレームです。このフレームはライダーが動きやすいように設計され、激しい衝撃が加わる競技環境でもライダーの動きを確実に支えます。また、マフラーのサイレンサーは内部が二室構造となっており、アクセルを開け始めた時の出力特性を穏やかにすることで、路面をしっかりと掴むトラクション性能を向上させています。この設計思想は、単にパワーを追求するのではなく、ライダーが繊細にマシンをコントロールすることに重きを置いたトライアルという競技の特性を如実に物語っているのです。

RTL260Fの兄弟車として、スペインで生産される「Montesa COTA 4RT」の存在は欠かせません。両者は同じ4ストローク単気筒エンジンをベースとしていますが、RTL260Fが純粋な競技専用機として260ccの排気量を持つ一方、COTA 4RTは日本国内で車検が不要な250ccの公道走行可能モデルとして販売されていました。このわずかな排気量の違いは、RTL260Fが妥協のない性能追求の道を、COTA 4RTがより幅広いユーザー層に向けたトレッキングバイクとしての役割を担うという、それぞれの明確な開発意図の表れだったと言えるでしょう。当時のトライアル競技界は、軽量で鋭いレスポンスを持つ2ストロークエンジンが主流でした。RTL260Fと同時代の2008年頃には、スペインのBeta(ベータ)社やGAS GAS(ガスガス)社から、2ストロークエンジンを搭載した「REV-3」や「TXT 250 Pro」といったライバルモデルが多数登場しています。これらのモデルは、一般的に6速トランスミッションを備えており、ホンダがRTL260Fで採用した5速ミッションとは異なるギア構成を持っていました。RTL260Fが、主流とは一線を画す4ストロークエンジンと独自の車体構成で、いかに挑戦的なポジションを築いていたかが分かります。

どんなに優れたマシンにも、長年の使用や競技による酷使からくる弱点は存在します。RTL260Fも例外ではありません。特に知られているのは、PGM-FIシステムに関するトラブルと、フレームの弱点です。PGM-FIは、配線の内部断裂やセンサーの不調によって、低速走行時のエンストや再始動が困難になる不具合が報告されています。また、トライアル競技では、ライダーがステップに全体重をかけてバランスを取るため、フレームのステップブラケットに大きな負荷が集中します。この部分に激しい衝撃が加わると、ひび割れが生じ、最悪の場合はフレームが破断してしまうこともあります。こうした問題を未然に防ぐために、あらかじめフレームのステップブラケット裏側の肉抜き部分にプレートを溶接して補強しておくことが、このバイクを長く愛用するオーナーの間では一般的な対策となっています。専門業者に依頼すれば、溶接加工と補強で2万円から3万円程度の費用が目安となります。

RTL260Fの市場における評価は、一般的なバイクの再販価値を測るデータだけでは読み解くことができません。このバイクは「部品」としての価値と「完成車両」としての価値という、二つの異なる側面から評価されています。例えば、ネットオークションの過去の取引データを見ると、最高落札価格が398,000円である一方、平均価格は約2万円と大きな乖離が見られます。この平均価格の低さは、多数の低額なカタログや補修用パーツ、単体部品の取引が平均値を押し下げているために起こっています。実際に、数千円から1万円台で、スプロケットやフェンダー、ステップなどのパーツが頻繁に取引されています。一方で、エンジンが単体で4万円台、ホイールが1万円台で取引されるなど、パーツとしての需要が非常に高いことも分かります。

しっかりとメンテナンスされ、競技車両として高いパフォーマンスを維持している完成車両は、30万円から40万円台で安定した取引実績があります。さらに、一部の専門販売店では100万円を超える価格がつけられている個体も存在しています。このことからもわかるように、RTL260Fの買取相場は、走行距離や年式といった一般的な基準では測れない、特別な評価軸を持っています。その価値は、どれだけ丁寧に扱われ、定期的な部品交換やフレームの補強といった適切なメンテナンスが施されてきたかという、車両のコンディションそのものに集約されています。このため、「RTL260F 買取相場」を調べる際には、パーツとしての需要と完成車両としての価値を区別して考えることが非常に重要になります。

RTL260Fは、その卓越したパフォーマンスをもってトライアル界を牽引してきましたが、その役割は後継機へと引き継がれました。2016年2月下旬、RTL260Fは、排気量を288ccにアップした「RTL300R」へとバトンタッチしました。この新しいモデルは、RTL260Fの車体に、兄弟車であるMontesa Cota300RRのエンジンを搭載したもので、よりトルクフルでパワフルな出力特性を獲得しました。さらに、2020年モデルでは排気量が298ccにまで拡大され、戦闘力がさらに高められています。

RTL260Fは、単に速さやパワーを競うバイクではありません。それは、世界のトップライダーが求める繊細なコントロール性能と、あらゆる難所を乗り越えるための高い技術力が凝縮された、まるで工芸品のような存在です。公道でその能力を試すことはできませんが、その技術的な完成度と歴史的背景は、このバイクに普遍的な価値を与えています。もしあなたがRTL260Fの売却を検討しているなら、その特別な価値を正しく理解し、最大限に評価できる専門業者に相談することが、最良の選択肢になるでしょう。私たちバイクパッションでは、このような特別なバイクの価値を熟知した専門家が、あなたの愛車が持つ真の価値を正確に査定します。

解説記事更新日:2025年09月30日

【スペック・仕様】
車名/型式/年式 HONDA RTL260F /RTL260FF / 2008-2010年式(発売年月・価格以外は全て共通)
発売年月 2008年モデル:2007年12月 / 2009年モデル:2008年12月 / 2010年モデル:2009年12月
車両サイズ(mm)・重量(kg) 全長2,010mm 全幅830mm 全高1,130mm・71.7kg (乾燥)
シート高・最低地上高(mm) 650mm ・335mm
エンジン機構・最高出力・燃費 水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒・14.8kW / 7,000rpm・不明
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 キックスターター式・PGM-FI(電子制御燃料噴射装置)・1.9L
新車販売価格 2008年モデル:943,950円(税込)/ 2009年モデル:975,450円(税込)/ 2010年モデル:999,600円(税込)
ジャンル トライアル バイク
【ライバル・兄弟車】最新買取相場

実働車|過去10間の買取相場の推移】 RTL260F

【平均買取相場の変動】

対前年比
-
%

【2025年間 vs 2026年】

対3年前比
-
%

【2023年間 vs 2026年】

対10年前比
-
%

【2016年間 vs 2026年】

年間平均
取引台数
1

過去10年間の取引台数÷10

※データ更新:2026年02月06日

【状態別の買取相場】 RTL260F

最高額
平均落札額
最低額
【評価点】
バ
イクイメージ画像 レブ
カウンター 
針
No Data
【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年2月時点から 10 間遡った数字

【状態別買取額の目安】

8
新車
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
7
超極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
6
極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
5
良好
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
4
軽い難
最高
平均
最低
取引
42.6万円
28.7万円
19.8万円
5台
3
難有
最高
平均
最低
取引
26.4万円
23.2万円
20.0万円
2台
2
劣悪
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
1
事故
不動
最高
平均
最低
取引
8.0万円
6.6万円
5.1万円
2台
RTL260Fにおいて。直近120カ月間で、最も平均買取相場が高いのは4点(軽い難)のコンディションとなっています。 4点は、ルーティンの整備に加えて軽整備で再販に回せる比較的コンディションの車両です。最高額が突出して高い場合はカスタム車に大きな査定額の伸びしろがある事を示唆しています。

※データ更新:2026年02月06日

【走行距離別の買取相場】 RTL260F

最高額
平均落札額
最低額
バ
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カウンター 
針
No Data
【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年2月時点から 10 間遡った数字

【走行距離別買取額の目安】

0〜4999km 最高 22.6万円 1台
平均 22.6万円
最低 22.6万円
不明
メーター改
最高 42.6万円 6台
平均 27.9万円
最低 19.8万円
RTL260Fにおいて。直近120カ月間で最も平均買取相場が高いのは不明の走行距離区分となっています。

※データ更新:2026年02月06日

【カラー別の買取相場】 RTL260F

  • -
バ
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カウンター 
針
No Data
【万円】

業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)

2026年2月時点から 10 間遡った数字

【カラー別 平均買取額の目安】

20.0 万円 2台
20.0 万円 1台
/ / 42.6 万円 1台
/ 26.4 万円 1台
38.4 万円 1台
- 22.6 万円 1台
RTL260Fにおいて。直近120カ月間で、中古市場で最も多く取引されているカラーは白系です。最も平均買取相場が高いのは白/赤/青系、次いで赤系となっています。

※データ更新:2026年02月06日

実働車の取引価格帯】 RTL260F

【取引価格帯と構成比】

最高
40 ~ 45
万円
%
14
構成比
最多
20 ~ 25
万円
%
43
構成比
最低
15 ~ 20
万円
%
14
構成比
RTL260Fにおいて。業者間取引額(買取業者の転売額)のボリュームゾーンは20 ~ 25万円で43%の構成比となっています。最高価格帯は40 ~ 45万円でその構成比は14%です。

※データ更新:2026年02月06日

自動査定の金額】は査定現場での実際の買取額です。
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。

【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。

RTL260F 上位20台の取引額 (データ更新:2026年02月06日)

バ
イクイメージ画像 レブ
カウンター 
針
落札額 評価点 車台番号 走行距離 カラー
1 RTL260F 42.8万円 3.8点 RTL260FF-101 0km
2 RTL260F 38.6万円 4.0点 RTL260FF-091 0km
3 RTL260F 26.6万円 3.3点 RTL260FF-091 0km
4 RTL260F 22.8万円 3.5点 260FF091 0km -
5 RTL260F 20.4万円 4.0点 RTL260FF-101 0km
6 RTL260F 20.1万円 3.5点 RTL260FF-081 0km
7 RTL260F 19.9万円 3.7点 RTL260FF-081 0km
No Data
RTL260Fにおいて。業者間取引(買取業者の転売額)で、直近120カ月間に最高値を付けたのは42.8万円で白/赤/青系・走行距離0km・評価3.8点の車両です。

【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)

【走行距離】単位はkm

上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています

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