TLR260毎週更新の買取査定相場
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TLR260 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは白となっています。
因みに事故車や不動車の買取査定相場は修理工数に応じて-0.4~8.1万円です。
TLR260 買取査定に役立つ車両解説
ホンダ TLR260は、トライアル競技の世界で最高の性能を追求するために、HRC(Honda Racing Corporation)が手掛けた特別なモデルです。その存在は、カタログという形で世に示され、限られたプロフェッショナルと真剣な愛好家だけが手にすることができた、ホンダの歴史の中でもユニークな一台と言えるでしょう。このバイクの価値は、年式や走行性能といった一般的な尺度では測ることができません。それは、日本国内のトライアル界において、ホンダが初めて市販する水冷2ストロークの競技専用モデルとして登場したという歴史的な意義と、その希少性にこそあるのです。その結論を先に述べると、TLR260は最新のモデルとは異なる唯一無二の存在感を放ち、その歴史的価値が、現在の市場においても高い評価と特別な価値を生み出しているのです。
このTLR260が誕生したのは1994年のことです。当時のトライアル界は、ホンダがエディ・ルジャーンと共に4ストロークマシンで世界選手権を3連覇するなど、4ストロークの革新が進む一方で、2ストロークエンジンの軽量かつパワフルな特性も依然として競技の主流でした。そんな時代背景の中、ホンダはスペインのMontesa(モンテッサ)と協力して開発した「COTA 314R」と同型の兄弟車として、このTLR260を日本市場に投入しました。このモデルの登場は、それまで公道走行可能な空冷4ストロークのTLR250Rや、空冷2ストロークのTLM260Rが中心だったホンダのトライアルバイクのラインナップに、水冷2ストロークという新たな技術的挑戦をもたらすものでした。TLR260は公道走行可能なTLR250Rとは異なり、純粋な競技車両として、ナンバーの取得ができない、まさに「走るために生まれた」モデルでした。
TLR260の核心には、その時代を象徴する技術が凝縮されています。まず、特筆すべきは、ホンダのトライアルモデルとしては初めて採用された水冷2ストロークエンジンです。これまでのTLRシリーズが空冷4ストロークエンジンを搭載していたのに対し、このモデルでは、より軽量で鋭いレスポンスを可能にする2ストロークの特性が最大限に活かされています。2ストロークエンジンは、ピストンが1往復する間に吸入・圧縮・爆発・排気の全ての行程を完了させるため、4ストロークよりも爆発回数が多く、瞬間的なパワーの立ち上がりが鋭いという特徴を持っています。この鋭い瞬発力は、ライダーの微妙なアクセルワークにダイレクトに反応し、競技のセクションで真価を発揮します。しかし、2ストロークエンジンは排気ガスに白煙が混じることが多く、燃料と潤滑油を混合して使う必要があるため、環境性能やメンテナンスの面で4ストロークとは異なる特徴も持っていました。
車体もまた、競技に勝つための設計が随所に施されています。堅牢なアルミツインチューブフレームに、倒立式フロントフォークを組み合わせています。これは、従来のモデルが採用していた正立フォークとは一線を画すもので、より高い剛性と優れた操縦安定性をもたらします。トライアルバイクは、岩場や丸太といった障害物を超える際、フロントフォークに非常に大きな負荷がかかるため、この剛性の高さはライダーに安心感を与えてくれます。また、ブレーキには前後ともに油圧式のシングルディスクブレーキが採用されており、確実な制動力を発揮します。これらの装備は、競技の厳しい要求に応えるためのものであり、マシンがライダーの意のままに動く、極めて高いコントロール性能を生み出します。燃料供給装置には、イタリアのデロルト社製のキャブレターが採用されています。さらに、兄弟車であるCOTA 314Rには、ホンダが当時のフラッグシップロードレーサー「NR-750」で培った技術を応用した調整可能なデジタルCDI(無接点式点火装置)が初めて採用されており、これによってライダーはコネクターを変更するだけでエンジンの点火時期を調整し、パワーの出方を変更することが可能でした。この先進的な技術は、TLR260がホンダのトライアルマシン開発においていかに重要な位置を占めていたかを物語っています。
このTLR260のライバルとして、当時の市場に存在した他のモデルを比較することで、その立ち位置がより明確になります。例えば、ホンダの兄弟車であるTLM260Rは、1990年に発売された空冷2ストロークの競技専用モデルでした。TLM260Rが空冷エンジンやキャブレターを採用していたのに対し、TLR260は水冷エンジンや倒立式フロントフォーク、油圧ディスクブレーキといった、より新しい世代の技術を投入していました。また、ヤマハのTY250Z スコティッシュは、1994年発売のライバルモデルで、水冷2ストロークエンジンを搭載し、装備重量が93kgでした。対するTLR260の乾燥重量は84kgであり、これは競技において非常に大きなアドバンテージとなります。このように、TLR260はホンダが満を持して投入した、当時の最新技術をまとった高性能競技車両でした。
TLR260のモデルライフにおける具体的なアップデートに関する情報は不明確です。しかし、このモデルで培われた技術と経験は、ホンダのトライアルバイクの系譜に大きな影響を与えました。このモデルは、ホンダがトライアルのメインストリームが2ストロークであることを認識し、その技術に本格的に挑戦した時代の象徴です。その後、トライアルの世界選手権ではFIM(国際モーターサイクリズム連盟)が環境問題への配慮から4ストローク化を推進する流れとなり、ホンダはCOTA 4RTを投入し、再び4ストロークへ舵を切ります。この技術的系譜は、2008年のRTL260F、そして最新のRTL260R(2023年モデル)へと引き継がれていきました。RTL260FはRTL300Rへと排気量アップを果たし、RTL260Rでは燃料供給にPGM-FI(電子制御燃料噴射装置)を採用するなど、時代に合わせた進化を遂げ、現代の競技シーンを牽引しています。
このような特別なバイクのオーナーには、特有の課題と楽しみがあります。競技専用モデルであり、生産数が限られていることから、部品の入手が極めて困難です。特に外装やエンジン内部の専用部品は、メーカーからの供給が終了していることが多く、維持にはオーナー自身の知識と情熱が不可欠です。また、2ストロークエンジンは燃料と専用オイルを混ぜて使う「混合燃料」であるため、その混合比を適切に管理する必要があります。推奨される混合比はオイルメーカーや車種によって異なりますが、一般的なモトクロッサーやレーサーでは40:1から80:1程度の範囲が主流です。これを怠ると、プラグが被ってエンジンが不調になったり、焼き付きといった重大なトラブルに繋がる恐れがあります。毎回の走行前には混合燃料の準備が必要であり、これもまた、2ストローク車を愛するオーナーの醍醐味のひとつかもしれません。さらに、競技専用車ゆえの振動も大きく、各部のボルトが緩みやすいため、毎走行後の増し締めと点検は欠かせない習慣となるでしょう。
TLR260の市場価値は、その希少性と状態の良さによって大きく変わります。ご提供いただいたカタログ画像によると、当時の新車価格は750,000円でした。現在の買取相場は、市場データが非常に限定的であり、不明確です。バイク買取専門店のデータでは、TLR260として年間1台の取引が確認されており、買取上限価格と相場平均価格は9万円とされています。これはごく一部のデータであり、車両の状態が価格を大きく左右するのがこの種の希少車です。関連モデルの買取相場を参考にすると、公道走行可能なTLR250Rは、レストアベースの不動車が1万円台で取引される一方で、状態の良い車両は50万円を超える価格で落札されることもあります。また、オークションサイトでは「RTL260F」の過去180日間の落札価格が、最安48,000円から最高552,000円という幅広い範囲で取引されています。この価格の大きな開きは、オークションに出品される車両の状態が、ジャンク品から良好なものまで様々であることに起因すると考えられます。したがって、TLR260自体も、その希少性と歴史的な価値から、適切なメンテナンスが施され、コンディションが良好な個体は、非常に高い価値を持つでしょう。
ホンダ TLR260は、ただの競技車両ではありません。それは、ホンダがトライアル競技の未来をかけて生み出した、2ストロークの技術的挑戦の象徴です。その高い走行性能、先進的な車体設計、そして何よりもその希少性が、時代を超えて多くの愛好家から求められる普遍的な価値を築いています。もし、あなたのTLR260が持つそうした物語と価値を、正当に評価してくれるパートナーをお探しなら、私たちバイクパッションにご相談ください。
| 車名/型式/年式 | HONDA TLR260 / 不明確 / 1994年式 |
|---|---|
| 発売年月 | 1994年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 全長2,021mm 全幅820mm 全高1,100mm・84kg(乾燥) |
| シート高・最低地上高(mm) | 755mm ・ 358mm |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 水冷2ストローク単気筒・不明確・不明確 |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | 不明確・キャブレター(Dell'Orto PHBH 26)・3.1L |
| 新車販売価格 | 750,000円(税込) |
| ジャンル | トライアル バイク |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 TLR260
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年4月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年04月24日
【状態別の買取相場】 TLR260
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年4月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
9.6万円
9.6万円
1台
平均
最低
取引
10.1万円
4.8万円
3台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
4.1万円
0.4万円
9台
※データ更新:2026年04月24日
【走行距離別の買取相場】 TLR260
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年4月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
|
不明 メーター改 |
最高 | 16.6万円 | 4台 |
| 平均 | 10.0万円 | ||
| 最低 | 4.8万円 | ||
![]() |
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※データ更新:2026年04月24日
【カラー別の買取相場】 TLR260
- ■
- ■ ■
- ■
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年4月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ | 6.9 万円 | 2台 | ![]() |
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| ■ / ■ | 9.6 万円 | 1台 | ![]() |
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| ■ | 16.6 万円 | 1台 | ![]() |
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※データ更新:2026年04月24日
【実働車の取引価格帯】 TLR260
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年4月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年04月24日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
TLR260 上位20台の取引額 (データ更新:2026年04月24日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | TLR260 | 16.8万円 | 3.3点 | 260F9500 | 0km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | TLR260 | 9.8万円 | 4.0点 | TLR260F-941 | 0km | ■ / ■ |
| 3 | TLR260 | 9.2万円 | 3.3点 | TLR260F-941 | 0km | ■ |
| 4 | TLR260 | 5.0万円 | 3.5点 | TLR260F-950 | 0km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています





04月26日〜05月02日