「タクトベーシック」は、2015年1月に「タクト」が8代目のAF75型へモデルチェンジする際にタイプ設定されたモデルだ。従来モデルは、通常タイプの「タクト」、「スタンドアップタクト」、そしてスポーティ仕様の「タクト S」の3タイプ設定だったが、AF75型からは、「タクト」と「タクトベーシック」の2タイプ設定になった。また、生産拠点はホンダベトナムとなり、日本に正規輸入して販売されるという形になった。基本コンポーネントは同じ拠点で生産されている「ダンク」と共用している。
「ニュースタンダードスクーター」というコンセプトのもと、新開発の水冷4ストロークOHC単気筒のグローバルエンジン「eSP」を搭載。最高出力が8,000回転4.5馬力で、燃費はリッターあたり80kmと、デビュー当時の50ccスクーターの中ではトップの燃費性能だった。
「タクト」通常タイプとの違いは、アイドリングストップ機構の有無とシート高、ラゲッジスペースの容量である。「タクトベーシック」にはアイドリングストップは搭載されていない。また、シート高は705mmと通常タイプの720mmより15mm低くなっていることで乗り降りや足つき性が向上している。ラゲッジスペースは19Lと通常タイプと比較すると1L少ないが、それほど差を感じることはないだろう。
登場から1年後となる2016年2月には初のカラーチェンジを行うと同時に生産拠点を国内の熊本製作所に移管した。その際に型式もAF79型へと変更。2017年にもカラーチェンジを行い、同時に平成28年排ガス規制への対応も実施された。その後もカラーチェンジを実施ながら販売されている。

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解説記事更新日：2021年08月26日

2016年2月にカラーチェンジを行い発売されたAF79型TACT・ベーシック。標準モデルのTACTの廉価版として登場したホンダの50cpcスクーターのエントリーモデルだ。
カラーチェンジでは新色としてグリントウェーブブルーメタリック、キャンディーアルカディアンレッド、ピーチピンクメタリック、パールフラッシュイエローの4色を新たに追加。既存のポセイドンブラックメタリック、マホガニーブラウンメタリック、フォースシルバーメタリックを含めて計7色にカラーバリエーションとなった。
新車販売価格は14.8万円で先代モデルから据え置き、標準モデルと比べて1.2万円安かった。
エントリーモデルとして低価格、低シート高という特徴以外に、豊富なカラーバリエーションという強みを持っていたタクト・ベーシック。標準モデルに比べ多いカラーバリエーションは廉価版であるベーシックタイプの売れ行きの方が好調であったことを暗に表している。
尚、先代の2015年モデルはベトナム工場での生産だったがl、本2016年もモデルからは国内の熊本製造所に生産拠点を移管、それに合わせて型式をAF75→AF79に変更した。
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解説記事更新日：2021年03月26日

2017年10月にマイナーモデルチェンジを行い発売されたAF79型TACT・べーシック。
新たに平成28年の国内排ガス規制に対応し、型式がJBH-AF79→2BH-AF79に変更。同時にカラーチェンジも行われており、新色としてキャンディーブレイズオレンジを新たに追加。既存のグリントウェーブブルーメタリック、キャンディーアルカディアンレッド、ポセイドンブラックメタリック、マホガニーブラウンメタリック、フォースシルバーメタリックの5色と合わせて計6色のカラーバリエーションとなった。
新車販売価格は15.3万円で先代モデルより5千円の値上がりがあった。
「安心感」をコンセプトに設計されたTACT。廉価版のベーシックモデルには標準モデルに搭載されたアイドリングストップ機構の採用は省かれているものの、標準モデルに比べ15mm低いシート高に、豊富なカラーバリエーション、そして肝となった低価格でエントリーモデルとして人気を博した。
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解説記事更新日：2021年03月26日

2019年モデルとしては2回のカラーチェンジを行ったTACT・ベーシック。
1回目は1月の受注限定販売のスペシャルカラーモデルの発売で、カラーリングはハーベストベージュを採用、車体正面のHondaロゴにクロームメッキ加工を施し、車体後部側面の「TACT」ロゴを立体エンブレムに変更した。新車販売価格は15.5万円だった。
2回目は2月でカラーチェンジで、新色としてパールグレアホワイトとボルドーレッドメタリックの2色を追加、既存のポセイドンブラックメタリック、フォースシルバーメタリック、グリントウェーブブルーメタリック、マホガニーブラウンメタリックの4色と合わせて計6色のカラーバリエーションとなった。新車販売価格は15.3万円で先代モデルから据え置きだ。
通勤や通学のみならず、日常の足として使われるTACT・ベーシック。廉価版ならではの低価格はもちろん個性を主張しすぎないフォルムとカラーリングが万人に乗りやすいイメージを生み、エントリーモデルとして人気を博した。
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解説記事更新日：2021年03月26日

ホンダの50ccスクーター「タクト」シリーズは、2021年式でカラーチェンジが行われた。ラインアップ構成は、引き続き通常グレードと廉価版の本モデル「タクト ベーシック」という2タイプで展開。
アイドリングストップ機能を省略してシート高が15mmダウンされているエントリークラスの「タクト ベーシック」は、2021年式で以下のカラーリングが用意されていた。

・継続「ボルドーレッドメタリック」
・新色「アーベインデニムブルーメタリック」
・新色「パールディープマッドグレー」
・新色「グラファイトブラック」
・新色「ロスホワイト」

従来の2019年式では、トータル6カラーという豊富なバリエーションが設定されていたが、2021年式は5カラーへ縮小。そのうち4カラーが新色となっていた。また、ボディカラーの刷新に加えて、ホイールはシルバーからブラックへ変更されて質感が高められた。価格面では、従来比で1万4,060円アップの17万9,300円(税込)となった。

メカニカル面の変更ポイントは無く、主要諸元は従来通りとなる。
エンジンは、OHC水冷単気筒ユニットで、8,000回転4.5馬力仕様。最大トルクは6，000回転で4.1Nmというスペック。
シンプルコンパクトなマシン設計となっているが、シート下にはラゲッジスペースも確保されているので、日常の移動手段としては十分な性能を備えていると言えるだろう。
ちなみに上位グレードの2021年式「タクト」もカラーバリーションを1タイプ縮小して1カラーのみの展開で、価格は19万2,500円(税込)となっていた。

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解説記事更新日：2024年04月23日

2015年1月にホンダから発売されたTACT・ベーシック。
ホンダ50ccスクーターのエントリーモデルであるTACTの廉価版として、さらなる低価格化を図り発売されたモデルだった。TACTに比べてシート高が15mm低く足つき良好、その代わりにメットインの収納量は標準モデルに比べ1L小さい19Lとなっていた。
エントリーモデルの廉価版ということで、低価格以外にも万人に受け易い様にカラーバリエーションも標準モデルより一色多く、デリケートブルーメタリック、マホガニーブラウンメタリック、フォースシルバーメタリック、ポセイドンブラックメタリックなど派手すぎず、それでいて地味すぎない4色を設定した。
新車販売価格は14.8万円で標準モデルに比べて1.2万円安かった。
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解説記事更新日：2021年03月26日

2015年に再び復活したホンダのスクーターシリーズ代表モデル「タクト」は、今回型式変更を伴う仕様変更を実施した。メカニカルな部分での変更は無くカラーチェンジという内容ではあるが、生産拠点がAF75型のホンダベトナムから国内の熊本製作所へ移管されたため、型式変更も行われAF79型となった。
「タクトベーシック」は通常タイプの「タクト」よりもシート高が15mm低く設計されているので、乗り降りのし易さや足つき性が良く小柄な人でも取り回しが容易になっている。なお、シート高を低くすることによりシート下のメットインスペースも若干狭くなっており、「タクト」が20Lの容量であるのに対して、「タクトベーシック」は19Lとなった。また、通常タイプには標準装備となっているアイドリングストップ機構は搭載されていない。
生産コストにメリットがあった海外から国内に拠点が移管されたにもかかわらず、車両価格は据え置かれている。「タクト」が160,000円(税別)で「タクトベーシック」は148,000円(税別)と価格差はそれほど大きくない。
「タクトベーシック」のカラーラインアップは従来モデルで4パターンのメタリックカラーで展開されていたところを今回のカラーチェンジで4色が新たに追加された。その内、ブルー系のメタリックは従来の「デリケートブルーメタリック」から「グリントウェーブブルーメタリック」へ変更された。それで、合計で7カラー展開となっている。通常タイプの「タクト」は3パターン展開から変更されていない。それで、装備や仕様の違いはあれどカラーリングの選択肢が多いところが「タクトベーシック」の魅力ともいえるだろう。
2017年には排ガス規制対応と同時に再びカラーチェンジを実施。その後は、2018年に受注生産の特別仕様モデルも展開し、翌年の2019年にもカラーチェンジを行い販売を継続している。

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解説記事更新日：2021年08月26日