ゴールドウイング GL1500サイドカー毎週更新の買取査定相場

ゴールドウイングGL1500は、1988年から2000年まで製造販売されました。1988年とは、ゴールドウイングGL1500が日本国内で正規販売が始まった年です。なお大型二輪免許が教習所で取得できるのは1996年からです。
GL1500のエンジンレイアウトは水冷・水平対向OHC6気筒1,520ccで、最大出力97馬力を5,000回転で発生します。
サイドカーは、バイクに「舟」あるいは「カー」と呼ばれる車輪つき乗用構造をつけたものです。舟が左にある「左カー」は、左側通行の日本国内に適したレイアウトです。ちなみにバイクを「単車」と呼ぶのは、サイドカーを「側車」と呼んだことによります。
サイドカーを運転するには、排気量に応じた自動二輪免許が必要で、GL1500の場合は大型二輪免許が必要です。トライクと違い、普通自動車免許では運転できません。
サイドカーの構造としては、バイク本体と側車を連結するためのフレームが追加されており、いくつもの強度検討（側車側のフレーム本体、側車側の足回り強度、側車側のブレーキと駐車ブレーキ等）が必須です。そのうえで「側車付二輪車としての車両登録手続き」と「改造自動車等の届出手続き」が必要です。ほとんどの場合はサイドカー専門店（ビルダー）が製作し、届出まで行うことになります。
また運転には注意が必要で、左右コーナーではハンドルを内側に切って曲がらねばなりません。この点はトライクに似ていますが、オーバースピードでコーナーに進入すると、左カーでは右コーナーで舟が浮いてしまい、危険な状況となります。直線の運転においても、加速時には摩擦力と抵抗力の関係でカー側にハンドルが引っ張られます。減速時は逆です。これがサイドカーのひとつの「味」でもあります。

ゴールドウイングGL1500本体が豪華・ゴージャス路線のバイクですから、サイドカーも同じように豪華な仕上がりとなります。舟をバイクと同色に塗装し、アクリル製の風防をつけ、内部にはパッセンジャー用シートが据えられます。なおパッセンジャーもヘルメットをかぶらなければなりません。
かつて、ゴールドウイングGL1500サイドカーが華麗な舞台で活躍したことがありました。1993年の《天皇皇后両陛下ご成婚パレード》です。黒塗りにゴールドストライプをあしらったホンダ「GL1500EMP」サイドカー4台がオープンカーに寄り添い、沿道を走っていきました。
ゴールドウイングGL1500サイドカーは、ゆっくり走っても絵になる乗り物です。サイドカーでツーリングに出れば、タンデムともトライクともまた違った風景が見えてくるに違いありません。
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なお下記のスペックはGL1500サイドカーの一例で、ビルダーによって多少の違いがあります。

解説記事更新日：2023年10月24日