WXE250【1992~96年】毎週更新の買取査定相場
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WXE250【1992~96年】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは黒/黄となっています。
WXE250【1992~96年】 買取査定に役立つ車両解説
ハスクバーナWXE 250は、1980年代末にスウェーデンからイタリアへ生産拠点を移したハスクバーナ(1987年にCagiva/MVアグスタ・グループへ売却)が、北米市場向けにエンデューロ・モデルとして展開した239cc 2ストローク水冷単気筒競技用ベース公道車両である。「WXE」の名称は北米市場専用呼称で、欧州市場では同一プラットフォームが「WR 250」として展開され、コンペティション色をより強めたクロスカントリー仕様の兄弟車「WXC 250」(北米市場)と並んで、Cagiva期ハスクバーナの北米エンデューロ・ラインアップを構成した。
WXEは「WR」シリーズと共通する基本骨格(鋼単管セントラル・クレードルフレーム+軽合金製リアサブフレーム)を持ちながら、北米市場の現地ニーズ—公道走行装備の充実、フルライト・ハーネス、ロード・タイヤ装着可能なホイール構成—を反映した仕様で構成された。エンジンはハスクバーナ独自の「HTSパワーバルブ」を搭載した239cc 2ストローク単気筒で、シリーズ全期間を通じて競合ブランド(KTM、ガスガス、ベータ、TM、Vertemati)と並ぶ「ヨーロピアン・スタイル」の本格エンデューロ・パワー・ユニットを提供した。同時期の北米市場では日本製エンデューロ(ホンダCR、ヤマハYZ、カワサキKDX、スズキRM)が量販ボリュームを占めていた中で、WXE 250は「イタリア製ヨーロピアン・エンデューロ」という独自のポジションを保ち、競技志向の濃いライダー層から高い支持を得ていた。
1992-1996年の5年間は、北米市場でのWXEラインの実質的なピーク期にあたる。1996年型ではフライホイール軽量化とMikuni TM38キャブレターへの変更、フローレッセント・イエローグリーン/ホワイト/ブルーの蛍光カラーリングという、当時としては大胆な装備・外観刷新が施され、シリーズの完成度と知名度が頂点に達した。後年のBMW期(2007年以降)、KTM期(2014年以降)のハスクバーナ・エンデューロが「KTMプラットフォーム共通化」の方向に進んだのに対し、Cagiva期のWXE 250は「独立メーカー時代のハスクバーナらしい個性」を最も色濃く残した最後の世代として位置づけられる。
エンジンは239cc 水冷2ストローク単気筒、ストローク70.8mmのロングストローク寄り寸法、HTSパワーバルブ(排気側パワーバルブによる排気タイミング可変制御)を装備する構成。圧縮比12.3:1、Mikuni製TMX 38mm(1991-1994年期)またはTM 38mm(1995-1996年期)キャブレター、CDI点火、混合給油式潤滑、6速ミッション、湿式多板クラッチ、ファイナルチェーン駆動、始動はキック単独(電気始動なし)。最高出力は本国仕様で17馬力/5,500rpmと公表されるが、これは型式認定向けの抑制値で、実出力は40馬力前後に達する素性を持つ。
1996年型ではエンジン側の主要更新としてフライホイール軽量化が施され、エンジン・レスポンスの俊敏性が向上した。同年にキャブレターもMikuni TMX 38からTM 38へと変更され、低中速回転域のスロットルレスポンスが改善された。WXE/WXC 250は当時の市場で6速ミッションを搭載する唯一の250ccエンデューロという独自性を持ち、ハイギア・ローレシオ・カバー範囲の広さでエクストリーム・エンデューロから林道ツーリング、高速ファイヤーロード走行までを一台でカバーする万能性を実現していた。
シャシーは25CrMo4クロモリ鋼セントラル・チューブ・クレードルフレーム(丸断面鋼管)に軽合金製リアサブフレームを組み合わせる構成で、後年のSM 450R/SM 510R/SM 570Rに引き継がれる基本骨格の原型となった設計を継承する。フロントサスペンションは年式により異なり、初期型(1992-1994年頃)は調整式Showa製フォーク(一部年式・市場)を装着、後期型(1995-1996年頃)はMarzocchi製倒立フォークへと移行する変遷を辿った。リアサスペンションはSachs製プログレッシブ・モノショック(プリロード/圧縮/リバウンド調整、リンケージ式)の組み合わせ。
ブレーキはフロント260mm/リア220mmのシングルディスクで、両輪ともに油圧キャリパー作動。ホイールはスポーク式21インチ・フロント/18インチ・リア、タイヤは90/90-21フロント/140/80-18リアのオフロード用ノビーを標準装着する。乾燥重量103.5kg、燃料タンク容量11.2Lという同クラス比で大容量タンクが特徴で、長距離エンデューロ・トレイル走行での実用性を高めている。1996年型では北米マーケットの走行レビューで「装備車重220ポンド(約100kg)以下」が報告されており、当時としては極めて軽量な仕上がりであった。
公道装備は北米WXE固有の仕様として、ヘッドライト、テールランプ、ウインカー、小型スピードメーター、ホーンといった保安部品一式を装着し、現地公道法規対応となる。エアフィルター、スパークプラグ、オイル系統といった消耗品アクセスはコンペティション仕様に準ずる整備性を維持し、シングルトラック走行と公道往復を頻繁に行うユーザーにとって扱いやすい構造を保つ。
WXE 250の直接的兄弟車は、同一エンジン・シャシーを共有するクロスカントリー仕様WXC 250(北米市場、より競技色強い)、欧州市場の同等エンデューロWR 250、モトクロス専用CR 250、より大排気量のWXE 360/WXC 360/WR 360(同シリーズの360ccバージョン)、125ccのWXE 125/WR 125、そしてCagiva期ハスクバーナの公道エンデューロ全般。WXEラインは「フルライト+公道仕様」、WXCラインは「より競技寄り装備」という棲み分けで、ライダーの用途に応じて選択された。
ライバル筆頭は、北米市場ではKTM 250 EXC/KTM 250 MXC(最大の競合、欧州製エンデューロの双璧)、ホンダCR250R(モトクロス・ベースの並行輸入or競技専用、より純粋な競技志向)、ヤマハWR250(公道版エンデューロ、より大衆寄り)、カワサキKDX 250(4ストロークではなく2スト水冷の同格直接競合)、スズキRMX 250(同じく公道2ストエンデューロ)。これらは全て「250cc 2ストローク水冷エンデューロ」という同じカテゴリーで競合し、エンジン特性、シャシー剛性、装備充実度、価格、地域別ブランド・ロイヤリティで差別化されていた。
欧州製ライバルとしては前述のKTM以外に、ベータRR 250、ガスガスEC 250、TM Racing EN 250、Vertemati VOR-Bといった「イタリアン・スモールメーカー」の本格エンデューロが並んだが、これらはWXE/WRと比較すると流通量が限定的で、北米市場では一般ユーザーの選択肢に上りにくいニッチな存在だった。WXE 250の競争優位は、ハスクバーナの長い競技実績ブランド価値と、Cagiva/MVアグスタ・グループの製造インフラによる相対的に安定した品質確保、そして北米ディーラー網による整備性の優位という3点に集約された。
市場動向と中古車としての価値
中古車選びにおける最大の判断要素は3点に集約される。第一に、HTSパワーバルブ機構の整備履歴。経年劣化によるカーボン堆積、シール部品の摩耗、パワーバルブ可動部の固着が代表的なトラブル要素で、定期的なオーバーホール履歴がある個体が安心して購入できる対象となる。第二に、フレーム・エンジン番号の整合性。Cagiva期ハスクバーナの車両番号体系(VIN第10位の年式コード:N=1992、P=1993、R=1994、S=1995、T=1996)を確認することで、車両の本来の年式と整備中での部品入れ替え状況を判定できる。第三に、消耗部品の入手難度。Mikuni TM/TMXキャブレター部品、Sachs製リアショック・シール類、Marzocchi/Showaフォーク・シール類の新品入手は年々困難になっており、社外品流用または専門ストックを持つ業者経由での調達体制の有無が長期所有可能性を左右する。
維持上のリスク要素は、ハスクバーナ純正パーツの新品供給がほぼ停止していること(現在のKTM傘下体制下では旧Cagiva期パーツの優先度が低い)、Cagiva期独自仕様の電装系・ハーネス類のトラブル時診断対応工房の希少性、HTSパワーバルブ専用部品の入手経路の限定性、の3点に集約される。これらをクリアできるCagiva期ハスクバーナ対応の専門工房(北米のTasky's Metric Cycle、Moto Proなど)または並行輸入経験豊富な日本国内工房とのリレーションが、長期所有可能性を直接的に左右する。
WXE 250 1992-1996年式の本質的価値は、ハスクバーナ・モーターサイクルズが「Cagiva/MVアグスタ・グループ傘下の独立期メーカー」として独自の製品哲学を貫いた、最後の純粋な時代を象徴するエンデューロ・モデルという歴史的位置づけにある。後年のBMW期(2007-2013年)、KTM期(2014年以降)にハスクバーナ・エンデューロが進めた「他ブランド・プラットフォーム共通化」「電子制御化」「FI化」といった現代化の流れに対し、WXE 250は「独立メーカーが独自設計したHTSパワーバルブ式2ストローク・エンデューロ」「キャブレター仕様」「キック始動のみ」「6速ミッション」「鋼単管クレードルフレーム」という、現在では二度と量産されることのない仕様セットをそのまま体現している。
オーナーシップ体験の中核は、Mikuni TM/TMX 38mmキャブレターのアナログな燃料供給特性、HTSパワーバルブ機構特有の中速域からの急峻なパワー立ち上がり、103.5kgの軽量シャシーが繰り出す21/18インチ・ホイールの素直な切り返し、Sachsリアショックの吸収性、6速ミッションのレシオ・カバー範囲の広さ、これら全てが組み合わさって生み出される「1990年代前半の欧州製2ストロークエンデューロの完成形」体験である。後年のFI化されたTE 300(2018年以降)と比較すると、整備性と素朴さは劣るものの、その代わりに「混じり気のないキャブレター式2ストの直結感」と「キック始動の儀式性」という、現代の電子制御エンデューロでは決して再現できない一種の純粋さを保持している。
WXE 250は性能数値や合理性ではなく、「Cagiva/MVアグスタ・グループ期ハスクバーナが独立メーカーとして製造した最後の純粋な2ストロークエンデューロ」「HTSパワーバルブ+6速ミッション+キック始動という現代では再現不可能な仕様セット」「1990年代前半-中盤の北米エンデューロ文化の生き証人」という、複数の歴史的文脈の交差点を所有するためのバイクである。それを正確に理解した上で選ぶならば、現代のエンデューロ・ジャンルでは決して再現できない、極めて密度の高い時代体験を約束する稀少な一台となる。
| 車名/型式/年式 | ハスクバーナ WXE 250 / 型式 −− / 1992~1996年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 1992~1996年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | (長さ)−− (幅)−− (高さ)−− (重さ)103.5kg |
| シート高・最低地上高(mm) | (シート高)約890mm (最低地上高)−− |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 水冷2ストローク単気筒(HTS Power Valve)・17馬力(5,500rpm) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | キック・キャブレター(Mikuni TMX 38mm)/11.2L |
| 新車販売価格 | 新車価格 850,000円(税込) |
| ジャンル | エンデューロ/ クロスカントリー | オフロード コンペ競技用 |
【事故不動|過去10年間の買取相場の推移】 WXE250
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年6月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年06月19日
【状態別の買取相場】 WXE250
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年6月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
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不動
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6.9万円
6.9万円
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※データ更新:2026年06月19日
【走行距離別の買取相場】 WXE250
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年6月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 1〜2万km | 最高 | 6.9万円 | 1台 |
| 平均 | 6.9万円 | ||
| 最低 | 6.9万円 | ||
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※データ更新:2026年06月19日
【カラー別の買取相場】 WXE250
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業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年6月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ / ■ | 6.9 万円 | 1台 | ![]() |
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※データ更新:2026年06月19日
【事故不動の取引価格帯】 WXE250
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年6月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年06月19日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
WXE250【1992~96年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年06月19日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | WXE250【1992~96年】 | 7.1万円 | 0点 | WX2507SV | 12,370km | ■ / ■ |
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【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています




