スカウト ローグ【2022～24年】毎週更新の買取査定相場

初代スカウトが誕生した1920年から数えて100年を迎えた2020年モデル以降、非常に精力的なプロモーションを展開し、新たなファンを続々と開拓中のインディアン・スカウトシリーズ。電子制御に頼らずとも乗りこなせる絶妙なパワー感と車体サイズにより、日本市場でも評価を高めているこの新生スカウトシリーズに、「ならず者」を意味するRogueを名乗るニューフェイスとして2022年よりラインナップに加わったのが、アウトローの雰囲気を漂わせる本機Scout Rogue(スカウト ローグ)です。

ベースモデルは同年のScout Bobber Twenty(スカウト ボバー トゥエンティ)で、プラットフォームを共有する双子の兄弟分にあたる存在ですが、両者のキャラクター性における最大の違いは随所に見られるエッジの効いた構成パーツの数々と、ビキニカウル風のクォーターフェアリングによるスポーティさとマッシヴ感が融合したダークスタイル。ベースモデルのスカウトボバートゥエンティの前後16インチホイールに対し、本機スカウトローグは前19・後16インチホイールを採用することにより、フロント部分の凄みとカスタム色を強調しているのが特徴。このフロントにはミニエイプバーハンドルを用い、4本のロールが入ったホールド性とクッション性のバランスに優れたスポーツタイプソロシート、リバースタイプのバーエンドミラーなどで骨太でワイルドなスタイリングを具現化。暗色系の落ち着いたカラーリングとブラックアウトされたエンジン、同じくブラック仕上げのデュアルショットガンマフラーによるアクセントも本機の魅力をさらに引き立てており、その出で立ちはハリウッド映画に登場するダークヒーローさながら。

パワートレインはその他スカウトシリーズと同じ1,133ccの水冷Vツインですが、その他スカウトシリーズ 2022年モデルとは異なり、敢えて出力特性を2021年モデル以前の最大トルク97Nm/5,900rpmとしているのがマニアックなポイント。軽快な運動性能を誇る車体とバランスの良いエンジンが織り成す自在性の高さが身上であった1920年の初代スカウトのように、カスタムテイスト濃厚なスカウトローグがその原点に立ち返った出力特性を付与されているのは実に興味深いポイントで、フェアリングによる空力効果を得ながらも、中速域におけるＶツインの鼓動感と必要にして十分な加速力とを存分に楽しませてくれる味付けなのが何とも小癪なところ。インディアン開発陣の「してやったり顔」が偲ばれる、遊び心とモーターサイクリストとしての高い技術力による見事な仕上げぶりだと言えるでしょう。

乾燥重量241kgという軽さもそうですが、標準タイヤとして採用されているメッツラー製クルーズテックのチョイスもまた見事なもので、フロント130/60B19・リア150/80B16という独自サイズによる偏平率の低さが路面からの突き上げなどを躍動感へと変える材料になっているのが面白く、100km/hまでのクルージング時は軽くてキレのよいハンドリングの恩恵もあって「バイクを走らせる」という根源的な楽しさを思い出させてくれるライドフィール。これはバイク歴の長い数寄者ほど心惹かれる要素であり、一度味わったら矢も盾も堪らなくなってしまうほど。近代モーターサイクルの多くが捨て去ってしまったものを、高性能エンジンを誇るインディアン製ボバーマシンが拾い上げて昇華されているという事実も面白く、数あるスカウトシリーズの中でも際立った個性の持ち主です。

余談ながら日本市場でこそ未導入であるものの、本国アメリカでは排気量983ccのスカウトシックスティをベースマシンとする弟分の『Scout Rogue Sixty(スカウト ローグ シックスティ)』も同時デビューを果たしており、H-D・XL883アイアンなどのパパサンシリーズの好敵手として人気を博しております。日本市場では兄貴分である本機スカウトローグのみの導入ながら、H-D・FXLRS ローライダーSなどのライバル勢とシェア争いを繰り広げており、2023年モデルからはアイコンカラーを導入し以下のカラーバリエーションにて販売を継続中。

2022年…初年度モデル(ブラックメタリック/ブラックスモーク/ブラックスモークミッドナイト/ストームブルー/セージブラシスモーク/ステルスグレー)
2023年…アイコンカラー導入&価格改定(ブラックメタリック/セージブラシスモーク/ストームブルー/ブラックスモーク/ステルスグレー/(以下アイコン)ブラックアズールクリスタル/カッパーメタリック)
2024年…キャリーオーバー

2023年モデルでは新車販売価格が248万6000円と大幅に引き上げられてしまったものの、独特の魅力は日本国内でも着実にファンを増やしており、今後の飛躍にも大きな期待が寄せられるクルーザー市場での注目株だと言えるでしょう。

現在の中古バイク市場においては極端な品薄状態となっているのが実情で、新生スカウトシリーズの中でも中古バイクとして出回っている玉数が非常に少ないモデルと化しています。年間で20万台に及ぶ中古バイクが取引され、名実ともに業界最大のマーケットとなっている「業者間オークション」の取引記録では、2024年秋になってようやく1台が出品された記録があるのみで、その乗り味のよさと味わい深いビジュアル性を愛し長期保有を決意するオーナーの多さが察せられる状況。当該車両の詳細記録を見てみますと、2022年の初年度モデルで走行距離わずか561kmと、コンディションに関してはかなり良好。屋外保管によって生じたタンク部の細かいキズやサビが生じていることが響き、最終落札価格は91万2000円に留まってしまいました。また、灰色(ステルスグレー)というタンク部に生じた小キズや茶サビが目立ちやすいカラーリングであったことも取引価格に影響を及ぼしたと考えられます。2022年モデルの新車販売価格が194万9000円からであったことと、これらの詳細情報を総合的に考慮するとこの取引価格はまずまず妥当な範疇であり、状態良好な車両であればこれ以上の評価額にも期待してヨシ。ニューモデルへの乗り換え・買い替え、あるいは高額での売却を希望される現有オーナー様にとって、この極端な品薄状況はご祝儀価格での買い取りにも期待できる絶好のチャンスであり、買取査定だけでも受けておいて損はございません。その他バイクにはない非常に魅力的なポイントが多い本機スカウトローグだけに、愛車の魅力を再確認する上でその真価を知っておくのも大いにアリだと言えるでしょう。

新生スカウトシリーズの一員にして、独自の魅力を持った「ならず者」スカウトローグで高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、その他スカウトシリーズとの違いや長い歴史を誇るスカウトシリーズに関する正しい知識と理解、大排気量クルーザーの中でも際立った個性による相場事情、目まぐるしく変動する最新の相場事情への精通、並びにそれらを反映した買取価格を提示できる誠実さ、業者間オークションなどへの転売だけではなく自社店舗による直販体制などを駆使した様々な販路によって利益が出せる業者であることがもっとも肝要だとされており、販売力の差が買取価格に直結するもっとも大きなファクターとまで言われております。弊社バイクパッションはそのどちらをも満たしており、特にH-D製ビッグツインを含む海外メーカー製バイクに関しても単一店舗としては日本最多の販売台数実績を誇る直営店舗を持つ強みを活かし、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。新生スカウトシリーズの中でも異彩を放つ個性派モデルだけに、海外モデルにも絶対の自信を持つ弊社ならではの強みによる高額買取でオーナー様のご期待にお応えさせていただくことをお約束いたします。

インディアン・スカウトローグの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定は海外モデルの価値にも精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年10月02日