バルカン800クラシック【1995～2005年】毎週更新の買取査定相場

異なる排気量クラスでシリーズ展開していたカワサキのクルーザー「バルカン」シリーズで、国内モデルの中では中間クラスに属しクラシカルテイストを取り入れたモデルが「バルカン800クラシック」である。
国内仕様のデビューモデルVN800A型は1995年12月に発売された。なお、同年にはスタンダードなスタイリングの「バルカン800」もデビューしている。
通常モデルとの違いは主に外観上のデザイン面となる。ボディカラーはツートーンカラーを採用することでアメリカントラディショナルな雰囲気を醸し出している。そして、フェンダーは厚めのデザインでタイヤに深く被さるエスカルゴタイプを装着。重厚感のあるどっしりとした車格だ。ただ、車体の基本コンポーネントを弟分モデルとなる「バルカン400」と共用しているため、車両重量は253kgにとどまっている。ちなみに「バルカン400クラシック」は252kgで僅か1kgしか差が無かった。
「バルカン800クラシック」のパワートレインは、VN800AE型のSOHC4バルブ水冷Vツインを搭載。最高出力は7,500回転58馬力というスペック。最大トルクは3,500回転で6.4kgfmを発揮した。トランスミッションは5速リターン式を採用している。
ライバルモデルとしては、後発マシンとなるが2001年にデビューしたスズキの「イントルーダークラシック 800」と比較できるだろう。シャフトドライブを採用してエンジンは水冷Vツインの805㏄を搭載。最高出力こそ50馬力と本モデルよりローパワーだが、最大トルクは3,500回転で6.9kgfmと低回転から力強い走りを楽しめるマシンだった。ただ、車両重量は259kg本モデルより6kg重かった。
「バルカン800クラシック」の足回りは、フロントがインナーチューブ41mm径の正立フォークを装備し300mmのシングルディスクブレーキを組合せる。リアはリジットスタイルのユニ・トラックタイプのスイングアームにドラムブレーキという仕様。ホイールサイズは前後共に16インチだった。ちなみにスタンダードモデルの「バルカン800」は、フロントが21インチの前後異径サイズを採用していた。
なお、「バルカン800クラシック」はデビュー以降、国内ではカラーチェンジを実施しながら1999年モデルまで設定された。海外仕様は2005年モデルまで設定され2007年に登場した「バルカン900」シリーズへ世代交代を果たした

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解説記事更新日：2022年03月24日