V11 スポルト【1999~2003年】毎週更新の買取査定相場
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- 型式・年式別|買取相場の推移
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- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
V11 スポルト【1999~2003年】 の買取査定相場
平均買取額は、対10年前比で25%下落。対3年前比で40%下落し、対前年比では12%下落しています。
最も高く売れるカラーリングは黄、最も高く売れる年式は2003年式となっています。
因みに事故車や不動車の買取査定相場は修理工数に応じて12.9~20.8万円です。
V11 スポルト【1999~2003年】 買取査定に役立つ車両解説
イタリア・マンデッロ・デル・ラーリオの名門モト・グッツィが1999年に世に送り出したV11スポルトは、同社のスポーツモデルの正統的な後継機として、ブランドの復活を告げる象徴的な一台だった。そのモデルは1997年のミラノモーターショーで発表されたものの、当時の経営難から実際の市販開始は1999年まで遅れることになった。来歴を辿れば、1971年に登場したV7スポルトを原点とし、1994年に1100スポルトが登場。その1100スポルトの直接の後継として、V11スポルトは市場に投じられたわけである。先代の1100スポルトは、ジョン・ウィットナーが設計した大断面ビームフレームを採用した意欲作で、ステアリングコラムを2枚のプレート機構に結ぶ大型中央ビームが特徴であり、当時のグッツィとしては近代的な車体設計を誇っていた。
V11スポルトはこの基本思想を引き継ぎつつ、大幅な進化を果たした。モダンなカフェレーサーとして位置づけられ、同社伝統の空冷1064ccプッシュロッドVツインをさらに磨き上げたうえ、新設計の6速ミッションと油圧作動式の乾式クラッチを組み合わせた。足回りにはインバーテッドのマルゾッキフォーク、フルアジャスタブルのWPリアショック、スーパーバイク仕様のブレンボブレーキ、そして17インチワイドホイールにピレリのラジアルタイヤを装着するという、当時としては最先端の構成を備えた。エンジンスペックは1064cc空冷90度Vツイン、最高出力91馬力(7800rpm)、最大トルク94Nm(6000rpm)を発揮し、最高速度は216km/hに達した。車体寸法はシート高800mm、ホイールベース1471mm、乾燥重量221kgで、燃料タンク容量は22リットルだった。ブレーキシステムはフロントが320mmデュアルディスク+4ピストンキャリパー、リアが282mmシングルディスク+2ピストンキャリパーという構成であった。
1999年の初年度モデルはグリーン、ブラック、グレーのカラーリングにレッドフレームを採用し、エンジンブロックやギアボックスハウジング、リアベベルギアはアルミグレーに仕上げられた。2000年モデルは前年から大きな変更点のないキャリーオーバーモデルとして展開され、スペックや外観は基本的に踏襲された。ただし当時の経営体制下では品質面に課題を抱えており、信頼性について一部批判も存在した。1999年の発売直後から、このクオリティ問題が次のターニングポイントへの布石となっていった。
そのターニングポイントが訪れたのは2001年のことである。アプリリアによる買収が完了し、モト・グッツィはその傘下に入った。この経営統合は単なる資本移動にとどまらず、製品ラインナップの拡充と品質向上に直接結びついた。V11スポルトは名称を改め、V11スポルトネイキッドとして継続生産されることになった。先代V11ネイキッドと機械的には同一ながら、新たなカラーリングと各部メカニズムへのマットブラック処理が施された。さらにアプリリアからの資金注入によりモト・グッツィ全車に恩恵がもたらされ、V11スポルトネイキッドでは燃料噴射システムの改良が施されて低回転域でのスムーズさが向上したほか、ホイールベースが若干延長され、リアタイヤのサイズが170から180へと変更された。
同じ2001年には、ブランド80周年記念モデルとしてロッソマンデッロが発売された。アプリリア傘下移行後に製造された最初の記念モデルで、レッドとグレーのフレーム、レッドのタンク、カーボン製フロントフェンダーとマフラーを備えた特別仕様だった。また、高性能派生モデルとしてV11スポルトスクーラが2001年に登場。スクーラとはイタリア語で「暗い」を意味し、チタンナイトライドコーティングが施された最高峰のオーリンズ製倒立フォーク、カーボンファイバー製サイドパネル・フロントフェンダー・マフラー、そして高性能なオーリンズサスペンション一式を装備した上級仕様だった。さらに、ハーフフェアリングを装備し、歴史ある「ル・マンズ」の名を現代に復活させたV11ル・マンズも2001年に登場し、V11ファミリーは一気に多様なラインナップを擁することとなった。
2002年には170台限定のV11ル・マンズ・テンニが発売され、ロッソマンデッロは廃番となった。2003年にはさらにウインドスクリーンと高めのハンドルバーを備えたV11スポルトバラビオ)、オーリンズサスペンションを装着したV11ル・マンズ・ロッソコルサ、そしてスクーラに替わる形でオーリンズとチタン製マフラー、エルガールフットレストを装備したカフェスポルトが登場した。こうして派生モデルの多彩な展開が続いたが、V11スポルトとV11ル・マンズの基本モデルは2004年に生産終了、残る派生モデルも2005年に順次廃番となり、V11ファミリーとしてのモデルライフは幕を閉じた。後継モデルとして打ち出されたV11の血脈は、ブランドのスポーツ性の象徴として次世代へと引き継がれていった。
同時代のライバルを整理すると、ビューエル・ライトニング系、ドゥカティ M900モンスター、トライアンフ スピードトリプル等がグッツィ自身が意識する直接の競合だった。性能面では0-400mタイムがドゥカティ M900との比較で11.95秒対12.01秒とほぼ互角であり、スポーツネイキッドクラスの標準的な性能水準に達していた。しかしV11スポルトの真の魅力は数値では測れない部分にある。90度横置きVツインのトルク感、シャフトドライブがもたらす独特の走行感覚、イタリア・デザインの美学、そして1920年代から連綿と続く歴史の重みである。ドゥカティが軽量・高回転の方向性でスポーティネスを訴求し、トライアンフが3気筒の刺激的なパワーを武器とするのに対し、V11スポルトはトルクフルな鼓動と個性的なスタイルを前面に出す独自のポジションを確立していた。
V11スポルト/スポルトネイキッドは、21世紀のバイク市場において純粋な性能競争には参戦せず、"ライダーとバイクとの関係性"という価値を問い続けたモデルだった。アプリリア傘下での品質改善と多様なバリエーション展開を経て洗練されたこのシリーズは、量産品では醸し出せない機械的な魂を持つ一台として、今なお熱烈なファンに支持されている。数字の上では現代のバイクに敵わなくとも、個性という点では代替のきかない存在感を放ち続けている。
買替や売る際の買取査定は1999〜2003年モト・グッツィV11スポルトの中古価値に精通しているバイクパッションに!
| 車名/型式/年式 | Moto Guzzi V11 Sport/KR0000型/1999〜2003年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 1999年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 長さ2150mm 幅785mm 高さ1090mm 重さ221kg |
| シート高・最低地上高(mm) | シート高800mm最低地上高178mm |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストロークOHV1064ccV型2気筒・91馬力(7800回転)・燃費19.6km/1L |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・インジェクション・22.0リットル |
| ジャンル | ビキニカウル標準 |
【1999年式】V11 Sport毎週更新の買取査定相場
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【1999年式】V11 Sport の買取査定相場
平均買取額は、対10年前比で34%下落。対前年比では19%下落しています。
最も高く売れるカラーリングは黄となっています。
【1999年式】V11 Sport 買取査定に役立つ車両解説
1921年の創業以来、イタリアのマンデッロ・デル・ラーリオに根を張り続けてきたモト・グッツィが、世紀をまたぐ瞬間に放った渾身の一台――それが1999年式V11スポルトである。
このマシンは1997年のミラノ・モーターショー(EICMA)で初めて公開された。しかし当時のモト・グッツィは深刻な財政難に陥っており、実際の市場投入は発表から2年後の1999年にずれ込むこととなった。先代にあたる存在として位置づけられるのは、同じ縦置き空冷Vツインを搭載したスポルト1100(1994〜2000年)とセンタウロ(1997〜2000年)であるが、V11スポルトはその両者をベースとしながらも、モダンなカフェレーサーというコンセプトのもと、グッツィの輝かしい過去と最新のコンポーネントを融合させた存在として世に送り出された。スタイリングは1970年代初頭のV750スポルトへのオマージュとされ、特に初期型の「ライムグリーン(テニスグリーン)のタンクに赤いフレーム」という組み合わせは、1971年のV7スポルト(Telaio Rosso / 赤フレームモデル)への直接的なリスペクトといわれている。
車体構成の変更点を見ると、フレームはセンタウロをベースとしたボックスセクション・スチール製に修正が加えられ、ステアリングの鋭さを増すジオメトリの最適化が図られた。リヤサスペンションは先代の複雑なパラレログラム式に代わり、シンプルかつ高剛性なカンチレバー式スイングアームを採用。シャフトドライブ特有のジャッキング現象を抑えるため、リアデフ周りの設計が最適化されている。フロントには倒立式マルゾッキフォーク、リヤにはフルアジャスタブルのWPショックを装備。ブレーキはスーパーバイク仕様のブレンボが奢られ、タイヤはピレリのラジアルを履く17インチのワイドホイールを採用した。
パワートレインに関しては、新設計の6速トランスミッションの採用が大きなトピックとなった。これはシフトフィールと静粛性を先代の5速から大幅に向上させるため新規開発されたもので、非常にコンパクトな設計となっている。これによってドライブシャフトをより長くとることが可能になり、ユニバーサルジョイントの作動角を2度削減することでその耐久寿命を延長した。さらに燃料噴射システムの制御ユニットもアップデートされ、ウェーバー・マレリの16Mから新世代の15Mへ移行。アイドリング混合比の最適化が向上し、先代モデルで指摘されていた16M搭載モデルよりも全体的に良好な燃料マッピングを実現したとされている。
1999年式の具体的なスペックを整理しよう。エンジンは排気量1,064cc、空冷4ストローク90度Vツイン縦置き搭載、OHV方式で1気筒あたり2バルブ。最高出力は91馬力(7,800rpm)を発生する。車体重量は219kgで、最高速度は216km/hに達する。ボア×ストロークは92×80mmで、圧縮比は9.5:1。クラッチはツインディスクの乾式油圧式で、最終減速はシャフトドライブ(ギヤ比11/32)を採用する。外観の仕立てについては、グリーン、ブラック、グレーの3色のカラーリングと常にレッドで統一されたフレームの組み合わせが特徴的で、エンジンブロック、ギヤボックスハウジング、リヤベベルギヤはアルミニウムグレーで仕上げられていた。ホイールも同色のアルミスポーク仕様とされた。外装は丸形ヘッドライト、大型燃料タンク、ピリオンシートカバーを備えたシングルシート、両側出しマフラーのデュアルエキゾーストシステム、そして3スポークのアルミホイールで構成される。なお1999年式と2000年式は機械的・外観的に同一仕様であり、2000年モデルは前年モデルからいかなる重要な変更も加えられることなく、同一のスペックで継続生産されている。
V11スポルトのモデルライフにおける1999年式の立ち位置は、文字どおりの「起点」である。1999年の初代V11スポルト登場後、2001年にアプリリアによる買収が行われ、同年にV11スポルト・ネイキッド、ロッソ・マンデッロ、フルカウルのV11ル・マンがラインアップに加わった。その後2002年にはル・マン・テンニ(限定)とスポルト・スクーラ(オーリンズ+カーボン仕様)、2003年にはバッラビオとカフェスポルト、2004年にはスポルトとル・マンが生産終了となり、2005年にバッラビオ、ロッソ・コルサ、カフェスポルトも終了した。初期モデルは財政難のモト・グッツィが吸収合併前夜に放った渾身作であり、当時は同社伝統のVツイン・シャフトドライブに最新サイクルパーツを組み合わせた意欲作として高く評価された一方で、品質と信頼性の面でのグッツィ的な弱点も抱えていたとされた。アプリリア傘下への移行後、この点は劇的に改善されていくこととなる。
ライバル車種を見渡すと、同時期の欧州ネイキッドないしスポーツロードスターのカテゴリーが主戦場となる。ドゥカティ・モンスター900(出力約80hp、車重205kg)は軽量でよりアグレッシブなハンドリングを持つが、チェーンドライブゆえのメンテナンス性とデスモドロミック機構の整備コストが課題となる。BMW R1100Sはテレレバー式フロントサスペンションによる独自の乗り味とツーリング適性を持つが、シャフトドライブという共通点を持ちながらもキャラクターとしてはより穏健で、V11スポルトが持つ生粋のスポーツ性と個性には届かないとされた。トライアンフ・スピード・トリプルは扱いやすいパワーと俊敏なシャシーを備えるが、V11スポルトが体現する「機械的な魂」という点では別物であった。V11スポルトの優位性は性能数値より体験の質にあり、縦置き空冷Vツインの鼓動、シャフトドライブの滑らかさ、1970年代のカフェレーサーを想起させるスタイリング、そしてブレンボ+マルゾッキという一流コンポーネントの組み合わせが、他のどのライバルとも異なる選択肢を提示していた。
1999年式モト・グッツィV11スポルトは、単なるモデルチェンジを超えた、ブランドの存亡をかけた復活宣言だった。財政難を乗り越えてミラノのショーフロアに姿を現し、2年の時を経て市場に投入されたこのマシンは、グッツィの伝統を守りながらも21世紀に通じる洗練を身にまとった。その後のV11ファミリーの多彩な展開を支えたプラットフォームとして、また「イタリアン・ネイキッドの骨格」を世に問うた宣言として、1999年式V11スポルトが持つ歴史的意義は今なお色褪せない。
買替や売る際の買取査定は、Vの中古価値に精通しているバイクパッションに!
| 車名/型式/年式 | Moto Guzzi V11 Sport/KR0000型/1999年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 1999年 |
| 1つ前の年式モデルからの主な変更点 | 長さ2150mm 幅785mm 高さ1090mm 重さ221kg |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 長さ2150mm 幅785mm 高さ1090mm 重さ221kg |
| シート高・最低地上高(mm) | シート高800mm最低地上高178mm |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストロークOHV1064ccV型2気筒・91馬力(7800回転)・燃費19.6km/1L |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・インジェクション・22.0リットル |
【2000年式】V11 Sport毎週更新の買取査定相場
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- 買取相場の推移
- 状態別
- 走行距離別
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- 取引価格帯
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【2000年式】V11 Sport の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは黄となっています。
因みに事故車や不動車の買取査定相場は15.4万円が平均です。
【2000年式】V11 Sport 買取査定に役立つ車両解説
モト・グッツィ V11スポルトの来歴を語るには、1971年に誕生した750 V7スポルトまで遡る必要がある。V11スポルトはその伝説的なV7スポーツの進化形として生まれたマシンであり、グッツィが長年育ててきたスポーツバイクの系譜を現代に問い直す一台として市場に投入された。その直接の前身にあたるのが1994年にデビューしたスポルト1100で、デイトナをベースに開発され2000年まで生産が続いたモデルだ。このスポルト1100の後継として登場したのがV11スポルトの系譜である。
V11スポルトは1997年のミラノモーターショー(EICMA)でワールドプレミアを飾った。しかし当時のグッツィは深刻な財政難に直面しており、実際の市場投入は1999年まで待たなければならなかった。ベースとなったのはセンタウロ由来のボックスセクション・スチールフレームで、これを操縦安定性が増すよう改修。さらに伝説的なレーシングエンジニア、ジョン・ウィトナー博士の知見を活かしたスパインフレームを採用。リアにはザックス製フルアジャスタブル・モノショックを装備し、シャフトドライブ特有の挙動を制御した。なお、スタイリングはデザイナーのルチアーノ・マラベーゼが手がけ、彼はデザインのみならずカラーリングまで指定し、ライムグリーンにレッドのアクセントという組み合わせを決定した。
エンジンには空冷1064cc・プッシュロッド式OHVのVツインを搭載し、新設計の6速ミッションとツインドライディスク・油圧クラッチを組み合わせた。足回りにはマルゾッキ製インバーテッドフォーク、ザックス製モノショック、スーパーバイク仕様のブレンボ製ブレーキ、そして17インチのワイドホイールにピレリのラジアルタイヤを装着。このパッケージングは、イタリア車らしいキャラクターと最先端のシャシー構成を高い次元で両立させたものだった。
2000年式についていえば、これは生産2年目のモデルにあたり、前年式の1999年モデルから技術・外観・性能のすべての仕様において実質的な変更は行われていない。つまり2000年式は1999年の初期仕様を継続したモデルとして位置づけられる。但し年度の中盤行こう、エンジン塗装が変更され、より質感の異なるグレーが採用されている。
主要スペックとして、エンジンはボア92mm×ストローク80mmの1064cc・空冷90度Vツインで、最高出力は7800rpmで92馬力。トランスミッションは6速、ファイナルドライブはシャフトを採用した。カラーバリエーションはグリーン、ブラック、グレーの3色で、フレームは共通してレッドに塗装。エンジンブロック、ギアボックスハウジング、リアベベルギアケースはグレーアルミ仕上げとされた。外観上の特徴として、ヘッドライト上部にメーターを配した丸型ヘッドライト、シングルシート+パッセンジャーシートカバー、左右出しのデュアルエキゾースト、3スポークアルミホイールなどが挙げられる。Weber-Marelli製フューエルインジェクションは1990年代後半のバイクとしては先進的な装備であり、クリアなスロットルレスポンスをもたらした。
モデルライフ全体における2000年式の立ち位置を整理すると、1999〜2000年式はV11スポルトの「第1世代」として、最もピュアなオリジナル仕様を体現するモデルといえる。2001年にアプリリアグループがグッツィを買収すると、V11シリーズのバリエーション展開が一気に加速した。V11スポルト・ネイキッド、V11ロッソ・マンデッロ、フルカウルのV11ル・マンが登場し、2002年以降はル・マン・テンニ(限定)やオーリンズ装着のスポルト・スクーラ(限定)、2003年にはバラビオやカフェスポルトへと派生が続いた。このような展開を踏まえると、2000年式はV11スポルトの根幹となる思想が最も凝縮された年式であり、後の多彩な派生モデルすべての原点に位置する重要なイヤーモデルといえる。
当時の競合モデルとしては、グッツィ自身がビューエル X1ライトニング、ドゥカティ M900モンスター、トライアンフ スピードトリプルをV11スポルトの主要ライバルと位置づけていた。ドゥカティ モンスターと比較すると、モンスターがより軽量でシャープな運動性能を持ち、Lツインのサウンドを武器とするのに対し、V11スポーツは排気量の大きなトルク感、シャフトドライブによる独自の乗り味、そしてV7スポーツ譲りの歴史的系譜から来るキャラクターの深みで差異化していた。BMW R1100Sは同じシャフトドライブを持つライバルとして比較対象となったが、テレレバーフロントによる性格の異なるハンドリングと、よりツーリング寄りのキャラクターでV11スポルトとは異なる層に訴求した。日本製オープンクラスのスポーツバイクに対しては純粋な加速性能や技術革新では及ばないが、キャラクターと伝統という点では他の追随を許さない独自の領域を確立していた。 C
2000年のV11スポルトは、経営難を乗り越えたばかりのモト・グッツィが世界に向けて送り出したフラッグシップとして、ブランドの誇りと技術の粋を注いだ一台だった。1970年代のカフェレーサー精神を現代のシャシーに宿し、ブレンボ、マルゾッキ、といった最良のイタリア製コンポーネントで固めたこのバイクは、スペックシートから伝わるもの以上に豊かな個性を持っている。後年のバリエーション展開やアプリリア買収以降の品質向上を経た後継モデルと比べると、この時期の初期型には荒削りな部分も残っていたが、それこそがグッツィという工房から生まれた手工業的なものづくりの息吹そのものだった。「V11スポーツを買うのは、人と違う何かを持ちたいからだ」——そんな言葉が語り継がれるように、このマシンは数値を超えたところに、乗り手の心を掴んで離さない磁力を宿している。
買替や売る際の買取査定は2000年式モト・グッツィV11スポルトの中古価値に精通しているバイクパッションに!
| 車名/型式/年式 | Moto Guzzi V11 Sport/KR0000型/2000年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 2000年 |
| 1つ前の年式モデルからの主な変更点 | エンジン塗装変更 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 長さ2150mm 幅785mm 高さ1090mm 重さ221kg |
| シート高・最低地上高(mm) | シート高800mm最低地上高178mm |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストロークOHV1064ccV型2気筒・91馬力(7800回転)・燃費19.6km/1L |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・インジェクション・22.0リットル |
【2001年式】V11 Sport毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
- 買取相場の推移
- 状態別
- 走行距離別
- カラー別
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
【2001年式】V11 Sport の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングはオレンジとなっています。
因みに事故車や不動車の買取査定相場は修理工数に応じて13.3~20.8万円です。
【2001年式】V11 Sport 買取査定に役立つ車両解説
モト・グッツィ V11スポルトは、1997年のミラノ・モーターショーでそのデビューを飾った。しかしその誕生の背景には、当時のモト・グッツィが抱えていた深刻な財政難があった。経営状況の悪化により、実際の市販開始は発表から2年後の1999年まで待たなければならなかった。それでも、V11 スポルトが市場に投じた意義は大きかった。モト・グッツィの長い歴史においてV11 スポルトが担ったのは、スポルト 1100、デイトナ、チェンタウロ、そしてル・マンへと続いてきたブランドのスポーツ系の系譜を、V11シリーズとして1990年代以降に引き継ぐという役割だった。そのルーツをさらに遡れば、1970年代に名声を確立した伝説のV7 スポルトの存在があり、マンデッロ・デル・ラーリオの工場から生み出されるトランスバース(横置き)Vツインという変わらぬ哲学が、V11スポルトのアイデンティティの核にある。
V11のエンジンはシャシーのストレスメンバーとして機能する構造が採用され、ステアリングヘッドのキャスター角は25度に設定されてターンインのクイックさを確保。スウィングアームは延長され、シャフトドライブに起因する挙動を低減する設計が施された。フロントにはマルゾッキ製倒立フォークを採用し、リアはカンチレバー式スイングアームにSachs-Boge製モノショックを組み合わせた足回りを持つ。制動はフロントに320mmディスク+4ピストンキャリパーを2基、リアに282mmディスク+2ピストンキャリパーを配するブレンボ製システムが担う。心臓部であるエンジンは、カリフォルニアの系譜に連なるユニットをベースに改良が加えられたもので、排気量1,064ccの空冷4ストロークOHV Vツイン(90度)が搭載されている。スタイリングは、グリーン、ブラック、グレーのカラーオプションに鮮やかなレッドフレームを組み合わせたもので、エンジンブロックやギアボックスハウジング、リアベベルギアケースはアルミグレーで仕上げられた。スポークデザインの3本スポーク・アルミホイールも初期モデルから採用されており、V11 スポルトのアイコニックなルックスを形成している。
そしてこの2001年式こそが、V11 スポルトのモデルライフにおいてひとつの大きな転換点となった年式である。2000年にアプリリアがモト・グッツィを買収しており、その資金投入の恩恵が2001年モデルで本格的に具現化した。アプリリアからの資金注入を受け、V11スポルト ネイキッドとサブネームが付け加えられた2001年式には実に100箇所に及ぶ変更が施された。
中でも最も重要な改良点がフューエルインジェクションシステムの最適化であり、低回転域でのVツインの扱いやすさが大幅に向上した。また、2001年に向けてフレームは高速安定性向上を目的として補強が行われ、同じく安定性の観点からホイールベースが1,490mmに延長。フロントのマルゾッキ製倒立フォークは40mmから43mmに大径化されている。さらにオルタネーター下部に小径チューブが追加され、2本の排気ポートを繋いで排気管間の圧力バランスを均等化する機構も採り入れられた。リアタイヤも前年の170幅から180幅のセクションへと拡大され、接地面積の増大によるグリップと安定性の強化が図られた。燃料噴射の改善、車体剛性の向上、ホイールベースの最適化、そして幅広リアタイヤの採用というこれらの変更は、1999年の発売以来「個性的だが粗削り」と評されてきたV11を、本格的な完成形へと引き上げるものだった。アプリリアの関与以前、近年のモト・グッツィは品質と信頼性において大きな問題を抱えていたが、V11の登場—特に2001年以降の改良モデル—によってその状況は劇的に改善された。塗装や仕上げの質が高まり、コンポーネントのクオリティも向上し、信頼性も大幅に改善されている。
モデルラインナップという観点から見ると、2001年式V11 スポルトはさらに多彩な顔ぶれで展開されることになった。2001年にはV11スポルト ネイキッドに加えて、ハーフカウル仕様のV11 Le Mans、そして限定車のV11 Rosso Mandello(ブランド創立80周年記念モデル)が一気にラインナップに加わり、V11ファミリーは大きく広がった。その後、2002年にはSport Scura(限定)とLe Mans Tenni(限定)が追加され、2003年にはBallabio、Le Mans Rosso Corsa、Café Sportが投入された。。
ライバル車種という観点では、ドゥカティモンスター 900S、トライアンフスピードトリプルといった同時代のネイキッド系スポーツバイクが競合として挙げられる。モンスタ900はドゥカティお得意のトレリスフレームと90度Vツインで個性を主張し、スピードトリプル 955iは3気筒エンジンならではのキャラクターで異なるライディング体験を提供した。V11の差異化要素はまず、その圧倒的なエンジン排気量1,064ccとシャフトドライブにある。最高出力91馬力/7,800rpmというスペックを持つVツインは、高回転まで回すことを厭わない積極的な性格を持ち、単なるローレブ・トルキーな大排気量ツインというイメージを覆す。モンスター900やスピードトリプルに比べて車両重量は重く、純粋なスポーツ性能では後者が有利な場面もあるが、V11が提供するのは他の追随を許さない唯一の世界観が最大の武器だった。
もし古典的なイタリアン・ヘビーウェイトに21世紀のコンポーネント、仕上げ、スタイルを求めるならば、モト・グッツィ V11をおいて他にない。エンジンが生み出す独特のトルクリアクション、シャフトドライブの哲学、そしてマンデッロ・デル・ラーリオという地名が刻む歴史—そのすべてが一台のモーターサイクルに凝縮されたのが、2001年式V11という存在だ。アプリリアの関与のもとで完成度を増したこのモデルは、ブランドの誇りを次世代に橋渡しする、真に意義深いイヤーモデルとして今日も語り継がれている。
| 車名/型式/年式 | Moto Guzzi V11 Sport/KR0000型/2001年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 2001年 |
| 1つ前の年式モデルからの主な変更点 | ホイールベース延長、インジェクション最適化、フロントフォーク大径化、他100箇所以上の改良 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 長さ2150mm 幅785mm 高さ1090mm 重さ221kg |
| シート高・最低地上高(mm) | シート高800mm最低地上高178mm |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストロークOHV1064ccV型2気筒・91馬力(7800回転)・燃費19.6km/1L |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・インジェクション・22.0リットル |
【2002年式】V11 Sport毎週更新の買取査定相場
年間に約20万台のオートバイが取引される業者間オークション市場の取引履歴(買取相場の前提データ)を
2026年06月21日時点から120ヵ月間
遡りましたが 【2002年式】V11 Sport の取引はありませんでした。
買取相場が類似する、型式や年式を下記からお選びください。
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【2002年式】V11 Sport の買取査定相場
【2002年式】V11 Sport 買取査定に役立つ車両解説
モト・グッツィV11スポルトは1997年のミラノ・モーターショーでそのデビューを飾った。しかし、同社が当時抱えていた深刻な財政難により、実際の市場投入は2年遅れ、1999年にようやく販売が開始された。このモデルは、先代にあたる1100 スポルトの後継として位置づけられ、1100 スポルトに搭載されていたエンジンをベースに、ジュリオ・チェーザレ・カルカーノが1960年代に生み出した伝統の縦置きVツイン・レイアウトを基礎とし、1990年代に近代化されたユニットを継承。モト・グッツィ伝統の横置きVツイン・シャフトドライブという独自のメカニズムに、当時水準の高い足回りパーツを組み合わせた、個性派ネイキッドロードスターとして登場した。
車体構成において最大の革新点は、従来の「トンティフレーム」を廃し採用した新設計のスパインフレームだった。このシャシーは矩形断面のモノビーム・スチールフレームで構成され、クランクケースがセミ・ロードベアリング機能を担う構造となっている。ステアリングコラムの角度は25度に設定され、直進安定性と操舵の精度を両立している。サスペンションはフロントに43mmのマルゾッキ製倒立テレスコピックフォーク、リアにはカンチレバースイングアームとザックス・ボージュ製調整式モノショックアブソーバーの組み合わせを採用している。ブレーキにはフロントに320mmダブルディスク+4ポッドキャリパー、リアには282mmシングルディスク+2ポッドキャリパーを装備。タイヤはフロント120/70-17、リア180/55-17の構成で、ホイールベースは1,490mmである。
2002年式V11スポルトネイキッドを語る上では、まず「V11スポルトネイキッド」という名称の成り立ちを押さえる必要がある。元々1999年に「V11スポルト」として発売されたこのモデルは、2001年に名称が「V11スポルトネイキッド」へと改められた。スポルトとスポルトネイキッドは機械的には同一だが、スポルトネイキッドは新たなカラーリングと、メカニズム部分に施されたマット仕上げのブラックトリートメントが特徴だった。シリンダー、シリンダーヘッド、ロッカーカバーはこの塗装から除外され、ホイールにはグロッシーブラックのエポキシ仕上げが施された。2002年式はその「V11 スポルトネイキッド」としての2年目のモデルであり、前年式(2001年)からの技術的・視覚的・性能的仕様に変更はなく、同一のスペックで継続生産されたものである。外観上の特徴としては、メーター類をトップマウントしたラウンドヘッドライト、シングルシート、左右2本出しのデュアルマフラー、そして3スポークのブラック仕上げアルミホイールが挙げられる。
心臓部となるエンジンは、排気量1,064cc空冷4ストロークOHV2バルブのVツインで、最高出力は92馬力を7,800rpmで発生する。圧縮比は9.5:1、トランスミッションは6速で、最終減速はシャフトドライブ(カルダン式)を採用する。車両重量(乾燥重量)は221kg、燃料タンク容量は22リットルである。フューエルインジェクションは標準装備で、2001年モデルではアプリリアによる資本注入により100箇所以上の改良が実施されており、とくに燃料噴射システムの改良によって低回転域でのスムーズさが増した。同年式においてV11 SPORT NAKEDは、他のV11バリアントとともに恩恵を受けた仕上げや品質向上を享受していた。
2001年にアプリリアによる買収が完了して以降、V11ファミリーは多彩なバリエーション展開が加速した。2002年はロッソ・マンデッロが生産終了となり、限定仕様のル・マン・テニやスポルトSCURAが追加された年でもある。2003年にはスポル BALLABIOやル・マン・ロッソ・コルサ、カフェ・スポーツが登場し、アップハンドル仕様のネイキッドモデルスポルトBALLABIO登場に伴い、セパレートハンドル仕様のネイキッドはその役割を終えた。つまり2002年式は、スポルトネイキッドとして存在できる最後期に近いモデルであり、2001年のアプリリア傘下化による品質向上の恩恵を受けながらも、後年の上位グレード化・高額化路線に進む前の「標準仕様のV11」としてほぼ完結した1台と位置づけられる。
2002年当時のライバルとして筆頭に挙がるのは、2001年にモンスターS4を投入したドゥカティで、916由来の水冷4バルブスーパーバイクエンジンを搭載し、43mmショーワ倒立フォークやBrembo4ポッドキャリパーなどの高性能パーツで武装していた。同じイタリアンVツインという出自を持ちながら、S4は液冷高回転型エンジンと軽量な車体でよりアグレッシブなスポーツ性を打ち出していた。一方、BMWのR1100Sも同じ排気量帯の欧州産スポーツツインとして比較対象に挙がる。V11とR1100Sはしばしば直接比較されたが、V11がより生々しくスポーティなライディングポジションを持つのに対し、BMWはより洗練されたファインダイニング的な乗り味を持つとオーナーたちには評された。V11 スポーツネイキッドの最大の差別化要素は、ドゥカティほど過激ではなくBMWほど整然ともしていない、「大排気量イタリアン縦置きVツイン+シャフトドライブ」という唯一無二の個性にある。
2002年式V11 スポルトネイキッドは、モト・グッツィという希少なブランドの歴史的文脈を持ちながら、現代的なフューエルインジェクションや倒立フォーク、アルミホイールなどのコンテンポラリーなハードウェアを持つという、稀有なバランスを実現した1台だった。V11シリーズは全体として、21世紀の技術と部品を持った正真正銘のオールドスクール・イタリアン・ヘビーウエイトを求めるライダーにとって、他に代えがたい選択肢であり続けた。量産車としてはその個性の強さゆえに万人向けとは言えないが、アプリリア傘下によって改善された信頼性と品質、そして年々高まる希少価値を考えれば、縦置きVツインというグッツィの哲学を体現するコレクターズアイテムとして、今もなお色褪せない魅力を放っている。
買替や売る際の買取査定は2002年式モト・グッツィV11スポルトの中古価値に精通しているバイクパッションに!
| 車名/型式/年式 | Moto Guzzi V11 Sport/KR0000型/2002年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 2002年 |
| 1つ前の年式モデルからの主な変更点 | 仕様変更なし |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 長さ2150mm 幅785mm 高さ1090mm 重さ221kg |
| シート高・最低地上高(mm) | シート高800mm最低地上高178mm |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストロークOHV1064ccV型2気筒・91馬力(7800回転)・燃費19.6km/1L |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・インジェクション・22.0リットル |
【2003年式】V11 Sport毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
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- 状態別
- 走行距離別
- カラー別
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
【2003年式】V11 Sport の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは赤となっています。
【2003年式】V11 Sport 買取査定に役立つ車両解説
モト・グッツィ V11スポルトは、1997年のミラノ・モーターショーにおいてそのプロトタイプが初公開されたが、当時のモト・グッツィが深刻な財政難に直面していたため、実際の市販化は1999年まで持ち越された。そのルーツを辿れば、V11に搭載されたエンジンは、モト・グッツィ1100 スポルトで使われていたユニットを受け継いでおり、そのエンジン自体はジュリオ・チェーザレ・カルカーノが1960年代に設計したものをベースに発展させたものだ。V11は、1994年に登場したスポルト1100が、より高い性能を求めるライダー層に向けて設計されたモデルであり、1996年には同モデルにウェーバー・マレリ製燃料噴射システムが搭載され、これが後継モデルたるV11に受け継がれた技術的骨格のひとつとなった。
V11は従来30年以上続いたグッツィのプラットフォームに対して、軽量化されたクラッチ、6速ギアボックス、フューエルインジェクション、そして剛性を高めたフレームといった複数のアップグレードを施しており、単なるスタイルの刷新にとどまらない世代交代を果たしていた。1999年のV11 スポルト発売後、2001年にはアプリリアによる経営統合が行われ、同年V11スポルトネイキッド、V11ロッソ・マンデッロ、セミカウルを纏ったV11ル・マンが相次いでデビューした。アプリリア傘下に入ったことの影響は製品の信頼性に直結しており、それ以前のモト・グッツィが品質と信頼性の面で多くの問題を抱えていたのとは対照的に、アプリリア体制下では塗装・仕上げの品質が大幅に向上し、信頼性も著しく改善された。
車体の根幹をなすのはモノビーム型スチール製フレームであり、フロントには40mmのマルゾッキ製倒立テレスコピックフォークが組み合わされ、リアはカンチレバー式スイングアームとアジャスタブル・モノショックが担う構成だ。ブレーキはフロントに320mmのブレンボ製フローティングダブルディスク+4ポットキャリパー、リアに282mmシングルディスク+2ポットキャリパーという組み合わせで、当時の大排気量ネイキッドとして申し分のない制動力を確保していた。心臓部は縦置きマウント・空冷90度Vツインのプッシュロッドエンジン、排気量1,064cc。シリンダーあたり2バルブ構成で91馬力を発揮し、22リットルタンクを装備する。このトランスバース配置Vツインとシャフトドライブの組み合わせこそ、グッツィアイデンティティの核心である。
2003年式V11スポルトネイキッドの特徴と前年式からの変更点に目を向けると、2001年に車名を変更して以来、基本的にはV11スポルトと機械的に同一な構成を維持しつつ、カラーリングや表面処理を刷新したモデルとして展開されてきた。2003年式では車体外観においてメカニカル部品にマットブラック処理が施された。エンジンブロック、ギアボックスハウジング、リアベベルギアカバーはアルミグレーで統一され、3スポークキャストアルミホイールも同系色で仕上げられていた。スペックは前年式と変わらず、最高出力91馬力・7,800rpm、最大トルク94Nm・6,000rpm、乾燥重量221kg、シート高800mm、ホイールベース1,490mmというスペックが継続された。注目すべき点として、2001年のアップデートでフレームの剛性が高められ、高速域での安定性向上を目的にホイールベースが1,490mmへと延長されており、また、オイルクーラー下に小型チューブが追加されて2本の排気管の圧力バランスを均一化するクロスオーバーパイプが導入されていた。一方で、2003年型については油圧ヘッド周辺のワランティ問題が一部車両に見られたという報告も残っており、初期の信頼性に関してはばらつきがあった点も事実として記録されている。
モデルライフにおける2003年式の位置づけについては、同年、V11ファミリーはモデルの再編を迎え、V11スポルトネイキッドとV11スポルトSCURAはラインナップから外れる一方、新たにV1スポルト BALLABIOとV11 カフェスポルトが登場した。すなわち2003年式V11スポルトネイキッドは、このモデルとしての最終年式にあたる。2004年にはベースモデルであるV11 スポルトも廃番となり、2005年にはBALLABIO、ル・マンズ ロッソコルサおよびカフェスポルトも生産を終了した。後継にあたるVツインネイキッドの役割は、2003年のEICMA(ミラノ国際モーターサイクル展)でプロトタイプが公開されたGRISO 1100が引き継ぐことになる。GRISOはV11で培った縦置きVツインの哲学を継承しつつ、より現代的なルックスと洗練されたハンドリングを持ち込んだモデルとして2005年から市販化された。
ライバル車種の比較では、同時代の比較テストでV11と直接対決したのは、ドゥカティ モンスター1000S、BMW R1150R、そしてビューエルXB9Sライトニングであった。各車は空冷ツインシリンダーを搭載し、概ね90馬力前後を発揮していた。その中でV11は全長が長く、装備重量も250kg弱とライバル中最重量に属するにもかかわらず、アジャイルなハンドリングで健闘した一方で、低回転域でのパワーデリバリーの不均一さが指摘された。BMWとの比較においてはグッツィのVツインはBMWのボクサーに比べてトランスミッションが重く、やや古典的な性格があるが、キャラクターと魅力の面では独自の地位を占めていた。ドゥカティとの差異は操縦性の鋭さとメンテナンスコストの高さにあり、BMWとの違いは機械的な個性の豊かさにある。シャフトドライブという低メンテナンス性と、感覚的な乗り味の独自性がV11の強みだった。
2003年式V11スポルトネイキッドは、20世紀から引き継がれたモト・グッツィの哲学と、アプリリア体制下で到達した現代的品質が最もバランスよく結実したモデルのひとつである。ラインナップ終焉という事実は、その歴史的重要性をいっそう高めている。スペックシートの数値で競い合う時代において、あえて量産的洗練に背を向けた縦置きVツインの鼓動と、イタリア・マンデッロ・デル・ラーリオが積み重ねた歴史の重みを同時に感じさせるこのモデルは、今なお特別な存在感を放ち続けている。
買替や売る際の買取査定は2003年式モト・グッツィV11スポルトの中古価値に精通しているバイクパッションに!
| 車名/型式/年式 | Moto Guzzi V11 Sport/KR0000型/2003年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 2003年 |
| 1つ前の年式モデルからの主な変更点 | 部品カラーリングや表面処理を刷新 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 長さ2150mm 幅785mm 高さ1090mm 重さ221kg |
| シート高・最低地上高(mm) | シート高800mm最低地上高178mm |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストロークOHV1064ccV型2気筒・91馬力(7800回転)・燃費19.6km/1L |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・インジェクション・22.0リットル |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 V11 スポルト 2000年式
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年6月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年06月19日
【状態別の買取相場】 V11 スポルト 2000年式
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年6月時点から 3 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
29.2万円
24.2万円
3台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
15.4万円
15.4万円
1台
※データ更新:2026年06月19日
【走行距離別の買取相場】 V11 スポルト 2000年式
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年6月時点から 3 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 1〜2万km | 最高 | 30.0万円 | 1台 |
| 平均 | 30.0万円 | ||
| 最低 | 30.0万円 | ||
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| 2〜3万km | 最高 | 24.2万円 | 1台 |
| 平均 | 24.2万円 | ||
| 最低 | 24.2万円 | ||
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| 3〜5万km | 最高 | 33.4万円 | 1台 |
| 平均 | 33.4万円 | ||
| 最低 | 33.4万円 | ||
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※データ更新:2026年06月19日
【カラー別の買取相場】 V11 スポルト 2000年式
- ■
- ■
- ■ ■
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年6月時点から 3 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ | 30.0 万円 | 1台 | ![]() |
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| ■ | 24.2 万円 | 1台 | ![]() |
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| ■ / ■ | 33.4 万円 | 1台 | ![]() |
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※データ更新:2026年06月19日
【実働車の取引価格帯】 V11 スポルト 2000年式
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年6月時点から 3 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年06月19日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
V11 スポルト【1999~2003年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年06月19日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | V11 スポルト【1999~2003年】 | 36.0万円 | 4.0点 | KR00001M | 29,882km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | V11 スポルト【1999~2003年】 | 33.6万円 | 3.8点 | KR0000YM | 33,374km | ■ / ■ |
| 3 | V11 スポルト【1999~2003年】 | 31.4万円 | 4.0点 | KR0000XM | 28,082km | ■ |
| 4 | V11 スポルト【1999~2003年】 | 30.2万円 | 3.8点 | KR0000YM | 11,624km | ■ |
| 5 | V11 スポルト【1999~2003年】 | 28.6万円 | 4.0点 | KR00001M | 44,723km | ■ |
| 6 | V11 スポルト【1999~2003年】 | 26.1万円 | 4.2点 | KR0000XM | 17,562km | ■ |
| 7 | V11 スポルト【1999~2003年】 | 25.3万円 | 4.0点 | KT00203M | 906km | ■ |
| 8 | V11 スポルト【1999~2003年】 | 24.3万円 | 3.7点 | KR0000YM | 22,547km | ■ |
| 9 | V11 スポルト【1999~2003年】 | 21.1万円 | 3.8点 | KR0000XM | 42,397km | ■ |
| 10 | V11 スポルト【1999~2003年】 | 20.3万円 | 4.2点 | KR0000XM | 43,708km | ■ |
| 11 | V11 スポルト【1999~2003年】 | 18.7万円 | 3.7点 | KR00001M | 19,683km | ■ |
| 12 | V11 スポルト【1999~2003年】 | 18.3万円 | 3.7点 | KR0000XM | 14,636km | ■ |
| 13 | V11 スポルト【1999~2003年】 | 16.1万円 | 3.7点 | KR00001M | 62,856km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています
【1999年式】V11 Sport 上位20台の取引額 (データ更新:2026年06月19日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | 【1999年式】V11 Sport | 31.4万円 | 4.0点 | KR0000XM | 28,082km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 【1999年式】V11 Sport | 26.2万円 | 4.2点 | KR0000XM | 17,384km | ■ |
| 3 | 【1999年式】V11 Sport | 21.2万円 | 3.8点 | KR0000XM | 41,969km | ■ |
| 4 | 【1999年式】V11 Sport | 20.4万円 | 4.2点 | KR0000XM | 43,266km | ■ |
| 5 | 【1999年式】V11 Sport | 18.6万円 | 3.7点 | KR0000XM | 14,201km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています
【2000年式】V11 Sport 上位20台の取引額 (データ更新:2026年06月19日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | 【2000年式】V11 Sport | 33.6万円 | 3.8点 | KR0000YM | 33,374km | ■ / ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 【2000年式】V11 Sport | 30.2万円 | 3.8点 | KR0000YM | 11,624km | ■ |
| 3 | 【2000年式】V11 Sport | 24.4万円 | 3.7点 | KR0000YM | 22,320km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています
【2001年式】V11 Sport 上位20台の取引額 (データ更新:2026年06月19日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | 【2001年式】V11 Sport | 36.0万円 | 4.0点 | KR00001M | 29,882km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 【2001年式】V11 Sport | 28.6万円 | 4.0点 | KR00001M | 44,723km | ■ |
| 3 | 【2001年式】V11 Sport | 19.0万円 | 3.7点 | KR00001M | 19,098km | ■ |
| 4 | 【2001年式】V11 Sport | 16.4万円 | 3.7点 | KR00001M | 60,989km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています
【2002年式】V11 Sport 上位20台の取引額 (データ更新:2026年06月19日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています
【2003年式】V11 Sport 上位20台の取引額 (データ更新:2026年06月19日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | 【2003年式】V11 Sport | 25.4万円 | 4.0点 | KT00203M | 897km | ■ |
|---|
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています











