F4-1000R 312【2007~08年】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
- 高く売れる型式・年式
- 買取相場の推移
- 型式・年式別|買取相場の推移
- 状態別
- 走行距離別
- カラー別
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
F4-1000R 312【2007~08年】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは白/黒、最も高く売れる年式は2008年式となっています。
因みに事故車や不動車の買取査定相場は修理工数に応じて37.1~64.4万円です。
F4-1000R 312【2007~08年】 買取査定に役立つ車両解説

- レッド
- 当時の新車価格
- 税抜 285.7万円 (税込300万円)
- 現在の上限買取相場指標
-
132.5万円
- 現在の平均買取相場指標
-
132.5万円
- 上限参考買取率
- 46.4%
- 平均参考買取率
- 46.4%
F4 1000R 312は、MVアグスタが2007年9月のミラノショーで2008年式モデルとして発表した、F4 1000R系列の究極派生グレードである。車名末尾の「312」は最高速度312km/h(193.87mph)を意味し、ボンネビルで299.148km/hを記録したF4 1000Rをさらに上回る速度域に到達したことを誇示する記号として機能した。発表当時、世界最速の量産バイクという称号を冠した一台である。
このバイクは「F4 1000Rに312のステッカーを貼っただけのモデル」ではない。30mm径のチタン製インテークバルブを新採用し、カムシャフトの再設計、可変長インテークトラクト(断面積を46mmから48mmへ拡大)、48mmスロットルボディの装備により、エンジン出力を183hp/12,400rpmへ引き上げ、F4 1000Rに対して9hpの増強と500rpmの余裕を得た。シャーシ・サスペンション・ブレーキ・ホイールはF4 1000Rから継承されつつ、ブレーキはBrembo製P4/34ラジアルマウントキャリパー+φ320mmアルミディスク(アルミフランジ)、フォークはMarzocchi製R.A.C.(Road Advanced Component)仕様、リアサスはSachs製高速・低速圧側調整付きと、装備の格は明確に格上げされている。
カラーはGloss Black/Gray、Pearl White/Black、Corsa Red/Silverの3色を継承。標準のシングルシーター仕様に加え、二人乗りに対応した「F4 R 312 1+1」も同時にラインナップされた。EBS(Engine Brake System)と呼ばれる電子制御エンジンブレーキシステムを新採用し、Euro3対応とともに、トラックでの実戦的性能向上を果たした。F4 1000R 312は、第一世代F4 1000Rの完成度を究極まで突き詰めた、短命ながら強烈な存在感を放つグレードである。
エンジンは998cc水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ、ボア76.0×ストローク55.0mm、圧縮比13.0:1、最高出力183hp/12,400rpm、最大トルク115Nm(11.7kgf・m)/10,000rpmを発生する。F4 1000Rに対する主要変更点として、30mm径のチタン製インテークバルブ、再設計のカムシャフト、断面積を46mmから48mmへ拡大した可変長インテークトラクト、φ48mmスロットルボディを採用。これにより9hpの出力向上と500rpmの追加レブバンドを獲得した。Euro3規制対応。燃料供給は最新世代のMagneti Marelli 5SM統合点火・噴射システム、6速ミッション、湿式多板クラッチ、チェーン最終駆動。
EBS(Engine Brake System)と呼ばれる電子制御エンジンブレーキシステムを新採用。これは一種のスリッパー機能を電子的に統合した装備で、減速時にリアタイヤがホップしないよう制御する。後の本格的トラクションコントロールに先駆ける装備として注目される。
サスペンションはフロントがMarzocchi製φ50mm倒立フォーク「R.A.C.(Road Advanced Component)」仕様。チタンナイトライドコーティング処理を施したインナーチューブと、リバウンド・コンプレッション減衰調整、スプリングプリロード調整を備える。リアはSachs製モノショック(リバウンド・コンプレッション減衰調整、スプリングプリロード調整、高速・低速圧側調整付きレーシング仕様)。ブレーキはフロントがBrembo製P4/34ラジアルマウントモノブロックキャリパー+Brembo製φ320mmアルミディスク(アルミフランジ)、リアはBrembo製4ポット+φ210mmディスク。ブレーキ・クラッチレバーはMVアグスタ専用設計のNissin製マイクロメトリック調整式。
ホイールはBrembo製Yスポーク鍛造アルミ、フロント3.50×17インチ・リア6.00×17インチ。タイヤはフロント120/70ZR17、リア190/55ZR17。車体はクロムモリブデン鋼トレリスフレーム+アルミサイドプレート構成、シングルサイドスイングアーム、座面下4本出し角形エキゾーストはF4のアイデンティティとして継承。
2007〜2008年の量産1000ccスーパースポーツの中でも、F4 1000R 312は最高速度312km/hを公称する特別な立ち位置を占めた。同時期の主要ライバルはヤマハ YZF-R1、ホンダ CBR1000RR、スズキ GSX-R1000、カワサキ ZX-10R、ドゥカティ 1098/1098S、KTM RC8といった面々で、日本勢が高い量産品質と価格競争力を武器とし、ドゥカティがレースイメージで競う中、F4 1000R 312は「世界最速の量産車」という称号と、Brembo製Yスポーク鍛造ホイール・チタンインテークバルブ・R.A.C.フォークといった豪華装備で対抗した。
兄弟車として、ベースとなる無印F4 1000R(174hp)が並行販売され、両者は装備とエンジン仕様で明確に差別化された。同年には限定モデルF4 1000 Senna(2006年300台限定、Alcantaraシート・特別塗装)の余韻が市場に残り、F4 1000R 312はそれを継ぐ「準限定的なプレミアムR」という位置づけで認識された。さらに翌2009年には1,078ccエンジンを搭載した上位「F4 1078 RR 312」が登場し、190hpを発生してF4 1000R 312を機械的に超えていく。これにより1000ccのF4 R 312は短命に終わるが、その短さこそが希少価値を高める要因ともなった。
二人乗り仕様の「F4 R 312 1+1」も同時ラインナップされ、ピリオン対応シートが追加された以外は単座車と全く同一仕様だった。トラック志向のスーパースポーツとしては珍しい配慮で、MVアグスタの「所有する楽しみ」を重視する姿勢が表れている。
モデルの変遷
2007年9月:F4 R 312をミラノショー(EICMA)で発表。2008年式モデルとして翌年正式販売予定。
2008年:F4 R 312(F4 1000R 312)正式販売開始。Euro3対応、183hp、Brembo製Yスポーク鍛造ホイール、R.A.C.フォーク、EBS搭載。二人乗り仕様F4 R 312 1+1も同時ラインナップ。
2008年末〜2009年初頭:F4 1078 RR 312(1,078cc・190hp)が上位として登場、Bike-uriousの記述によれば1,078ccはF4 CCで初登場したエンジンをベースに、F4 R 312を発展させたもの。これによりF4 1000R 312は実質的に2008年限りで生産終了し、Rプレミアム派生グレードのバトンを1,078cc世代に渡す。
2009年以降:F4 1000R 312は1,078cc化により役割を終え、市場では希少な存在となる。F4 1000Rは無印のみ継続生産され、翌2010年の第二世代フルモデルチェンジを迎える。
市場動向と中古車としての価値
F4 1000R 312は中古市場において、「F4 1000Rの究極派生グレード」「世界最速の量産バイクとして発表された存在」「実質的な販売期間が短く希少」という三つの特性により、F4 1000R系列の中でも特別な評価を受けるバイクとなっている。生産期間が短く実質1〜1.5年に限られたこと、後継の1,078cc化により1,000ccで「312」を名乗る最後のグレードであったことから、コレクター視点での価値が高い。
装備面では、Brembo製Yスポーク鍛造アルミホイール、Brembo製P4/34ラジアルブレーキ、R.A.C.仕様Marzocchiフォーク、チタン製インテークバルブ、Magneti Marelli 5SM統合システム、EBSといった、無印F4 1000Rを上回る豪華装備が中古でも保たれており、当時のフラッグシップ仕様をそのまま手に入れられる。装備グレードあたりのコストパフォーマンスは、現代の高額化したスーパースポーツと比較しても優位性がある。
注意点としては、MVアグスタ共通の信頼性課題(電装系、定期メンテナンスコスト、専門ディーラーへの依存度)に加え、312グレード固有の整備性も考慮が必要。チタンインテークバルブやR.A.C.フォークといった専用装備は、整備や部品調達に専門知識が必要となる場面がある。長期保有を前提とする場合、信頼できるMVアグスタ専門整備工場との関係性が鍵となる。
F4 1000R 312は、MVアグスタが「世界最速の量産バイク」という称号を、車名末尾の数字に堂々と刻んだ稀有なバイクである。9hpの増強と500rpmの追加レブバンドという、数値で見れば控えめな更新の中に、チタンインテークバルブ・R.A.C.フォーク・Yスポーク鍛造ホイール・EBSといった本格的な実戦装備が惜しみなく投入されており、無印F4 1000Rが「美しい標準スーパースポーツ」だとすれば、F4 1000R 312は「美しさを保ったままトラック志向に振り切ったプレミアム派生」と位置づけられる。
短期間で1,078ccの後継に道を譲ったことが、結果的にこのモデルの希少性と神話性を高めた。F4 1000Rの第一世代を語る上で、312は単なる派生グレードではなく、「Rがどこまで進化できたか」を示す到達点としての意味を持つ。タンブリーニ設計の原型を最も色濃く残した時代に、最も過激な装備を纏った姿──それがF4 1000R 312である。中古車として選ぶ場合、無印R以上の希少性と所有満足感を求めるライダーにとって、この一台は唯一無二の選択肢となる。世界最速を名乗ったプレミアムRとして、F4 1000R 312は今もMVアグスタファンの記憶に深く刻まれている。
| 車名/型式/年式 | MVアグスタ F4 1000R 312 / F511B型 / 2007年〜2008年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 2007~2008年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | (長さ)2070 (幅)685 (高さ)-- (重さ)192 |
| シート高・最低地上高(mm) | (シート高)810 (最低地上高)-- |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ・183hp(12,400rpm) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・フューエルインジェクション・21リットル |
| 新車販売価格 | 新車価格 3,000,000円(税込) |
| ジャンル | スーパースポーツ |
【2007年式】F4-1000R 312毎週更新の買取査定相場
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- カラー別
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- 表示金額について
- 上位20台の取引額
【2007年式】F4-1000R 312 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは白/黒となっています。
因みに事故車や不動車の買取査定相場は修理工数に応じて37.1~64.4万円です。
【2007年式】F4-1000R 312 買取査定に役立つ車両解説

- レッド
- 当時の新車価格
- 税抜 285.7万円 (税込300万円)
- 現在の上限買取相場指標
-
132.5万円
- 現在の平均買取相場指標
-
132.5万円
- 上限参考買取率
- 46.4%
- 平均参考買取率
- 46.4%
2007年式のF4 1000R 312は、同年9月のミラノショー(EICMA)で正式発表された、F4 1000R系列の頂点に立つ新グレードである。発表時に「2008年式モデル」として位置づけられたが、ショー直後の2007年末から欧州市場では順次デリバリーが始まり、実質的には2007年末発表・2008年式販売という移行期に登場した一台である。本稿では発表年である2007年式として、新登場グレードの初期姿を扱う。このバイクの最も象徴的な要素は、車名末尾に刻まれた数字「312」である。これは最高速度312km/h(193.87mph)を意味し、無印F4 1000Rがボンネビルで樹立した299km/hの世界記録をさらに上回る速度域への到達を示す記号として機能した。2007年の発表段階でMVアグスタは「世界最速の量産バイク」という称号を高らかに宣言し、当時のスーパースポーツ市場に強烈な印象を残した。F4 1000R 312は単なる外観仕様変更モデルではなく、エンジン内部に踏み込んだ本格的派生グレードである。30mm径のチタン製インテークバルブ、再設計カムシャフト、可変長インテークトラクトの断面積拡大(46mmから48mmへ)、φ48mmスロットルボディの装備により、F4 1000Rに対して9hp増強の183hpを発生し、レブバンドも500rpm拡大された。さらにBrembo製P4/34ラジアルマウントモノブロックキャリパー、Brembo製Yスポーク鍛造アルミホイール、Marzocchi製R.A.C.(Road Advanced Component)仕様φ50mmフォーク、Sachs製レーシング仕様モノショック、そしてEBS(Engine Brake System)と呼ばれる電子制御エンジンブレーキシステムを新採用。Euro3規制対応も同時に果たされている。カラーはCorsa Red/Silver、Pearl White/Black、Gloss Black/Grayの3色構成。標準シングルシーター仕様に加え、二人乗り対応の「F4 R 312 1+1」も同時にラインナップされた。F4 1000R 312は、タンブリーニ設計の原型を保ったまま、究極のトラック志向へと振り切ったプレミアム派生グレードとして、その姿を世に問うた。
エンジンは998cc水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ、ボア76.0×ストローク55.0mm、圧縮比13.0:1、最高出力183hp/12,400rpm、最大トルク115Nm(11.7kgf・m)/10,000rpmを発生する。無印F4 1000R(174hp)に対する強化点として、30mm径のチタン製インテークバルブ、再設計カムシャフト、断面積を46mmから48mmへ拡大した可変長インテークトラクト、φ48mmスロットルボディを採用。9hpの出力向上と500rpmの追加レブバンドを獲得した。Euro3規制対応エンジン。燃料供給は最新世代Magneti Marelli 5SM統合点火・噴射システム、6速ミッション、湿式多板クラッチ、チェーン最終駆動。EBS(Engine Brake System)と呼ばれる電子制御エンジンブレーキシステムを新採用。減速時にリアタイヤの挙動を制御する装備で、後のトラクションコントロールに先駆ける電子制御の萌芽として位置づけられる。
2007年式F4 1000R 312は、ミラノショーでデビューを飾った瞬間の姿を最も色濃く宿す一台である。発表年式という性格上、初期生産分はメーカープロモーション活動とも結びつき、市場に出回る個体数は限定的であった。後の2008年式とメカニズム面で実質的な差異はないが、「世界最速の量産バイク」として発表された瞬間の文脈を背負っているという意味で、発表年式の個体は別格の意味を持つ。中古市場では、F4 1000R系列の中でも特に希少な存在として位置づけられる。実質的な販売期間が2008年末から2009年初頭の1,078cc化(F4 1078 RR 312登場)までの短期間に限られたこと、1000ccで「312」を冠した最後のグレードであることから、コレクター視点での価値が高い。183hpという数値は現代のスーパースポーツと比べれば控えめだが、Brembo製Yスポーク鍛造ホイール、R.A.C.仕様Marzocchiフォーク、チタンインテークバルブ、EBSといった本格装備は、当時のフラッグシップ仕様をそのまま手に入れられる魅力を持つ。注意点としてはMVアグスタ共通の信頼性課題に加え、312グレード固有の専用装備(チタンインテークバルブ、R.A.C.フォーク等)の整備性への配慮が必要となる。信頼できる専門整備工場との関係性が長期所有の鍵となるが、それを補って余りある所有満足感がこのモデルにはある。タンブリーニ設計の原型を最も色濃く残した時代に、最も過激な装備を纏ったプレミアム派生として、2007年式F4 1000R 312はMVアグスタファンの記憶に深く刻まれている。
| 車名/型式/年式 | MVアグスタ F4 1000R 312 / F511B型 / 2007年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 2007年 |
| 1つ前の年式モデルからの主な変更点 | 新モデルのため前年度無し |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | (長さ)2070 (幅)685 (高さ)-- (重さ)192 |
| シート高・最低地上高(mm) | (シート高)810 (最低地上高)-- |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ・183hp(12,400rpm) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・フューエルインジェクション・21リットル |
| 新車販売価格 | 新車価格 3,000,000円(税込) |
【2008年式】F4-1000R 312毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
- 買取相場の推移
- 状態別
- 走行距離別
- カラー別
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
【2008年式】F4-1000R 312 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは赤/銀となっています。
【2008年式】F4-1000R 312 買取査定に役立つ車両解説

- レッド
- 当時の新車価格
- 税抜 285.7万円 (税込300万円)
- 現在の上限買取相場指標
-
105.4万円
- 現在の平均買取相場指標
-
105.4万円
- 上限参考買取率
- 36.9%
- 平均参考買取率
- 36.9%
2008年式F4 1000R 312は、前年9月のミラノショー(EICMA)で発表されたモデルが正式販売として市場に投入された、F4 1000R系列の頂点を成す一台である。312という数字は最高速度312km/h(193.87mph)を意味し、F4 1000Rがボンネビルで樹立した299.148km/hを超える領域に達したことを誇示するエンブレム的な記号として、車名末尾に刻まれた。販売開始時点で「世界最速の量産バイク」を名乗った歴史的モデルでもある。
このバイクの本質を語るには、無印F4 1000Rとの「線引きの巧みさ」に注目する必要がある。F4 1000R 312はR系列と同じ998ccエンジンを核としながら、30mm径のチタン製インテークバルブ、再設計のカムシャフト、断面積を46mmから48mmへ拡大した可変長インテークトラクト、φ48mmスロットルボディという内部刷新を施し、出力を183hp/12,400rpmへ引き上げた。レブバンドは500rpm拡大され、エンジンは「より長く回せる」性格へと変貌した。
装備面の差別化も明快で、Brembo製P4/34ラジアルマウントキャリパー+アルミフランジ付きφ320mmディスクという本格レーシングブレーキ、チタンナイトライド処理を施したMarzocchi製R.A.C.フォーク、Brembo製Yスポーク鍛造アルミホイール、Sachs製高速・低速圧側調整付きレーシングリアサスを纏った。さらにEBS(Engine Brake System)と呼ばれる電子制御エンジンブレーキを新採用し、後のトラクションコントロール時代を予告するような先進装備を備える。
カラーはCorsa Red/Silver、Pearl White/Black、Gloss Black/Grayの3系統。二人乗り対応の「F4 R 312 1+1」も同年に同時ラインナップされ、究極派生グレードでありながら二人乗りの楽しみも残すという、MVアグスタらしい選択肢の幅広さを見せた。2008年式は、F4 1000R 312にとって実質的に唯一の本格生産年式であり、翌年には1,078cc化された後継「F4 1078 RR 312」にバトンを渡すことになる。短命ゆえの希少性こそが、このモデルを伝説たらしめている。
2008年式は2007年の発表から大きな変更はない。F4 1000Rの上位派生グレードとして新規に設計された各部を、ここに整理する。
エンジンは998cc水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ、ボア76.0×ストローク55.0mm、圧縮比13.0:1、最高出力183hp/12,400rpm、最大トルク115Nm(11.7kgf・m)/10,000rpmを発生する。同時期のF4 1000R(174hp/13,000rpm、111Nm/10,000rpm)に対し、+9hp・+4Nmの出力向上を果たし、レブバンドも500rpm広い設計となっている。出力向上の鍵は、30mm径のチタン製インテークバルブ、再設計カムシャフト、可変長インテークトラクト(断面積を46mmから48mmへ拡大)、φ48mmスロットルボディの組み合わせ。Euro3規制対応。燃料供給は最新世代のMagneti Marelli 5SM統合点火・噴射システム、湿式多板クラッチ、6速ミッション、チェーン最終駆動。
EBS(Engine Brake System)と呼ばれる電子制御エンジンブレーキシステムを搭載。減速時にリアタイヤの跳ね上がりを抑制するスリッパー機能を電子的に統合した先進装備で、後年のトラクションコントロール普及期に先駆ける思想を体現する。
2008年式F4 1000R 312は、F4 1000R第一世代の「最も尖った姿」を体現する一台である。9hpの増強と500rpmのレブバンド拡大という、数値としては控えめな更新の中に、チタンインテークバルブ、R.A.C.フォーク、Brembo Yスポーク鍛造ホイール、EBSという本格的なレーシング装備が惜しみなく投入された。無印F4 1000Rが「美しい標準スーパースポーツ」だとすれば、312は「美しさを保ったままトラック志向に振り切ったプレミアム派生」と言える。
中古市場では、F4 1000R 312は他のRグレード以上の希少性で評価される。実質的な生産期間が2008年単年(2007年末発表分を含めても約1年強)に限られたこと、翌2009年には1,078cc化された「F4 1078 RR 312」へ役割を譲ったことから、1,000ccで「312」を名乗る唯一のモデルとしての価値が確立されている。装備グレードを見れば、当時の最上位仕様をそのまま手に入れられるという点で、現代の高額化したスーパースポーツと比較しても所有満足感は高い。
注意点としては、MVアグスタ共通の整備性課題と、312固有の専用装備(チタンインテークバルブ、R.A.C.フォーク等)の維持コストが挙げられる。長期保有を前提とするなら、信頼できる専門整備工場との関係性が鍵となる。とはいえ、世界最速の量産バイクという称号を背負った2008年式F4 1000R 312は、所有することそのものが特別な体験となる稀有な存在であり、第一世代F4 1000Rの到達点として、今後も価値を保ち続けるだろう。
| 車名/型式/年式 | MVアグスタ F4 1000R 312 / -- / 2008年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 2008年 |
| 1つ前の年式モデルからの主な変更点 | 大きな変更なし |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | (長さ)2070 (幅)685 (高さ)-- (重さ)192 |
| シート高・最低地上高(mm) | (シート高)810 (最低地上高)-- |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ・183hp(12,400rpm) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・フューエルインジェクション(Magneti Marelli 5SM統合点火・噴射システム、φ48mmスロットルボディ)・21リットル |
| 新車販売価格 | 新車価格 3,000,000円(税込) |
実働車【型式・年式別】平均買取相場 F4-1000R 312
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年6月時点から 10 年 間遡った数字
【年式別】平均買取額の目安
※データ更新:2026年06月05日
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 F4-1000R 312
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年6月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年06月05日
実働車【型式・年式別|買取相場の推移】 F4-1000R 312
-
2008年式 -
2007年式
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)の推移
2026年6月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別の買取相場】 F4-1000R 312
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年6月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
132.5万円
132.5万円
1台
平均
最低
取引
90.5万円
90.4万円
2台
平均
最低
取引
81.1万円
51.0万円
7台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
51.4万円
39.6万円
2台
※データ更新:2026年06月05日
【走行距離別の買取相場】 F4-1000R 312
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年6月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 0.5〜1万km | 最高 | 132.5万円 | 5台 |
| 平均 | 95.5万円 | ||
| 最低 | 70.2万円 | ||
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| 1〜2万km | 最高 | 90.4万円 | 2台 |
| 平均 | 70.7万円 | ||
| 最低 | 51.0万円 | ||
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| 2〜3万km | 最高 | 105.4万円 | 2台 |
| 平均 | 98.0万円 | ||
| 最低 | 90.6万円 | ||
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| 3〜5万km | 最高 | 66.0万円 | 1台 |
| 平均 | 66.0万円 | ||
| 最低 | 66.0万円 | ||
![]() |
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※データ更新:2026年06月05日
【カラー別の買取相場】 F4-1000R 312
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- その他
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年6月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ / ■ | 78.9 万円 | 3台 | ![]() |
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| ■ / ■ | 102.1 万円 | 2台 | ![]() |
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| ■ | 66.0 万円 | 1台 | ![]() |
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| ■ / ■ / ■ | 80.6 万円 | 1台 | ![]() |
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| ■ / ■ | 132.5 万円 | 1台 | ![]() |
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| ■ | 90.6 万円 | 1台 | ![]() |
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| その他 | 70.2 万円 | 1台 | ![]() |
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※データ更新:2026年06月05日
【実働車の取引価格帯】 F4-1000R 312
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年6月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年06月05日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
F4-1000R 312【2007~08年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年06月05日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | F4-1000R 312【2007~08年】 | 132.7万円 | 5.5点 | F511BB7V | 5,357km | ■ / ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | F4-1000R 312【2007~08年】 | 105.6万円 | 3.5点 | F511BB8V | 25,948km | ■ / ■ |
| 3 | F4-1000R 312【2007~08年】 | 99.0万円 | 4.7点 | F511BB7V | 7,409km | ■ / ■ |
| 4 | F4-1000R 312【2007~08年】 | 95.6万円 | 3.8点 | F511BB7V | 7,881km | ■ / ■ |
| 5 | F4-1000R 312【2007~08年】 | 90.8万円 | 4.7点 | F511BB7V | 19,828km | ■ |
| 6 | F4-1000R 312【2007~08年】 | 90.5万円 | 5.3点 | F511BB7V | 13,363km | ■ / ■ |
| 7 | F4-1000R 312【2007~08年】 | 80.7万円 | 3.8点 | F511BB7V | 8,326km | ■ / ■ / ■ |
| 8 | F4-1000R 312【2007~08年】 | 70.3万円 | 4.2点 | F511BB7V | 8,234km | ■ / ■ |
| 9 | F4-1000R 312【2007~08年】 | 66.1万円 | 4.3点 | F511BB7V | 32,378km | ■ |
| 10 | F4-1000R 312【2007~08年】 | 51.1万円 | 4.2点 | F511BB8V | 13,847km | ■ / ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています
【2007年式】F4-1000R 312 上位20台の取引額 (データ更新:2026年06月05日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | 【2007年式】F4-1000R 312 | 132.7万円 | 5.5点 | F511BB7V | 5,357km | ■ / ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 【2007年式】F4-1000R 312 | 99.0万円 | 4.7点 | F511BB7V | 7,409km | ■ / ■ |
| 3 | 【2007年式】F4-1000R 312 | 95.6万円 | 3.8点 | F511BB7V | 7,881km | ■ / ■ |
| 4 | 【2007年式】F4-1000R 312 | 90.8万円 | 4.7点 | F511BB7V | 19,828km | ■ |
| 5 | 【2007年式】F4-1000R 312 | 90.6万円 | 5.3点 | F511BB7V | 13,228km | ■ / ■ |
| 6 | 【2007年式】F4-1000R 312 | 80.7万円 | 3.8点 | F511BB7V | 8,326km | ■ / ■ / ■ |
| 7 | 【2007年式】F4-1000R 312 | 70.3万円 | 4.2点 | F511BB7V | 8,234km | ■ / ■ |
| 8 | 【2007年式】F4-1000R 312 | 66.1万円 | 4.3点 | F511BB7V | 32,378km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています
【2008年式】F4-1000R 312 上位20台の取引額 (データ更新:2026年06月05日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | 【2008年式】F4-1000R 312 | 105.6万円 | 3.5点 | F511BB8V | 25,948km | ■ / ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 【2008年式】F4-1000R 312 | 51.2万円 | 4.2点 | F511BB8V | 13,707km | ■ / ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています










