バンバン75は、1973年から76年まで製造販売されていたレジャーバイクです。
50ccから125ccまでシリーズがラインナップされており、1971年発売のバンバン90、72年にバンバン125＆バンバン50、73年にバンバン75が発売。さらに2002年にはVanVan200が発売されました。
極太サイズのバルーンタイヤ、丸く可愛らしいスタイリング、バックボーン型フレームはシリーズ共通で、遠くからでも一目でバンバンと分かります。
面白いのは、はじめから空気入れを装備していることで、空気圧を下げて走破性を高めたり、戻したりするのに使います。
エンジンは空冷2スト単気筒リードバルブ式を採用。アルミシリンダーと4速リターン式ミッションで耐久性と走破性を高めています。また原付二種のため、タンデムステップとタンデムベルトを装着しています。ただし車格は小さいですから、実質、タンデム走行はちょっと困難です。
それよりは、50ccより高い機動性を生かした行動範囲の広さが90ccのメリットです。車と同じように一般道は60km/hで走れます（販売当時は「中速車」で50km/h制限）し、パワーもあります。
バンバンシリーズが提案したものは、「速さにとらわれない多用途のレジャーバイク」であり、75ccの排気量を持つことでその可能性は高まったと言えるでしょう。
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解説記事更新日：2021年09月07日

1973年にスズキから新発売されたバンバン75。
エンジンには空冷2ストローク単気筒を搭載、最高出力は6.5PS/6,000rpmを発揮した。
バンバン75にはスタンダードモデルが存在せず、初期モデルの型式はバンバン50であればデラックスモデルにあたるGが付いたバンバン75Gだった。といってもバンバン50Gのように花柄のシートは採用していない。
カラーバリエーションにはホワイト、オレンジの2色を設定。
1974年にはチェリアーニ式フロントフォーク、マニュアルクラッチの4速ミッションを採用したスポーツモデルのバンバン75Sが登場。Gタイプのニューモデルは発売されず、同年にはSタイプがインジケーターを独立、メインスイッチをメーターわきに移設するなどのマイナーモデルチェンジを受けた。
レジャー用としてポップなスタイルでに登場したバンバン75だったが、個人のレジャー使用以外にも、ゴルフ場や建設現場、農地といった未舗装地での実用性は高く業務用としても幅広く活躍した。
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解説記事更新日：2021年11月24日

マイナーモデルチェンジを受けて発売されたバンバン75。
1976年モデルは先代で発売されたバンバン75Sの後継ではなく、タウン仕様としてフロント、リアともにタイヤが細くなり、フロントフォークピッチも変更されている。
バンバン75はこの1976年モデルを最終型として生産を終了。併売されていた兄弟車のバンバン125、バンバン9oも生産終了となり、以降はバンバン50のみが継続して販売された。
バンバン125，バンバン90に比べても中古の流通数が少ないバンバン75。残念ながら125や90に比べると相場は1段低くなっている。年式柄ボロボロの不動車も多いのだがレストアベースであれば不動車でも十分に買取可能となる。
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解説記事更新日：2021年11月24日