軽量高剛性のアルミ製ツインスパークフレームにスーパースポーツ「GSX-R600」ベースの高回転型DOHC4バルブ水冷4気筒400ccエンジンを搭載する「GSR400」がABS搭載モデルをタイプ別設定して2007年9月に発売した。
スタンダードモデルが発売された2006年5月から1年以上経過してからの展開となった。
なお、国内400㏄クラスのスポーツバイクでABSを標準装備としたのは、本モデルが第一号だった。「GSR400」に採用されたABSシステムは、ブレーキン時にフロントとリアの車輪速度を検知し、状況に応じた制動力のコントロールを行うことで車輪のロックを抑止する電子制御タイプとなる。
デビューイヤーの2007年モデルの価格は、819,000円(税込)でABS非搭載モデルより31,500円高かった。
その後は、2009年3月にスタンダードモデルがマイナーチェンジを実施してGK7EA型に世代交代した際にも引き続きタイプ別設定という形でラインアップに含まれた。
最高出力のメーカー自主規制が撤廃されたことからエンジンの仕様変更が加えられ従来の53馬力から61馬力へと大幅にパワーアップ。さらに平成19年の排ガス規制に対応するため、触媒を大型化しO2フィードバック制御システムも採用された。
2009年モデルの価格は861,000円(税込)と値上げが行われた。価格差は初代モデルと同様にABS非搭載タイプより31,500円高かった。なお、ABS無しタイプは2010年のカラーチェンジを最後にカタログ落ちとなったが、本モデルはその後もカラーチェンジを実施しながら2014年モデルまで設定された後に販売終了となった。

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解説記事更新日：2021年11月20日

2007年に標準モデルの後を追うようにタイプ追加されたABS搭載モデル。
2009年モデルのフルモデルチェンジではエンジンのカムプロフィールやフューエルインジェクションなどを変更、平成19年排出ガス規制にも対応し、メーカーの出力規制がなくなったことで最高出力を53PSから61PSに高めている。
外観では、メーターバイザーと、メッキ仕上げの角形バックミラーを採用した。
カラーバリエーションはトリトンブルーメタリック×ミスティックシルバーメタリック、パールネブラーブラック、パールミラージュホワイトの3色の設定に。
2010年モデルの変更点はカラーチェンジで、新色としてサンダーグレーメタリックを追加。既存のパールミラージュホワイトとパールネブラーブラックと合わせて計3色のカラーバリエーションとなった。カラーリングの変更として、パールミラージュホワイトにのみゴールドホイールを採用していた。
新車販売価格は82.9万円だった。

解説記事更新日：2021年10月05日

2007年に標準モデルの後を追うようにタイプ追加されたABS搭載モデル。
2013年モデルでの変更点はカラーチェンジで今回は全て新色でマーブルデイトナイエロー×マットシャドウブラックメタリック、パールグレッシャーホワイト×マットフィブロイングレーメタリック、グラススパークルブラック×マットシャドウブラックメタリックの3色を設定。
本モデルからは標準モデルの販売がなくなり、ABS搭載モデルのみの販売となった。

解説記事更新日：2021年10月05日

最終モデルとなった2014年モデルでの変更点はカラーチェンジで、新色としてトリトンブルーメタリック×パールグレッシャーホワイトを追加。既存のパールグレッシャーホワイト×マットフィブロイングレーメタリック、グラススパークルブラック×マットシャドウブラックメタリックと合わせて計3色のカラーバリエーションとなった。

解説記事更新日：2021年10月05日

2007年の標準モデルは先んじて発売されていたが、後を追うようにタイプ追加されたABS搭載モデル。
ABS搭載モデルのカラーバリエーションはマットブラックメタリックNo.2、ソニックシルバーメタリック、パールスズキディープブルーNo.2、キャンディソノマレッドの4色を設定。標準モデルよりカラーバリエーションが多く、今後のABSモデルをメインとしていく印象を与えている。
新車販売価格は78.7万円で先代モデルから据え置きだ。

解説記事更新日：2021年10月05日

国内向け400㏄クラスのスポーツバイクとして初となるABSを標準装備した「GSR400 ABS」は、2009年3月にマイナーチェンジを実施してGK7EA型の2代目へ世代交代を果たした。デビューモデルはABS非搭載のスタンダードタイプが発売されてから1年以上経過したタイミングでラインアップされたが、今回は通常モデルと同時にマイナーチェンジを行い同時発売された。
時を追うごとに厳しさを増していく排ガス規制に対応するために大型タイプの触媒を搭載しO2フィードバック制御システムを新たに採用している。その結果、平成19年の国内排ガス規制に適合した。また、点火系統には着火性能に優れたイリジウムスパークプラグを採用。これはスズキの国内向けバイクとしては初採用の仕様だった。
加えて、国内オートバイメーカによる最高出力の自主規制が撤廃されたことからカムプロフィール、フューエルインジェクションシステム、そしてエンジンコントロールモジュール等のセッティング変更を施すことで従来モデルの11,000回転53馬力というスペックから12,000回転で61馬力を発揮するまでにパワーアップされた。
なお、本モデルは重量が215kgでABS非搭載タイプは210kgだったため、パワーウェイトレシオはスタンダードタイプが勝った数値となる。ちなみに61馬力というスペックは当時の国内400㏄クラスでは史上最高値だった。
外観デザイン面では、角型メッキミラーの採用やショートスクリーンの装着が行われた。
モデルチェンジイヤー以降は、カラーチェンジを繰り返しながら2014年モデルまで販売された。

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解説記事更新日：2021年11月20日