ホンダ・MBX50、ヤマハ・RZ50、カワサキ・AR50。並み居る50ccフルサイズスポーツたちと競い合いながらも、2000年を迎えるまで販売され続けた「最後のゼロハンスポーツ」とも言える存在なのが、1989年に誕生したスズキ・WOLF50(ウルフ50）。
先代にあたるRT50はホビーバイクでしたが、3代目となる本機は初代と同じく正統派ロードスポーツとして設計。RG50γのエンジンとボディを流用し、ネイキッドスタイルとした今で言うストリートファイター仕様。この当時、まだまだレーサーレプリカブームは下火になりつつも続いていましたが、3代目ウルフ50はハンドル位置などを見直した上で設計されており、気負わず乗れるアップライトなポジションになっているのが面白いポイント。しかもフルフローターサス+アルミ製キャストホイールという豪華な足回りに加え、RG50γの最高出力7.2PSを発揮する高回転型エンジン、しかも乾燥重量は73kgとオリジナルよりも軽いというバトルスペックそのもの。ギアレシオもRG50γより実用的なものに変更されており、5,000回転も回せば街乗りでは十分な加速力に。本来のポテンシャルを発揮できるのはパワーよりも軽さがモノを言うシーンで、下りのワインディングなどでは125ccクラスのフルチューン車をカモるノーマルがいたほど。現在でもヤフオクなどで当時モノのRG50γのパーツが調達できることもあり、今なお根強い人気を保ち続けているゼロハンスポーツ界の隠れた名車だと言える一台です。
現在の中古バイク市場においては、スズキのウルフ50と言えば本機のことを指す知名度となっており、直近12ヶ月内での取引台数は実動・不動車合わせて10台。最高取引価格は機関好調なノーマル車で142000円、最低取引価格は8000円とかなりのバラつきはあるものの、フレームと足回りに問題がなければ事故車でも値段がつくケースは多く、車両状態次第では意外な高値になることも。
弊社バイクパッションにおきましては、青春時代をゼロハンスポーツで謳歌したベテランスタッフが査定を担当。ノーマルならではのカウルレスによる俊敏な操縦性、ややハードながらも自由度の高いポジションと押し引きの軽さなど、現役当時から知る知識と経験に加え、最新の市場動向と自社店舗での販売といった強みを加え総合的に査定評価。これにより、中古バイク市場での平均相場以上での高額買取を可能としております。フルノーマルの個体の車両価値もさることながら、NR マジックやキタコ製などといった当時モノのチャンバー装着車は別途上乗せにて対応させて頂ける可能性が高く、ノーマルチャンバーなしでも十分に高額買取にご期待頂けます。車両状態が大きくモノを言うゼロハンスポーツのウルフ50、最高値で売りたいというオーナー様は、お気軽に弊社までお問い合わせくださいませ！

解説記事更新日：2021年12月31日

50ccから250ccクラスに至るまで、数多くの個性派モデルを輩出してきたスズキですが、数あるラインナップの中でも変り種と言えるのが、1982年に販売された2代目ウルフことRT50。
初代ウルフ（T90）がオーソドックなオートバイであったのに対し、こちらの2代目ウルフRT50は思い切ったレジャーバイク仕様。ルックス的にもそうですが、仕様的には今なおコレクター人気の高いバンバンの後継モデルといった位置付け。極太の前後10インチタイヤに愛嬌のあるルックス、足つき性のよい車体設計と、ホビーバイクとしてはかなり面白い存在。エンジンはRG50γの流れを汲み、タフでよく回り最高出力4.2PSと扱いやすさが身上。残念ながら後続モデルが出るまでには至らなかったものの、カスタムベースとしてもイジり応え十分。後年のヤマハ・BW'Sでも採用されたバルーンタイプのタイヤなど、際立ったキャラクター性を活かしたカスタムで化ける要素を持った面白さを秘めたモデルのひとつです。
現在の中古バイク市場においては、独特のこの当時に使用されていた外装樹脂パーツは、経年による劣化・色褪せしやすさといった弱点を抱えているのが泣き所に。独自色の強い車種であるため保管コンディションによる差が大きく、外観良好・エンジンやや難アリの車両が最高取引価格11万円、やれ感強くかろうじてエンジンがかかる車両で3万6000円の最低取引価格で合計5台が1年間で記録されております。傾向としては、この当時使用されていた外装樹脂パーツの経年劣化しやすさ、色褪せやすさが影響を及ぼし、外装類に割れや色褪せが見られる車両が大半に。そのため、程度良好な車両はまだまだ伸び代があると考えてもよいでしょう。
弊社バイクパッションにおきましては、Z50Jモンキーを愛するミニバイク・ホビーバイクに関する知識豊富なスタッフが査定を担当。フルノーマル車はもちろん、上手に他車パーツを流用して仕上げたレストア車、カスタム車まで幅広く対応させて頂いております。サビに弱いディッシュタイプホイールやフロント周りなど、難を抱えた訳あり車両に関しても大歓迎。弊社自慢のメカニックにより、手厚いケアで再評価が進む本機・ウルフRT50を新オーナー様へお渡しできる体制を整え、現オーナー様からのお声がけをお待ちしております！

解説記事更新日：2021年12月28日

1989年にスズキから新発売されたウルフ50の初期モデル。
同時期に販売されていたRG50Γのネイキッドモデルとして登場した本車。エンジンには水冷2ストローク単気筒ピストンリードバルブを採用、最高出力は7.2PS／7,200rpm発揮した。
フレームもベース車同様に角形パイプのダブルクレードル型だが、わざわざフレームカバー(外側)はツインチューブ風にデザインされていた。
足回りではニューパターンの扁平タイヤに中空の3本アルミキャストホイールを採用。
カラーバリエーションにはマーブルピュアレッド、キャンディラスターブルー、ライトチャコールメタリック、スペースブラックの4色を設定。ホイールのカラーがマーブルピュアレッドはレッド、キャンディラスターブルーはホワイト、それ以外の2色はブラックとそれぞれ異なっていた。
新車販売価格は20.9万円だった。
同1989年の東京モーターショーでお披露目され製品化。兄弟車にはウルフ125、及びウルフ250が存在しており、このウルフ50は排気量の通り末っ子モデルであった。
1991年にはカラーチェンジを受けてカラーバリエーションにはスペースブラック、スペースブラック(ファイアーパターン)マーブルピュアレッドの3色を設定。
新車販売価格は価格は21.7万円にアップした。
売却、買い替えをお考えなら買取査定は【Suzuki ウルフ50 1990年〜1991年モデル】の中古価値に精通しているバイクパッションへ！

解説記事更新日：2021年11月29日

カラーチェンジを受けて発売された1993年モデルのウルフ50。
ボディカラーにはブラックの1色を設定。
新車販売価格は22.3万円だった。
翌1994年のマイナーモデルチェンジではヘッドライトが常時点灯式となり、左側のバックミラーを新設した。
ボディカラーは先代から引き続きブラックを設定。
新車販売価格は22,4万円だった。
ウルフ50はこの1994年モデルを最終型として生産を終了、ベース車のRG50Γが1995年まで継続して販売されていた中ひっそりとその短いモデルライフに幕を閉じた。
売却、買い替えをお考えなら買取査定は【Suzuki ウルフ50 1993年〜1994年モデル】の中古価値に精通しているバイクパッションへ！

解説記事更新日：2022年01月09日