GSX-F750はカウル形状が2タイプあり、《GR78A》は1989年から97年に、《GR7GA》（＝写真）は98年から2006年まで製造販売されました。【GSX750F】と表記されることもあり、輸出モデルには「KATANA」のペットネームもつけられています。
どちらも【GSX-R750】と同じ油冷エンジンを搭載、それを豊かな中低速トルクが出るようにチューニング、フルカウルを装着して街乗りから高速ツーリングまでを快適なものにしています。
《GR78A》のカウルはシリンダー後方に四角いスリット（穴）が1つあり、ヘッドライトは角形1灯です。フロントウインカーはステーを介してカウルから出ています。最大出力は当時の自主規制上限の77馬力です。
また《GR7GA》のカウルには楕円形のスリットが片側に3つあり、このカウルは空力を意識した丸みを帯びた形をしています。「オーガニック・有機的」と言ってもいいかもしれません。ウインカーはカウルにビルトインされています。最大出力は92馬力です。
モデルチェンジを境にスタイリングがかなり変化したため、同じバイクと言うには違和感があるかもしれません。高性能で定評のある油冷エンジンとフルカウルを搭載していますので、オールラウンドに楽しめるバイクですが、独特のスタイリングから、あまり人気は出ませんでした。希少車の部類にはいると言っていいでしょう。
GSX-F750の買替や売却をお考えなら買取査定はその中古価値に精通しているパッションに！

解説記事更新日：2021年10月17日

1989年に発売された【GSX750F】は、【GSX-R750 (1985年～)】の油冷エンジンを使用したスポーツツアラーです。
油冷のDOHC並列4気筒エンジンを搭載し、低中速重視のセッティングで最大出力は自主規制上限の77馬力を発生します。リアにはニューリンク式フルフローターサスペンション、前後穴あきのトリプルディスク、また新設計ダブルクレードルフレーム、6速ミッション、エンジンをほとんどカバーしたカウル、大型スクリーンなどが特徴です。カラーリングはブラック/シルバーで、赤のストライプがカウル中央に施されています。またカウルには「GSX-F」と書いてあるだけで、排気量はどこにも書かれていません。
位置づけとしては84年に販売を終えた【GSX750S KATANA】の後継車となりますが、速いイメージの油冷エンジン+おとなしいデザインのカウルは、ミスマッチと受け取られたのでしょうか？販売はふるいませんでした。その結果現在では希少車となっていますが、中古相場は落ち着いています。
GR78AのGSX-750Fの売却や乗り換えをお考えでしたら、見積もりはバイクの価値に精通しているバイクパッションへ！

解説記事更新日：2021年10月28日

GR7GA型の【GSX750F】は、1989年に発売されたGR78A型の後継機種です。スタイリングが刷新され、98年から2006年まで輸出専用車として製造販売されました。
GR78A型からの最大の変更点はカウルで、先代ではやや角張った部分がありましたが、GR7GAでは曲線車体のエアロフォルムになっています。カウルサイドには「KATANA」の文字、リアカウルには「750」と書かれています。ビルトインされたフロントウインカーはかなり大きく、左右にはエンジンの熱を逃がすスリット（と言うより穴）が3箇所ずつ空いています。
キャストホイールはシルバーから黒へ変更、スイングアームやブレーキディスクのデザインも変更されています。
スポーツツアラー路線には変更ありませんが、最大出力は92馬力にアップしています。海外、特に欧州での大型バイクは日常の足として使われることが多いため、スタイリングより実用性重視です。その点GR7GAはフルカウルでハイパワー、タンデムも可と実用性が高いため日本国内より人気がありました。
逆輸入された車両も少なく、今やかなりの希少車です。売却や乗り換えをお考えでしたら、買取査定はGR7GA型 GSX750Fの中古価値に精通しているバイクパッションへ！

解説記事更新日：2021年10月28日