ブルバードC90 (イントルーダーC1500)【2005年~】毎週更新の買取査定相場
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- 上位20台の取引額
ブルバードC90 (イントルーダーC1500)【2005年~】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは黒となっています。
因みに事故車や不動車の買取査定相場は36.4万円が平均です。
ブルバードC90 (イントルーダーC1500)【2005年~】 買取査定に役立つ車両解説
スズキ ブルバードC90が持つ市場価値の核心は、その歴史が明確に二つの世代に分かれている点にあります。第一世代(2005-2009年)は、伝統的な空油冷エンジンにGSX-R譲りの電子制御燃料噴射装置を組み合わせ、クラシックな鼓動感と現代的な信頼性を両立させた完成形です。そして第二世代(2013年以降)は、完全新設計の水冷エンジンを搭載し、よりパワフルでモダンなクルーザーへと生まれ変わりました。この二つの世代は、エンジン形式から車体構成、そして乗り味に至るまで全く異なる特性を持っており、現在の買取市場においても、それぞれが異なる評価軸でその価値を形成しています。特に、2013年以降の水冷モデルは、その高い動力性能と現代的な装備から、より高い資産価値を持つ傾向にあります。主に海外市場で展開されたブルバードC90の技術的進化の軌跡は、客観的なデータとして現在の市場価値に明確に反映されているのです。
物語は1998年、スズキが「長く、低く、そしてマッシブに」という明確な設計思想のもとに生み出したイントルーダーVL1500 LCから始まります。その心臓部には、既存のイントルーダー1400のエンジンをベースに、ボアを2mm拡大しストロークを3mm延長することで排気量を1462ccまで高めた、空油冷45度Vツインエンジンが搭載されました。このエンジンは、45度のクランクピンオフセットと45度のVバンク角を組み合わせることで、一次振動を理論上ゼロにする「パーフェクトプライマリーバランス」を実現し、カウンターバランサーなしでの滑らかな鼓動感を生み出しています。設計上の大きな特徴は、2基の36mm径ミクニ製キャブレター(燃料を気化させる装置)をVバンクの間に配置したことです。このレイアウトは、エアボックス容量を確保するために燃料タンクをシート下へと追いやるという、ユニークな車体構成をもたらしました。結果として、約700mmという低いシート高と、燃料を内包するために膨らんだサイドパネルが、このモデルの重厚なスタイリングを決定づけています。しかし、初期モデル(1998〜2001年式)には、300kgを超える巨体を支えるにはやや力不足なシングルのフロントディスクブレーキという弱点がありました。この点は市場からのフィードバックを反映し、2002年モデルで制動力と安全性を飛躍的に向上させるデュアルディスクブレーキへと改良されました。同時にリアブレーキも2ピストンから4ピストンキャリパーへと強化され、2002年から2004年までのモデルは、初期型とは一線を画す、より完成度の高い仕様となっています。
そして2005年、スズキはクルーザーラインナップを「ブルバード」ブランドへと統合し、イントルーダーVL1500 LCはブルバードC90として生まれ変わります。これは単なる名称変更ではありませんでした。最大の核心は、キャブレターに代わり、スズキのレース技術の結晶であるGSX-R譲りのマルチポート・フューエルインジェクションシステムが採用されたことです。特に注目すべきは、ライダーのスロットル操作にECU(エンジンコントロールユニット)が介入するSDTV(スズキ・デュアル・スロットル・バルブ)です。このシステムは、あらゆる回転域で吸気流速を最適化し、キャブレター車とは比較にならないほど滑らかで扱いやすいスロットルレスポンスを実現しました。キャブレター車特有の息つきや始動時の気難しさは影を潜め、32ビットECUによる緻密な燃料噴射制御は、信頼性と燃費性能を格段に向上させたのです。エンジン本体やダブルクレードルフレームといった基本骨格は踏襲されたため、伝統的なスズキ Vツインの鼓動感や堂々たる乗り味はそのままに、現代的な扱いやすさを手に入れた「モダン・クラシック」としての地位を確立しました。この技術的優位性は、ブルバードC90 買取相場において、明確な価値の差として現れています。
当時の市場において、ブルバードC90の立ち位置は非常に巧みでした。第一世代(2005-2009年)の直接的なライバルは、カワサキのバルカン1500クラシックです。バルカンは水冷エンジンでしたが、2000年代初頭はまだキャブレター仕様であり、新車価格も108万円(税抜)とC90に近いものでした。しかし、信頼性で勝るフューエルインジェクションを持つC90は、現在の市場価値でバルカンを大きく上回っています。第二世代(2013年以降)になると、その競合相手はより現代的なモデルへと変わります。例えば、カワサキ バルカン1700ヴァケーロやヤマハ Vスター1300ツアラーなどが挙げられます。これらのモデルと比較すると、C90Tは同等の排気量とツーリング性能を持ちながら、2013年当時の北米での新車価格は$13,999と、競合に対して価格的な優位性がありました。特に、漆黒のスタイルを持つC90 B.O.S.S.(2018年MSRP $12,449)は、ハーレーダビッドソンのダークカスタムモデルと比較される存在でありながら、より手に入れやすい価格で独自の価値を提供していました。
長期間の所有を考えた場合、モデル特有のウィークポイントを把握しておくことは重要です。第一世代の空油冷モデルでは、電装系のトラブル、特に充電系統の故障が報告されています。具体的には、ステーターコイルやレギュレーター/レクチファイアの故障で、バッテリーが正常に充電されず、最悪の場合は走行中にエンジンが停止する可能性があります。また、クランクポジションセンサーの不具合による始動不良も知られています。第二世代の水冷モデルでは、こうした持病は改善されていますが、一部の海外レビューでは、調整機構を持たないリアサスペンションが、荒れた路面で跳ねるような挙動を示すという指摘があります。これらの故障やウィークポイントは、売却時の査定でもチェックされるポイントですが、逆に対策済みの車両であれば、その整備履歴が価値を高める要因にもなります。
客観的な取引データは、ブルバードC90が持つ資産価値を雄弁に物語っています。業者間オークションのデータを分析すると、まず前身モデルであるイントルーダーC1500(キャブレター仕様)の買取相場は、平均で26.7万円から32.0万円の範囲です。これに対し、2005年以降のフューエルインジェクションを搭載した第一世代ブルバードC90の買取相場は、平均で43.5万円から49.4万円へと大幅に上昇し、上限価格は60.0万円に達します。この価格差こそ、市場が「フューエルインジェクション」という技術的信頼性に対して支払うプレミアムに他なりません。2013年以降の第二世代(水冷モデル)については、日本国内での流通数が少ないため、まとまったオークションデータはまだ形成されていません。しかし、その高い新車価格($12,500〜$14,000)と現代的な性能から、状態の良い個体であれば第一世代を上回る70万円以上の買取価格がつくポテンシャルを秘めています。特に、装備の充実したC90Tや、人気の高いB.O.S.S.仕様は、標準モデルに比べてプラス査定が期待できるでしょう。
スズキ ブルバードC90(2005年以降)は、その歴史の中で二度の大きな変革を遂げたバイクです。第一世代は、伝統的な空油冷Vツインの魅力を、フューエルインジェクションという現代技術で完成させた、信頼性と味わいを両立したモデル。第二世代は、よりパワフルな水冷エンジンとモダンな車体構成で、全く新しい走行体験を提供するモデル。どちらの世代も、それぞれの時代背景の中で、ライダーに最高のクルージング体験を提供するためにスズキが導き出した、技術的な回答そのものです。そしてその価値は、市場における客観的な取引価格という形で明確に証明されています。あなたのブルバードC90がどちらの世代に属し、どのような価値を持っているのか、私たちバイクパッションのプロの目で確かめてみませんか。
| 車名/型式/年式 | Boulevard C90 (Intruder C1500) / VY52A / 2005-2009年式 (第一世代), 2013年式以降 (第二世代) |
|---|---|
| 発売年月 | 2005年 (第一世代) / 2013年 (第二世代) |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 全長2,525 全幅1,020 全高1,125・320kg (第一世代) / 全長2,560 全幅990 全高1,135・344kg (第二世代) |
| シート高・最低地上高(mm) | 700mm・140mm (第一世代) / 720mm・140mm (第二世代) |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 空油冷 4ストローク SOHC 3バルブ 45度V型2気筒・66 hp (49 kW) @ 4,800 rpm (第一世代) / 水冷 4ストローク SOHC 4バルブ 54度V型2気筒・約78 hp (58 kW) @ 4,800 rpm (第二世代) 両世代燃費データは不明確 |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セルスターター式・フューエルインジェクション (SDTV)・14L (第一世代) / 18L (第二世代) |
| 新車販売価格 | 2005年式 C90: $10,399 / 第二世代の標準モデルの価格は不明確 |
| ジャンル | クルーザー アメリカン |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 ブルバードC90 (イントルーダーC1500)【2005年~】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年2月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年02月06日
【状態別の買取相場】 ブルバードC90 (イントルーダーC1500)【2005年~】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年2月時点から 5 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
54.3万円
49.8万円
2台
平均
最低
取引
49.1万円
26.2万円
9台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
36.4万円
36.4万円
1台
※データ更新:2026年02月06日
【走行距離別の買取相場】 ブルバードC90 (イントルーダーC1500)【2005年~】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年2月時点から 5 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 1〜2万km | 最高 | 58.8万円 | 2台 |
| 平均 | 58.1万円 | ||
| 最低 | 57.4万円 | ||
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| 3〜5万km | 最高 | 42.2万円 | 1台 |
| 平均 | 42.2万円 | ||
| 最低 | 42.2万円 | ||
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| 5万km〜 | 最高 | 45.8万円 | 1台 |
| 平均 | 45.8万円 | ||
| 最低 | 45.8万円 | ||
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|
不明 メーター改 |
最高 | 65.8万円 | 7台 |
| 平均 | 49.4万円 | ||
| 最低 | 26.2万円 | ||
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※データ更新:2026年02月06日
【カラー別の買取相場】 ブルバードC90 (イントルーダーC1500)【2005年~】
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業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年2月時点から 5 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ | 56.9 万円 | 7台 | ![]() |
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| ■ | 32.7 万円 | 2台 | ![]() |
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| ■ / ■ | 42.2 万円 | 1台 | ![]() |
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| ■ / ■ | 44.2 万円 | 1台 | ![]() |
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※データ更新:2026年02月06日
【実働車の取引価格帯】 ブルバードC90 (イントルーダーC1500)【2005年~】
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年2月時点から 5 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年02月06日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
ブルバードC90 (イントルーダーC1500)【2005年~】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年02月06日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | ブルバードC90 (イントルーダーC1500)【2005年~】 | 66.0万円 | 4.2点 | VY56A6E2 | 3,981km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | ブルバードC90 (イントルーダーC1500)【2005年~】 | 62.2万円 | 3.8点 | VY56A2D2 | 21,440km | ■ |
| 3 | ブルバードC90 (イントルーダーC1500)【2005年~】 | 59.0万円 | 4.5点 | VY52A652 | 425km | ■ |
| 4 | ブルバードC90 (イントルーダーC1500)【2005年~】 | 59.0万円 | 4.2点 | VY52A252 | 11,600km | ■ |
| 5 | ブルバードC90 (イントルーダーC1500)【2005年~】 | 57.6万円 | 3.8点 | VY56A5D2 | 9,990km | ■ |
| 6 | ブルバードC90 (イントルーダーC1500)【2005年~】 | 49.9万円 | 4.5点 | VY52A452 | 8,754km | ■ |
| 7 | ブルバードC90 (イントルーダーC1500)【2005年~】 | 45.9万円 | 4.2点 | VY52A052 | 56,279km | ■ |
| 8 | ブルバードC90 (イントルーダーC1500)【2005年~】 | 44.3万円 | 3.7点 | VY52A282 | 18,031km | ■ / ■ |
| 9 | ブルバードC90 (イントルーダーC1500)【2005年~】 | 42.3万円 | 4.0点 | VY52A352 | 37,611km | ■ / ■ |
| 10 | ブルバードC90 (イントルーダーC1500)【2005年~】 | 39.3万円 | 3.7点 | VY52A852 | 0km | ■ |
| 11 | ブルバードC90 (イントルーダーC1500)【2005年~】 | 26.1万円 | 3.7点 | VY52A852 | 30,936km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています





02月11日〜02月17日