2009年4月にヤマハのファッションスクーターであるVinoの派生系として発売されたVino Molfe。
ジョグのフロントバスケット搭載モデルであるジョグポシェが水冷4スト化されることなく生産終了となったために、新たな奥様向けファッションスクーターとしてフロントバスケットやインナーポケット、コンビニフックを搭載したシュッピングユーズに特化。ベース車のVinoから性能面での変更は無かった。
ライバル車としてはホンダ Dioのフロントバスケット搭載モデルであるDio チェスタが挙げられる。最高出力は同等と言える4.1PS、燃費は73km/Lでカタログ上ではVino Molfeより7km/L燃費がいいことになるわけだが、実走値ではあまり変わらないと言えるだろう。違いがあるのはフロントバスケットの積載量で、Vino Molfeが3kgなのに対しDio チェスタは5kg。また、スタイルでも女性をターゲットにしたVin Molfeと男性をターゲットにしたDio チェスタで異なっていた。
2015年モデルまではカラーチェンジと増産を行い、2016年モデルではマイナーモデルチェンジ、2017年モデルで平成28年国内排ガス規制に対応したのを最終型とし、ベース車のVinoがホンダからOEM供給を受けることになったのを境に翌2018年に生産終了となった。
新車販売価格は’09年モデルから’17年モデルまで変わることなく19万円だった。
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解説記事更新日：2021年05月15日

2009年4月に発売されたVino Molfeの初期モデル。
ヤマハのファッションスクーターであるVinoをベースに、フロントバスケットやインナーポケット、コンビニフックを搭載して使い勝手を向上した派生系モデルである本車。スペックでの変更は無かったものの、フロントバスケットを搭載したことで、もともと女性をターゲットに開発されたVInoからさらにターゲット層を絞り込んだ。また、フロントバスケットはVinoの雰囲気に合わせてナチュラルな藤カゴ風に作られているのも、ビーノ女性開発陣の細やかな気配りだ。実際には男性オーナーが意外に多いのもまた事実である。
カラーバリエーションにはグレーイッシュグリーンソリッド3、ペールパープリッシュブルーメタリック3、ダルレッドメタリックTの3色を設定。
新車販売価格は19万円だった。
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解説記事更新日：2021年05月15日

2011年4月にカラーチェンジを行い発売されたVino Molfeの初期モデル。
カラーバリエーションには新たにダークレデッシュグレーメタリック2を新色として追加。既存色からはダルレッドメタリックT、グレーイッシュグリーンソリッド3を継続採用した計3色を設定した。
新車販売価格は先代から据え置きの19万円だった。
Vから始まる某有名イタリアスクーターにならい、車名はイタリア語になっている本車。Vinoはワイン、Molfeは「とても」という意味の Moltと「幸福」という意味の felicita を掛け合わせた造語である。また、余談ではあるが一部では「飲酒運転が法律で禁止されているにも関わらずバイクにアルコール飲料の名前をつけるとはなんぞや」という批判も挙がったようだ。
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解説記事更新日：2021年05月15日

2013年に仕様変更は行われず増産という形で発売された’13年モデルのVino Molfe。
ビーノにフロントバスケットをつけた奥様向けモデルとして発売された本車、もともとヤマハにはジョグポシェというフロントバスケットを採用したジョグの派生系が存在したが、水冷 4スト化波に乗れずに生産終了。そして代わりのフロントバスケット搭載モデルとして発売されたのがこのVino Molfeだった。
新車販売価格は先代モデルから据え置きの19万円だった。
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解説記事更新日：2021年05月15日

2015年2月にカラーチェンジを行い発売された’15年モデルのVino Molfe。
カラーバリエーションには新色としてダルレッドメタリックDを追加。既存色からはダークレデッシュグレーメタリック2を継続採用した。
新車販売価格は19万円だった。
最大の特徴であるフロントバスケットに乗せられる荷物の積載量は3kgまでとなっており、奥様方からは少々足りないのではという声も挙がったものの、大型のコンビニフックに加え19Lのメットインスペースが用意されていたので、日常の買い物には十分な容量だったと言えるだろう。
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解説記事更新日：2021年05月15日

2015年10月にマイナーモデルチェンジを行い発売された’16年モデルのVino Molfe。
新たにエンジンの排気系の設定を最適化したことで、最高出力を従来の4.2PS→4.5PSへ、また、F.I(フューエルインジェクション)に新ECUとO2センサーを採用したことで燃費は66km/Lから68.3km/Lへ向上した。
カラーバリエーションは同年2月に発売された’15年モデルから引き続きダルレッドメタリックD 、ダークレデッシュグレーメタリック2の2色を設定。
新車販売価格は19万円で先代モデルから据え置きだった。
原付市場の景気は緩やかに右肩下がりとなっていたが、同年はジョグ、ビーノ、BW’S、VOXなどヤマハの50ccスクーターは軒並み同様の仕様変更を行っており、ビーノだけとっても年間生産台数は10,000台と勢いが見えたものの、翌2016年には市場衰退を理由にホンダと原付一種クラスでの協業を発表、業界に激震が走ることとなった。
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解説記事更新日：2021年05月15日

2017年8月、平成28年国内排ガス規制に対応して発売された’17年モデルのVino Molfe 最終型。
排ガス規制対応にあたり型式が従来のJBH-SA54J型から2BH-SA59J型に変更、最高出力は4.5PS→4.3PSに低下。燃費は68.3km/Lで先代モデルから変わらなかったが、’16年モデルで0.3PSアップした最高出力が本’17年モデルでは排ガス規制対応によって0.2PSダウンし、開発陣からすれば0.1PS単位の非常にシビアな仕様変更だったのではないだろうか。
カラーバリエーションは先代モデルから引き続きダルレッドメタリックD 、ダークレデッシュグレーメタリックの2色を設定。
新車販売価格は19万円だった
また、翌2018年にはベース車であるVinoがホンダからOEM供給を受け、内装がホンダ製になったのを期に派生系である本車は生産終了となった。
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解説記事更新日：2021年05月15日