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データ最終更新:2024年04月19日

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DAX50買取査定事例|違法に不正打刻された1979年型の不動車

1979年型としても錆びや腐食で車両の傷みが強いDAX50。
エンジンも実働状態にない不動車のダックス50ですが。最大の問題となったのはフレームナンバーが不正打刻されている違法車両という点。
はたして不正打刻車両はどのような査定評価となったのか?以下に買取事例をご紹介させて頂きます。

ダックス50買取価格実例

事故不動
新車
  • 1

総合評点:1点

エンジン - 車体フレーム - 外装 - 電装保安部品 - フロント周り - リア周り -

【評価点の目安】
8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車
5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪
1点:事故不動
  • バイク名
  • ダックス50
  • 買取価格
  • 5,000円
  • 年式
  • 1979年モデル
  • 走行距離
  • 不明(社外メーター交換車)
  • 車台番号
  • ST50-633
  • カラー
  • エンジンの状態
  • サビ腐食が目立ち外観は悪め。エンジンは始動確認できず
  • 外観の状態
  • フェンダーやリアサス・フレームネック部などそれなりのサビ腐食目立つ
  • 損傷や事故転倒歴
  • 致命的なダメージこそないものの複数の転倒暦ありを示す箇所あり
  • カスタムや改造
  • タケガワ製マフラー・サブタンクなど社外パーツ複数装着
  • 買取年月
  • 2021年11月
  • 買取エリア
  • 山科区椥辻草海道町の買取事例
  • ジャンル
  • 原付 スクーター

フレーム以外のパーツ価値での買取となった不正打刻のDAX50

ヤフオクで格安のダックス50のジャンク車を落札したという現オーナーの小島様(仮名)。
しかし、届いた現車は事前の掲載画像とは異なるカラーリングであったことから、クレームをつけるとそれ以来売主とは連絡が取れなくなったそうです。
「諦めてレストアしている途中で不正打刻車であることが分かって。。。自分でもググったら違法や罪というキーワードが出てきてこりゃダメだと、処分先を探すことに。。」と弊社に処分前提で査定のご依頼を頂きましたDAX50の不正打刻車両。査定内容に先立ちまして先ずは買取相場からご紹介させて頂きます。

ST50型のフルカスタムが高額査定に繋がり易いDAX50

1969年に誕生し、日本の4ストミニ界隈で括弧たる地位を築いたホンダ・ダックスは、Z50J(1974~97年型)モンキーの生産終了後から相場状況が好転。
ホビー性が強く愛嬌のある車体は見た目以上にシンプルな作りで、それだけにカスタムとの親和性も抜群。それでいて他車のパーツを流用してのレストアもしやすいことから、 絶版車好きのセカンドバイク用途などで需要が高まりました。
1995年に再販売されたAB26型は構造的にはほぼ同じですが、往年のフォルムとレトロ感は代え難い魅力であるため、絶版車としてのステータスはST50型の方に軍配が上がります。

買取業者の最大の転売先であり、販売業者の最大の仕入れ先として年間に約20万台のバイクが取引される業者間オークションの取引データを見ると。

2021年度では実働車両の最高取引価格は35万円近くまで上昇しており、程度状態がよければ50ccクラスとは思えない高値をつけるケースも珍しくありません。
AB26型はフルノーマルが好まれる傾向にあり、純正パーツの数が多ければ多いほど評価が上がりますが、ST50型の場合は完成度の方が重視される傾向。
特にタケガワ製パーツなどを装着したカスタム車両は全体的に取引価格が上がりやすく、内容次第では30万円クラスも十分見込めます。
それだけに現車状態のよさとカスタム内容の詳細を把握していることが高額売却の必須条件だと言えるでしょう。
新車供給が滞ったコロナ禍で一時中古バイクの相場が高騰しましたが、2021年末から新車供給が回復したことで多くの車種の中古価格が以前の水準に戻りつつありますが、 ダックス50に関しては相場が戻る気配はなく、高値安定傾向が続くと考えられます。

それでは、今回のホンダ・ダックス 1979年式 不正打刻不動車両の査定内容についてご紹介させて頂きます。(※上記の取引額は、買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額に相当するため、買取相場は9掛け相当となります)

【ダックス50】相場の推移

【ダックス50】相場の推移

【実働車】業者間の取引価格帯

【実働車】業者間の取引価格帯

【不動車 事故車】業者間の取引価格帯

【不動車 事故車】業者間の取引価格帯
買取業者の最大の転売先であり、販売業者の最大の仕入れ先として年間に約20万台のバイクが取引される業者間オークションの取引データ
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一見して識別できる不正打刻されたフレーム番号

通常、メーカーによる正式打刻は器具の関係で番号の縦ズレは生じることがありますが、横へのズレは生じないようになっており、このように不等間隔で番号が打たれるケースは有り得ません。
原付1種&2種の場合、登録手続きは市区町村の役所レベルで実際のフレーム番号を実際に検分せずに行われるため、書類さえ整っていれば登録は出来てしまいます。ですが有事の際に警察などから照会を受けて発覚した場合、盗難などの嫌疑がかかることも。

そもそもが違法であるため真っ当な販売店であれば販売自体がNGとなります。
素人目でも明らかに横間隔が不均等な打刻部分

不正打刻されたフレーム以外のパーツ価値での買取に

オーナー様の手でフロントフォークと前後ホイール、シートを換装したレストア途中であった1979年型ダックス。エンジンは始動しない不動車状態です。
買取において最大の焦点は、不正打刻車両である点。
そもそもが違法であるため弊社販売店で再販売することも、業者間市場に出品して転売することも不可です。
それだけに、現オーナー様の苦悩は察するに余りあります。「処分費用が掛かっても良いので引き取って欲しい」とのご依頼でしたが、 詳細を拝見させて頂いた上で再利用可能なパーツ類があれば処分費用と相殺し、オーナー様へ利益還元するのが弊社バイクパッションの流儀。

フレーム自体は違法ですが、その他のパーツは違法ではありません。
車体の分解コストやフレームの処分コストを上回るパーツ価値が残っているか査定を進めてゆきます。
フロント周りと前後ホイールは十分な価値が見込める状態であり、シートとアルミ製サブタンクも多少のケアで中古パーツとして再利用できるレベルであることを確認させて頂きました。
残念ながらタケガワ製マフラーはエキパイ部をはじめ腐食がひどく、排気漏れを起こす寸前であったため評価には値せず。
エンジンも外見からは再生見込みは十分ありそうな状態ですが、不正打刻車両の場合はエンジンも訳あり状態であるケースが多いことからお値段はつけられず。
車体全体に傷みが多くズバッと値の付くパーツが見つかりにくいところでしたが、価値を積み重ねて5,000円での買取が可能と判断。 オーナー様に査定額をお伝えしたところ「ぶっちゃけもう見えるところに置いておきたくなかったので、全然ありがたいです」との二つ返事で引き取らせて頂く運びとなりました。

近年では絶版車ブームによる高騰を受け、CBX400Fなど人気の高い空冷絶版車に不正打刻が多数見られ、レストア後に運輸支局で発覚し泣き寝入りさせられるという由々しき問題が多発するようになってきております。
今回のホンダ・ダックスも、現オーナー様にはなんの罪もありませんが、こうした車両は後のトラブルを嫌って引き取り処分自体を断るというケースも多いのが実情。
それだけに、弊社バイクパッションでは日本の中古バイク業界随一の目利きと販売力を活かし、パーツ単位での詳細な評価をすることで被害を蒙られた現オーナー様へ最大限の還元をすることをモットーとしております。
もしこうした車両でお困りであれば、気軽な相談でも結構ですので、弊社までお問い合わせ頂ければ幸いでございます。
5千円の査定額で買取した1979年型ダックス50の不正打刻された不動車
5千円の査定額で買取した1979年型ダックス50の不正打刻された不動車
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DAX(ダックス)の買取相場

DAX(ダックス)

【実働車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ

  • 取引台数: 13台
  • 平均価格: 118,615円
  • 最高価格: 216,000円
  • 最低価格: 50,000円

【事故車・不動車】の業者間オークション市場における、買取時点直近12ヶ月間の落札データ

  • 取引台数: 19台
  • 平均価格: 70,631円
  • 最高価格: 183,000円
  • 最低価格: 23,000円

相場情報:2021年11月13日時点

最新の相場情報は、10秒で買取相場が出る自動査定でチェックして頂けます。


上記金額は、買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札データであり、買取業者の転売金額です。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引される市場です。
買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
その事実が、業者間オークション市場の落札金額が買取業者の査定額の基準値である所以です。
査定現場での買取価格は下記の転売(落札)金額から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります。
査定現場での正味の買取額は、転売金額である落札額から5~10%を割り引いた金額が適正で競争力のある価格となります。
金額にすると単価の安い原付バイクで1万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正な割引額です。

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