2ストレーサーレプリカ「RS125」の後継モデルとして登場した「RS4 125」は、2011年12月から国内でも発売された。
125ccエンジンを搭載するということで、日本ではピンクナンバーの原付2種カテゴリに該当する。しかしながら、レーサーマシン「RSV4」のミニレプリカというだけあって、アルミペリメターフレームにフロント足回りは41mm倒立フォークとラジアルマウントの4ピストンキャリパーを装備するというフルスペックマシンである。
パワートレインは、DOHC4バルブの水冷4ストローク単気筒で10,500回転15馬力というスペック。ちなみに車体の多くを共用する弟分モデル「RS4 50」は、2ストロークエンジンを搭載していた。同クラスのライバルとしては海外モデルとなるがヤマハの「YZF-R125」が候補に挙がるだろう。SOHC4バルブエンジンだが15馬力を発揮。車両重量が138kgと本モデルより7kg軽いのでパワーウェイトレシオに換算すると運動性能は「YZF-R125」が優れている。
「RS4 125」の価格は449,000円だった。ちなみにあと400円を足せば上位クラスの国産バイク「CBR250R」を買うことができた。この値段を高いと据えるかどうかはライダーの考え方次第だろう。

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解説記事更新日：2021年11月24日

前年末に国内でも発売された「RS4 125」は、2012年3月に新しいカラーリングをまとって登場した。カラーリング名を採用してモデル名は「NEW RS4 125 Alitalia」として展開された。
スーパーバイク世界選手権で2010年にイタリア人としては初となるチャンピオンになり2012年には2度目の世界チャンピオンに輝いたマックス・ピアッジが操ったマシンカラーを再現したデザインとなっている。ボディカラーはアリタリアカラーの1パターンのみで、価格は479,000円(税込)と前年から30,000円の値上げが実施された。ただ、スタンダード仕様ではオプション設定のリアシートカバー、シートカウル用のタンデムステップブラケットホールキャップが付属するので割高感は無かった。
「RS4 125」は、アルミペリメターフレームにDOHC4バルブ水冷4ストローク単気筒エンジンをマウント。38mmのスロットルボディを備えたインジェクション仕様で10,500回転15馬力というスペック。トランスミッションは6速リターンでクイックシフターがオプションで設定されていた。車両重量が145kgあるが扱いにくいほど重いわけではないので、初心者でも気軽にスーパースポーツのスタイリングを楽しめるモデルと言えるだろう。

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解説記事更新日：2021年11月24日

「究極のスーパーバイクミニレプリカ」というキャッチフレーズを付された「RS4 125」の2014年モデルは新カラーを採用し「RS4 125 SBK」という名称で発売。同年6月に受注を開始し価格は560,000円だった。前年のSBKカラーから61,000円の値上げが実施された。
スーパーバイク世界選手権の参戦マシン「RSV4 Factory」のカラーリングとグラフィックを忠実に再現し、Apriliaのエースライダーであるマルコ・メランドリのゼッケン「33」がフロントとシートカウルに、そしてシルバーベースのサイドには、Apriliaのツイッターハッシュタグ「# be a racer」も配される。
メカニカル機構は従来モデルからのキャリーオーバーで、DOHC4バルブの水冷単気筒エンジンに6速ミッション。足回りは、フロントに41mm倒立フォークを装備しリアは左右非対称スイングアームとモノショックサスの組み合わせ。前後17インチホイールを履いてフロントブレーキはラジアルマウント4ピストンキャリバーを装着している。
ライバルモデルとしては、ホンダ「CBR125R」が国内デビューしていた。SOHC2バルブエンジンで13馬力と非力だったが、価格が399,000円と本モデルよりリーズナブルだったためコストを重視して125㏄フルカウルスポーツに乗りたいのであれば有力候補になっただろう。

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解説記事更新日：2021年11月24日

2015年モデルの「RS4 125」は、スタンダードモデルの「サニーイエロー」、「マットブラック」、そして前年モデルで設定されたゼッケン「33」番のマルコ・メランドリーカラー「SBK」の3バリエーションを引き続きラインアップ。
そして、ApriliaのMoto GP参戦を記念して、より多くのライダーに同社のスポーツモデルを身近に感じてもらうために価格変更を実施。
スタンダードモデルの「RS4 125」は、従来の540,000円から518,000円へ22,000円の値下げが行われた。「RS4 125 ABK」は、560,000円から同じく22,000円値下げされ538,000円となった。
これまでの通常カラーの価格で「SBK」カラーが手に入るということでユーザーにとっては嬉しい限りの変更ポイントだった。なお、メカニカル機構に関しての変更は無く従来モデルと同仕様である。新価格は2015年4月1日から適用となった。
なお、前年末には新たなライバルモデルとしてKTMの「RC125」がデビューしていた。本モデルと同じくDOHC4バルブの水冷単気筒エンジンを搭載し、9,500回転で15馬力を発揮。倒立フォークを装備している点も同じだ。フレームはスチールトレリス型だったが車両重量は135kgで「RS4 125」より10kgも軽く戦闘力は高いマシンだ。

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解説記事更新日：2021年11月24日

スーパーバイク世界選手権参戦マシン「RSV4 ファクトリー」のミニレプリカモデルである「RS4125」の2016年モデルは、新バージョンのレプリカカラーが採用された。
スーパースポーツとしては初となる65度V型DOHC4バルブ水冷4気筒ユニットを搭載して2016年1月にデビューしたアプリリアのフラッグシップマシン「RSV4 RF」のグラフィックを踏襲したデザインである。
正式モデル名称は「RS4 125 Replica」となった。価格は538,000円(税込)で2016年3月から受注を開始した。なお、通常カラーの「マットブラック」と「サニーイエロー」も設定されていた。
軽量高剛性のアルミ製ツインスパーフレームにDOHC4バルブの水冷4ストローク単気筒124ccエンジンを搭載。最高出力は10,500回転で15馬力という仕様。車両重量が145kgあるので非力感は否めない。ちなみにKTMの「RC125」は同じく15馬力だが乾燥重量が135kgだった。
足回りは、フロントがインナー径41mmの倒立フォークを装備し、17インチホイールを履き300mmのシングルディスクに対向4ポットラジアルマウントキャリパーを採用。本格的なスポーツモデルに匹敵するスペックである。
タンク容量が14.5Lと大型なのはツーリングユースにはうれしい仕様だ。
なお、弟分モデルで車体を共有する「RS4 50」も同じ内容のカラーチェンジを実施している。

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解説記事更新日：2021年11月20日