R50/5【1969~73年】毎週更新の買取査定相場
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R50/5【1969~73年】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは黒となっています。
R50/5【1969~73年】 買取査定に役立つ車両解説

- アブスブラック 1969年
- 当時の新車価格
- 約3,950 DM (約36.5万円相当)
- 現在の上限買取相場指標
-
90.2万円
- 現在の平均買取相場指標
-
90.2万円
- 上限参考買取率
- 247.1%
- 平均参考買取率
- 247.1%

- ポラリスシルバー 1969年
- 当時の新車価格
- 約3,950 DM (約36.5万円相当)
- 現在の上限買取相場指標
-
61.0万円
- 現在の平均買取相場指標
-
61.0万円
- 上限参考買取率
- 167.1%
- 平均参考買取率
- 167.1%
■ 「打倒・日本車」の命運を託された全く新しいBMW /5(スラッシュファイブ)シリーズとして登場したR50/5
戦前の市販車レースを席巻した金字塔「R51」から数えて6代目となる500ccボクサー。3代目「R51/3」でツアラー化を果たし、5代目である先代「R50/2」まで独自のポジショニングでライバル不在の時代を力強く謳歌していましたが、1960年代末、ホンダの「CB750Four」を筆頭とする日本製スーパーバイクの台頭によってその優位性はついに崩れ去ります。 「多気筒ゆえの高性能かつ無振動」という黒船の襲来により、BMWは生き残りを賭けた抜本的な近代化を迫られました。その未曾有の危機に対抗すべく放たれた全く新しい次世代シリーズが、この「/5(スラッシュ・ファイブ)」です。
■ /5シリーズによるプラットフォーム刷新と近代化の波
BMWのモデル名における「/5」や、のちの「/6」「/7」といったスラッシュ付きのナンバリングは、単一の排気量や特定の車種を指すものではありません。これはハーレーダビッドソンがシャシーの進化ごとに「ハイドラグライド」「デュオグライド」と呼称したのと同様に、排気量の異なるラインナップ全体を横断する「次世代プラットフォーム(共通の車体・電装アーキテクチャ)へのアップデート」を意味しています。
余談ながら
実質的なプラットフォームだった「/2」「/3」との違い 実はそれ以前の「/3」世代(R51/3等)や「/2」世代(R50/2等)においても、実質的には共通のフレームに排気量の違うエンジンを載せるプラットフォーム開発が行われていました。しかし当時は、同じ車体を使ったスポーツモデルに「R68」や「R69S」といった独自の名前が付けられており、「ツアラー」と「スポーツ」で明確に路線が分けられていました。 なぜ「/5」になって全排気量の命名規則を完全に統一し、シリーズ横断的なモジュラー戦略へ移行したのか?それはまさに、「ツアラー(快適性)」と「ピュアスポーツ(最高速)」の両方の概念を1台で凌駕してしまった黒船「CB750Four」に対し、BMWもまた個別の車種ではなく『次世代のBMWプラットフォーム全体』として総力戦で対抗する必要があったからなのです。
生産拠点を現在のベルリン・シュパンダウ工場へ完全移管したBMWは、この共通化された新しい/5プラットフォームを用い、先代から実に14年ぶりとなる抜本的なシャシーとエンジンの全面刷新を行いました。その進化はメカニズムにとどまらず、外装(エクステリア)デザインのモダナイズにまで多岐にわたります。
・テレスコピックフォークの採用
サイドカーの牽引を前提とした重厚なアールズフォークを廃止し、現代のバイクと同じ「テレスコピックフォーク」へと回帰。これによりハンドリングは劇的に軽快になり、ソロでのスポーツ走行性能が飛躍的に向上しました。
・外装とシルエットの完全な刷新(脱・黒一色)
1920年代から続いてきた「黒い車体に白のピンストライプ」という厳格な伝統から脱却し、ポラリスシルバーやモンツァブルーといった鮮やかなメタリックカラーを一挙に導入。さらに、先代までの重厚なディープフェンダーやサドルシートを廃し、軽快でモダンなデュアルシートやスリムなフェンダーを採用することで、車体全体のシルエットそのものが現代のスポーツバイクへと劇的に若返りを果たしました。
・象徴的な「ヘッドライト一体型メーター」
/5シリーズのコックピット最大の特徴が、ヘッドライトケース(バケツ)の上部に直接埋め込まれたスピード&タコメーターのコンビネーションパネルです。この個性的で愛らしい造形は、現在でも/5シリーズを象徴するアイコンとしてカルト的な人気を誇ります。
・電装系の12V化とモジュラーエンジンの熟成
暗い6V電装から、現代的な12Vオルタネーターへと進化。新設計の軽量なクランクケースを採用し、最高出力は先代の26PSから一気に32PS(最高速157km/h)へとパワーアップを果たしています。
■ 高級ツアラーから「STD(スタンダード)」への変貌。500cc血統が辿り着いた新たな存在意義
戦前の初代「R51」が金字塔を打ち立てたピュアスポーツ路線から始まり、3代目「R51/3」でのツアラー路線への見事な舵切り、そして先代「R50/2」で絶対的な高級ツアラーとしての地位を謳歌してきた500ccボクサーの血統。しかし、プラットフォームが一新されたこの「R50/5」に至って、その歴史的なポジショニングには明確な転換が生じます。
高性能化する他社(黒船)に対抗するため、BMWは戦前(R71等)以来事実上封印していた「750cc」という大排気量クラス(R75/5)を新たなフラッグシップとして復活させました。 さらに、戦後BMWの屋台骨を支え続けてきた250cc単気筒シリーズ(R25〜R27)が、安価な日本車の台頭により1966年をもって生産終了(フェードアウト)していたことも決定的な要因でした。これによりBMWのラインナップは水平対向エンジンのみとなり、全体の重心が一気に大排気量側へスライドします。
結果として、かつて「世界最高のプレミアム・ツアラー」の中核として君臨した500ccは、BMWブランド全体における明確なボトムエンド(末弟・エントリーモデル)へと再定義されることになったのです。 つまり、R50/5はもはや「手の届かない高級車」ではなく、「最もベーシックで実用的なスタンダード機」へとその役割を劇的に変化させました。
■ デイトナ200が生んだナナハンブームとラインナップ内での位置づけ
500ccがプレミアムラインから実用的な末弟へと追いやられた最大の要因は、当時のモータースポーツ界を揺るがした熱狂にありました。当時(1969年)、アメリカの市販車最高峰レース「デイトナ200」のレギュレーション変更(OHVエンジンの排気量上限が500ccから750ccへ引き上げられたこと)を決定的な契機として、世界中のメーカーが北米市場に向けて750ccスーパーバイクを次々と投下。時代は未曾有の「ナナハン(750cc)ブーム」へと突入していたのです。
当然BMWのラインナップにおいても、メディアやファンの話題の中心はフラッグシップであるR75/5に集中します。特に「どうせ買うなら一番大きい排気量を」という志向が強いアメリカ市場において、500ccのR50/5は販売面で苦戦を強いられました。 そのためBMWは、上位機種には標準装備としたセルモーターをR50/5では「オプション扱い(キック始動が標準)」にして車両価格を抑えるという、露骨なエントリーモデル向けの差別化を図っています。
しかし、ヨーロッパ市場においてこの500ccの末弟は、非常に堅実で重要な役割を担っていました。 R75/5が最新の負圧式(CV)キャブレターを採用したのに対し、R50/5は旧来のシンプルでダイレクトな強制開閉式(スライドバルブ)キャブレターを採用。出力特性は非常にマイルドで扱いやすく、軽快なテレスコピックフォークと相まって「下道から高速まで、毎日気負わずに乗れる最も実用的なBMW」として、各国の警察組織や官公庁、実用重視のベテランライダーから深く愛されたのです。
■ 期中のアップデートと、名機R51から続いた「500cc血統」の終焉
生産期間中、/5シリーズは市場の要求に合わせて重要なアップデートを行いました。
・1972年「トースタータンク」の投入
主にアメリカ市場からの「より若々しくファッショナブルなデザインを」という要望に応え、側面に巨大なクロームメッキパネルを配した通称「トースタータンク」を採用しました。
・1973年「LWB(ロングホイールベース)」化
モデル末期の1973年後期(通称1973.5モデル)からは、アウトバーン等での高速直進安定性をさらに高めるため、リアのスイングアームを50mm延長したLWB仕様へとシャシーが改良されています。
そして1973年秋、BMWは次世代プラットフォームである「/6シリーズ」へとバトンを渡します。 しかし、ここで500ccの血統に衝撃的な結末が訪れます。激化する排気量競争に対応するため、BMWは/6シリーズにおいて「900cc(R90/6やR90S)」を新たなフラッグシップとして設定。全体の排気量が底上げされた結果、シリーズのエントリーモデル(末弟)の役割は600ccの「R60/6」へと引き上げられ、なんと「R50/6」は製造されなかったのです。
これにより、戦前の名機R51から連綿と受け継がれてきた「中核としての500ccボクサー」の偉大な歴史は、このR50/5を最後に一度完全に途絶えることになります(※500ccが復活するのは、全く新しい小型フレームを採用した1978年のR45の時代を待つことになります)。
■ 現在のヴィンテージ市場での価値と査定のポイント
現代のクラシック市場において、R50/5は非常に面白い立ち位置にあります。当時「ナナハン信仰」の影に隠れてあまり売れなかったため、総生産台数は7,865台にとどまり、現在ではR75/5などに比べて現存数が少なく、一部では「隠れた希少車」として評価されています。
欧米市場ではおおよそ 8,000ドル〜15,000ドル(約120万円〜230万円)。国内の業者間オークションにおける実勢相場は 60万円〜100万円前後 となっており、高騰し続けるアールズフォーク世代(/2以前)と比較すると、「手頃な価格でヴィンテージBMWの味わいを存分に楽しめる入門機」として高い人気があります。(※最新の買取相場につきましては、本ページ内の相場情報をご参照ください)
査定におけるポイントは以下の通りです。
セルモーターの有無:R50/5特有の査定ポイントとして、オプションのセルモーターが新車時または後付けで装備されているかどうかが、現代での利便性に直結するため評価の対象となります。
外装のオリジナル度:通称「トースタータンク(側面にメッキパネルが付いたタンク)」などの当時モノ外装パーツが残っているかどうかが価値を左右します。
各部のオイル漏れ:プッシュロッドチューブのシールゴムや、シリンダーベースからのオイル漏れは/5シリーズの持病とも言える部分であり、ここが修理・対策されている個体はプラス査定となります。
R50/5のような「玄人好みの末弟モデル」の真の価値(隠れた希少性やオリジナル度)を見抜くには、BMWの歴史に対する深い理解が必要です。愛車のご売却をご検討の際は、クラシックBMWの査定に絶対の自信を持つ「バイクパッション」へぜひお任せください。
| 車名/型式/年式 | BMW R50/5 / 1969年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 1969年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 全長2,100x全幅850x全高1,040mm・装備重量 約205kg |
| シート高・最低地上高(mm) | シート高800mm・最低地上高165mm |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 498cc 空冷4ストロークOHV2バルブ水平対向2気筒・32PS/6,400rpm |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | キック式(セルモーターはオプション設定)・ビング製スライド式キャブレター・24リットル(オプションで小型タンク等あり) |
| 新車販売価格 | 約3,950 DM(約36.5万円相当) |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 R50/5
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年8月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年08月14日
【状態別の買取相場】 R50/5
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年8月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
90.2万円
90.2万円
1台
平均
最低
取引
61.0万円
61.0万円
1台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
※データ更新:2026年08月14日
【走行距離別の買取相場】 R50/5
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年8月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 0〜4999km | 最高 | 61.0万円 | 1台 |
| 平均 | 61.0万円 | ||
| 最低 | 61.0万円 | ||
| 2〜3万km | 最高 | 90.2万円 | 1台 |
| 平均 | 90.2万円 | ||
| 最低 | 90.2万円 | ||
※データ更新:2026年08月14日
【カラー別の買取相場】 R50/5
- ■
- ■
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年8月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ | 90.2 万円 | 1台 | |||
| ■ | 61.0 万円 | 1台 | |||
※データ更新:2026年08月14日
【実働車の取引価格帯】 R50/5
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年8月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年08月14日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
R50/5【1969~73年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年08月14日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | R50/5【1969~73年】 | 90.4万円 | 3.5点 | 2904 | 28,969km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | R50/5【1969~73年】 | 61.2万円 | 3.3点 | 2905 | 806km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています





