R60/5 【1969~73年】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
- 買取相場の推移
- 状態別
- 走行距離別
- カラー別
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
R60/5 【1969~73年】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは黒となっています。
因みに事故車や不動車の買取査定相場は修理工数に応じて15.7~53.1万円です。
R60/5 【1969~73年】 買取査定に役立つ車両解説

- アビス ブラック 1969年
- 当時の新車価格
- 約4,030 DM (約36万円相当)
- 現在の上限買取相場指標
-
99.8万円
- 現在の平均買取相場指標
-
77.4万円
- 上限参考買取率
- 277.2%
- 平均参考買取率
- 214.9%
戦前モデル「R6」から続く600cc実用ツアラー路線の第5世代として、1969年にラインナップに加わったR60/5は、サイドカー用の単車からモダン・ミドルツアラーへと進化を果たしたモデルです。
■ なぜ「/5」へのアップデートが必要だったか?
市場(競争)環境の劇的な変化 1960年代末、ホンダCB750Fourに代表されるマルチシリンダー(多気筒)エンジンの登場により、モーターサイクル市場は一気に「ハイパワー&超高速クルージング」の時代へと突入しました。この「黒船」たちは、単なるピュアスポーツにとどまらず、高速道路を滑空するように走る「超高性能ツアラー」としての資質も兼ね備えていました。 これまで実用ツアラーの王として君臨してきたR60/2でしたが、「サイドカーを引くための堅牢性」を最優先した重厚なアールズフォークや旧態依然とした鉄製フレームでは、この新たなモータースポーツの高速化(時速150km/h以上の連続巡航)を安全に戦い抜くことはもはや不可能になっていたのです。
■ 「/5」へのアップデートの革新性
この危機的状況を打破するため、BMWは生産拠点をミュンヘンからベルリン(シュパンダウ工場)へ移管し、社運を賭けた全く新しい次世代シリーズ「/5」を開発しました。この歴史的転換のハイライトは以下の通りです。
・最大の革新|排気量を跨いだ「横断的モジュラー・プラットフォーム」
これまでのBMWは、排気量やモデルごとに専用設計を行う「職人による単品生産」が基本でした。しかし/5シリーズからは、500cc・600cc・750ccの全排気量において「エンジン腰下からフレームまで全て共通の骨格」を用いる、近代的なモジュラー(横断的)生産方式へとパラダイムシフトを果たしたのです。
・シャシー(フレーム)|サイドカー前提からの脱却
全排気量共通となった新設計の軽量ダブルクレードルフレームにおいて、戦前から連綿と続いてきたフレーム一体型の「サイドカー接続用ボールマウント」が完全に廃止されました。これにより、名実ともに「トラクター(牽引車)」から「ソロ専用の高速ツアラー」へと生まれ変わりました。
・サスペンション|テレスコピックフォークへの完全移行
サイドカー牽引時の剛性を最優先していた重厚な「アールズフォーク」を廃止。高速巡航時のしなやかな路面追従性とソロでの軽快なハンドリングを求めて、現代的な「ロングストローク・テレスコピックフォーク」へと全排気量で刷新されました。
・電装系|12V化と近代化
旧態依然とした6V・ダイナモから、近代的な12V・オルタネーター(ボッシュ製)へと大幅アップデート。セルモーターも標準化され(初期はキックペダルも併用)、実用ツアラーとしての信頼性と利便性が飛躍的に向上しました。
・外装デザインと居住性|モダン・スタイリングへの脱皮とデュアルシート化 アールズフォーク時代の「黒ボディに白のピンストライプ」という厳格なクラシック・スタイルから一転し、/5シリーズでは「ポラリスシルバー」や「カリー(ゴールド)」、「モンツァブルー」といった色鮮やかなメタリックカラーが多数導入されました。また、かつての主流であった「サドルシート(単座)」から、タンデム(二人乗り)での快適な長距離巡航を約束するモダンな「ロング・デュアルシート」へと標準化されたのも大きなトピックです。メーターを内蔵した特徴的なヘッドライトケースや、軽快な形状のフェンダー、後に北米向けに追加されたメッキパネル付きの小型タンク(通称:トースタータンク)などと相まって、1970年代にふさわしい華やかで快活なルックスへと劇的なイメージチェンジを果たしています。
・エンジンとキャブレター(R60/5固有のキャラクター) エンジンは新設計され、R60/5の最高出力は先代の30PSから40PSへと大幅に向上しました。特筆すべきは、フラッグシップのR75/5が極限の滑らかさを求めて最新の負圧式(CV)キャブを採用したのに対し、中堅のR60/5は従来型の「ビング製スライドバルブ・キャブレター」を継続採用した点です。これにより、近代的な高速性能を得ながらも、右手の操作にダイレクトに呼応する「/2時代のような機械的な鼓動感(旧車の味わい)」を色濃く残す結果となりました。
■ BMWラインナップの変化と、R60/5のポジショニング
単気筒モデル(250cc)の廃止に伴い、これまでBMWツインのスタンダード(中核)を担ってきた500cc(R50/5)がブランド全体のエントリーモデルへとスライドしました。そして頂点には、戦前の「R71」や軍用「R75」以来となる待望の750ccフラッグシップ「R75/5」が新たに君臨します。この750ccクラスの復活は、ホンダCB750Fourの登場のみならず、最大の輸出先であるアメリカのレース(デイトナ200等)において、OHVエンジンの排気量上限が500ccから750ccへと引き上げられたレギュレーション変更(1969年)に呼応した歴史的必然でもありました。 このヒエラルキーの再構築により、間に挟まれたR60/5は「十分な高速巡航パワー(40PS)を持ちながら、750ccほどの威圧感なくデイリーユースで振り回せる、最もバランスの取れたミドル・スタンダード」という絶妙なポジションを獲得したのです。 先代のR60/2が「サイドカーを引くための特殊な重戦車」であったのに対し、R60/5は「誰もがソロで軽快に旅を楽しめる万能ツアラー」へと、その存在意義を劇的にリニューアルしました。
■ 期中のアップデートと後継機
1969年のデビュー後、より直進安定性を高めるため、1973年のモデル末期にはスイングアームを約50mm延長した「LWB(ロングホイールベース)」モデルが投入されます。このLWB化は、高速化する交通事情に対応するためのBMWの決定打となりました。 そして同年、フロントディスクブレーキや5速ミッションを採用した次世代の「/6シリーズ(R60/6)」へとバトンを渡し、モーターサイクルの近代化という最も過酷な使命を完遂した/5シリーズはその短い生産期間(約4年)を終えました。R60/5の総生産台数は22,721台を記録しています。
■ 現在のヴィンテージ市場での買取価値と査定のポイント
現在のクラシック市場において、R60/5は「モダンBMWの利便性」と「ヴィンテージBMWの鼓動感」を両立したネオクラシックとして、ツウな愛好家から底堅い支持を集めています。最上級のR75/5に比べると相場は落ち着いていますが、スライドキャブ特有の「弾けるような吹け上がり」を好んでR60/5を指名買いするライダーも少なくありません。
査定における決定的なポイントは以下の通りです。
メーター内蔵ヘッドライトケースの状態:/5シリーズ最大の特徴であり弱点でもある、ヘッドライトケース一体型のメーターユニット。オリジナルでコンディションが良いと査定額が上がりやすいです。
電装系のコンディション(12V):近代化されたとはいえ初期の12Vシステムであるため、純正ハーネスで始動性含め状態の良いものは高評価です。
シートサブフレームの腐食:軽量化されたチューブラーフレームは、長年の酷使によりシートレール後端(バッテリー周辺)に捻じれやクラックが発生しやすいため、リペイントなく綺麗なものは工学査定に直結しやすいです。
R60/5は「旧車のフィーリングを残したまま、現代の交通網を走れる」という稀有な名機です。そのスライドキャブのセッティング状態や、/5特有の弱点を正確に把握し、個体の真価を次世代のオーナーへと繋ぐご売却は、ヴィンテージBMWの酸いも甘いも知り尽くした「バイクパッション」へぜひお任せください。
| 車名/型式/年式 | BMW R60/5 ・ 1969年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 1969年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 全幅850x全高1,040mm・装備重量 約210kg |
| シート高・最低地上高(mm) | シート高 約810mm・最低地上高 約165mm |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 599cc 空冷4ストロークOHV2バルブ水平対向2気筒・40PS/6,400rpm |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・キック併用式・ビング製スライド式キャブレター(26mm)・24L |
| 新車販売価格 | 約4,030 DM(約36万相当) |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 R60/5
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年8月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年08月28日
【状態別の買取相場】 R60/5
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年8月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
83.7万円
70.0万円
3台
平均
最低
取引
55.9万円
53.4万円
2台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
29.8万円
18.2万円
4台
※データ更新:2026年08月28日
【走行距離別の買取相場】 R60/5
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年8月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 1〜2万km | 最高 | 70.0万円 | 1台 |
| 平均 | 70.0万円 | ||
| 最低 | 70.0万円 | ||
| 2〜3万km | 最高 | 58.4万円 | 2台 |
| 平均 | 55.9万円 | ||
| 最低 | 53.4万円 | ||
| 5万km〜 | 最高 | 81.2万円 | 1台 |
| 平均 | 81.2万円 | ||
| 最低 | 81.2万円 | ||
|
不明 メーター改 |
最高 | 99.8万円 | 1台 |
| 平均 | 99.8万円 | ||
| 最低 | 99.8万円 | ||
※データ更新:2026年08月28日
【カラー別の買取相場】 R60/5
- ■
- ■
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年8月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ | 77.4 万円 | 4台 | |||
| ■ | 53.4 万円 | 1台 | |||
※データ更新:2026年08月28日
【実働車の取引価格帯】 R60/5
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年8月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年08月28日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
R60/5 【1969~73年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年08月28日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | R60/5 【1969~73年】 | 100.0万円 | 3.7点 | 1534 | 19,136km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | R60/5 【1969~73年】 | 81.4万円 | 3.5点 | 2623 | 54,085km | ■ |
| 3 | R60/5 【1969~73年】 | 70.2万円 | 3.8点 | 2948 | 18,161km | ■ |
| 4 | R60/5 【1969~73年】 | 58.6万円 | 3.5点 | 1535 | 28,405km | ■ |
| 5 | R60/5 【1969~73年】 | 53.6万円 | 3.2点 | 8506 | 20,297km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています





